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亡国のイージス
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亡国のイージスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全180件 61~80 4/9ページ
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人間再生を描く最高のエンターテイメント作品 といえるでしょう。 映画もすばらしいとのことですが、やはり先に 小説を読むことをお勧めします。 最初は登場人物が多くて、覚えきれないかも しれませんが、上巻を読み終える頃には、2人 の男が主人公であるこの物語から映画のように 目の前に実在するような緊迫感を感じることが できるでしょう。 それぞれの登場人物のバックボーンも丁寧に 描かれており、少ししか登場しない人物でも 実在感がありすごくリアルな世界が展開して います。 | ||||
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作品を語る上で大きく分けると「国防論」的な軸と 「人間関係」的な軸の2つがあると思います。 SF的な作品としては結構楽しめるのではないでしょうか? 船が占拠されるまでの流れ、、防衛庁側から潜入しようと する流れ。まぁ色々考えてますし。それなりの緊迫感もあります。 国防論に関してはまぁある種の俗っぽさを感じますが この作品はその俗っぽさを楽しめばいーんだと思います。 ただ色々考えると粗もでてきますが。 あとはもう福井節ともいえる涙を喚起させる文体ですが。 うーんやっぱこれは定番とは言え巧いですね。 ここだけは職人技の域なんですがね・・・ただやっぱぁ 読み終わったあとにガーンとかぁスシっとかくるものがないんですよね。 如月と仙石の関係なども感動するんだけど・・そこまで見たいなぁ あと一味、想像力を喚起させる匂いが欲しいなぁ。 まぁでもやっぱぁ読んでると普通に感動しちゃうんで★は4つ | ||||
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エンターテイメントとしてはもちろん第一級の作品です。文句なく面白い。さらにこれを「名作」と仕立てているのは、ハリウッド映画のような単なる「勧善懲悪物語」ではないという点。登場人物の背景を丁寧に書いているのが福井作品の特徴でもあるけれど、本作品の魅力はなんと言っても「日本の防衛論」についてメッセージ性があるところ。映画がビジネスに傾倒しすぎてメッセージがなくなったというのをどこだかの名監督が言ってましたが、この作品にはほんとうに「この国」に住む人々が真剣に考えなくてはならない問題にたいするメッセージがあります。長い有史のなかで、世界が「人権」だとか「平和」だとか現代のような様相を呈したのって、たかだか半世紀ですから。それまでは有る意味魑魅魍魎の世界で、侵略・搾取が当たり前の世界。いつだってひっくり返る可能性がある。平和とはただそこにあるものじゃなくって、創り上げ守り続けて始めてそこにあるものだって教えてくれる作品です。子の世代に対して「未来」をつくりつなげていく責任の有る現代の大人が本来は当然に考えなければならない問題への強烈なメッセージです。 | ||||
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映画も見ましたが、「亡国のイージス」は断然本で読んだ方が面白い。映画は読んでから見ないと、表面しか理解できないと思います。映画を見た方は必ず本書を読んで欲しいと思います。国家としての安全保障のあり方の非常識さを痛感できます。防衛庁幹部が映画制作に全面的に協力したのも頷ける良書です。自己決定能力を失った文明は滅ぶと言われますが、日本という国家の自己決定能力の無さが浮き彫りになっています。特に印象に載った文章は下記の通り。上意下達の徹底は強固のチームワークと経営体質を企業に与えたが、上に対して口を閉ざすのを当たり前にしすぎた結果は、参政意欲のない、主権意識のきわめて希薄な国民たちを生み出すことにもなった。そうして・・・個人としては考えることも責任を取ることもできなくなった国民が、経済という制御の難しい化け物と場当たり主義でつきあい続けた結果が、バブルの災厄を招来した | ||||
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筆舌に尽くしがたい面白さ。読者にとっては不慣れな巡洋艦の説明だとか自衛隊の組織関連の用語をある程度適当に読んでいく事が出来れば、これ以上ない作品だと思います。ただね、最後のオチが酷すぎた。ある意味で意表をつかれたんだけれど、漫画的だというか・・・・・・うーん。「川の深さは」「TwelveYO」を読んでからこの本を読むと尚更面白いと思います。結構繋がっていますからね。あと、物語の中核となる日本版MI6といってよい"ダイス"という組織は実在するものかと思っていました。^^; | ||||
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ちょっと過激な内容ですが、読んで心に残ることは間違いありません。ただ、行の正体が明かされるまでの前半は登場人物が多いこともあり、ちょっと重い読み口です。それからの後半は一気に読み進むことでしょう。 | ||||
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川の深さは~続く三部作の最終作だ。天才が描く世界は、最後の最後まで展開が二転三転し、時間を忘れて読みふけってしまう。百聞は一見にしかず。とにかくご覧あれ | ||||
