哀国者

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種別
長編
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あらすじ

2008年09月12日 哀国者 (講談社文庫)

あの男の裏切りで友は死んだ。男の行方はどこか、指示を出したのは誰なのか?亡霊たちへの思いと復讐の決意を胸に、グルジアで二年半の潜伏生活を送るアティカス。愛する女とのその暮らしは一通のメールで打ち破られ、やがて強大な標的が姿をあらわし始める―。新展開のアティカス・シリーズ最新作。(「BOOK」データベースより)

評判

哀国者の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

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哀国者の総合評価:

8.29/10点 レビュー 7件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7
(4pt)

強大な敵への復讐に燃える<コディアック>シリーズ第6弾

グレッグ・ルッカの、“世界最強のハードボイルド”という惹句が付けられた、プロのボディーガード(パーソナル・セキュリティ・エージェント)、<アティカス・コディアック>シリーズの第6弾。後期三部作の2作目。

前作『逸脱者』で暗殺者オクスフォードを斃すラストシーンから幕を開ける。

第一部:隠れ家に戻り、そこをあとにした‘わたし’ことアティカスは何者かに襲撃され重傷を負う。一方隠れ家でも仲間の裏切りから襲撃を受け、‘わたし’は大切な人を失う。

第二部:旧ソ連邦グルジアに潜伏すること2年と3ヶ月と12日。裏切り者が見つかったというEメールが‘わたし’とパートナーのもとに協力者からようやく届き、彼を捕まえ、黒幕を追及する。

第三部:‘わたし’のわが身を犠牲にしての黒幕追求の闘いは続く。黒幕が動かしていたのは現代の傭兵というべき民間軍事会社の兵士だと知るが、第二部の抗争の犯人として国土安全保障省とFBIから追われることになる。

第四部:官憲から危機一髪逃れた‘わたし’とパートナーは、ようやく黒幕の正体を知るが、彼は合衆国の中枢で活躍する強大な存在で、容易に手を出せる相手ではなかった。‘わたし’たちは3ヶ月の準備期間と大きな犠牲をはらい、自らと友の復讐のため敵に立ち向かう。

ディテールにこだわり、いっさいの感情描写を排した闘いのシーンは、まるで全盛期のスティーヴン・ハンターの<ボブ・リー・スワガー>シリーズの諸作の如く、行間から立ち上る迫力に圧倒される。また、全編に渡っての手に汗握る、潜入・工作・脱出、そして謀殺といった展開は、冒険スパイ小説のそれである。

本書は、もはや初期の作品のような“ボディーガード小説”をはるかに凌ぐスケールを持った、まったく違ったジャンルの小説に変貌を遂げている。
哀国者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 哀国者 (講談社文庫)より
4062761637
No.6
(4pt)

異色・・・?

前作から、有名人のボディーガードしてではなく、
暗殺者のボディーガードになってしまい、
シリーズ当初から比べると、まったくの別物になってしまったようで、なんだか寂しい。
他の作家と比べて、明らかに異色というか、異彩を放っているのだと思う。

主人公の環境などの変化を好まない私には、ちょっと受け入れられなかったけれど、
ブリジットの番外編を含めて、すべてを再読すると、納得できたような。

あとは、アティカスの大事な人たちが、容赦なく(?)死んじゃうことも驚いた。
最初は、友人のルービン。
前回はあの人、今回はとうとうあの方も、そしてあの人も。
読者にとっても、死んで欲しくない人も、死んでしまうので、
その分、魅力が減るんじゃないかと、要らぬ心配をしてしまうのだが、
その後に出てくる人物は魅力的だし、アティカスは強く賢くなっていく。
次回が、3部作の3作目。
めちゃくちゃ続きが気になります。

それより、暗殺者なんているのかな?
もし、プロの暗殺者に以来をする時は、こんな手続きを踏むのかな?
哀国者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 哀国者 (講談社文庫)より
4062761637
No.5
(3pt)

3部作の2作目

主人公アティカスの劇的な変貌と、彼を取り囲むサブキャラクターたちとの関係断絶を描き、当シリーズのファンを当惑させる内容となった前作『逸脱者』でしたが、今作ではその「逸脱」はさらに進んでいます。もちろん主人公はアティカスですし、前作の結末からの直結で始まるのですが、これまでのシリーズとは、もうほとんど別の物語が語られている作品だといっていいでしょう。
作者によれば、この本は『逸脱者』から始まった「3部作の2作目」にあたるそうで、さまざまな積み残しは、次作において完結をみることになるのだそうです。ですので、いままでのアティカス物のテイストを期待して読むと、おそらく肩すかしを食らうと思います。もちろん退屈な小説ではありません(個人的には、ルッカの『わが手に雨を』と読後感が似ていて好きです)が、連作の中盤部という位置づけなので独立した1作品としての評価はなかなかしづらいのも正直なところです。早く次作を読みたい気持ちです。
哀国者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 哀国者 (講談社文庫)より
4062761637
No.4
(4pt)

あの頃が懐かしい

初期の頃、あの仲間達と共に歩んでたアティカスが凄く懐かしいです。
ここに至るまで色々な出来事があったけどボディーガードから暗殺者(テン)の一人として数えられるぐらい変貌したアティカスに戸惑いながらも応援したくなるのは彼のキャラなんでしょうね
。とてつもなく強大な敵がアティカスとアリーナの前に姿を現すけど、アティカスがそこに辿り着くまでに負った代償はシリーズの読者には辛いものでしたね。
個人的にはブリジッドには再登場してほしいけど、この哀国者の中でも新しい恋人が出来たって記述があったから再登場は無理なんかな。
これからこのシリーズがどこに向かうのか予測不能ですね。
哀国者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 哀国者 (講談社文庫)より
4062761637
No.3
(4pt)

今後の展開が期待できる秀作。

前作「逸脱者」から2年近くたっての新作。次作との3部作とのことで、本作単体での作品の価値を見出すことはチョッと難しい。但し、前作より今までの本シリーズの様相が変化し、本作を通じてその辺りが「がらっと」変わってしまった。この変化が今までのファンにとって当然賛否両論をうむ本作である。ネタばらしとなるためこれ以上書くのをやめますが、ルッカの作品を読むなら、本書から読むのではなく、あくまでデビュー作「守護者」から読んでほしい。ただ言えることは、単なる優秀なボディーガードである主人公 アティカスが、悪人たちと対峙するだけの小説なら数冊読んでマンネリ化してしまうだろうが、より大きな、遠大な物語の構想が見え隠れする本作から、このシリーズへの期待がすごく伝わることは間違いない。
現在最高のハードボイルド小説と言われるマイクルコナリーのボッシュシリーズと双璧をなすだろう、そんな魅力的な作品に仕上がってきたことはとても嬉しいし、さすがハードボイルドの本場アメリカ、奥が深いと唸ってしまいました。
哀国者 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 哀国者 (講談社文庫)より
4062761637

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