写楽 閉じた国の幻

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初版刊行(参考)
種別
長編
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14,644回
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9
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60
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あらすじ

2010年05月31日 写楽 閉じた国の幻

わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。錯綜する諸説、乱立する矛盾。歴史の点と線をつなぎ浮上する謎の言葉「命須照」、見過ごされてきた「日記」、辿りついた古びた墓石。史実と虚構のモザイクが完成する時、美術史上最大の迷宮事件の「真犯人」が姿を現す。(「BOOK」データベースより)

評判

写楽 閉じた国の幻の評価:

7.33/10点 レビュー 6件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.33pt

写楽 閉じた国の幻の総合評価:

7.07/10点 レビュー 84件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(5pt)

写楽 閉じた国の幻の感想

正体不明(らしい)絵師東洲斎写楽が誰かという真相に御大が挑んだ作品。間違いなく力作でしょう。分厚いし。
御手洗シリーズなどとはテイストもまるで違いますが、御大らしいスケールの大きさは感じる事ができました。
御大がデビュー当時からアイデアとして持っていたらしいですね。
だとしたら、満を持して・・・のはずですが、正直中途半端な気がします。
この評価の高さには若干違和感を感じてしまいます。

写楽の謎を追求した、というか自説を展開しただけで、これはミステリではありませんね。
そういう趣向の作品であるのなら、資料とかは用意して欲しかったです。
こういった芸術作品を取り扱った作品はこれまで何冊も読んでいますが、普通写真の掲載くらいするでしょう。
ですので、不親切なのは勿論、説得力もないですし、そもそも読み手に分からせようという気がないのかな、と。
ミステリ仕立てにした方が面白かった気がします。

また多くの方が指摘していますが、私も同じです。
まさか終わり? ってのが、700頁もの本を読み終えた時点での率直な感想。
回転ドア事故の裁判はどうなった?
ヒステリックな妻と資産家の義父は何処行った?
っていうか、そもそも子供が死ぬ意味あったのか?
結局あの(日本人離れした顔立ちの)教授は何者?
本は出版されたの? で、どうなったの?
主人公の置かれた状況や、その周りの人物造形に、事件や事故の臭いをプンプンさせるようなサイドストーリーをバラ撒いておきながら、完全に置き去りのまま終わってますよね。
発端となった肉筆画についても、あの程度の扱いでは弱くないですかねぇ。
読んでいる間はそれなりに楽しめたのですが、読み終わった瞬間「ウソでしょ?」な作品でした。
あとがきには「長くなりすぎて端折った」って言い訳していますが、明らかに端折る箇所を間違えてますよね。

回答編の役割を果たしていると思われる「江戸編」も、私が関西人だからなのか、あの江戸弁が・・・

梁山泊
MTNH2G0O
No.1
(6pt)

写楽 閉じた国の幻の感想

写楽は一体誰だったのか?島田荘司の説を披露する為の作品です。その説明が現代編では少しくどく、同じ事を何度も読まされます。しかし江戸編はとても面白く、蔦屋重三郎がすごく魅力的に描かれていました。写楽の正体もこれが真相なら凄いですが、少し苦しいですかね、あの時代に。
しかし、作品全体を通しての個人的な評価は低いですね。理由はネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.78
(1pt)

コレは何の本?

写楽の本との紹介があったから買ってみたが、初めの部分以外120ページぐらいまで自分の身に起きた話が延々と続く。
何故この本で書かなければならなかったのだろう?最後まで読んだらこの疑問は溶けるのだろうか…
でも、読む気にならなくなってしまいました。残念です。
写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫)より
4101033129
No.77
(5pt)

絶妙なバランスを保った作品かと。

沢山の方から様々な評価を受けている本作ですが、個人的にはとても楽しめました。
そして私自身初めての島田総司作品でした。

確かに冒頭の事故の必要性や表現に違和感は覚えますが、ではお江戸編の力強い粘りや世界観、現代編のテンポを煽らざるおえないノリ(ここは江戸っ子気質をうすくレイヤーさせてるのかな?笑)など、トータル的に壮大な写楽の謎への足掛けとする出だしの代替表現は?となると、絶妙なバランスを保っているのではと感じざるおえませんでした。

