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かいん さんのレビュー一覧

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レビュー数8

全8件 1~8 1/1ページ

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No.8: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

リーダビリティは凄い

全体として面白く読めたし、結構スラスラと読めるところは読めた。
専門的な部分も、「黒い家」よりか抵抗なく読めたのも良かったが、やはりそうした専門知識が頻出する小説というのは薀蓄と違って、勉学的な部分が大きくなってしまうため、自分の中のストライクゾーンど真ん中とはいかず、減点対象となってしまった。
エンタメ作品として読むのであれば、「クリムゾンの迷宮」や、「新世界より」(未読)のようなSF系統のほうが個人的には良いと思った。
8点。
天使の囀り (角川ホラー文庫)
貴志祐介天使の囀り についてのレビュー
No.7:
(8pt)

此の本を開いた貴方を怪物ランドへご招待

個人的BESTは飛鳥部勝則の「洞窟」。
悍ましいラストに到る後日談が、どの作品より長く、その分怪物の存在感が際立っている。
他作品もレベルの高い作品が多く、一つ一つの作品が集まって「怪物團」と云う一作品に成っているのだと思う。
8点。
怪物團―異形コレクション (光文社文庫)
井上雅彦怪物團―異形コレクション についてのレビュー
No.6: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

この世界は、どこかおかしい

歪んでいる。
兎に角ミチオがどんどん歪んでいく様が怖かった。
ラストの意味がよくわからなかったが、それを理解した時に、この作品に対する真の評価を下せるのだと思った。
8点。
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー
No.5:
(8pt)

安定の福井節

これまで、「12」「亡国」「川」と読んできての本作だったが、良くも悪くも無難な感があった。
何度か繰り返される街の破壊描写は、流石にそんな量必要か、とも思ったが・・・
何はともあれ、これ程の長編を読ませる筆力は流石の一言。
あと、「おっさんと若造」ものの、若造にあたる朋希がこれまでの若造たちより可愛かった。8点。
Op.ローズダスト(下)
福井晴敏Op.ローズダスト についてのレビュー
No.4:
(8pt)

泣かぬなら 殺してしまえ 中学生

中学生王子の見事な悪役ぶりは、首尾一貫していてある意味アッパレだった。
最後に王子がどうなったのかは気にはなるが、ともあれあの夫婦には拍手を送りたい。
良い読書体験だった。
8点。

▼以下、ネタバレ感想
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マリアビートル (角川文庫)
伊坂幸太郎マリアビートル についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鬼畜系がぶっ放す、マシンガン14連打!

個人的BESTは「恐怖症<フォビア>召喚」。14篇の中で唯一救いのあるラストがGOOD。
全ての物語が絶妙な調和を生み出していて、「他人事」という一冊の小説として高いレベルにある。
鬼畜に敬意を表し、8点。

他人事(ひとごと)
平山夢明他人事 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ミステリ的手法を用いた恋愛小説

あらすじの「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」からして一種のネタバレな気がするが、そうと知っていて読んでもやはり騙された。
物語としては面白く読めた。
8点。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾くるみイニシエーション・ラブ についてのレビュー
No.1:
(8pt)

前作のインパクトには・・・

及ばなかった。
僕は、作者(密室殺人ゲームシリーズ)は割と実験的な作風だと思って読んできたので、綺麗に収まっていたのが逆に物足りない感じがした。
ただ全体的にはミステリとして高いレベルにある作品だと思うので、8点。
密室殺人ゲーム2.0 (講談社文庫)
歌野晶午密室殺人ゲーム2.0 についてのレビュー