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アルバトロス さんのレビュー一覧

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レビュー数24

全24件 1~20 1/2ページ
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No.24: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

読者の時まで止めてみせた

読む前に「どうしてこんなに厚いのか」とページ数に圧倒されましたが、とても読みやすく、そんなに辛さは感じませんでした。
読んでいる途中には「それでもこれだけのページ数は不要だったのでは?」と改めて感じましたが、最後まで読み通し、納得しました。これはこの長さであるからこそ成立する作品なのだと思います。
ミステリ的な面では、完全にやられました。さすが辻村さん。脱帽です。
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
辻村深月冷たい校舎の時は止まる についてのレビュー
No.23:
(8pt)

すごく人にススメられる本

おなじみハルチカシリーズの4作目となった今作は、相変わらずの読みやすさとともに、短編すべてが飽きることなく読める、最高の1冊でした。
個人的には、表題作『千年ジュリエット』がミステリ的には最も秀逸で、ハルチカシリーズ史上最高の短編だったと思います。
そのほかにもバカミスあり、意表をつくトリックありと、ミステリ好きの人も、そうでない人にも自信をもって薦められる本でした。
千年ジュリエット (角川文庫)
初野晴千年ジュリエット についてのレビュー
No.22: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

はっきり好みが分かれる

久々の衝撃を受ける小説でした。
一気に引き込まれ、一気に読んでしまう。その筆力に感服です。
ただ、決して心地よい作品ではないので、確実に好みが分かれます。
そこで一つの基準として、湊かなえさんの『告白』が適するのではないかと思います。
『告白』を面白いと感じた方は、是非この小説を読むことを薦めます。
逆にムリだった方は、この小説もやめたほうがいいと思います。
殺人鬼フジコの衝動
真梨幸子殺人鬼フジコの衝動 についてのレビュー
No.21: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ただでは絶対に済ませない

麻耶さんの作品はいくつか読んでいましたが、メルカトルシリーズは今回が初めてでした。
短編集なので、いつものよりは麻耶さんの「読者への黒い疑問」を突き付けられる展開が緩和されるかと思っていましたが、甘かったです(笑)
今作もやはり問題作といえます。探偵であるメルカトルはなかなか強烈なキャラクター性があり、冷めた調子でとんでもないことを語りだすので、読者の側からすると「た、確かにそうですね……」と相槌を打ちながらどこかもやもやした心を抱えつつ読み進むことになります。
でも、結局は納得してしまうんです。最終的には「そうですね」と納得します。
それがどんな理不尽だろうと、そこに反論の余地はありません。そしていつの間にか読み終わり、独特な読後感が残ります。
やはり麻耶さんはすごいです。平凡な作品など一つもない。
メルカトルかく語りき (講談社文庫)
麻耶雄嵩メルカトルかく語りき についてのレビュー
No.20: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

人間の深さがにじみでた良作

私が朱川さんのファンになったきっかけの本です。
『昭和くささ』って言うと表現が悪いのかもしれませんが、そういった古き良き時代のにおいが作品全体から醸し出されていて、それだけでなんともほっこりした気分になります。
内容は朱川さんらしく、人間の深い感情、様々な人情をいやみなく描いた素晴らしい作品です。
ミステリー要素は少ないですが、読書好きなら、絶対に一読しておくべきだと強く言いたい一冊です。
かたみ歌 (新潮文庫)
朱川湊人かたみ歌 についてのレビュー
No.19: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

素晴らしい、の一言

沼田まほかるさんは人間を書くのに長けた方だと思います。
人間の暗い部分、深く傷ついた誰にも触られたくない部分を、いとも簡単に、しかし繊細に書かれる数少ない作家さんです。
この作品はそのすべてが詰まっています。
主人公が見つけた謎の手記は、そういった人の心をえぐる描写がたくさんあり、読者を一気に引きづり込んでくれます。また、ストーリーとしてもホラーであり、サスペンスであり、人情物語でもあり、そしてミステリーでもある、という読者によって様々な解釈ができる傑作であると思います。
個人的には、今までの沼田さんの作品の中でナンバー1です。
ユリゴコロ (双葉文庫)
沼田まほかるユリゴコロ についてのレビュー
No.18:
(8pt)

恋愛小説が苦手な人でも気軽に読める一冊

私はあまり恋愛小説が好きではありません。
理由として、どろどろと永遠に愛し合っているようなぐだぐだ感がある恋愛小説をよく見かけるからです。
しかしこの作品は違いました。
しつこさがない純粋な恋愛ものとして楽しむことができ、軽いミステリー要素も含みながら物語が進んでいくので、読んでいてどこか心地よく、ページをめくる手が止まりませんでした。
是非読んでいただきたい一冊です。

▼以下、ネタバレ感想
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陽だまりの彼女 (新潮文庫)
越谷オサム陽だまりの彼女 についてのレビュー
No.17: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

久々の衝撃!

