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探偵小説のためのゴシック「火剋金」



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【この小説が収録されている参考書籍】
探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)

探偵小説のためのゴシック「火剋金」の評価: 3.25/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

次元が違うのだよ、次元が!!

ミステリーとしては、異形が出てきたりとなかなか興味深いものがありました。
今回は未来の物質も出てきますしね。
ただし、あんまりにも話が飛躍しすぎて
読みづらさを覚えてしまいました。

ただし、最後に立ち向かうであろう
あかねが対峙する敵との描写はやはり
面白いものがありました。
そしてすべてが終わるときに、別れもまたやってくるということ。

おまけに本来の顔としてのあかねが出てきます。
うん、これは良いなと思いました。

きつく感じたら軽く読み飛ばす感じで読んだ方がいいです。
かなりまじめに読むとつらいですので。
探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)より
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No.3:
(2pt)

本当にこれでよかったのか?

「相克」シリーズ完結編にもかかわらず、怪人二十面相・怪盗ルパン・アニメ版ルパン三世(2期)の
粗悪なパロディが多い,ライバルキャラ(「相生」シリーズ主人公予定?)との茶番劇,
解決篇で著者の科学的知識の無さを再認識させられる,などダメダメな個所が多く残念でした。

ラストシーンで「小諸るいか=上巣由香里」が確定したのが数少ない評価ポイントでしょうか。
探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)より
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No.2:
(4pt)

このシリーズでは一番好き

探偵小説・相剋シリーズの5作目にして完結巻。
この巻のあとがきで、初めてシリーズ名に相剋がでてきたが、どうやら別シリーズで相生シリーズをやるらしい。詳しくは、巻末のあとがきかもしくは講談社ノベルス内の特集ページに書かれている(登場人物らによる座談会も有り)。
内容的にはシリーズ5作品の中で、唯一殺人事件ではなく、怪盗ものがテーマになっている。そのためか、全体的に軽いのりで進んでいき、楽しめるないようになっていると思う。特に、最初の方の怪盗・黒蜜柑の登場するシーンなどは、クラシックな小説のような雰囲気で作者自身も楽しんでいるのではないかと思わせるような感じだった。
個人的には、シリーズの中では一番読みやすいと思うが、完結編ということも有り、やはりある程度シリーズの流れというか、内容を知ってないと、という感じはある。また、ラストで「天帝」シリーズとの関わりもちょっとだけ出てきているので、ああ、そういえばそんな感じだったな、と思い出された部分もあった。
また、これを受けて「天帝」シリーズにどう影響するのかしないのか、或いは新シリーズがどうなるのか、待ちたい。
探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)より
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No.1:
(4pt)

物理トリックをロジックで解く――『探偵小説』シリーズ完結編

神出鬼没の怪盗・黒蜜柑から至宝を護るべく、警察が設定したのは、最新科学技術
の粋が凝らされた鉄壁の密室『パンドラ』と、路面電車という衆人環視の“動く密室”。
しかし、どちらも、まんまと黒蜜柑に破られてしまい……。
シリーズ完結編となる本作は、江戸川乱歩の作品を彷彿とさせる怪盗モノ。
リアリティは度外視して、外連味溢れる活劇を楽しめばそれでいいのですが、作者の
持ち味である、細部から確実にボトムアップしていくロジックは、本作でも健在です。
本作の二つの密室のうち、『パンドラ』は“世界にひとつしかない”何重にも
セキュリティが敷かれた施設で、それが事件当時、問題なく正常に機能して
いたことについては、後にあかねが、メモに箇条書きにしてまとめています。
そこに書かれた何の異常に窺わせない九項目の
記述の中に盲点が隠されているというわけです。
一方、“動く密室”の事件の際には、宝を盗まれるだけ
でなく、ある人物が、日本刀で刺突されてしまいます。
事件当時、電車内は立錐の余地のない大雑踏、外は師走の渋滞といった状況の下、
救急車がやって来るという経緯なのですが、そこに怪盗らしい手口で、欺瞞が謀られ
ています(コモ曰く、怪盗モノは〈物理トリックと人海戦術の世界〉だそうなので)。
細かい物証をもとに緻密な検証を行い、事件を再構成していく手筋は流石
なのですが、詰めの部分は一足飛びに結論に飛躍している感があります。
しかし、本シリーズをこれまで読んできたことで、それを無理筋
と感じず、味だと感じられるぐらいには、作者に感化されましたw
残念ながら、本作で『探偵小説』シリーズは完結
ですが、新たに相生シリーズが始まるとのこと。
今度は、どんな奇抜な趣向を見せてくれるのか、今から楽しみです。
探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:探偵小説のためのゴシック 「火剋金」 (講談社ノベルス)より
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