棟居刑事の殺人の隙間

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種別
長編
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あらすじ

2011年02月10日 棟居刑事の殺人の隙間 (双葉文庫)

芝田未知男は会社のトラブルを処理する部署にいたが、社長の息子が起こした交通事故の身代わりとなり、会社を辞める羽目に。その後、尻拭いのノウハウを生かして「スリット」という会社を設立する。やがて持ちこまれた新聞記者の不審な事故死を調べるうちに、芝田はかつての勤務先と次期総理候補の癒着に気づく。そして、新たな殺人が…。(「BOOK」データベースより)

評判

棟居刑事の殺人の隙間の評価:

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棟居刑事の殺人の隙間の総合評価:

8.50/10点 レビュー 4件。

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No.4
(5pt)

本格社会派推理の作風は健在―棟居・牛尾刑事のコンビふたたび!

かなり前に読んだ作品だ。本書のストーリーはむろん、各章に付された独特の凝ったタイトルは読み前に読者を惹き付けるだろう。作家は「言葉のプロ」だが、「言葉負け」してはいけない。彼は言葉を自在に巧みに操り、森村ワールドへ誘う。「隙間(=スリット)」という言葉が端的に示すように、本書はスリットに零れ落ちた「人生の破片」を回収し再生する職業をもつ男とパートナーが事実上の主人公となり、事件の解明に挑む。最新刊『〜の恋人たちの聖地』でも(名前こそ違うが)同様のコンビが登場する。

  本書で扱われる<事件>の展開性はなかなか面白く、大企業と政界の癒着という古くて新しいテーマを根底に置き、登場人物も多彩であるゆえ、相関関係をきちんと把握して読み進める必要がある。「隙間(=スリット)」をモチーフにする点も新鮮で、こうした職業のニーズは昨今のご時世に照らせば増しているのだろう。創作性は重要な要因だが、そこにもある種のリアリティがなければならない。森村氏がかつての『腐食の構造』(1973年)で本格社会派推理を大胆にみせてくれた、その余韻というべきものが本書から明確に感じられる。時代への鋭敏な嗅覚をもつ作家として森村氏は健在だ(ただ結末は些かインパクトに欠けるものだったと申し上げておこう。思わず「はっ」とするようなラストの衝撃を期待したが)。

  すでに何度か書いているが、棟居刑事の登場がやはり遅い。事件捜査も警視庁一課ではなく「スリット」が当初は独自に開始するので、途中で「棟居刑事は本当に活躍するのか」と訝しげな心情に陥る。ただその彼が新宿西著の牛尾刑事とコンビを組むことが分かって安堵した(245頁)。逆説的だが、彼らの実質的な活躍(取り調べや推理の展開)が少ないぶんだけ、かえって精彩を放っているともいえようか。これは森村氏の戦略的な「演出」なのか。棟居シリーズはまだまだ続くだろうが、一ファンとして今後も注視していきたい。

棟居刑事の殺人の隙間 Amazon書評・レビュー: 棟居刑事の殺人の隙間より
4575235768
No.3
(5pt)

本格社会派推理の作風は健在―棟居・牛尾刑事のコンビふたたび!

かなり前に読んだ作品だ。本書のストーリーはむろん、各章に付された独特の凝ったタイトルは読み前に読者を惹き付けるだろう。作家は「言葉のプロ」だが、「言葉負け」してはいけない。彼は言葉を自在に巧みに操り、森村ワールドへ誘う。「隙間(=スリット)」という言葉が端的に示すように、本書はスリットに零れ落ちた「人生の破片」を回収し再生する職業をもつ男とパートナーが事実上の主人公となり、事件の解明に挑む。最新刊『〜の恋人たちの聖地』でも(名前こそ違うが)同様のコンビが登場する。