辻村さんの作品はこれが初見でした。
ですから内容にかなり驚きました。まさかここまでぶっとんでるとは……。
そしてその年代にふさわしく、物語のメインとなる人物たちは『中二病』に思いっきりかかっており、独特の痛い考え方が随所に出てきて、なんだか妙に共感してしまいました(別に私は中二ではないですが)。そしてそこに著者の人物描写のうまさを感じたというか、登場人物にすごくリアリティがあって、物語に一気に引き込まれました。
結末もさることながら、そこに至るまでの過程。細かな情景描写すべてが秀逸で、非常に面白かったです。
これを機会に辻村さんの作品を読んでいこうと思います。
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)
辻村深月オーダーメイド殺人クラブ についてのレビュー
No.16: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ゴールデンスランバーの感想

今日の今日までレビューを書いてないことにビックリしました。
伊坂さんの金字塔的ポジションにあるこの作品ですが、実は感想が書きづらい作品ではないかと感じています。面白かったのは確かなのですが「ここのこの場面が良かった」というところが具体的にないのです。
要するに……おそらくジグソーパズル的な作品なのでは、と思います。1ピースごとに何も思わないのに、すべてが組み上がったとき、最高の作品が出来ているのです。
よくわからない比喩を使ってしまいましたが、ミステリー好きなら一読はすべきかと思います
ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂幸太郎ゴールデンスランバー についてのレビュー
No.15: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

読む人に喜怒哀楽を感じさせる素晴らしい物語

前作『おそろし』の続きになります(未読の方は先にそちらを読むとより楽しめます)
私は宮部さんの作品は、心情描写が細かく描かれている一方、それ故の読み辛さ、読み疲れから敬遠しがちなのですが、このいわゆる「百物語シリーズ」は大好きです。
それというのも、この作品には読者を引き込む要素が多いのです。毎話ごとに語り手の話に出てくる妖怪(?)たちはとても個性的で、それが巻き起こすトラブルによって「一体どうなるんだろう」と読者は毎回引き込まれながら、さもそれをはたから見ているような気分になるのです。
そして迎える各話の最後は、宮部さんらしい人間味溢れる締めくくりがなされます。
読み終わると、いつのまにか次のページをめくっている。また新たな物語に引き込まれていくーー
そんな面白さを感じて、いつもの読み辛さをすっかり忘れて読みふけるのです。
ですからミステリーというよりは、本当に一つの人間物語を見るような感覚で、是非読んで頂きたいなと思います。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)

No.14:

螢 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.14: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

一筋縄ではいかない麻耶雄嵩クォリティーを見た

やーやられましたね。
館モノのミステリーだったので、自分で犯人の予想を立てつつ読み進めたのですが、正直言って見事にかかってしまいました。そして読了後に「んー、やっぱり麻耶雄嵩だなぁ」と唸ってしまいました。
読んで損はない、オススメの一冊です。
螢 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.13: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

どこかすがすがしい、伊良部の傍若無人さ

とても読みやすく、楽しく読ませていただきました。
特に伊良部の傍若無人には、呆れると同時になんだかすがすがしさを覚えてしまいます。
ミステリーではありませんが、実に軽快な面白い作品だと思います。
空中ブランコ (文春文庫)
奥田英朗空中ブランコ についてのレビュー
No.12:
(8pt)

光媒の花の感想

とても質の高い短編集で、一作一作大切に読みました。
光媒の花
道尾秀介光媒の花 についてのレビュー
No.11: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

カラスの親指―by rule of CROW's thumbの感想

ミステリーの醍醐味的な仕掛けもさることながら、物語自体も非常にスピーディーで面白く、さすが道尾さんだなと感じさせてくれる良作でした。
最近文庫化されたようですし、たくさんの方に読んでほしい作品です。
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

使命と魂のリミットの感想

医療関係の記述は相当調べられたのだな、と感服しました。
ラストへ向かってのスピード感も良かったです。
使命と魂のリミット (角川文庫)
東野圭吾使命と魂のリミット についてのレビュー
No.9: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

赤い指の感想

現実にありそうで恐ろしい
赤い指 (講談社文庫)
東野圭吾赤い指 についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

殺人の門の感想

「殺意」というものの根幹を問う傑作だと思います。読んでて楽しい作品ではありませんが、素晴らしい作品であると思います。
殺人の門 (角川文庫)
東野圭吾殺人の門 についてのレビュー
No.7: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

加害者遺族の視点に立った稀有な小説

文章でこんなに心を揺さぶられるのか、と驚きました。
とにかく私はこの主人公に感情移入してしまって、なんて理不尽なんだろうと感じながらも、どうしようもないもどかしさ、苦しさみたいなものを胸に抱えながら読んでいました。
絶対に一読すべき作品であると思います。


ちなみにミステリではないと思います。

手紙 (文春文庫)
東野圭吾手紙 についてのレビュー
No.6: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

人間の心情を大切にした上で成り立つミステリ

みなさんも触れておられますが、この作品は加賀刑事の活躍もさることながら、事件の捜査の過程で出会う、町の人々の様々な思いが根幹にあります。ですから、人情物語とも、連作短編ミステリとも読めるため、幅広い世代の方に薦められる良作だと思います。
新参者 (講談社文庫)
東野圭吾新参者 についてのレビュー
No.5: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

Rommyの感想

前半で少し読み疲れてしまって「あんまり好きな作品じゃないかもなぁ…」と思っていただけに、後半の展開には驚かされました。
しかし作中のROMMYは、現実でいう「ある外国人歌手」に似ていて、なんだかその人を想像しながら読み進めていました。
ミステリーであることももちろんですが、とても切ないROMMYという人物の物語にもなっており、読み終えた後は「読んでよかった」と心から思える作品でした。
新装版 ROMMY 越境者の夢 (講談社文庫)
歌野晶午Rommy についてのレビュー


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