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映画を観てから原作を読みたくなり、手を出してみました。かなり分厚くしかも上下巻なのに、3日で読みきってしまいました。一度読み始めるとあっという間に引き込まれてしまい、寝る間も惜しいほどでした。 「国家」とは何なのか。それを考えるきっかけという「おみやげ」を映画から渡され、そのおみやげを紐解いて自分の中で反芻しながら読み進めていったのがこの原作でした。 安っぽい愛国談義やら、単純な強硬論を打ち出している人たちもいるけれど。そんなものは、所詮、現実を知ることなく、知ったかで語られている甘っちょろい机上の空論でしかない。そんなことを、この原作を読んでまざまざと思い知らされたような気がします。愛国を語る前に。まずその愛すべき「国」がどんなものなのかを知ることが大切。そして、自分たちがまだまだ出来ること、やるべきことがあるのではないか?ということを感じた一冊でした。 映画とはまた違った世界を描いているけれど、映画を観てから読むと、映画には盛り込みきれなかった「??」となる箇所や人物の背景がよく分かる面もあると思いました。 | ||||
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上下2巻。それぞれ500ページを超す大分な作品ですが、時間の経つのも忘れて読み耽ってしまいました。ミステリー、サスペンスの要素が盛り込まれていますから、ストーリーの詳細についての言及は避けますが、憂国の自衛官がイージス艦を東京湾に浮かべ、首都を射程に入れ日本国と交渉を始めるという話です。登場人物一人ひとりの細やかでリアルな描写とどうしてこんなに詳しく知っているんだろうと思ってしまうほどの近代兵器の描写が重なって物凄いドラマになっていきます。平和ボケと言われる日本人に放たれた強烈なメッセージでもあります。圧巻でした。 | ||||
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いやもうこれほど、次が気になって仕方がない作品はないほどのエンタメ溢れるストーリです。またねぇ、個々の登場人物の色んなバランス加減が抜群で、自衛隊モノで軍事用語がガンガン飛び交ってましたけど、ホントにそんな事はどうでも良かったです。主人公が二人いてその一人の如月君なんかは、女性ファンのハートをガッチリ掴んでしまうくらい、まぁ想像の世界ですけど美男子なんですよこれが。もうイメージがどうしてもイケメンで固定してしまいます。最後のちょっと前の方で、ん?と思ってしまった事はありましたが大体の小説って腹八分で終わりですけどこの作品はしっかり〆てるのでそこら辺も実に後味すっきりでした。 | ||||
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化学兵器を強奪し、自衛隊の保有する最新鋭イージス艦に立てこもったテロリストたちとの戦いを描く軍事サスペンス。 圧巻の一言につきる有無を結わせぬおもしろさ。サスペンス、アクションとしてのおもしろさもさることながら、敵味方あわせて膨大な登場人物の人物像を丹念に描き、福井氏の日本論を織り込みながら、それを嫌味にせずきれいに包み込む素晴らしいストーリーに感服した。 ややマンガ的であるのかもしれないが、すべてのキャラクターが確立しており、誰にでも感情移入することができ、どっぷりと物語に浸ることができる。 本当におもしろい小説だ。 あえて、苦言を呈するならば、前半の展開があまりに遅く冗長。しかしながら、それも後半の怒涛の展開に深みを添えるエッセンスとなり、最後には必要な冗長さだったのだと納得することができる。 | ||||
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あまり小説を読まないのですが映画として話題になっているので、一度読んでみようと思い購入しました。まず、世界中で起こっている戦争や紛争を他所の出来事と決めこみ、安っぽい戦争反対しか叫べない日本人の本質が描かれています。宮津隆史の論文の中にある日本人一人一人が自分で考え、「日本とは何か」、「何を優先して、何を誇るのか」、といったことが日本に欠如していることは海外で生活していた私も感じたことですし、自問自答しても答えが出てこないことは悲しいことでもありました。結局、この小説も私が感じていた“日本とは何か”を決定的に明示している訳ではありませんが、国といった枠ではなく、個人という枠で、己の信念を大事にする日本人像を描いており、それはそれで素晴らしい日本人観なのではないかなと思わせる小説でした。ただ物語の結末や主人公の不死身っぷりが少し残念に思います。ちなみにこの小説を読んで、靖国や尖閣諸島などのアジアでの問題を思い起こさせました。下手にアジア諸国の顔色を伺って軟着陸したり、問題を先送りするよりも、しっかりした日本の意見を世界に提示することが日本人のために必要だと感じました。本来ならこれらの問題は日本の姿勢を世界に示し、日本人観を確立できる場です。しかし、日本人にすら分からない説明では今のように他国の反感を買うだけで、国内的にも国外的にも意味の無いものになっているだけになっている気がします。 | ||||
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「亡国・・・」が「Twelve.Y.O.」の続編(的な存在)であることを最近知った。実は数年前、初版時に「Twelve」を購入しているが巻頭十数ページを読んでそのまましていた。何故かは覚えていないがのめり込めなかったらしい。そして最近会社の上司から「亡国・・・」にいたく感動したという話を聞く。特に巻頭と巻末の描写を気に入っていたようだった。その後文庫本を購入。上司の意見は正解だった。導入部で緻密に人物像を描く手法はよくあるが「亡国・・・」では特に成功していると思われる。 お馴染み「よく見ろ日本人・・・」の台詞が登場する艦対空、艦対艦戦闘シーンの描写は一気に読み切った。引き込まれる。先制攻撃が出来ない「軍隊」の胸の内と矛盾を的確に表現している。 女性工作員の奇跡的な脱出、非公開政府組織のCIA並みの単独行動、そして決定的なのは政府の事後処理。幾つかあり得ない描写はあるものの、ひとつのテーマを描き切った完成度は高いと思う。 改めて「Twelve」を読んでみようとは思うが、「亡国・・・」は個艦として独立した立派な戦闘力をもっている。 | ||||