  本書で扱われる<事件>の展開性はなかなか面白く、大企業と政界の癒着という古くて新しいテーマを根底に置き、登場人物も多彩であるゆえ、相関関係をきちんと把握して読み進める必要がある。「隙間(=スリット)」をモチーフにする点も新鮮で、こうした職業のニーズは昨今のご時世に照らせば増しているのだろう。創作性は重要な要因だが、そこにもある種のリアリティがなければならない。森村氏がかつての『腐食の構造』(1973年)で本格社会派推理を大胆にみせてくれた、その余韻というべきものが本書から明確に感じられる。時代への鋭敏な嗅覚をもつ作家として森村氏は健在だ(ただ結末は些かインパクトに欠けるものだったと申し上げておこう。思わず「はっ」とするようなラストの衝撃を期待したが)。

  すでに何度か書いているが、棟居刑事の登場がやはり遅い。事件捜査も警視庁一課ではなく「スリット」が当初は独自に開始するので、途中で「棟居刑事は本当に活躍するのか」と訝しげな心情に陥る。ただその彼が新宿西著の牛尾刑事とコンビを組むことが分かって安堵した(245頁)。逆説的だが、彼らの実質的な活躍(取り調べや推理の展開)が少ないぶんだけ、かえって精彩を放っているともいえようか。これは森村氏の戦略的な「演出」なのか。棟居シリーズはまだまだ続くだろうが、一ファンとして今後も注視していきたい。

棟居刑事の殺人の隙間 (FUTABA・NOVELS) Amazon書評・レビュー: 棟居刑事の殺人の隙間 (FUTABA・NOVELS)より
4575007757
No.2
(5pt)

本格社会派推理の作風は健在―棟居・牛尾刑事のコンビふたたび!

かなり前に読んだ作品だ。本書のストーリーはむろん、各章に付された独特の凝ったタイトルは読み前に読者を惹き付けるだろう。作家は「言葉のプロ」だが、「言葉負け」してはいけない。彼は言葉を自在に巧みに操り、森村ワールドへ誘う。「隙間(=スリット)」という言葉が端的に示すように、本書はスリットに零れ落ちた「人生の破片」を回収し再生する職業をもつ男とパートナーが事実上の主人公となり、事件の解明に挑む。最新刊『〜の恋人たちの聖地』でも(名前こそ違うが)同様のコンビが登場する。

  本書で扱われる<事件>の展開性はなかなか面白く、大企業と政界の癒着という古くて新しいテーマを根底に置き、登場人物も多彩であるゆえ、相関関係をきちんと把握して読み進める必要がある。「隙間(=スリット)」をモチーフにする点も新鮮で、こうした職業のニーズは昨今のご時世に照らせば増しているのだろう。創作性は重要な要因だが、そこにもある種のリアリティがなければならない。森村氏がかつての『腐食の構造』(1973年)で本格社会派推理を大胆にみせてくれた、その余韻というべきものが本書から明確に感じられる。時代への鋭敏な嗅覚をもつ作家として森村氏は健在だ(ただ結末は些かインパクトに欠けるものだったと申し上げておこう。思わず「はっ」とするようなラストの衝撃を期待したが)。

  すでに何度か書いているが、棟居刑事の登場がやはり遅い。事件捜査も警視庁一課ではなく「スリット」が当初は独自に開始するので、途中で「棟居刑事は本当に活躍するのか」と訝しげな心情に陥る。ただその彼が新宿西著の牛尾刑事とコンビを組むことが分かって安堵した(245頁)。逆説的だが、彼らの実質的な活躍(取り調べや推理の展開)が少ないぶんだけ、かえって精彩を放っているともいえようか。これは森村氏の戦略的な「演出」なのか。棟居シリーズはまだまだ続くだろうが、一ファンとして今後も注視していきたい。

棟居刑事の殺人の隙間 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 棟居刑事の殺人の隙間 (双葉文庫)より
4575514144
No.1
(5pt)

本格社会派推理の作風は健在―棟居・牛尾刑事のコンビふたたび!

