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(短編集)
ヴァン・ショーをあなたに
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ヴァン・ショーをあなたにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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実際に食事を楽しんだ気分になります。 前作同様、大好きなです。 | ||||
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前作に比べ、恋愛寄りの話が多くなっています。また、従業員たちの過去に迫る物語がありますので、よりパ・マルのスタッフが好きになること請け合いです。主人公視点ではない話もありますが、これは好き嫌いがわかれそう。僕は高築の語りとお店の日常が好きだったのでいささかマイナス。ただ別視点においても、料理・食材を物語の中心に持ってくる手法は前作と変わりありませんのでご安心を。 個人的にはミステリ成分の不足、とゆうよりかは意外性・独自性が弱くなっていると読後に感じました。真相を明かされても「うーん」と首を捻ってしまうようといいますか、肩透かしを食らうといいますか。ちょっとクウォリティが下がっているような? まあ、期待のしすぎだったのかもしれませんが……。 総評としてはタルト・タタンの夢が楽しめた方なら概ね満足の出来ではないかと。 | ||||
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前作を読んだ人だと、2作目は少し物足りないかも… 1作目は日本人の料理系コージーミステリでは一番お気に入りです! でも、2作目も作風はそのまま、内容がちょっと練り足りないかな?というぐらいでとても楽しく読めました! 今回はビストロ・パ・マルでの出来事と、メイン登場人物のシェフのフランス留学時代の話が半分くらいづつです。 軽くてサクサク読めるミステリが好き、お料理が好きな方は読んで損はしないと思います(^^) | ||||
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マルシェド・ノエル、クリスマスマーケットの季節にはミリアムおばあちゃんのヴァン・ショーが飲める!期待して行ったのだが、それはいつものヴァン・ショーではなかった。いったいなぜ?その理由とは・・・。フランス時代の三舟を描いた表題作を含む7編を収録。「タルト・タタンの夢」に続くシリーズ2作目。 「タルト・タタンの夢」に続き、今回も料理にまつわるさまざまな謎が登場する。三舟シェフの鋭い推理が光る。料理や食べ物にからむ人びとの思惑。時にそれは愛情だったり、憎しみだったりする。愛情を持って作られた料理は、人の心を豊かにし、幸せな気持ちにさせる。だが、悪意を持って作られた料理は、人の体や精神を蝕む。そこに料理を作る難しさや奥深さがある。謎解きの面白さだけではなく、その部分の描写もとても面白かった。三舟シェフのパリ時代のエピソードや、その後働いていた店についても触れられていて、興味深かった。全体的にもよくまとまっていると思う。このシリーズ、次回も楽しみだ。長く続いてほしいと思う。 | ||||
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ドライフルーツやスパイスを加えたホットワイン、ヴァン・ショー。 ミリアムおばあちゃんはヴァン・ショーに、前の年までは赤ワインを使っていたのに、 今年はなぜか白ワインで、味もふつうにおいしいだけになってしまった。 娘の夫が風邪を引いて寝込んでしまったとき差し入れたヴァン・ショーを、 飲まずに窓から外に捨てていたことが、あとで分かり、 いちばん大事な家族が、おいしいと言ってくれなければ無意味だと、 赤ワインのヴァン・ショーのレシピを封印してしまったのだ。 娘の夫はなぜおばあちゃんのヴァン・ショーを飲まずに捨てたのか。 下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルを舞台に繰り広げられる ドキッとしたり、ほうと暖かな気持ちになったりするグルメショートミステリー集。 シェフのフランス修行時代の話も加わり、ますますおいしいそうな、いえ、おもしろい1冊です。 | ||||
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前作に続き軽快な短編が3編続くが、「マドモワゼル・ブイヤベース…」では、な、なんと三船シェフの恋!そして「氷姫」ではギャルソン高築くんのドラマチックな大恋愛が語られる。後半はかなり作風が違い、意外な読後感。 書き下ろしで加えられた2編は、フランス時代の三船さんを、それぞれ別なゲスト登場人物の視点で描いた物。これまたいいです。「天空の泉」を読んで、「星の王子様」を買い直しました。オムレツもおいしそう。 | ||||
