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ジャム さんのレビュー一覧

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レビュー数60

全60件 21~40 2/3ページ

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No.40:
(9pt)

“文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)の感想

文学少女シリーズ第5作のテキストは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」!ついに第1作から引っ張ってきた心葉の想い人「朝倉美羽」が登場!彼女が抱えてきた想像を絶する闇を前に心葉は立ちすくむ!果たして、心葉は彼女を救うことが出来るのか?ラストでカムパネルラ=美羽の本当の望みが明かされ、心葉が封印していた真実を告白するシーンは感動的でした!間違いなくこれまでのシリーズで一番良かったですね!琴吹さんも美羽に果敢に立ち向かって大活躍でしたし(笑)
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)
No.39: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)の感想

美少女作家の男子高校生井上心葉は、高校で1年上の本を食べる妖怪こと文学少女天野遠子と出会ったことから平凡な日常が非日常へと変わっていく!初めて森博嗣や綾辻行人、麻耶雄嵩を読んだ時と同じような衝撃を受けました!ライトノベルだからと思って甘くみていた自分が恥ずかしく、読めば読む程世界に入り込み、キャラは勿論ですがミステリ的にもよく練ってあり、どんでん返しの結末も楽しめました!そして、主題となっている太宰治の「人間失格」とのシンクロが絶妙で実はこの作品まともに読んだことないんですが、読みたくなってきました(笑)
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
No.38:
(9pt)

交換殺人には向かない夜の感想

これぞ、「交換殺人」モノの最高傑作!「鵜飼・朱美」視点、「流平・さくら」視点、そして「刑事」視点の3つが最後に一つにつながるさまがホントに綺麗で、本格ミステリの醍醐味を東川流ユーモアも混じりながら味わえる傑作!
交換殺人には向かない夜 (光文社文庫)
東川篤哉交換殺人には向かない夜 についてのレビュー
No.37: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術の感想

まだこんなすごいトリックが眠っていたなんて!本作が新本格黎明直前に発売されていたことにも二度驚きました!マジシャンでもあった泡坂さんの本を使ったトリックに驚嘆間違いなし!
しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)
No.36: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

向日葵の咲かない夏の感想

小学4年生の僕は終業式の日、クラスメイトのS君が自宅で首を吊っている姿を発見する!しかし、その1週間後S君はあるものに姿を変え「僕は殺されたんだ」と訴えてきたのだった!かくして僕と妹のミカは彼の無念を晴らすため、事件の謎を追っていく。 いやあ、これにはちょっと驚きました。もうこの手のものには何回も騙されて尽くしてるのに、途中でなんかおかしいぞとは気づくもののなんでやられちゃうのかなあ(笑)緻密な本格ミステリと人間の本性をあぶり出すドラマが合わさった傑作!ネタがあれなのでコミカルな部分があるのも良かった(笑)
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー
No.35: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

七回死んだ男の感想

月並みな発言で申し訳ないですが、とにかく面白い!の一言に尽きます。さすがに、西澤流SF本格の代表作と言われるだけのことはあるなあ。どうしても祖父の死を阻止できない少年。その謎の答えも実に意表をつくものがあり、非常によくできたSFパズラ-だと思いました!普通のミステリに飽きてしまった人にこそ、ぜひおすすめです!

新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤保彦七回死んだ男 についてのレビュー
No.34: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

人形館の殺人の感想

異色の館シリーズ。シリーズ中もっともホラーテイストで、しかも真相には十角館の次に衝撃を受けました!

▼以下、ネタバレ感想
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人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫 あ 52-21)
綾辻行人人形館の殺人 についてのレビュー
No.33: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

アクロイド殺しの感想

発表当時、賛否両論を巻き起こした問題作にして傑作!この手のトリックの原点。もちろん、「フェア」だと思います!

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティアクロイド殺し についてのレビュー
No.32:
(9pt)

山魔の如き嗤うものの感想

刀城言耶シリーズ第4弾!シリーズ中最もホラー色が強く、特に冒頭の「忌み山の一夜」は描写に迫力があり怖かった。本格ミステリ的には相変わらず2転3転する真相も良かったが、一番はやっぱりメイントリックの「一家消失の謎」。まんまとしてやられた感が強く、やっぱり三津田さんは一発大トリックの神だなあと改めて感じた。一生憑いて行きます(笑)
山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)
三津田信三山魔の如き嗤うもの についてのレビュー
No.31: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

