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ヴァンサンカンまでに
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ヴァンサンカンまでにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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乃南アサさんの中で一番好きな作品で ちょっと小さめの単行本を大切に持っています メランコリックラブロマン とありミステリーではありませんが トレンディドラマの主人公みたいな外観の登場人物たちの 表の顔と裏の顔の落差がすごい読み応え 一例として 翠には、自分の気分次第で可愛がったり虐めたりしている ペットの亀2匹がいるのだが ストレスが高まったある日、蹴り飛ばした和菓子の空箱に密閉し カサコソと音がするのを何日も聞きながら 音がしなくなるまでの長い日数放置して殺してしまい それを気にするでもなくしれっとしている 亀殺しで大酒のみの翠さんをはじめ 登場人物は負けず劣らずのいやな人間ばかりで こういう人たちは幸せにならなくていいと思わせ そして幸せにはならないのでほっとする 読む側もいじわるで厭な人間になれるのもちょっと心地よいのかも。 | ||||
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物語の主人公の心の動きがわかり易く書かれており、心情も理解できた。 この本は是非年頃の女性には読んで頂きたいと思った。 | ||||
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好き嫌いなのでしょうが、読み進めて、しまったと思いました。精神的自立をしていない女性のバブル期の話、ですね。 | ||||
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40代男性として、”勉強になった”と同時に”怖い”とも思いました。主人公の女性には悪気は無いのだと思います。ただ自分が幸せになりたいだけ。しかし、そんな”女”に、純粋だった若い時の自分と、それなりに経験を積んだつもりの今の自分の両方が痛めつけられたように感じました。”怖い”という気持ちが、必ずしも後味の良いものではありません。他の作品も読んで勉強させてもらいます。 | ||||
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男にとっては、残念な結末。 女性から見たら「してやったり」。 不倫をしている上司の方が魅力があって、若い元気な新しい彼氏はしょぼい男。 彼氏がふたりもいるのになんだかとっても寂しい翠。 翠がアパートで飼っているミドリガメがまた可愛い。 乃南さんらしい作品でしたー。 | ||||
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この作品、若い方にはぴんとこないかもしれません。 結婚のひとつの区切りが25歳だった、バブルの頃が舞台になっています。 仕事もきちんとこなし、女子社員の先輩たちともそつなくおつきあいができる主人公の翠。 でも、実際は上司と不倫の関係にありながら、その部下で同期のホープと目される男ともつきあっている。 その男を誘い込むところなんか、計算高い女そのもので、本当に嫌な女だな〜って思ったものです。 でも、作品を読み進めるうちに彼女の寂しさや孤独も見えてくるし、男たちの本性も見えてくる。 あの浮かれたようなバブルの時代にだけ許された恋愛というものが、確かにあったのだ。 今、アラフォーと呼ばれている人たちなら、楽しめる作品ではないかと思います。 | ||||
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ヴァンサンカンン(25歳)までにと思う事は人それぞれあるのではないだろうか。結婚であたり、仕事だったり。 23歳、入社1年目の翠はゲーム感覚だと言う不倫と計算高い恋愛をして二股をかけている。 最低だ.... しかし、嫉妬や他の女の子への妬みなど 久しぶりに本を読んでドキッとした。 同じように不倫をしていた同僚が相手を刺し殺す事件が起き、自分たちはそうならないと、出世間違いなしの恭一郎で手を打とうとするが、不倫相手とついつい比べてしまう翠。 人に言えない恋愛はしちゃだめヨ。 | ||||
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主人公の翠は、何よりも自分が大切で、 だから、傷つくことに臆病。 だからこそ、自分の感情に素直に生きる事が出来ず、 社会的に羨ましいとされる恋愛の状況を創り出す事を第一と考えて自分を守ろうとする。 つまり、理性(打算)を優先して、本能(感情)を押し殺し、 したたかに立ち回り事を賢さだと自分に言い聞かせる。 しかし、本能(感情)を優先し、 理性(打算)を超えて人を好きになる同僚達が、 自分よりも遥かに、 幸せそうに、楽しそうに、 日々気持ちを揺さぶりながら生きている姿を見て、 翠は気付く。 本当は。 誰かを愛してみたい。 そして愛している人に愛されたい。 僻み、妬み、寂しさ、傲慢さ。 普段は蓋をしているそんな感情を、 直視させられる作品。 けれど、嫌な女が孤独に耐え、懸命に歯を食いしばり、 都会を生き抜こうとする作品。 狡いけれど、純粋だからこそ狡くなってしまうのもしれない、と感じた。 この作品の結末は、 ハッピーエンドとは言えないかもしれない。 ただ、目には見えない彼女の何かが成長したのだろうと思います。 女の嫌な部分を自分の中に感じる瞬間がある人は、 ぜひ読んでみて下さい。 ……ていうか。 コンドーム代まで割り勘しようとする男は、 翠じゃなくてもさすがに無しだよねーー>< | ||||
