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終戦のローレライ
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【この小説が収録されている参考書籍】
終戦のローレライの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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3連休で4冊を一気に読破しました。レビューは大変良い評点のものが多いのですが、私は辛口の評点です。それはクランシーの戦争ものと比べてリアリティーに乏しい、感情を揺さぶるのは浅田次郎が数段上で、非常に中途半端な作品と思えたからです。また、浅倉大佐など脇役が多すぎて話しを冗長にしている感じもしました。 同じ原爆阻止潜水艦ものでは、雷撃深度一九・五 (池上 司)の方が楽しめました。 今年は終戦・被爆60周年。 日輪の遺産(浅田次郎)で涙のうちに平和のありがたさを感じ、夕凪の街桜の国(こうの史代)で原爆の恐ろしさを考えたら如何でしょうか?ただ、主題歌CDのモーツアルトの子守唄は5星のお奨めです。映画は、エンターテインメントとして面白そうなので見るつもり。そうしたら評価が変わるかもしれません。 | ||||
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~潜水艦を舞台とする堅気な海戦小説と思って読み始め、圧倒的な文章力に押されて引き込まれていったのは2巻の途中まで、ローレライシステムの全貌が明らかにされたところで一気に熱が冷める。そりゃねーよ、視覚を遮断されたところに潜水艦の魅力があるのに、百歩譲って出来たとしてもそんなからくりはやめて欲しい、というのが正直な感想。もう読むのやめよう~~かなとふと思いながらそれでも読み続けることを推したのは筆者の潜水艦に対する情熱がほとばしる機器操行の描写と書いてなお足らない癖の強いキャラクター達の心理描写。特に後者についてはこの小説の大半を占めるんじゃないかと思わせるボリュームと気迫がある。でもキツイのは3巻、4巻と読み進むにつれてこれが仇となり、くどくなってしまったこと、要するに~~行間がない。印象に残る小説って風景、展開、セリフ、表情、感情のバランスが絶妙で読む人に頭の中でストーリーを色づける余地が残されてるのに、この小説にはその隙間がないどころか贅肉がつき過ぎてしまった感じがあり、漏れなく断固たる意志を持つ登場人物の感情と言うよりむしろ妄想の洪水を押し付けられているようで疲れる。南洋諸島戦線で餓鬼と化~~した人間の本性、身の丈を知らず意味のない死を美化し戦争の大儀さえろくに持たなかった軍部の本質を今という視点、小説という切り口で迫った部分の迫力は凄まじく、著者の研究心と表現力は純粋に尊敬できる。もう少しシェイプアップして、空想科学的な素材を落とせば万人受けしそうなのに。~ | ||||
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