火蛾の感想

異色の第17回メフィスト賞受賞作!イスラム教の修行僧が体験する密室殺人。厚いノベルスが多いなかで、この短さでまとめあげたのがすごい!後世まで残る傑作だと思うが、発表後10年以上経った現在でも第2作が出ていないのが惜しい。
火蛾 (講談社文庫)
古泉迦十火蛾 についてのレビュー
No.30: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
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魍魎の匣の感想

京極小説との出会いは実はこちらが最初。1000ページ超という長さを感じさせない推理小説の大傑作!昨年のアニメも原作世界に忠実で良かったですし、志水アキさんの漫画も京極堂の薀蓄が分かりやすくて良かった。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.29:
(9pt)

ラットマンの感想

ミステリ界の新鋭道尾秀介。彼の作品は初めて読んだが、本格ミステリと人間ドラマがここまで物語にリンクできるのは凄いと思った。青春劇としても切なすぎる。傑作!
ラットマン (光文社文庫)
道尾秀介ラットマン についてのレビュー
No.28: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

完全恋愛の感想

これは、傑作!現本格ミステリ作家クラブ会長辻真先さんが牧薩次名義で発表し第9回本格ミステリ大賞に輝いた本格ミステリ+恋愛小説の二重奏!戦時中から戦後、現代と3つの時代で起こる3つの不可能犯罪の裏に隠されていたのはある有名画家の恋心だった!真相は大体第1部を読んでいて察しがついたんですが、世紀を跨る一人の男の生涯愛したただ一人の女性に対する愛を見事なまでに描き切った老練の技に脱帽!「完全恋愛」というタイトルも読み終えると完全に納得できるし、結末は二つの意味で切ないですね!
完全恋愛
牧薩次完全恋愛 についてのレビュー
No.27: 9人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

首無の如き祟るものの感想

やっぱり、三津田さんは良い!横溝的土俗ホラー臭が全編に漂い、雰囲気だけでも最高な上に婚礼の儀、首無し死体、四重密室の謎なども実に魅力的。シリーズ読者ならおなじみの最後にホラーな部分を残すというやり方も、自分的には背筋がぞくぞくするので好きだなあ。横溝の新作が読めなくても、三津田さんの新作がこれからいっぱい読めるかと思うと生きる希望が沸いて来ます(笑)
首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田信三首無の如き祟るもの についてのレビュー
No.26: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

マリオネットの罠の感想

赤川サスペンスの最高傑作!映画ばりに視点が入れ替わる息つかぬサスペンスと意外な真相で新本格派にも多大な影響を与えた事実上の処女長編!赤川さんがこんな救いのない話を書いていたなんて!後味はすこぶる悪かったですが、サスペンス的、ミステリ的には大満足でした!もっと多くのミステリファンに読まれるべき大傑作だと思います!
マリオネットの罠 (文春文庫)
赤川次郎マリオネットの罠 についてのレビュー
No.25: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

夏と冬の奏鳴曲の感想

新本格に麻耶雄嵩ありといわしめた大傑作!ありえない密室トリックに、映画を観ているかのような画が浮かぶ衝撃作!自分の初麻耶作品は本作で、いきなり強烈なパンチを受けました!
夏と冬の奏鳴曲 新装改訂版 (講談社文庫)
麻耶雄嵩夏と冬の奏鳴曲 についてのレビュー
No.24:
(9pt)

悪魔の手毬唄の感想

昔の映画もこないだやったドラマも共に良かったですが、やはり原作が一番!緻密な論理と不気味な手毬唄殺人に酔いしれます!
悪魔の手毬唄 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史悪魔の手毬唄 についてのレビュー
No.23: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

迷路館の殺人の感想

「作中作」、「見立て殺人」、そして巨大な「路」と遊び心に溢れた初期綾辻ミステリの名作!折り紙の「悪魔」折ってみたいなあ(笑)
迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)
綾辻行人迷路館の殺人 についてのレビュー
No.22: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

彼女は存在しないの感想

浦賀初期の代表作にして、一つの頂点。香奈子の恋人貴治を殺したのは、多重人格の病を抱える亜矢子なのか?衝撃の真相に至るまでの伏線とプロットがよく練られた本格ミステリとして、また登場人物たちの苦悩を残酷なまでに描き切った青春小説としても一級品の本書をぜひお試しあれ。
彼女は存在しない (幻冬舎文庫)
浦賀和宏彼女は存在しない についてのレビュー
No.21: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

水車館の殺人の感想

自分にとっての館シリーズとの出会いは、実はこの作品。幻想的雰囲気、論理的帰結から来る真相の衝撃とミステリ読み始めの当時の私には衝撃的な出会いでした。
水車館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人水車館の殺人 についてのレビュー