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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1513件 1321~1340 67/76ページ
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私の祖母は昭和3年生まれで、もろに戦争世代である。ばあちゃん子であった私は、幼い時から戦争の話を聞かされていた。 祖母は進んで十機関銃の工場へ働きにいったそうだ。どうせ国のために働かせられるなら自分から進んで働きたいといって働いた方が立場が有利になると言っていた。この時点で私は洗脳による軍国主義で志願する者ばかりでないことを理解した。どうせ…という思いから志願する場合もありうるのだと。 戦後はレイプされる危険から男装して、宇都宮だか雀宮だかから北海道へ帰ってきたそうだ。戦後の貧困(こじきの子供の話)や米兵の意外な優しさや物々交換のエピソードを聞かされた。 話はそれたが、さて本書の内容は、勧められて読んだのだが、予想以上に面白い内容だった。まず戦争を戦争参加者の視点からではなく戦争を知らない者の視点から描くという手法は実にいいと思った。また、司法試験失敗という主人公の設定もなぜだか自分の共通意識や共感がもてた。そして、何よりも、兵士の描き方と零戦の描きかたが最高だった。まるで兵士の会話や零戦の音が、その世界が目前に広がっていった。帯に児玉清氏絶賛とあるがこれに嘘偽りはなかった! 戦争ものは、理念・悲劇・別世界・教訓というかたくるしいものかと思っていたが、こうも体験的に参加している世界を創造する筆者には脱帽した。 本当に素晴らしい本である。本嫌いな人にも是非読んでもらいたい!きっと本が好きになれるはずだ! 補足: 主人公の境遇が、主人公が優秀であることを除き私と酷似していた。祖母は戦争直撃世代で再婚である。最初の夫は戦争中に病に倒れた…というようなことを一度だけ聞かされた記憶がある。そして、主人公が司法試験に失敗しうだつが上がらないという状況も私と似ている。 そんな主人公との共通項が多々ありすぐにのめりこんでしまった。 この本を読んで思ったことは、真の英雄は最前線で命を賭けて日々戦い続けた兵士達であるということである。叩き上げの百戦錬磨の猛者達の命の煌めきは、人間であれば涙なしでは見られない。 真のエリートが誰かば別にして、勿論叩き上げが真のエリートであるのだが、エリート達がもっと勇気をもっていれば日本は戦争に勝てたかもしれない。あまりにも出世のために保身に固執したエリート達には虫酸がはしった。 命を賭けたもの達にあまりにも無礼である。 何も私は戦争をよしとしているわけではない。安易な反戦論者ではないということである。戦争はそんな単純明快なものではない。複雑に絡み合った悲劇がある。反戦論者には戦争反対といいつつも、日常で大量殺戮的に人間を壊している輩がいると思うのは私だけだろうか?本当に戦争の悲劇や命の大切さを知っていればエゴにまみれた生き方はしないだろう。 本書で感じたのは偽善ではない真実の叫びである。人間のあるべき姿が見えた気がする。 確かに理屈はいるが屁理屈はいらない。それぞれが生きる意味は、理屈じゃないもっと難解複雑なうつろう事実にあるのではないだろうか? 色々考えさせられる作品であった。非常に有意義な時間を過ごせた。是非お勧めしたい。 | ||||
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久しぶりに人に薦めたい小説を読んだ。 今まで読んだ小説の中でもトップ10に入るだろうし、 読み終えてすぐにまた最初からページをめくったのも初めて。 それくらい面白く、そしてタメになる小説だった。 内容は、現代の若者が、太平洋戦争中に死んだ祖父のことを 調べるところから始まる。 優秀な零戦乗りでありながら、当時の軍人としてはあるまじく 「妻と娘のために生きて帰りたい」と言い続けた男が、なぜ 特攻で死んだのか。 調査の中で祖父の戦友の口から語られる内容は、学校の授業で習う 無機質な記録からは決して得られない、生々しい戦争の記憶。 開戦当初は破竹の勢いだった日本軍はなぜ勢いを失っていったか、 なぜ零戦は最強と謳われ、しかしその地位を守れなかったのか、 前線の日本軍の兵士の心境はどのようなものだったのか。 特定の作戦や人物に対する評価は少々断定的過ぎるかなと思う点はあるものの、 当時の日本人が必死に国を守ろうとし、死んでいった姿を知り、 感涙するとともに、もっとこの戦争を知らなければいけないなという 気持ちになった。 本当に、お薦めです。 | ||||