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近藤史恵といえば、昨年「サクリファイス」で本屋大賞の第二位を受賞したミステリ作家(ちなみに第一位は伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」でした)。 この「ヴァン・ショーをあなたに」、ミステリで有名な東京創元社(弊社徒歩2分)の、「クライム・クラブ」というシリーズなので、もちろんミステリなのですが、、、、、、 いわゆる日常系の謎というのでしょうか、パ・マルというビストロを巡って起きるさまざまな出来事をシェフが解決する、という仕立ての短編集です。 ちなみに、表題作のヴァン・ショーとはフランス語のVin Chaud(温かいワイン)のことで、赤ワインにオレンジやシナモン、クローブなどのスパイスを入れ、温めたもので、いわばワイン版玉子酒、のようなものでしょうか。料理(や酒)がらみのお話というと、どうしても料理のウンチクばかりが前面に出てしまうものが少なくないのですが、この本はウンチクではなく、それぞれの(謎解きの)物語の中に料理がうまくハマっている、のが素敵なところ。 そして何よりも、ウンチクくさくならないのは、文章の上手さ、でしょう。 詳細は、やはり実際に読んでいただいて、ですが、本の中の、 「だって、白ワインじゃなかったもの。アルザスでは白ワインのヴァン・ショーもあるけど、やはり普通は赤ワインで作るのよ。夢みたいな香りがして・・・・・・・・心の底まで温まるほどおいしいヴァン・ショーだった」 です。もともとヴァン・ショーは赤ワインが当たり前のもので、数少ない例外のものがアルザスの白(ヴァン・ショー・ブラン)で、なぜそれがテーマになっていのるか、、、、 感じて下さい!! | ||||
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北森鴻さんの香菜里屋の閉店後、竹内真さんが『シチュエーションパズルの攻防― 珊瑚朗先生無頼控』(これも創元クライムクラブ)にて、新しいバーを開店させたが、 どうも私には肩の凝る店だった。 “ビストロ パ・マル”が好評営業中で、再び三舟シェフ、志村さん、ソムリエの 金子さん、語り手でギャルソンの僕に会えて嬉しい。 シリーズとしてこれからも贔屓にさせていただこう。 七つの話と七つの謎を愉しみました。 美味しい食べものとお酒を供するお店なので、悲惨さや怨念のこもったような 謎は似合わない。ちょっと気持ちに引っかかる「??」といった体の 日常のなかの謎を取り上げているのがいい。 しかし、その謎には必ずひとの「情」が絡んでおり、他人には気安く見せられない 心の襞を、三舟シェフは見事に読み解いていく。そこが、おもしろい。 前回、多数の読み手が興味を抱いたであろう「ヴァン・ショー」について 一章を割いて取り上げているのがいい。 フランスでの修行時代の三舟の面影もなんだかかっこよくて、 人の心を掬いとることのできる料理人であるのが、よくわかる。 | ||||
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『タルト・タタンの夢』の続編。 シェフのフランスでの出来事も別の語り手によって語られます。 最終編では、レストランの店名と名物料理ヴァン・ショウの由来が明らかになります。 ファン必読です。 | ||||
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前回の「タルト・タタンの夢」を読んだとき、これは、「美味しんぼ」みたいだな、と いい意味で思いました。シェフの料理で悩みを抱えたお客さんがハッピーになったり 元気になったりするという健全でよくありそうな話だけど飽きの来ない感じ。 今回も、2冊目とあって、舞台となるビストロ「パ・マル」のシェフやソムリエなどの レギュラーメンバーのキャラクターがはっきりしてきて、ますます面白く読めました。 天才シェフ・三船の修行時代の話なども入ってきて、このお話、まだまだ広がって いきそうです。長い長いシリーズになっていってほしいな、と思います。 | ||||
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何から読んだかは忘れちゃったけど、近藤史恵さんの追っかけみたいに、著書はほとんど読んでいる。私の近藤史恵ベスト1は、この前作『タルト・タタンの夢』。『サクリファイス』みたいにあざとくなく、『凍える島』みたいに読者を選ばず、すごく優雅に楽しめた。 そしたら今日書店で続編発見! 声にならない悲鳴をあげてとびつくと、結構同じ考えの人がいたらしく、最後の1冊だった。タイトルも前作を読んだ人ならムフフと笑みをもらす趣向。 やっぱりとっても楽しませてくれたんだけど、パ・マルの料理をもう少し堪能させてほしかった。前作との違いを出すためだと思うので、それは3作目でぜひ!! | ||||
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『タルト・タタンの夢』に続くシリーズ第2作目。下町の小さなフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」。ぶっきらぼうな三舟シェフが、おいしいお食事を提供しながら謎解きまでしてしまう。短編7話から構成されいます。★このシリーズ2作目ですけど、1作目に引き続きとても好感が持てました。何よりも三舟シェフの作る数々のお料理がとてもおしいそう。そして、もちろん謎解きも割と淡々としているのですが…。そこがシェフの無愛想な人柄とマッチしています。今回は、三舟シェフを好きな女性が登場したり、迷子の仔猫を巡っての悲しいお話。そして新規のパン屋さんを手伝ったり等々、話題が偏らずにサクサクと読めて面白かったです。第3弾もぜひ書いてもらいたいです。 | ||||
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