かなり前に読んだ作品だ。本書のストーリーはむろん、各章に付された独特の凝ったタイトルは読み前に読者を惹き付けるだろう。作家は「言葉のプロ」だが、「言葉負け」してはいけない。彼は言葉を自在に巧みに操り、森村ワールドへ誘う。「隙間(=スリット)」という言葉が端的に示すように、本書はスリットに零れ落ちた「人生の破片」を回収し再生する職業をもつ男とパートナーが事実上の主人公となり、事件の解明に挑む。最新刊『〜の恋人たちの聖地』でも(名前こそ違うが)同様のコンビが登場する。

  本書で扱われる<事件>の展開性はなかなか面白く、大企業と政界の癒着という古くて新しいテーマを根底に置き、登場人物も多彩であるゆえ、相関関係をきちんと把握して読み進める必要がある。「隙間(=スリット)」をモチーフにする点も新鮮で、こうした職業のニーズは昨今のご時世に照らせば増しているのだろう。創作性は重要な要因だが、そこにもある種のリアリティがなければならない。森村氏がかつての『腐食の構造』(1973年)で本格社会派推理を大胆にみせてくれた、その余韻というべきものが本書から明確に感じられる。時代への鋭敏な嗅覚をもつ作家として森村氏は健在だ(ただ結末は些かインパクトに欠けるものだったと申し上げておこう。思わず「はっ」とするようなラストの衝撃を期待したが)。

  すでに何度か書いているが、棟居刑事の登場がやはり遅い。事件捜査も警視庁一課ではなく「スリット」が当初は独自に開始するので、途中で「棟居刑事は本当に活躍するのか」と訝しげな心情に陥る。ただその彼が新宿西著の牛尾刑事とコンビを組むことが分かって安堵した(245頁)。逆説的だが、彼らの実質的な活躍(取り調べや推理の展開)が少ないぶんだけ、かえって精彩を放っているともいえようか。これは森村氏の戦略的な「演出」なのか。棟居シリーズはまだまだ続くだろうが、一ファンとして今後も注視していきたい。
棟居刑事の殺人の隙間 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 棟居刑事の殺人の隙間 (双葉文庫)より
4575514144
No.0
(5pt)

本格社会派推理の作風は健在―棟居・牛尾刑事のコンビふたたび!

かなり前に読んだ作品だ。本書のストーリーはむろん、各章に付された独特の凝ったタイトルは読み前に読者を惹き付けるだろう。作家は「言葉のプロ」だが、「言葉負け」してはいけない。彼は言葉を自在に巧みに操り、森村ワールドへ誘う。「隙間(=スリット)」という言葉が端的に示すように、本書はスリットに零れ落ちた「人生の破片」を回収し再生する職業をもつ男とパートナーが事実上の主人公となり、事件の解明に挑む。最新刊『〜の恋人たちの聖地』でも(名前こそ違うが)同様のコンビが登場する。

  本書で扱われる<事件>の展開性はなかなか面白く、大企業と政界の癒着という古くて新しいテーマを根底に置き、登場人物も多彩であるゆえ、相関関係をきちんと把握して読み進める必要がある。「隙間(=スリット)」をモチーフにする点も新鮮で、こうした職業のニーズは昨今のご時世に照らせば増しているのだろう。創作性は重要な要因だが、そこにもある種のリアリティがなければならない。森村氏がかつての『腐食の構造』(1973年)で本格社会派推理を大胆にみせてくれた、その余韻というべきものが本書から明確に感じられる。時代への鋭敏な嗅覚をもつ作家として森村氏は健在だ(ただ結末は些かインパクトに欠けるものだったと申し上げておこう。思わず「はっ」とするようなラストの衝撃を期待したが)。

  すでに何度か書いているが、棟居刑事の登場がやはり遅い。事件捜査も警視庁一課ではなく「スリット」が当初は独自に開始するので、途中で「棟居刑事は本当に活躍するのか」と訝しげな心情に陥る。ただその彼が新宿西著の牛尾刑事とコンビを組むことが分かって安堵した(245頁)。逆説的だが、彼らの実質的な活躍(取り調べや推理の展開)が少ないぶんだけ、かえって精彩を放っているともいえようか。これは森村氏の戦略的な「演出」なのか。棟居シリーズはまだまだ続くだろうが、一ファンとして今後も注視していきたい。
棟居刑事の殺人の隙間 (FUTABA・NOVELS) Amazon書評・レビュー: 棟居刑事の殺人の隙間 (FUTABA・NOVELS)より
4575007757

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