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私の祖父も海軍の士官でした。家には勲章や軍刀がありました。当時子供だった私はそれらの品が何となく誇らしく、よく戦争の話をせがんで聞かせてもらいました。しかし、勇ましい武勇伝は聞かせて貰えませんでした。 子供だった私には不満でした。 しかし今思えば私は戦争の本質「人を殺す」と言うことをまるで理解しないまま武勇伝をせがむまるで空気を読まない人間だったから話して貰えなかったのでしょうね。 この本を読んで今一度祖父に会いたいです。 もう叶わぬ願いですが。 戦争を知らない世代ですが、このような時代を経て現代の我々が存在している事を決して忘れてはいけないと改めて思いました。 また読み直します。 | ||||
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人生に挫折し、足踏みをしているような日々を送る若者が、姉にひきづられるように自分の祖父について調べることになる。戦時中のそれぞれの思いを胸にその重い口を開く祖父の戦友たちの言葉に、時に戸惑い、時に嫌悪すら感じながらも、短い婚姻生活を共にした1人の女性を心から愛し、彼女の元へ生きて帰ることを念じた祖父の生き様に触れていく… 一見、相容れないかと思われる追想録が、いつしか愛に生きた一人の男の人生というタペストリーを織り上げていく。 時代に翻弄され、若く逝った名もなき多くの人々の命の重さがつらい。生きながらえた故の人々の苦悩が、心に痛い。 今、我々が当たり前に享受している平和を改めて思う一冊。若い人たちにこそ、ぜひ読んでもらいたい。 | ||||
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戦争のことは、テレビドラマや映画で見た知識程度しかなかったので、この小説の中で語られている戦争体験談はとてもショックなものでした。 体験談はどれもリアリティがあり、作者が戦争についてかなり勉強したことがわかります。 特攻隊のことも可哀相だと思っていましたが、この小説を読むとそんな自分の気持ちが恥ずかしいというか愚かというか… 特攻隊は現代では美談にされがちですから。 戦争について、今まで何ひとつ理解していなかったんだと日本の教育に改めて疑問を持ちました。 戦争を経験していない人が戦争をどうこう言うのはおかしい。 戦争のことを何も知らない人に是非オススメです。 | ||||
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私の生き方がいかに甘く、自分本位であるかを思い知らされました。戦争で亡くなった方たちの冥福を祈らずにはいられません。そして今生きている方達が幸せに暮らしていることを願います。仕事で悩み、多くの本を読んできましたが、このビジネス書ではない一冊が心の支えになっています。本当にありがとうございました。 | ||||
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知らない事が多すぎる。興味関心がなくなったとき、それは自分の心が閉じたとき。危ない。己を見つめること。己の心の動きを観ること。60数年前に私たちの祖先は戦っていた。そして生き残った人たちが生きて、社会を作り、今日の日本がある。どんな思いで生き、どんな思いで死んでいったのか。幾人かの登場人物が口を開き、語る。誇張したり、象徴的に表現されたり。謎解きのような物語構成は単純で、人物の個性や会話表現について物足りなさもあろうが、知りえる戦地での内容には余りあるものがあるし、多くの人々の心底に語りかけるものがある。 | ||||
