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yoshiki56 さんのレビュー一覧
yoshiki56さんのページへレビュー数31件
全31件 21~31 2/2ページ
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人間一人ひとりの遺伝子をデータ化することで、犯罪を未然に防ごうという近未来のお話。
その中である事件から抽出された遺伝子はシステムで検索されずエラーとなってしまった。 このエラーの鍵を握るのがプラチナデータ。 あまり書くとネタバレになるので止めるが、とにかくスケールの大きい設定に圧倒。 追う側、追われる側のスリリングな展開にも興奮することこの上なし。 東野氏がこれを書いていた頃は2012年? 現在はマイナンバーが導入されたことで似たような状況になっているなと思わされた本であった。 |
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殺人方程式シリーズ2作目。
懐かしい感じの、これぞ正統派推理小説であろう。 今作のテーマは「なぜ犯人は死体の髪の毛を切ったのか」である。 物語の中盤で「事件解決の材料は全て揃った。さあ推理してみよう」という短い章を挟むので、 もう一度事件を整理したい、内容を忘れてしまった場合は読み返してみることをお勧めする。 そしてトリック、犯人、動機の順で解き明かされる。 「なぜ髪の毛を切ったのか」も明かされるが、これは分からなかった。難問だった。 この想像できなかった部分が減点材料であるが、その他は全てが満足のいく内容であったと思う。 前作もそうだったが、序盤の殺人事件でもビックリする真相で隠されており、悶絶してしまった。 最後の綾辻氏自らの解説で、3作目をいつかはと書いてあった。 発表から20年たった今、実現は難しそうだが、続編を期待せずには入られない。 |
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柏木夏美シリーズの2作目。
前作ではボーカルの自殺の原因を探るところに若干のミステリー要素はあったが、今回は題名の通り バンド解散からの夏美の進路がどうなるのかというところに焦点を当てているのでミステリー要素はゼロ。 夏美はバンドをやりたい、しかし事務所はソロを押す。 「ギター以外のメンバーがいないじゃないか」の一言から夏美のメンバー捜しが始まる。 事務所の以外な根回し、夏美の根性アルバイト、音楽性の違いから嫌いだった人を好きになったり、 とにかく読んでいて内容に引き込まれていく。これぞ青春という感じ。 私もギターを弾くので、本の中のデビュー曲の詩をイメージに合うように作曲してみた。 ポップロック調のいい出来になったと思う。アッパレ。 いつも思うが、作者の誉田哲也氏の心には少女が住んでいるのだろうか。これにもアッパレである。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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始めに断りを入れるが、唯の短編集だと思うと大怪我をすることになるのでご注意を。
一つ一つのお話は登場人物も舞台も違うが、それぞれの事件に「シズガ」という少女が暗躍している。 そして章が進むことに、「シズカ」の正体が徐々に明らかになっていく。 最終章を読む前までは、正に悪女という感じだったが、最後には妹思いのある一面を見せて涙を誘った。 謎のまま終わってしまうところだけ減点をさせてもらうが、誉田氏久しぶりの警察ホラーアクションにあっぱれ。 非常に読みやすく、東野圭吾氏の「白夜行」のような流れで進んでいくので、東野ファンへもお勧め。 DVDでも出ているので、実写版も気になってしまう。 帯に書いてあった2012年度面白い本大賞第1位も伊達ではなかった。 |
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冒頭から3年前の十角館での事件が述べられ、否が応でも盛り上がることこの上なし。読む手が止まらない。
物語の進め方にも十角館との共通点がある。 時計館の新館と休館での出来事を交互に進めていく、憎らしい書き方! 河南君が再登場することで、十角館での興奮再びである。 直前発表の霧越邸で不発の原因となった薀蓄は一切なし。無駄な表現はどこにもない。 新館の方では時計館の謎に迫り、旧館では連続殺人事件の犯人捜し及び謎かけに挑むこととなる。 二つの話を同時進行させる方式は綾辻氏の定番のやり方だが、話が途切れる感が無い。 実は、旧館の連続殺人の犯人当ては、下巻の序盤で大体検討がついてしまう。 またトリックも上巻を読むだけで多分こうだなと思ってしまう。 それなのに大絶賛したいのは新館で語られる、時計館が建築された背景にある。 親が子を愛する気持ち、自ら命を絶った儚い娘の気持ちを考えると涙が止まらなくなる。 本格推理小説でありながら、壮大なスケール感を併せ持つ、物凄い小説だ。 一つだけ残念なのは最後が普通すぎて、騙された感をあまり味わえなかったこと。 なので個人的には十角館と迷路館を超えることはできなかった。 |
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東野圭吾作品としては初となるであろうSFパニック小説。
13人の老若男女が自然災害に立ち向かい生き残りをかけてゆくサバイバル生活に息を呑む暇がない。 ページ数の割にはあっと言う間に完読でき、最後には安堵できる。 ラストをもう少し厚くすれば更に完璧であった。 東野さん、新しい分野に挑戦しました、的な本。 |
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【ネタバレかも!?】
(2件の連絡あり)[?]
