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亡国のイージス
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亡国のイージスの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全174件 101~120 6/9ページ
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| 前から気になっていたので読んでみました!最初の方はなんか退屈だし専門用語が多くてダラダラ読んでいましたが、あとからストーリーに引き込まれていきました!徹夜して読むほど引き込まれました。また仙石や如月の行動力もすごいし、クルーの心理描写も細かく書けていてよさげな作品だと思います。いそかぜのクルー達はいい人が多いですね。 | ||||
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| 冒険小説という風に呼ばれることがあるようだが、正確な表現ではない。冒険というより心の通い合いを描いた人間ドラマと見るほうが的確だと思う。「川の深さは」「Twelve YO」と似て、熱すぎる中年男(たまに恥ずかしくなるぐらい)と暗い過去を持ち工作員として生きる以外の道を選ぶことを拒絶する若い男を中心と展開する物語。ただし、前作2作と異なり、艦長とその取り巻き、テロリストとの薄氷のやりとりなど見所はさらに増えている。事件が着地してから突入する本当のラストシーンにかけての「出来事」はまさに涙と震えなしには読めない。この点でも前2作を凌ぐ。映画化されるようだが、本の感動を体感できるような作品であってほしい。映画が終った瞬間に思わず立ち上がって、敬礼するかもね。 | ||||
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| 福井氏は「Twelve Y.O.」で知ったのですがこちらも面白く次回作を期待していたところ、この「亡国のイージス」が発売されすぐに購入し一気に読みました。なぜ男達は暴走しなければならなかったのか。様々な登場人物のエピソードによる前半からイージス艦の細かなディテール、軍事的説明を踏まえて圧倒的筆致で単なる軍事小説に収まらず様々な男達の熱い思いを載せてひたすら突き進む後半部分、そしてラストへと至る感動。戦争や軍事的な小説はちょっと と思っている方は是非一度読んでみることをお勧めします。その思いとはかけ離れこの小説は人の悲しみ・怒り・愛の物語でありその圧倒的スケールと緻密なディテールには誰もが感動とそして涙することでしょう。 | ||||
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| 小説の出来不出来はいかに読者をその世界に没頭させるかにかかっている。結果として読者はその罠にはまると没頭するあまり、電車を一駅乗り越したり、ただでさえ少ない睡眠時間を削るという愚行に走ってしまうのだ。その罠のかけ方は、たくさんあるが、この小説の場合、圧倒的物量の情報により読者の周りにリアリティを構築することによって読者をその世界に引き込むことによってそれを成功させている。そして、戦争モノの常套手段である、様々な人物の思いの交差によって、読者に好意を持つ対象人物を与え、その人物の未来に対する期待や危惧を抱かせ厚さわずか二、三センチの世界に引き込むのだ。それは無数の複線という補って余りある兵器を効果的に使用し、読者に緊張感を抱かせ、次のページをめくらなければという禁断症状を起こさせ、その方向性は資本主義国家の中でありながら敗戦によって左的な国家造りを余儀なくされた多くの日本国民の中に宿る、右に対する恋心に似た憧れを加速させるのに十分たる説得力をもたらしている。しかし、それはヒトラーを生み出した史上最も平和的なワイマール憲法や、ペレストロイカや付け焼き刃の民主主義によって、ロシア国民の「思想よりもパンを!」という欲求の産物、独裁政権への道を歩み始めたプーチン政権を連想させることによって、逆説的に、今、育ちつつある全体主義に対する警笛を鳴らしているのだ。そして、同じ釜の飯を食った人間同士の闘いは裏切りという行為によって、物語に血と肉を与え、悲哀が頬を伝う。それがこの小説の目的ならば私は自らの盾(イージス)を捨て、喜んで戦争という名の海に身を投じよう。とまぁ、以上が上巻を読み終わった一読者の感想文書いてみた。一言で言うと、オモロイ。それに尽きます。 | ||||
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| アリステア マクィーンの「女王陛下のユリシーズ号」を超える海洋冒険小説の最高峰がこれだ。 | ||||