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久しぶりに、小説を読んで心が震えました。私は小学生のときに「はだしのゲン」を読んで、その恐ろしさに、数日間眠れない夜をすごして以来、「戦争もの」は手に取ることができずにいました。しかし、この小説は私と同じ世代の人たちが多く読んでいることを知り、おそるおそる読み始めました。まず読んでみて感じたのが、本の厚さに反してとても読みやすいこと。家事と育児に追われながら2日間で読みました。現代の話と、戦争体験者の話とで構成されてます。現代のシーンでは、ごく普通の姉弟がゼロ戦パイロットで神風特攻により命を落とした祖父のことを調べながら、自分たちの人生観に影響を受けていきます。レビューを見ると、現代の話はいらないという方もいますが、私にとっては、現代の話があったからこそ暗くて重苦しい戦争の世界だけに引きずり込まれずに読みきることができました。次第に明かされる宮部の人柄にも惹かれたし、戦場にいた人々の心情を細かく描かれているところにも強く心を打たれました。今こうして、生きていられるだけでもすごいことなんだ、とこの本を読んで感じることができました。私もそうですが戦争のことをほとんど知らない方たちに読んでもらいたい、貴重な小説だと思います。 | ||||
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私自身は涙が止まりませんでした。一人の零戦パイロットについて、その孫達が祖父の最後を知りたいと、かつての戦友にそれぞれ思い出を伺っていきます。他の方の評価では孫の出来がイマイチとかかれてますね。そうなのかもしれません。ただ、現実の日本に住む多くの若者(私も含む)はこんなもんでしょう。むしろ、あとがきにも児玉清さんが記載されとおり、全てを他人のせいにする総クレイマー化の現日本はもっとひどいでしょう。知識の羅列と書かれてる方もいます。そうなのかもしれません。詳しい方はその知識が先に介入してしまうのであまりのめり込めないかもしれません。ただ、実際、戦争にいた人たちは言葉じゃ現わせないくらいの体験だったのでしょう。本の中には時々現実社会を肯定しない表現もあります。その通りだなと思いました。「生きる」ということがここまで大変なのか、「散っていく戦友」をみてなにを感じたのか、「自分の死」でなにを守りたかったのか、そしてその戦争の中で何ができたのか、それは日本兵もアメリカ兵も同じことでした。戦争に興味のなかった、これからの日本を背負っていく18歳〜30歳くらいの人にぜひ読んで欲しい作品です。私自身27歳。読んで良かったなと思ってます。 | ||||
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なんと表現していいか考えがつかないぐらい素晴らしい本だったこの本を後々ずーーーっと読み伝えたいと思った自分の中でベスト1に入る作品あーーーうまく伝えられない。。。とにかく本当に本当に素晴らしい本なんだ!!!絶っっ対読んで欲しいっ | ||||
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私はこれまで、本やテレビで太平洋戦争の知識はなんとなくありましたが、特に興味をもって読んだり、見ていたわけではなかったのです。ところが、この本は大変興味深く読みました。真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、ラバウル、ガダルカナル、そして特攻作戦…語られる話はどれも興味深く、時間を忘れて読みふけってしまいました。特にゼロ戦に少しでも興味があれば、読まねばいられなくなります。史実をベースにしたとはいえフィクションなので、突っ込もうと思えばいくらでもあるでしょう。それも海軍の航空隊からの視点でしか語られていないので話は限定されています。主人公の宮部が家族の為にあれほど大切にしていた自分の「命」、なぜ自ら特攻で命を散らしたのか?やはり、この物語のテーマはそこだと思います。クライマックスのストーリー展開は確かに出来すぎのような感じもしますが、私はそこに答えを見つけました。この物語は特に中高生にも読んでもらいたいし、戦争入門書にもなります。ただしほぼ日本側からの視点でしか書かれていないのでその点注意は必要です。この本は「神風特攻隊」のことについても考えるヒントを与えてくれます。自分がもしこの時代に生まれていて特攻に行く事になったら…考えても考えても想像を絶するだけで答えなどでません。この本を読んでいると特攻の瞬間が頭の中でリアルに迫ってきます。宮部が旧式のゼロ戦で重い爆弾を抱え、卓越した操縦技術で敵の攻撃を潜り抜け、特攻する瞬間を想像してみてください。そこにこそこの物語の本当の意味があると思います。 | ||||
