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梁山泊 さんのレビュー一覧

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レビュー数38

全38件 21~38 2/2ページ
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No.18: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

白い家の殺人の感想

前作「長い家の殺人」が大胆な物理トリックならこの作品は大掛かりな物理トリックといえます。
しかし「白い」家の必然性がまるで無いのはどうなのか・・・


▼以下、ネタバレ感想
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白い家の殺人 (講談社文庫)
歌野晶午白い家の殺人 についてのレビュー
No.17: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

地獄の奇術師の感想

探偵二階堂蘭子の初登場作品という事で期待していたのですが、物語冒頭から普通に登場している。
捜査陣から特別扱いされている理由こそ記述されているもののそれだけ。
これだけでは彼女の人となりが全くわかりません。もう少し「おぉぉ!」ってのが欲しかった。まずここでがっかり。


▼以下、ネタバレ感想
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地獄の奇術師 (講談社文庫)
二階堂黎人地獄の奇術師 についてのレビュー
No.16: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の感想

うわぁぁぁ出たぁ!!、辻村深月の真骨頂か。
いつかこういう作品に出会えるのではないかとは思っていましたが・・・出たなついに。
ついに男性読者を完全に置いてけぼりにしてしまった。
女性はこの作品を読んで共感できるのだろうか?女性なら誰しもが身に覚えがあるのだろうか?
個人的には、全ての女性がこうでないと思いたい。一部の女性が持つ女の嫌な部分という解釈をしたい。友達に対してこんなんじゃ、やってけないでしょうよ。
これを男には理解できない女の複雑な人間関係というのか?男は単純なのか?
「男に生まれてよかった」

ミステリーの部分のレビュー? 「知らん!」

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)
辻村深月ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 についてのレビュー
No.15:
(3pt)

少女Aの殺人の感想

今月に入って、宮部みゆき、貴志祐介、島田荘司と相当にヘビーだったせいもあるが、何とスラスラ読める事か。

この作品には主人公がいない。 そんな感じ。 変な作品。
まず、登場人物のキャラが総じて立っていません。
そして、冒頭から視点人物であった教師。 途中から視点人物の座を他人に明け渡し、以降、殆ど活躍をしません。
捜査が始まって以降、刑事視点となるのですが・・・もしかして彼が主人公?


▼以下、ネタバレ感想
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少女Aの殺人 (中公文庫)
今邑彩少女Aの殺人 についてのレビュー
No.14: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

眩暈の感想

「新占星術殺人事件」という副題こそ付いているものの・・・

「占星術殺人事件」の愛読者である青年の、狂人の妄想としか思えない手記から始まります。
可読性の低い手記から始まる点は「占星術殺人事件」と同じですね。
この手記を、御手洗潔が一読で真実と見抜き、解き明かしていくという物語。


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眩暈 (講談社文庫)
島田荘司眩暈 についてのレビュー
No.13: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

虐殺器官の感想

近未来戦争SF小説という感じでしょうか。
慣れないジャンルであるため読むのにはかなりの時間を要しました。
難解な用語が数多く登場するだけでなく、どこか哲学的でもあり、(理解するために)全編息を抜けない非常に疲れる作品。
SF好きにはたまらないのだろうか。
作品評価が高いのも何となく理解は出来るが・・・ ただ個人的には正直好みではない。
高尚なのか単なるオタクなのか・・・
戦争オタクが難解な専門用語を羅列し描き上げたライトノベルという感じもしている(ファンの方には怒られそうだが)
自分自身で分かりやすく変換し、またある時には補足して読み進めたりもした。
正しく読めているのかいささか自信がない。 というか多分読めていない。
何故なら、私にとってあの結末は突拍子もない以外の何物でもなく、いつもの倍以上の時間がかかりながらも、必死に追いかけて読んだつもりだったのですが、最後に「目が点」
これは作者の意図を汲み切れていないに他ならない・・・のだろう。
再読する気も起こらないし・・・
作品批判ではなく、全く見当違いな解釈をしていたのだろうなという自分にがっかり。
疲弊。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃虐殺器官 についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町の感想

