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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

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レビュー数59

全59件 21~40 2/3ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.39: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

奇面館の殺人の感想

仮面をかぶるという設定、館の雰囲気と待ちに待った館シリーズの正当続編という感じでした。
ただ、仮面の種類と人物が中々一致せず、誰がしゃべっているのかわかりにくく正直読みにくかったです。
また事件が発生するまでが長くてまわりくどい気がしました。
真相にいたってはさすがの綾辻さんそう来たかぁと唸らされました。
面白かったのですが、どうしても館シリーズだけに期待が高くなってしまうぶん少し厳しい評価になってしまいました。
奇面館の殺人(上) (講談社文庫)
綾辻行人奇面館の殺人 についてのレビュー
No.38:
(6pt)

ユリゴコロの感想

好みの分かれる作品だと思います。
前半のノートにつづられた告白文に描かれるサイコな描写は、
個人的には好みではないものの圧倒されるものがありました。
それだけに後半のなんとなく読めてしまう展開が少し残念な気がしました。
ユリゴコロ (双葉文庫)
沼田まほかるユリゴコロ についてのレビュー
No.37:
(6pt)

孤島パズルの感想

学生アリスシリーズの第二弾で前作よりも出来は良いと思います。
本格物のお手本のような作品だと思います。
動機がはっきりとしているため犯人の見当がつきやすいため、
フーダニットよりもハウダニットを楽しんだ方が良いと思います。
論理的解答は納得でしたが、いまいち登場人物に魅力を感じませんでした。
双頭の悪魔を読む前にこちらを読んだ方が良かったと思いました。
孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
有栖川有栖孤島パズル についてのレビュー
No.36: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

リカーシブルの感想

不思議な読後感と呼べば良いのでしょうか?
作品の中に散りばめられた小さな謎や疑問点が、ラストで解けていくさまは非常に上質なミステリー作品なのですが…。
その肝心の謎や疑問点がオカルト的な要素を含んでいたこともあって、物語にいまいち引き込まれませんでした。
そのため綺麗に収束させたラストの魅力を半減させてしまう読み方になってしまい少し後悔しました。
読後に感じるほろ苦い感覚は他の米澤作品に通じるものがあり個人的には好きです。
リカーシブル (新潮文庫)
米澤穂信リカーシブル についてのレビュー
No.35:
(6pt)

ブルーマーダーの感想

姫川シリーズの6作目。
読み物としての水準はシリーズ通じて高いので間違いはありませんが、
新しい驚きは姫川と菊田の関係ぐらいで、
物語としての奥行は前作の『インビジブルレイン』や1作目の『ストロベリーナイト』の方が好みです。
作者のガンテツへの愛情をふんだんに感じるのでシリーズのファンは必読ですが、
シリーズを読んだことがなければいまいちかもしれません。
ブルーマーダー (光文社文庫)
誉田哲也ブルーマーダー についてのレビュー
No.34:
(6pt)

ハゲタカの感想

モデルとなる人物や企業が多数登場するのでそこそこのとっつきやすさはあるものの、
注釈なしで経済の専門用語連発に序盤苦しみました。
物語自体は悪くないと思いますが、個人的には完全なるフィクションの方が好みなので、
主人公は魅力的だからこそ実際の事件のオマージュではなくてオリジナルストーリーで読みたかったです。
ハゲタカ〈上〉
真山仁ハゲタカ についてのレビュー
No.33: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

不夜城の感想

ハードボイルド作品の有名作を遅まきながら読了。
全編に渡っての緊張感は伝わるのですが、登場人物に感情移入ができなくて…。
中国マフィア同士の裏社会という設定は面白くないわけではありません。
舞台も歌舞伎町とむしろ大好きなのですが…。
好みの問題でしょうか?少し過大評価な気がしました。
不夜城 (角川文庫)
馳星周不夜城 についてのレビュー
No.32: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

Zの悲劇の感想

ドルリー・レーン悲劇四部作の第三弾。
X、Yに比べて評価の低い本作ですが、ラストの畳み掛ける様な消去法推理の美しさは個人的には『Yの悲劇』より好きです。
ただしペイシェンスの一人称語りが読みづらいうえ感情移入しにくいため、
いまいちストーリーが頭に入ってきませんでした。
そのために完璧に計算されたロジックの魅力が半減してしまい堪能しきれなかったことが残念です。
Zの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンZの悲劇 についてのレビュー
No.31:
(6pt)

Nのためにの感想

テレビドラマを見てから読んだので、イメージがわきやすく読みやすかったです。
ドラマが非常にうまく作られていたことに読み終わってから気づきました。
神の視点と表現された手法は面白い作りだと思いますが、ストーリーにもうひとひねり欲しかったというのは欲張りすぎでしょうか?
Nのために (双葉文庫)
湊かなえNのために についてのレビュー
No.30: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

