何もかも憂鬱な夜に
評判
何もかも憂鬱な夜にの評価:
3.87/5点 レビュー 23件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21〜23 2/2ページ
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何もかも憂鬱な夜にの評価:
3.87/5点 レビュー 23件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
刑務所に勤める刑務官を主人公にした作品。
「ある理由」から孤児院で育ち、
現在は刑務官として勤める主人公が
様々な罪を犯した受刑者たちと接する日常。
そして、その中で生じる繊細な内面の変化を、重厚なタッチで描きます。
主人公と深い関係を築く
新婚夫婦を刺殺した未成年の死刑囚、
仮出所後、すぐに逮捕された受刑者など
様々な人生を負った受刑者たちの話はとても印象深いのですが、
とりわけ心に残ったのが、
先輩の刑務官が語る「ある死刑囚の最後」。
死を前にしたとき人はどのように行動するのか
ドキュメンタリーやルポが描きることのない人間の複雑さを
芥川賞作家の筆力が見事に照らし出します。
もちろん、こうした深刻な描写の一方で
物語そのものの面白さ(物語力)も健在。
何もかも憂鬱な気分になりながらにせよ、最後まで読みきることができたのは、
本作の「物語力」があったからこそだと思います。
死刑や刑罰の意義を真正面から問いかける本作。
どんなに楽しい気分で読み始めても
なにもかも憂鬱な気分になること間違いありませんが
裁判員制度が始まる今だからこそ
多くの人に読んでいただき、罪や刑罰について考えるきっかけにしていただければと思います