残された伏線の曖昧さも写楽という難解テーマへの、ストーリーの余韻としては小気味良い気がしてます。

と言うわけで、個人的には島田総司の考える新説写楽を投影した、荒削りでパンクな全体バランスでとても楽しかったです。
写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫)より
4101033129
No.76
(5pt)

個人的に、この作品は島田荘司の最高傑作だと思う

島田荘司の全作品コンプリートを推進中。島田荘司の『写楽 閉じた国の幻』を読了した。2010年6月20日リリース。構想20年の作品である。

何と言っても心惹かれるのは、通常は島田荘司が仕掛けてくる『謎』を解くことを楽しみとして読む訳だが、この作品は、『わずか10ヶ月間の間、突如として登場し、突如として消える写楽とは何者か』という歴史的謎を島田荘司自身が、解き明かしていく、という点にある。

当然ながら、すでに多くの人がこの謎に挑戦している。そして、最後発である島田荘司は、それまでのそれら謎解きを深く研究し、いつものように全てを貫く太いロジックで帰結させる。本当に唸ってしまう。

読む出す前は、小説ではなく、ただその謎解きをひたすら書き連ねた一冊かと思っていたのだが、ひとつの小説の形を完全に形成しながら、現在と江戸期を行き来しつつ、詳細にその太いロジックに至る経緯をほぼ全て盛り込んだ上で帰結している。もう、唸るしか無い完成度だ。

『謎を解く』ということは、ここまで詳細に時代背景やそこにいた人々を理解し、残された証跡やそこで主張されている事柄を突き詰めていくことなのだ、と感じさせてくれる。

特に書き出した当初は、寛政六(1794)年に、この謎解きの基礎となる事象があったかどうかの確認が成されていなかったことがあとがきにも書かれていて、それに『必ず命中しているという強い確信』があったというのにも驚かされた。

そして、物語の舞台となっている場所が、ぼくが大学生時代に過ごした場所で、出てくる店や場所の名が聞き覚えがあるところばかりだったのも愉しかった。そうか、あそこはそういった場所だったのか、と知る喜びは大きい。

個人的に、この作品は島田荘司の最高傑作だと思う。類無き謎解きの見事さと構築力に圧倒されました。
写楽 閉じた国の幻 Amazon書評・レビュー: 写楽 閉じた国の幻より
4103252316
No.75
(2pt)

先行研究への敬意がない

写楽の正体を突き止める歴史ミステリ小説だが、フィクションといえども、過去の先行研究や研究者への敬意が微塵も感じられず、仮説の出来以前にこの著者はどんな意図があってこんな本を書いたのか、その見識を疑いたくなってくる。自分の考えの正しさを強調するために既存の研究や専門家の定見を攻撃してみせるのはこうした書籍では常套手段だが、限度が過ぎるのは読んでいて気持ちがよいものではないし、学界や専門家を誹謗することでしか説得力を持たせられないのかと邪推してしまう。
著者は美大卒とのことだが浮世絵の専門家でもなんでもない。もしかして現実とフィクションの区別が著者自身もつかなくなっているのではないか。突飛な珍説が嫌いなわけではないが、先行研究への敬意がないトンデモはただのヘイトである。百田某や明智某、あるいは「教科書が教えない〇〇の真実」のような、書店に大量に並んでいる俗流歴史本と同工異曲のレベル。出版社もよく売れると判断しているからこうした書籍の出版をやめないのだろうが、自分たちがトンデモ歴史の氾濫を助長して、結果的に読者にデタラメな情報を与えているという自覚は持っていただきたいものだ。
作中の説は写楽のデビュー時期と出島商館員の江戸参府が一致するということがほとんど唯一の論拠らしい論拠であり、その他はこの説を成り立つようにこじつけの説明を並べ立てたという程度で、これでは学界ではとても通用しないだろう。しかし、江戸編はさすがに読み物としてよくできていて、これなら現代編がなかった方がずっとよかったのではないだろうか。
写楽 閉じた国の幻 Amazon書評・レビュー: 写楽 閉じた国の幻より
4103252316
No.74
(1pt)

とても読めた代物ではない。アマチュア作家か?

冒頭から子供の描写が信じられないほど下手。

とても名のある作家とは思えない。以下略
写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫)より
4101033129

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