Yの悲劇の感想

傑作と名高い作品なのですが…。
フェアな文章はさすがですが、正直無理がありすぎかと…。
個人的な好みで言えばXの方が好きです。
とはいえ解答編での伏線回収とロジックは見事なうえ、ラストの衝撃は素晴らしいものがありました。
Yの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンYの悲劇 についてのレビュー
No.29: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ななつのこの感想

日常の謎を描いた有名作品で、遅まきながら読了。
ほのぼのとした世界観は心地よいのですが、少し物足りない印象。
連作の繋げ方も想定内というか予定調和の気がしました。
好みの問題かもしれません。
ななつのこ (創元推理文庫)
加納朋子ななつのこ についてのレビュー
No.28:
(6pt)

クロスファイアの感想

スリリングな展開の中人物描写が非常によく描かれているので、長いですが楽しく読めました。
鳩笛草を読んでいれば違った感想になったかもしれませんが、勉強不足で先にこちらを読んでしまいました。
あとがき読んで失敗に気づきました…。
それでも十分に楽しめただけに少しもったいなかったです。
クロスファイア(上) (光文社文庫)
宮部みゆきクロスファイア についてのレビュー
No.27: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

冷たい校舎の時は止まるの感想

青春群像劇の中にミステリー要素を仕込ませた作品と言う感じでしょうか。
登場人物それぞれに非常に細かな設定があり、またそれが物凄く丁寧に描かれています。
ページ数が多いですが読みやすかったです。
ただ丁寧に描かれ過ぎているために、むしろミステリー要素が無い完全な青春群像劇でも良かったのかなと思ってしまいました。

▼以下、ネタバレ感想
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冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
辻村深月冷たい校舎の時は止まる についてのレビュー
No.26:
(6pt)

贖罪の感想

面白くないわけではないですが、『告白』と『少女』を読んだ後だと正直インパクトに欠ける印象です。
『告白』と同じく複数人のモノローグ形式で話が進んでいきます。
それぞれの話は面白いのですが今回はつなげ方に無理があるため全体的にぼやけた感じが最後に残ってしまいました。
展開のパターンが似ていると読み手のハードルがかなり上がってしまうので、
『告白』を読む前にこの作品を読んでいれば感想は全く違ったものになったかもしれません。
贖罪 (双葉文庫)
湊かなえ贖罪 についてのレビュー
No.25:
(6pt)

手紙の感想

家族が犯罪者という現実に起こりうる問題がテーマなので、
教育の中で読ませる作品としては最上級だと思います。
ただし物語としてみた時、泣かせようとしすぎな印象を受けてしまい少しラストはチープに感じてしまいました。
悪い作品ではないですが、世間の高評価ほどの感動は得られませんでした。
手紙 (文春文庫)
東野圭吾手紙 についてのレビュー
No.24: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

火車の感想

大ヒット作品だけに高水準の良い作品だと思います。
かなり昔の作品ながらカード破産の話題など現在でも充分起こりうる問題なので違和感なく読めました。
特に登場人物の微妙な心理描写は読み応え十分です。
ただやはり話が長すぎると思います。
似た展開が多いので本編に影響を与えない程度にエピソードのいくつかを無くしても良かったような気がします。
中だるみをしてしまったため面白かったものの少し評価を下げました。
火車 (新潮文庫)
宮部みゆき火車 についてのレビュー
No.23:
(6pt)

海賊とよばれた男の感想

話題作なので楽しみにしていたのですが…ごく普通のノンフィクション物語です。
題材が素晴らしく魅力ある人物なので、描き方が少しもったいない気がしました。
面白くないわけではないのですが…。
けっして今風の主人公ではない人物をクローズアップした作者の慧眼はお見事です。
海賊とよばれた男 上
百田尚樹海賊とよばれた男 についてのレビュー
No.22:
(6pt)

チョコレートゲームの感想

読みやすい作品だと思います。
丁寧に張られた伏線とプロットづくりは非常に上手いです。
が…取り立てて衝撃を受けることもなく、
ごく普通の作品と言えるのではないでしょうか?
チョコレートゲーム 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人チョコレートゲーム についてのレビュー
No.21:
(6pt)

影踏みの感想

泥棒が主人公の連作サスペンス。
伏線の張り方や臨場感は相変わらず見事な横山さんです。
ただ個々のストーリーの抑揚がいまいち小さいのため、全体がだらだらした印象でした。
正直他の横山作品に比べると一枚落ちる感じです。
影踏み (祥伝社文庫)
横山秀夫影踏み についてのレビュー
No.20:
(6pt)

龍神の雨の感想

悪くはないのですが、良く似た世界観の「ラットマン」と比較してしまうと一枚落ちる印象でしょうか。
無駄のない文章にフェアな仕掛けはさすがですが、
道尾作品はハードルを上げて読んでしまうため少し辛目になってしまいました。
龍神の雨 (新潮文庫)
道尾秀介龍神の雨 についてのレビュー