■スポンサードリンク


かいん さんのレビュー一覧

かいんさんのページへ

レビュー数50

全50件 21~40 2/3ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.30:
(7pt)

鬼畜度抑え目

これまでに読んできたものの中では、平山夢明独特の鬼畜描写は抑え目な感があった。
鬼畜描写だけでなく、作品自体も「独白する・・」ほど弾けているものが少なく、大人しい印象がある。
BESTは「枷」で、異形コレクション発の三篇は流石といったところだったが、この「枷」はその中でも際立った作品だった。
この一篇だけであれば8点だったが、全体としては7点が妥当か。
ミサイルマン (光文社文庫)
平山夢明ミサイルマン についてのレビュー
No.29:
(6pt)

時代が・・・

比較的軽めでどんどん読めた。
しかし、如何せん出てくる挿話や台詞に古臭さを感じてしまい、文章が入ってこなかった。
6点。
紳士同盟 (扶桑社文庫 (こ13-1))
小林信彦紳士同盟 についてのレビュー
No.28:
(7pt)

言う程か?

以前読んだ短編集「石の目」でも思ったが、あまり巧い文章とは思えなかった。
読みやすさはあったが、ホラーとしては弱いし、ミステリとしても展開を読みやすく、天才と言うほどではないように感じる。
7点。
夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一夏と花火と私の死体 についてのレビュー
No.27:
(8pt)

此の本を開いた貴方を怪物ランドへご招待

個人的BESTは飛鳥部勝則の「洞窟」。
悍ましいラストに到る後日談が、どの作品より長く、その分怪物の存在感が際立っている。
他作品もレベルの高い作品が多く、一つ一つの作品が集まって「怪物團」と云う一作品に成っているのだと思う。
8点。
怪物團―異形コレクション (光文社文庫)
井上雅彦怪物團―異形コレクション についてのレビュー
No.26:
(7pt)

どこまでもマンガ的

スピード感があり、読みやすかった。
ただ、多くの人が云うほどの衝撃は感じられなかったし、講談調の文体にもさほどの「個」を感じなかった。
7点。
甲賀忍法帖  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
山田風太郎甲賀忍法帖 についてのレビュー
No.25: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

この世界は、どこかおかしい

歪んでいる。
兎に角ミチオがどんどん歪んでいく様が怖かった。
ラストの意味がよくわからなかったが、それを理解した時に、この作品に対する真の評価を下せるのだと思った。
8点。
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー
No.24:
(8pt)

安定の福井節

これまで、「12」「亡国」「川」と読んできての本作だったが、良くも悪くも無難な感があった。
何度か繰り返される街の破壊描写は、流石にそんな量必要か、とも思ったが・・・
何はともあれ、これ程の長編を読ませる筆力は流石の一言。
あと、「おっさんと若造」ものの、若造にあたる朋希がこれまでの若造たちより可愛かった。8点。
Op.ローズダスト(下)
福井晴敏Op.ローズダスト についてのレビュー
No.23:
(7pt)

ラストのどん詰まり感・・・

一応の個人的BESTは「ワイド仇討」。
しかし、終わり方のしっくりこない話が多かった。
7点。
日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)
筒井康隆日本以外全部沈没 についてのレビュー
No.22:
(6pt)

筆者は長編向きか?

S&Mシリーズから、Vシリーズの途中まで読んで森博嗣初の短編集。
結論、短編としてはどれも、あまり切れ味が良いとは言えない出来だった。
筆者曰く、この短編集は一番森らしい作品らしいが、スカイ・クロラといい、これといい、筆者の本質に近ければ近いほど自分の琴線に触れないのかもしれない。
6点。
まどろみ消去―MISSING UNDER THE MISTLETOE (講談社文庫)
森博嗣まどろみ消去 についてのレビュー
No.21:
(4pt)

テーマがテーマなだけに・・・

重い。
その割に軽いテンションで纏まっているというレビューも見るが、それも中途半端で、成功しているとは思えない。
平坦な展開が続き、久々につまらないと思ってしまった。
4点。
幽霊人命救助隊 (文春文庫)
高野和明幽霊人命救助隊 についてのレビュー
No.20:
(8pt)

泣かぬなら 殺してしまえ 中学生

中学生王子の見事な悪役ぶりは、首尾一貫していてある意味アッパレだった。
最後に王子がどうなったのかは気にはなるが、ともあれあの夫婦には拍手を送りたい。
良い読書体験だった。
8点。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
マリアビートル (角川文庫)
伊坂幸太郎マリアビートル についてのレビュー
No.19:
(7pt)

濡れ縁で 話す二人の 良い漢

安定の陰陽師クオリティと云ったところでござんすか。
そしてお次は生成り姫。
長編に期待しちゃうでござんすよ。
7点。
陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫)
夢枕獏陰陽師 鳳凰ノ巻 についてのレビュー
No.18:
(7pt)

主人公の影が・・・

薄い。
マンネリだと云う向きもあるかとは思うが、安定感のあるシリーズだと思う。
だがしかし、今のところシリーズを通して突き抜けて面白い回がない。
7点。
総門谷R 小町変妖篇 (講談社文庫)
高橋克彦総門谷R 小町変妖篇 についてのレビュー
No.17:
(7pt)

ポッツヴィル 出てくる奴らは クズだらけ

主人公がイかれているのは前情報で分かっていたが、出てくる人出てくる人どこかおかしなキャラクターばかりだった。
面白かったが、話がポンポン行き過ぎて余韻も糞もなかったな。
物語としてはそれ程飛び抜けたものでもなかった。7点。
ポップ1280 (扶桑社ミステリー)
ジム・トンプスンポップ1280 についてのレビュー
No.16:
(7pt)

また三人に会いたいなァ

単純に楽しかった。
ミステリ的な結末もありつつ、「俺」の父親としての成長も見れたので満足。
7点。
ステップファザー・ステップ (講談社文庫)
宮部みゆきステップファザー・ステップ についてのレビュー
No.15:
(7pt)

どんでん返しのどんでん返しって・・・

今までで一番話が入ってきた気がする。
ただ、前作まででも感じたが、ホラー要素が怖くない。
描写力の問題だろうか。
7点。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)
三津田信三山魔の如き嗤うもの についてのレビュー
No.14:
(7pt)

”時”に支配された物語

ストーリー自体は退屈することなく読めた。
安定の館シリーズと云う感じだった。
しかし、迷路館には及ばず。
7点。
時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)
綾辻行人時計館の殺人 についてのレビュー
No.13:
(7pt)

軽い

特に云うことはないかな。
7点。
人形は遠足で推理する (講談社文庫)
我孫子武丸人形は遠足で推理する についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鬼畜系がぶっ放す、マシンガン14連打!

個人的BESTは「恐怖症<フォビア>召喚」。14篇の中で唯一救いのあるラストがGOOD。
全ての物語が絶妙な調和を生み出していて、「他人事」という一冊の小説として高いレベルにある。
鬼畜に敬意を表し、8点。

他人事(ひとごと)
平山夢明他人事 についてのレビュー
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ミステリ的手法を用いた恋愛小説

あらすじの「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」からして一種のネタバレな気がするが、そうと知っていて読んでもやはり騙された。
物語としては面白く読めた。
8点。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾くるみイニシエーション・ラブ についてのレビュー