鏡の国の戦争

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初版刊行(参考)
種別
長編
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3
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あらすじ

1980年05月31日 鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)

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評判

鏡の国の戦争の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

鏡の国の戦争の総合評価:

8.78/10点 レビュー 9件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

指定の条件による感想はありませんでした。

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8
(5pt)

忘れがたい作品

地味といえば地味な作品です。
派手な謎も、スーパーなヒーローの活躍も、息もつかせぬどんでん返しも何にもありません。
ただスパイの訓練と英国内の情報部門の縄張り争いが縦横のエピソードの連なりとなって、ディテールが積み重なっていきます。
悲惨といえば悲惨、滑稽といえば滑稽なラストに物語りは収斂されていきますが、それまでに描かれるのは官僚たちの見栄、破綻していく家庭、ないがしろにされる個人の姿です。
決して上段に構えた文学臭の強い作品ではありませんが、ラストの数ページを巡る感情の本流と幕切れが余りに哀切で、いつまでも記憶に残る作品でしょう。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226) Amazon書評・レビュー: 鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264
No.7
(4pt)

初期・ル・カレの秀作

見事の一言。ややブラックな戦中派がいかに愚かであるかを描いているように見せつつ、実はスパイがいかなる職業であるかを地道に描いている。本書のほとんどはスパイ教育であり、このような過程の果てに初めてスパイになるという自明のことが効果的に描かれる。滑稽且つ悲劇的なのは施された教育が戦時中のものと大差が無いということだ。これは冷戦と大戦の格差を瞭然と示している。悲惨な末路も凡庸といえばそうだが、戦中派の能天気さとの対比が抜群。初期ル・カレの中では出色のでき。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226) Amazon書評・レビュー: 鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264
No.6
(4pt)

敵は内にも居る。

ジョン・ル・カレの4作目『鏡の国の戦争』(1965年=原題:The Looking-Glass War)を読むことにした。
この作品は、『寒い国から帰って来たスパイ』がベストセラーになり大金を手にし官吏を退職して作家として独立した最初の作品である。
英国の諜報組織は複雑であり、60年代には外務省に所属する「サーカス」と、陸軍省内の部局MI(陸軍情報局)とに分かれていた。
ジョージ・スマイリーが所属するのは「サーカス」であり、本作では陸軍省内の部局の話である。
この部局は戦後縮小され活躍する範囲も限られていた。
部局を率いるルクラークが過去の栄光よ今一度と躍起になってネタ探しをしていたところに東ドイツから重大な情報をもって亡命した男がいた。
それは東ドイツ独自でミサイル基地を設営するというものであった。(評者にはガセネタと思えたが)
この亡命者の情報自体がそもそもの発端であるが、ルクラークは、組織の再構築にこれを利用することで大臣に働きかけ、それなりの予算を獲得して東ドイツへ潜行員を送り込む計画を実行する。
しかし部局員のほとんどがロートルばかりで、東ドイツへ送り込む潜行員もポーランド系のロートルである。
「サーカス」から借りた無線機など25年も昔のものである。(サーカスは、わざと旧式を貸し出した)
この作戦を失敗させ、ルクラークの組織の凋落を謀る「サーカス」管理官の計画なのを、ジョージ・スマイリーだけは知っていた。
スマイリーの性格から管理官にむかって皮肉を言うが無視されてしまう。
が、管理官の命令でスマイリーが東ドイツに行き、彼らに引導を渡すところでこの物語は終えている。
可哀そうなのは潜行員のライザーと若い部員のエイヴリーだろう。
敵は外ばかりではなく内にも居るという、ル・カレならではの皮肉な小説です。
鏡の国の戦争 (1980年) (ハヤカワ文庫―NV) Amazon書評・レビュー: 鏡の国の戦争 (1980年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J87BNC
No.5
(4pt)