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本を手にした時は、ページ数が多くて最後まで飽きずに読み終えるか・・・と思いました。現代の同年代位の姉弟が祖父について調べていくというストーリーですが、読み進めるうちにストーリーに入ってしまう本でした。戦時中の若者は特攻隊として零戦乗り国の為に命を自ら落としに行ったと思っていましたが、この本を読んで間違えだったことがわかります。若いながらほんの僅かの時間しか一緒にいられなかった家族を心から愛し、想う・・・そして戦争に行った仲間のことも想う。人のつながりを感じます。 | ||||
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こんなに泣いた本はありませんでした。語り部を通して祖父の色々な面を知る主人公、戦争当時の情報や戦後の兵士達への扱い、ジャーナリズムの自分勝手なふっかけ論。何より語り部達(祖父の事を知る元兵士達)の個々のエピソード、祖父への思い入れ。様々な要素が絡み合っていました。戦時小説はあまり読み進まない私でも一気に読み進めました。読んだ後も次の本に手が伸びず、何回も「0」を引っ張り出して繰り返し読み、ようやく次の本を読み始めましたが、どうしても「0」の感動が深くて次の本を比較してしまったりと大分影響されました。私が読んだ後に、旦那と両親も読んでいましたが、3人とも涙無しには読めなかったと言っていました。もちろん、それぞれ感動した箇所は違うようですが。 | ||||
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書店に山積みされていて、目立つ本でした。青年と姉が、戦争で亡くなった祖父の軌跡を調べるという設定、太平洋戦争のあらましの記述・・・「はずしたかもしれない」と最初は思いました。それでも読みやすい文章なので、読み進んでいきました。途中から、どんどん引き込まれました。そして、最後は涙がとまりません・・・。心が洗われました。 | ||||
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涙無しには読めません。内外に問題を抱えつつも、歴史上でも他に類を見ないほど急速に繁栄し、他国と比較しても、衣食住が安定し、教育も皆が受けられる我が国に生きる人間であれば、この素晴らしい国が誰によって、どんな犠牲のうえで成り立ったのかを思い知らされ、魂の震えとともに涙がこぼれるはずです。一方、素晴らしい題材であるにも関わらず、ストーリー面ではいささか強引かつ無駄な部分があり興ざめしてしまったため、★は4つとしました。それにしても、本作で描かれる軍部エリートの戦略ミスや責任放棄には憤りを感じるが、一方で、その姿は現在の政財界に君臨するお偉方とも重なるものがあり、ひょっとしたら、この国は何も変わっていないのではないかと考えさせられた。いずれにしても、自分自身や我が国をもう一度見つめなおす機会を与えてくれる本である。 | ||||
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芸術作品としての価値はゼロです。主人公ほか登場人物の造形があまりに単純だし、時間の流れも平板だし、作品としての新しさは皆無です。ただの講談とかマンガの原作の類です。ただ作者はそれを敢えて狙ったとしか思えず、狙い通りとっても上質の講談に仕上がっています。知性のない大人、勉強してない大学生、高校生以下の子ども達に特におススメです。 | ||||
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芸術作品としての価値はゼロです。主人公ほか登場人物の造形があまりに単純だし、時間の流れも平板だし、作品としての新しさは皆無です。ただの講談とかマンガの原作の類です。ただ作者はそれを敢えて狙ったとしか思えず、狙い通りとっても上質の講談に仕上がっています。知性のない大人、勉強してない大学生、高校生以下の子ども達に特におススメです。 | ||||