作者による青春のエッセイ集であり、それ以上でも以下でもない。

個人的に、アウトローとしての生き方を美化するような作品は好みではありません。
藤原伊織さんの「テロリストのパラソル」を読んだ時にも同じ事を感じたのですが、「テロリスト~」のような意図的な美化と感じ無かった分まだましでした。
確かに世界が大きく変わろうとしていた時代だったろうが、当時の学生が全てそうであったはずはない。
どうも「俺達はお前たちとは違う」「俺達はお前たちより楽しんだ」または「頑張った」的ニュアンスを感じざるを得ない。
「人間的魅力」を感じるなんてレビューが多いのには驚いた。
私の場合、魅力よりも、そこからは「死臭」のようなものしか感じられませんでした。

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

アンダー・ユア・ベッドの感想

DV男VSストーカーという構図。
もう一人、ストーカーである主人公と似た家庭環境に育ち、主人公同様「存在感のない」コンビニ店員が登場します。
彼らの行動は、はっきり異常であり、主人公とコンビニ店員に間しては社会不適合者と言ってもよさそうです。

DV男は、零細企業のサラリーマンとはいえ社内での成績は優秀、周囲からの信頼も厚く、容姿も整っており女性にモテる。
しかし、家庭では豹変し、妻に対して異常なまでの暴力を繰り返します。
そのギャップの激しさと言うよりも、既に行為自体が、一般的に認知されているDVの定義を遥かに超えています。

一方、コンビニ店員はキレて衝動的に殺人を犯してしまいます。
主人公とコンビニ店員の違いは、無視されたり冷遇されたりという不遇な人生を余儀なくされながら、更に報われる保証がないにも関わらず、命をかけて愛する事の出来る対象が存在したか否かなのでしょう。
しかしながら、主人公の愛情表現も常識の範囲をはるかに超えています。


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アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)
大石圭アンダー・ユア・ベッド についてのレビュー
No.10: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

『瑠璃城』殺人事件の感想

ミステリとSFを足して2で割りたかったんだけど100で割ってしまった様な作品。
まぁ兎に角、読み手を選ぶ作品だと思います。
選ばれなかった読み手にとっては、この本は間違いなく壁本でしょう。

SFミステリとして読ませたいのであれば、その特殊な設定を読み手にしっかり理解させなければ、単なる自己満足の「読者置いてけぼり」です。

この作品では「生まれ変わり」という現象を前提として話が進められますが、単に「生まれ変わる事が出来る」だけでなく、そこには複雑なルールが存在します。
その特殊ルールに関する事前説明が無く、ある程度話が進んだ後の言ってみれば「後出し」です。
伏線となるような記述はあったようなのですが、不親切といっていいレベルで、普通気づかないと思います。
気付く気付かない以前にこれはフェアじゃないと思うのですが・・・

『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫)
北山猛邦『瑠璃城』殺人事件 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

メビウスの殺人の感想

人物紹介欄に予め犯人の名前が明記されているのは、作者の代表作である「殺戮にいたる病」と同じです。


▼以下、ネタバレ感想
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メビウスの殺人 (講談社文庫)
我孫子武丸メビウスの殺人 についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

雪密室の感想

探偵・法月綸太郎が初登場した作品。
探偵・法月綸太郎シリーズは、これまで「キングを探せ」「一の悲劇」「生首」と勝手気ままな読み順で消化していますが、何れもプロットはしっかりしていて序盤は引き込まれるものの最終的にトーンダウン・・・という印象。
今回は、雪の上に被害者の足跡しか残っていない施錠された密室での殺人事件。
しかも作中「読者への挑戦」まで挿入しており、この手垢つきまくりの密室殺人に新機軸かと期待しました。


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雪密室 新装版 (講談社文庫)
法月綸太郎雪密室 についてのレビュー
No.7:
(3pt)

痾の感想

「夏と冬の奏鳴曲」の後日談という事で、放置されたままの謎が解明されるのではと期待したのですが、やはり一筋縄ではいかない作品でした。
ただ前2作のような規格外の破壊力は影を失せています。
その分非常に退屈な内容なのですが、リーダビリティ「は」格段に上がっています。


▼以下、ネタバレ感想
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痾 (講談社文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.6:
(1pt)