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| 戦略ミサイル防衛構想(TMD)の端緒として、護衛艦<いそかぜ>にミニ・イージスシステムが搭載される。評価もかねた海上訓練へ出航。その僅か数日間が主な舞台の時間軸。文庫本で上下、約1100頁。相当濃密な描写を覚悟させられる。予想とは裏腹に、読み始めると頁を繰る手が止まらない。結局、丸一日一睡もせずに読み終える。久しぶりの体験。冷徹なテロリスト、奪われた強力兵器、シージャック、一進一退の駆け引き…物語を構成するアイテム自体は、冷戦崩壊後の米映画にありがちなものばかり。にも関わらず陳腐化を免れているのは、時局を上手く捉えた説得力のあるポリティカルシミュレーションと、登場人物達の厚みのある細やかな造形によってか。本書が大部になる理由も頷ける。だが、それだけ?私的と想念されているものが実は極めて公的に見えたりその逆だったり。メビウス環の様に登場人物達の心の迷いや揺れを通して様々な「対峙」の色合いが変化していく。ここで作者が執拗な詳述を重ねてきたものが、あらゆるコミュニケーションの型であることに気づく。各種システムや装備も、一切言葉を発しない如月とジョンヒの「交感」も、全てが死臭に充ち対話は成就せず、ついに圧倒的な「死」を前に登場人物達は悉く閉塞していく。「守るべき国の形の不在(亡国)」と「伝えるべき何か」は二重写しになっているのがわかる。括弧に囲まれた会話体の極端な少なさとは裏腹に「饒舌」な物語である。 | ||||
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| フォーサイスの「悪魔の選択」を思わせるような重厚な構築と綿密な人物造形。日本の国家感覚の鈍さや自己矛盾に満ちた自衛隊の葛藤、親子や夫婦の業や情など、主題があまりに現実的なだけに、読む方も覚悟を促され、かつ惹き込まれて行きます。スト-リ-展開を早く追いたい気持ちもあるのですが、一つ一つの場面や人物の描写にそれぞれきちんと陰影があって読み飛ばす事ができず、読み手側も力が入って来る感じ。この独特の読中感、書き手の力量が作り出すのだと思います。この主題を取り上げてこれだけ情景を描写できるのはすごい。文体にも独特の清涼感があり、はまってしまいそう。直木賞取ってもよかったと思いますけどね。下巻を読む前に、あえて上巻だけ読んだところでレビューしてみました。 | ||||
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| 地図とか船内図がついていたらと思ってしまいます。国防上駄目かもしれませんが・・・饒舌な部分もありますが、臨場感と迫力は満点です。最終的には人間性が全ての支えになるんだなあと言うのが感想ですが、見え隠れする米国の思想は本当にその通りだと実感できます。追従する日本と絶対服従を命じる大国。この体質は変わらないかもしれません。 | ||||
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| とりあえず、上巻時点での感想を。大作である。テーマは、「川の深さは」「Twelve.Y.O.」から引き続き、国防に関してのものであるし、また、前提となる部分が前2作から引き継ぐものが多いため、そちらを先に読んだ方が良いだろう。ただ、上巻だけで前2作それぞれのページ数以上が費やされているだけあってより重厚に人物が描かれている印象。かといって、テンポも良い。上巻では、ミニイージス艦「いそかぜ」の中で不可思議な事件が起き、疑心暗鬼の中で二転三転し、真相が明らかになる。そして・・・。覚悟を決めた男達、そして、それがどう動いて行くか、上巻の締め方としてはこの上ない終り方をしているのではないだろうか。 | ||||
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| この本を全ての日本人に捧げたい。それぞれの想い。悲しい過去。色々なものが交錯し、素晴らしい物語を構成している。そして感動のラスト。張り巡らされた伏線が、一本につながったとき、自然と涙が出ることだろう。 | ||||
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| 今まで全く活字の本に興味がなかった私を夢中にさせてくれた本です。今年は映画化もされますが、映画が先か本が先か悩んでる方は、是非先に原作を読んでみてください!ちなみに、下の方。映画化での如月行は勝地涼さんですよ。真田さんが演じるには若すぎてしまいますからね。 | ||||
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| 本作は、軍事サスペンスものである。しかも長編、正直長いなと思った。しかし、ラストを読み終えたあとの爽快感はすごい。軍事好きの私には、面白い話だった。そうでないかたも、この国のかたちを考える上で、ぜひ一読してほしいと思う。来年の映画化が楽しみだ。原作の持つ良さを。どう映像化してくれるのか? 映画向きのストーリーだと思うので、コケることはないと思うが。如月行は、たぶん真田さんが演ずるのではないだろうかと思っている。文庫本にしては、少々値がはるが、ぜひ一読を。 | ||||