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なんの前知識もなく、駅前の本屋でババッと手に取って買いました。読んでみたら戦争の話でビックリしました。タイトルからは何の話か想像できませんでしたので…確かに色々ツメの甘さはあると思います。あまりにも話が出来過ぎで白けちゃったり、姉妹の掛け合いが安っぽかったりというのも正直感じました。高山とかいうジャーナリストは、こんな頭悪い新聞記者本当にいるのかな、と訝ってしまうリアリティのなさでした(実はいるんでしょうか)。あそこの場面が読んでいて一番気分悪かったです。姉も、ジャーナリストかけだしのくせに遅刻するわ勝手に高山連れてくるわ、あまりにも常識なさすぎです。えっ、もっと武田さんに非礼詫びようよ!とか、本筋と関係ないところでいらない気を取られました。でも、全体を通してすごく読ませる力というかオモシロさがあって、ちょいちょい移動時間に読もうと思ってたのに、昨夜一気読みしてしまいました。おかげで寝不足です。。私は20代後半ですが、正直戦争の話って、いろんな説がありすぎてどれが本当なのかよくわからない。体験していないから行動を心情から予測することもできないし、当時の軍上層部の話等もどれが本当の話かわからない。でもこの話は、特攻隊員の話に限っては割とうなづける部分が多かったように思います。ただ、こと戦争のことに関してはひとつの本を鵜呑みにしたりするのは危険な気がしているので、(ましてこれはフィクションですし)ちょっと色々自分なりに調べてみようかな、と思いました。私がなにより衝撃を受けたのは、戦員たちの精神的早熟です。よく考えたら私よりも何歳も年下の青年たちの会話や考えだとは思えませんでした。時代に、國に、生き急ぎ、死に急ぐことを強要された彼らの不幸を象徴するようで、読んでいてつらかったです。色々考えさせられる話でした。 | ||||
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初詣は靖国神社へ。これは十数年前からの慣習になっている。お参りを済ませ、遊就館へ行く。普段、閑散とした館内には、正月ということもあって、さすがに人は多い。桜花やゼロ戦の展示は迫力がある。それを目の当たりにして、人の思いはそれぞれであることだろう。ただし展示品はあくまでも展示品に過ぎない。「永遠の0」を読んでもいれば、これらただの展示品が、当時の息吹とともに、やけにリアルに見ることができること、請け合いだ。以下、個人的な感想。まったく当時の日本人は馬鹿げたことをした。あたら若い命をまるでゲームの駒として安易に散らせた。その罪は、万死に値することだろう。それなのに、ぬくぬくとした大本営で、愚かな作戦を立案した参謀本部の面々は、誰も責任を果たさないばかりか、戦後ものうのうと生き抜いている。生き抜いていやがる。そうした輩が自分たち本位に歴史を捻じ曲げ、馬鹿げた大東亜戦争を賛美した。そうした輩が特攻で若い命を散らせたのに関わらず。無能な参謀たちに鉄槌を喰らわす名著、百田尚樹の「永遠の0」や浅田次郎の「終わらざる夏」は、しかし遊就館の本売店には置かれていない。そこには、戦争の本質が描かれているからに他ならない。太平洋戦争を平易な文章と、現代の視点から分かりやすく描いた「永遠の0」は、まごうことなき名作だ。 | ||||
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この小説を読んで、自分が日本人であると実感させられました。戦中、戦後も含めて、今の時代にもありますが、国を率いるトップの人たちの保身の姿勢にはほとほとあきれます。事実、戦後の今の時代になっても何ら変わる事が無いのが悔しい。主人公のような、或いは、劇中の中の真の男達が今の世の中を率いているのならば、もっと違った日本になっていたのかもしれません。フィクションであり、ノンフィクションでもある物語。いくつかの物語が絶妙に絡み合い、そして一つの結末へ。くだらない小説を実写化するのならば、例え多くの人に支持されなくとも、こういう物語を実写化して貰いたい。いい本です。ぜひ、読んで頂きたい。 | ||||
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