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映画版見ました。省略された部分が結構あって(3時間あれば長いといわれる映画というジャンルでは仕方ないですが)原作を読んでいないとよくわからない面が自分にはありましたが、一緒にいった友人は原作未読でも楽しめたと言っていましたし、自分もそう思いました。しかし!映画を見て改めて思い知らされました!!この小説の持つ躍動感、映像感はスゴイ!!頭の中で思い描いてた絵と映画の映像には(省略・変更された部分を除いて)ほとんど違いもなく、また、なんとなくトロイ感じの映画に比べ小説のほうがハラハラドキドキ感がありました。いや、いいです。これ。あと、幻冬舎小説誌「パピルス」創刊号に掲載されていた最新作短編「インベーダー」。今までの福井氏小説とは違うけど、めっちゃ面白いのでお勧めです。 | ||||
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自衛隊物。戦艦物。冒険小説ともいえるかもしれない。様々な賞を取っているだけあり、面白いという点ではお墨付き。とにかくスケールの大きな話も決して荒唐無稽にならない。緻密な描写が丁寧に続いていくため、飽きることなくだれることなく物語が展開していくところに好感。 | ||||
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前半の背景説明部分は誰が主人公なのかもわからない状態でやや冗長ぎみに進みますが、物語りが展開するにつれて一気に読めてしまいます。 ※下巻は翌日会社なのに夜中の3時半までかかって最後まで読みました。 国家とは・・・ 日本とは・・・ 平和とは・・・ 家庭とは・・・ 男とは・・・ 原作者のいろいろなメッセージが感じられる骨太冒険小説です。 映画化するみたいですけど、映画だと各人の微妙な内面描写とか描ききれないだろうからこの原作のよさは表現しきれないだろうなぁ~。 | ||||
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最後の最後まで目を話せないストーリー展開には驚かされた。「上巻」は少々話が見えにくいが、ここを読み込むと「下巻」の面白さが引き立ってくる。また、あまり関心を持つことのない、自衛隊への知識も得ることができる。特に自衛艦というハード面だけでなく、自衛官の上下関係や勤務内容などのソフト面もわかりやすい。ただし、著書に登場する中で、実在する「組織、物」と「主人公」は的確だが、これら以外の部分には少し「もたつき」を感じてしまう。展開していく面白さが秀逸なだけにちょっと気になった。 | ||||
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最後の最後まで目を話せないストーリー展開には驚かされた。 「上巻」は少々話が見えにくいが、ここを読み込むと「下巻」の面白さが引き立ってくる。 また、あまり関心を持つことのない、自衛隊への知識も得ることができる。特に自衛艦というハード面だけでなく、自衛官の上下関係や勤務内容などのソフト面もわかりやすい。 ただし、著書に登場する中で、実在する「組織、物」と「主人公」は的確だが、これら以外の部分には少し「もたつき」を感じてしまう。 展開していく面白さが秀逸なだけにちょっと気になった。 | ||||
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”ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために”読後、思わずそんな言葉を思い出した。戦後、多くの矛盾の上に成り立ってきた平和国家・日本。この本ではその問題点が如実に描かれている。この上巻の前半部分はこの小説の”個”の部分・登場人物たちの背景が描かれている。この部分を土台に話は”個”が織り成す”組織”のドラマへ、ついには”国”単位の壮大なスケールまでに展開していく・・・。中盤は”用語”が多く(特に女性には読みづらいと思う)ストーリーもおだやかな凪の状態なのだが、上巻の3分の2に差し掛かる頃から荒波に変わる。登場人物それぞれの行動が、それまで歩んできた人生が丁寧に描写されていることで自然で、むしろ必然とも感じられる。作者は30代と言うことで話の細部に若さが見えるが、ダイナミックな展開は読むものを圧倒する。”国”のための”個人”の犠牲は正当化されるのか、誰が味方で誰が敵か、誰が正しくて誰が間違っているのか、小説だからこそ味わえるおもしろさがある。まず読んで欲しい。読めば、わかる。 | ||||
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国家は国民を守るためにあり、単に国民が集まれば国家が出来るわけではない。国家は国家たるために軍隊を持ち必死に守らなければ簡単に壊れてしまうものであることを教えてくれる物語だった。こんな小説が映画化できるようになったのは、日本は絵空事で平和の国ゴッコをしていてはだめだと思う人が増えてきたのだなと思う。 | ||||
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