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| です。福井晴敏氏を手に取ったはじめがこの作品でした。 アニメ業界では原作者(?)としてすでに有名だったのですか? 寡聞にして知らず、失礼しております。 お話の内容も衝撃的です。 憲法9条はそのままにイラクに派遣された自衛隊の身分や身体の保障は? 再軍備はなされるのか否か、云々といった議論がなされている昨今、 あながち無いとは言えない展開が、妙に現実的。 きわめてハードボイルドなエピソードが矢継ぎ早に物語られるかと思えば、 一転登場人物たちのデリケートな心の機微が描写される。 そのどちらもが、過不足無く語られていて読む者を納得させる。 しかし、福井氏の基底にあるのは、ロマン。 登場人物たちの内情を語る叙情的な描写もさりながら、 物語のそこここで語られる氏の「理想のかたちあるいは、ありよう」 とでもいったものに、そのことを強く感ずる。 | ||||
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| 最初の頃は軍事用語が多く、読みにくい感じもするのですが、なんのなんの。少し頑張って読むと登場人物のキャラクターや話の流れに、ぐいぐい引っ張り込まれます。この後どうなっちゃうの!?っていう感じで下巻へ続きます。初めは少しつらいですが、読んでみてください。きっと本好きの人には読み応えのある小説だと思います。 | ||||
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| テンポはすごく良い本なのに、しっかりとした人物描写がすごく、感情移入が容易で、まさに映画を見ているような本です。 上下巻に分かれており、一見時間がかかりそうですが、この本なら週末に一気に読めてしまいます。 少し特殊な世界(自衛隊)の話ですので、取っつきにくいと思うかもしれませんが、そのあたりのフォローもしっかりしてあります。 ただ、心配なのが映画化。この小説を映画にできるのでしょうか? 映画化される前に是非読んで、あなたの頭の中で映画化してください。 | ||||
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| 上・下合わせてかなりのページ数になりますが一気に読みました。のめりこんでしまいました。主人公の先任伍長・仙石、艦長・宮津、副長竹中以下幹部、ホ・ヨンファ、そして如月・・・それぞれの人物に、北朝鮮・米国・日本が絡み壮絶な物語を繰り広げます。日本のもろさや子供を失った父の悲しみをよく描いています。情景描写もすばらしいです。 | ||||
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| 来年「ローレライ」と「イージス」が相次いで映画化されるというので、どれほど面白いのかとりあえず読んでみるかと軽い気持ちで購入したものの、びっしりと専門用語が詰まっているので、何となく敬遠したまま一ヶ月。このままほったらかしではもったいないと読み始めたらコレが面白いのなんのって、圧倒的なスケール感を誇る物語を、詳細な背景描写と丁寧な人物描写が支えており、ひさしぶりに「読書」を楽しめる作品に出会えました。トム・クランシー的ではあるのですが、日本人の誇りを、無駄のない、しかし、熱のこもった文体で描いており、これは海外の作品、翻訳物では絶対に味わえません。さっそく、「終戦のローレライ」を買ってしまいました。 | ||||
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| 上下二巻からなる超大作。上巻では様々な物語のパーツが散らばり、前半の最後の方で真実が明らかになり、怒涛の下巻へ繋がる。上巻の終わり方がいい。ネタバレになるので書けないが、下巻への期待をつなげるのには最高の終わり方だと思う。上巻は下巻程の熱い感動はないが、その感動へ繋がる種がいくつもバラまかれているのでこれから読む人は、是非感動の種を見逃さないでほしい。カバーも謎の多い上巻は寒色の夜明け、下巻は熱い魂をもつ暖色でラストシーンを思い出させるような夕焼け。カバーにまで著者の意見が反映されているかどうかはわからないが、細部に至るまで本当に良くできているな、と、ただただ感心するしかない。 | ||||
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| 初めてこの作品に触れてからもう二年以上たちますが、未だにこれを超える作品に巡りあっていません。今年に入ってからは映画化や漫画化等、注目され始めていますが原作のイメージを壊さぬ様、考えて企画してほしいものです。間違っても付属の企画で失敗して、大もとの原作の評価さえもさげてしまう結果にならぬ様、願いたいと思います。 | ||||
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| 映画化されるという話を耳にして試しに読んでみましたが、いやー本当に面白かった。読み始めてすぐにこんなに夢中になったのは久しぶりです。映画が出来上がる前に言ってしまうのはちょっと気が引けますが、この男達の物語をこの面白さを保ったままで映画にするのは無理でしょう。でも、もし映画が外れてしまっても映画化にお礼を言いたいです。なぜなら、映画化してくれなければ私がこんなすごい小説に出会うことも無かったからです。 | ||||
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