敵は内にも居る。

ジョン・ル・カレの4作目『鏡の国の戦争』(1965年=原題:The Looking-Glass War)を読むことにした。
この作品は、『寒い国から帰って来たスパイ』がベストセラーになり大金を手にし官吏を退職して作家として独立した最初の作品である。
英国の諜報組織は複雑であり、60年代には外務省に所属する「サーカス」と、陸軍省内の部局MI(陸軍情報局)とに分かれていた。
ジョージ・スマイリーが所属するのは「サーカス」であり、本作では陸軍省内の部局の話である。
この部局は戦後縮小され活躍する範囲も限られていた。
部局を率いるルクラークが過去の栄光よ今一度と躍起になってネタ探しをしていたところに東ドイツから重大な情報をもって亡命した男がいた。
それは東ドイツ独自でミサイル基地を設営するというものであった。(評者にはガセネタと思えたが)
この亡命者の情報自体がそもそもの発端であるが、ルクラークは、組織の再構築にこれを利用することで大臣に働きかけ、それなりの予算を獲得して東ドイツへ潜行員を送り込む計画を実行する。
しかし部局員のほとんどがロートルばかりで、東ドイツへ送り込む潜行員もポーランド系のロートルである。
「サーカス」から借りた無線機など25年も昔のものである。(サーカスは、わざと旧式を貸し出した)
この作戦を失敗させ、ルクラークの組織の凋落を謀る「サーカス」管理官の計画なのを、ジョージ・スマイリーだけは知っていた。
スマイリーの性格から管理官にむかって皮肉を言うが無視されてしまう。
が、管理官の命令でスマイリーが東ドイツに行き、彼らに引導を渡すところでこの物語は終えている。
可哀そうなのは潜行員のライザーと若い部員のエイヴリーだろう。
敵は外ばかりではなく内にも居るという、ル・カレならではの皮肉な小説です。
鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226) Amazon書評・レビュー: 鏡の国の戦争 (ハヤカワ文庫 NV 226)より
4150402264
No.4
(4pt)

敵は内にも居る。

ジョン・ル・カレの4作目『鏡の国の戦争』(1965年=原題:The Looking-Glass War)を読むことにした。
この作品は、『寒い国から帰って来たスパイ』がベストセラーになり大金を手にし官吏を退職して作家として独立した最初の作品である。
英国の諜報組織は複雑であり、60年代には外務省に所属する「サーカス」と、陸軍省内の部局MI(陸軍情報局)とに分かれていた。
ジョージ・スマイリーが所属するのは「サーカス」であり、本作では陸軍省内の部局の話である。
この部局は戦後縮小され活躍する範囲も限られていた。
部局を率いるルクラークが過去の栄光よ今一度と躍起になってネタ探しをしていたところに東ドイツから重大な情報をもって亡命した男がいた。
それは東ドイツ独自でミサイル基地を設営するというものであった。(評者にはガセネタと思えたが)
この亡命者の情報自体がそもそもの発端であるが、ルクラークは、組織の再構築にこれを利用することで大臣に働きかけ、それなりの予算を獲得して東ドイツへ潜行員を送り込む計画を実行する。
しかし部局員のほとんどがロートルばかりで、東ドイツへ送り込む潜行員もポーランド系のロートルである。
「サーカス」から借りた無線機など25年も昔のものである。(サーカスは、わざと旧式を貸し出した)
この作戦を失敗させ、ルクラークの組織の凋落を謀る「サーカス」管理官の計画なのを、ジョージ・スマイリーだけは知っていた。
スマイリーの性格から管理官にむかって皮肉を言うが無視されてしまう。
が、管理官の命令でスマイリーが東ドイツに行き、彼らに引導を渡すところでこの物語は終えている。
可哀そうなのは潜行員のライザーと若い部員のエイヴリーだろう。
敵は外ばかりではなく内にも居るという、ル・カレならではの皮肉な小説です。
鏡の国の戦争 (1965年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 鏡の国の戦争 (1965年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
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