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東弘樹警部補が再登場。
しかし、今までの誉田氏の作品と一番違う点は、女性が登場しない。 それもそのはずで、東弘樹の所属する警視庁捜査一課と裏で暗躍する公安警察の捜査が交互に進んでいくからだ。 この小説で一番おもしろいところは公安警察ってこういうところを理解できる点。 これに在日朝鮮人が関わり、また北朝鮮崩壊を目論む集団との息つく暇のない銃撃戦等、 スピード感溢れる物語にあっぱれ。 女性主人公ばかりが誉田作品ではなかった。 ミステリーというよりも警察アクション。実に面白かった。 |
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B級ホラー映画(特に殺人鬼もの)が好きな人間であれば読んでみることをお勧めする。
映画ではどうしても全てを表現できない殺人シーンが小説では詳細に表現できる。 また、先に「暗闇の囁き」を読んだか読んでないかで評価が分かれるので、これが一番の重要なポイント。 有名な殺人鬼ものホラー映画としては、 「13日の金曜日」のジェイソン・ボーヒーズ 「ハロウィン」のマイケル・マイヤース 「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス がある。 この小説の冒頭では「13日の金曜日」を彷彿とさせる。 殺人鬼の残虐性では「ハロウィン」のマイケルだ。 そして殺人方法は小説ではチェーンソーではないが、ずたずたに切断されるのでレザーフェイスとなろう。 特に冒頭の殺人シーンの「私の腕があ!」はグロすぎる。 このように有名なホラー映画の良いとこ取りをしており、ファンにはたまらないだろう。 また、単なる連続殺人かと思いきや、綾辻氏の作品定番のあっと驚くトリックもある。 それから、先に「暗闇の囁き」を読んでいると、「なるほどそうだったのか」と思わず唸ってしまうだろう。 大絶賛したいが、万人向けではないので敢えて一つ評価を落としておいた。 |
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誉田作品読破中の私にとって、これは今までの誉田ワールドのイメージとは違っている。
今までは姫川シリーズやジウのような警察小説でも明るさと華やかさはあった。 女性ヒロインを応援し、ハラハラドキドキする感覚を持ちながら読んでいた。 本作は真逆の暗く悲しい物語。 内容は女子高生と教師の不倫、強姦レイプ、殺人と暗い内容だ。 姉の死に疑問を持った妹が事件の真相を暴こうとするが、読者には既に犯人を知らせており、 姉と妹、音楽教師、犯人側を過去と現在を交互に描写していく手法がおもしろい。 性描写に残酷シーンがあり嫌悪感を覚えるが、姉の野々村涼子がとにかく可哀想で涙で枕を汚したのもしばしば。 と、今書いている間にも涙がこみ上げてくる。 現実でも実際に起こりうる内容で、作者は警鐘を鳴らしたいのであろう。 万人にお勧めできないところが難点。女性は読まない方がいいかもしれない。 また、東野圭吾にも「さまよう刃」という同様の小説があり、読み比べるのも面白いかもしれない。 |
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ジウⅠ、Ⅱ、Ⅲは完全なる1本の小説なので、読もうと思われた方は三冊まとめて買うべし!
このシリーズでも女性警官の二人が主人公だ。 表の門倉美咲は、やさしくかわいい誰にでも愛される巡査(通称:カンヌ) 裏の伊崎基子は、強くたくましい攻撃性のある巡査(後に巡査部長へ昇格) この二人を中心に児童誘拐事件から始まる一連の事件を捜査していく。 スリルとサスペンスが交錯するノンストップ警察アクションストーリー。 多くはあまり語りたくない。まずは読んでみてほしい。 ジウとは何者?黒幕は背後にいるのか? これが2作目以降にスムーズに展開していくので非常に読みやすい。 注意点を一つだけ。 今から読まれる人は文庫本を購入されると思うが、背表紙の色が薄緑なのだが、焼けやすい(目立つ)のが難点。 特に帯が付いている場合には必ず帯を取ってみて焼けが無いのを買おう。 (帯がかかっていた部分とそうでない部分の色に違いがないかどうかを確認) 綺麗な状態のままコレクションしたいという方は注意。 |
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姫川玲子シリーズの始まりだ。
個性派揃いの刑事たち、本格推理、殺人の残虐さが全てつまった正に誉田作品の入門編となるであろう。 ある程度話が進むと犯人が大体分かってしまうと思うが、一気読みさせてしまう筆力だ。 これを読んで好きになったら、次は「誉田哲也AllWorks」を読むことをお勧めする。 姫川の短編も読めるし、姫川誕生の秘話、また誉田作品の全作品の著者レビューもあったりする。 私は、誉田作品を全制覇しようと心に決めました。 |
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