『クロック城』殺人事件の感想

まず舞台となる建物に「城」というイメージを全く抱く事ができませんでした(笑

独特な世界観にも全くついていけなかった。
しかも、メインとなる謎解きに、この現実離れした舞台設定が全く関係ないというラストには、開いた口が塞がらなかった。
想像力が欠如している私が悪いのかとも考えたが、それだけではないと思うなぁ・・・
何せ、小説の世界に入り込めなかった訳で、登場人物が、何故ここでこんなセリフを喋ったのか、何故ここでこんな行動をとったのかにまで首を傾げるようになってきて、そのうちに、この世界観に拒絶反応すら起こすようになっていました。

私の中では完全に伝説の1冊となりました。

「クロック城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-1)
北山猛邦『クロック城』殺人事件 についてのレビュー
No.5: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

翼ある闇の感想

読み手を選ぶ、好き嫌いが分かれるというレビューが多いようです。
確かに、作中の見立て殺人などは、知っている人と知らない人とではその面白味が違うはずですが、その選ばれし人達は、この作品に数々登場したびっくりトリックとか犯人のトンデモ動機に納得しているんでしょうか。
作者の作品は初めてだったのですが、期待が大きかった分、がっかり・・・というより・・・がっかりする事も忘れるくらいの読後感を味あわせてもらいました。


▼以下、ネタバレ感想
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新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)
麻耶雄嵩翼ある闇 についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

ナイチンゲールの沈黙の感想

一応殺人事件は起こる、しかもバラバラ殺人である。
しかし幻想的、というより最早ファンタジーな要素が作品を支配してしまい、ミステリーとは言えなくなっている。
現役医師である作者が、2作目に描きたかったテーマがこれなのか。
医療界にメスを入れるという社会派的な要素もまるでない。
島田荘司氏、綾辻行人氏辺りを意識して冒険してみたのか?
思いっ切り空振りしてる気がするが・・・

白鳥とタメをはれるキャラが登場したものの、それを生かせていない。
登場人物に子供が多い事、そしてファンタジーを眼前にして、その強烈な個性、存在感が霞んでいる。

新装版 ナイチンゲールの沈黙 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)
海堂尊ナイチンゲールの沈黙 についてのレビュー
No.3: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)

ダイイング・アイの感想

最後「山村貞子」が登場したような気がしましたが気のせいでしょうか。
ジャンルとしては、SF&SMホラーという感じですかね。

あの名作「リング」も「リング」だと思って読むから「リング」なのであって、もし何の前知識もなく東野作品だと思って読んでいたなら、この作品と同じ後読感を味わったのかなと思ってみたり・・・
東野氏がこういう方向性の作品を書くというのは正直驚きです。
「ホラー作品」に論理的な解説を要求など野暮なことはしませんが、東野作品ならそれがたとえ「ホラー的?作品」であっても要求してしまいます。
東野氏の作品の中では、相当な異端児、ハズレの少ない東野作品において、数少ないというか唯一のハズレ作品だと思っています。


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ダイイング・アイ
東野圭吾ダイイング・アイ についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

びっくり館の殺人の感想

綾辻氏初のジュヴナイルを「館シリーズ」にぶつけてきた事にまず「びっくり」です。
ただ、お祖父さんと母親と子供たちの関係や、いじめや虐待など、正直子供に読ませたい内容では無いですね。

暗黒館の殺人を読んだ直後に読んだので余計に「短篇」という印象が拭えません。
おまけに、ジュヴナイル故の「縛り」の影響で、従来の「館シリーズ」が放つ独特の重厚感が感じられません。
島田潔も、シリーズ内における本来の役割を果たしていない訳ですし、これを「館シリーズ」の1つとして数えるのにはやはり若干抵抗があります。
ただ、作品を通して、この作品を支配する独特の雰囲気をもたらしているのは「人形」
本家「人形館の殺人」よりこちらの方がその名に相応しいと思っていたりはします。


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びっくり館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人びっくり館の殺人 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

ボトルネックの感想

ボトルネック。
まっ先に排除されるべきであるもの。
主人公に「お前はボトルネックなんだよ」と、これでもかと自覚させるお話し。
私も、製品開発業務において「今回はお前の担当箇所がボトルネックになる」なんて言われた事はありますけどね。
まぁ主人公の置かれた境遇は、確かに救いがないかもしれないですが、同情はできないですね。正直自業自得な面もあるかと思います。


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ボトルネック
米澤穂信ボトルネック についてのレビュー


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