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タイトルに惹かれて手にした本で、結婚適齢期に差し掛かっている女性にはドキドキ感はリアルに伝わってくる作品です。恋愛にはいろんな形があって、自分の思いだけではどうにも出来ないこともあります。そんな中、自分のココロに素直になることの大切さを感じました。この本に出てくる女性たちの恋模様を通して、私も一つの恋愛をしたみたいに感じ、恋がしたいなぁとしみじみと思った作品でした。 | ||||
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「誰もがうらやむ結婚相手」と、「ちょうどいい不倫相手」の二人との恋愛を都会の女としてうまくやっているつもりだったのが、でもそうもいかなくて…、というのがこの本の筋です。 うーん、この本を読んで男性諸君に「女って…」と思ってほしくないですね。こんなふうに条件だけで、好きと思えない男の人を結婚相手に選ぶ20代前半の女性がいるかいなと思ってしまいます。少なくとも、私の周りにはそんな女性はいません。なので、この本を読んでいると気分が悪くなってきます。でも、周りを固める脇役たちはなかなか興味深かったです。社会人になってやっと恋人ができてはしゃぐ女友達、なんでも割り勘にしようとする恋人、心が参っちゃっている不倫相手の奥さん、そして不倫の恋を衝撃的な形で終わりにした同僚、など。 私も田舎から東京の大学に行ったので、主人公の気持ちがわかる部分もあります。田舎から出てきた人って、都会の人になる(見える)ように妙に背伸びしちゃうんですよね。でも、結局そんなのうまくいかないし、疲れてしまう。中にはちゃんとやっている人もいるけど、それは少数派なんじゃないでしょうか。女性としては共感できなかったけど、田舎者としては、共感できる部分もありました。しかし、東京にいる人たちのいったいどれくらいの人が本当の「東京の人」なんでしょう。みーんな、嘘の自分を見せ合いながらつま先だって生きているとしたら、物悲しいですね。 | ||||
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不幸な家庭環境で育った翠は、恋愛で自分の人生を台無しにすることは絶対に避けたいと思う余り、恋愛の幸福感を知らない。会社の上司とゲーム感覚で不倫をし、高価なプレゼントや豪華な食事を楽しみ、出世間違いなしと噂される同期の男性社員をつまらない男とは思いながら結婚相手としてキープする。うまくやっているはずなのに幸福感を得られず、次第に苛立ちを募らせる翠。会社の人間関係も煩わしければ、女友達の幸せそうな様子も気に入らない。次第に焦燥感と苛立ちを募らせ、遂には不倫相手も結婚相手も失ってしまう。 若さを思い切りぶつけられるものがないとやっぱり人生はつまらない。恋愛にもはまれなければ、仕事も燃えるほど楽しい仕事じゃない、となればエネルギーは消化不良のまま腐ってしまうのも当たり前。 さらっと読むにはいいけど、不倫や恋愛に煮詰まっている方にはあまりお勧めしません。だって前向きになれない内容ですから・・・ | ||||
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主人公が本当の愛に気付くまでの物語ということであったが、いわゆる単なる不倫の小説である。しかも相手の男が悲惨な結末をむかえる様やそのタッチは、山本文緒作品を彷彿させるもので、確かに読み物としては退屈しないが、読み終えても感動はなし。 | ||||
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社内不倫、同時進行の社内恋愛で満たされたようで満たされない気持ちがあるから、世に言うところの常識的な恋愛をしている人が、当り前のように幸せつかんでいくことに嫉妬する気持ち、よくわかります。そういう気持ちをもっている人が読むと少し、気が楽になると思います。やっぱり、本当の恋愛しようと思いました。 | ||||
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乃南さんの本なのでわりと期待していたんですが、主人公の翠が一体何をしたいのかさっぱりわかりませんでした。社内不倫と社内恋愛を同時進行していますが、どちらにおいても幸せそうじゃないし、同僚の女性たちを表面上は愛想よく振舞っているけど、心の中では見下して、そのくせ嫉妬して…。はっきりいって嫌な女だな―と思いました。話に強弱がなく、淡々としていました。ハラハラドキドキを楽しみしていただけに物足りませんでした。 | ||||
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アパレルメーカーのOL・仲江翠が主人公。一見ごく平凡な彼女であるが、実は上司と不倫しながら、同僚との恋愛も続けている。そして、したたかさや打算的なところ、陰湿で残酷な面も持ち合わせている。男の自分にとっては、仲江翠を通して描かれた女の内面がおもしろくて、読み出したら止まらなくなった作品である。もちろん、これが一般的な女の内面と思い込むべきでないのだが、仲江翠と言うキャラクターが、本当にどこにでも居るような感じに描かれているので、思わず納得してしまうのである。ストーリー展開などよりも、仲江翠の内面の描写を楽しむべき作品だと思う。 | ||||
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