リセット

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評判

リセットの評価:

3.93/5点 レビュー 44件。 C ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全92件 81〜92 5/5ページ
No.12
(4pt)

「日常」を勝ち取る

「スキップ」では一人の人生が数十年間跳ぶ。「ターン」では一日が何度もくり返される。「リセット」では…。北村薫は「日常」を大切にする作家である。ところがこの作品に至っては、それは大切にするどころではない。「歴史」に向かって、「運命」に向かって、まさに闘い勝ち取ろうとしている。「目の前に定規で平行線を引いたように、黒い電線が見えます。その向こうに、家々の屋根が広がっています。甍の列は、すでにはっきり形を見せてはいますが、昼間よりはまだ色合いが薄く、白黒映画めいて見えます。その間に、消えるにはまだ少し間のある街灯が、遠く近く色を点じています。」北村薫はこのような早朝の何でもない「日常」をなんとしてでも守ろうとしている。そのためにはどんな「奇跡」でも起して見せる。その意気込みは悲愴ですらある。「琢木カルタ」の「かの時に言ひそびれたる/大切な言葉は今も/胸にのこれど」という歌が重要な言葉として出てくる。私も「大切な言葉」を幾つか胸に反芻してみた。
リセット (新潮書下ろしエンターテインメント) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮書下ろしエンターテインメント)より
4104066044
No.11
(4pt)

「日常」を勝ち取る

「スキップ」では一人の人生が数十年間跳ぶ。「ターン」では一日が何度もくり返される。「リセット」では…。北村薫は「日常」を大切にする作家である。ところがこの作品に至っては、それは大切にするどころではない。「歴史」に向かって、「運命」に向かって、まさに闘い勝ち取ろうとしている。「目の前に定規で平行線を引いたように、黒い電線が見えます。その向こうに、家々の屋根が広がっています。甍の列は、すでにはっきり形を見せてはいますが、昼間よりはまだ色合いが薄く、白黒映画めいて見えます。その間に、消えるにはまだ少し間のある街灯が、遠く近く色を点じています。」北村薫はこのような早朝の何でもない「日常」をなんとしてでも守ろうとしている。そのためにはどんな「奇跡」でも起して見せる。その意気込みは悲愴ですらある。「琢木カルタ」の「かの時に言ひそびれたる/大切な言葉は今も/胸にのこれど」という歌が重要な言葉として出てくる。私も「大切な言葉」を幾つか胸に反芻してみた。
リセット (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮文庫)より
4101373280
No.10
(3pt)

期待の作品!・・・・・・・でも

 北村薫さんの「時と人」をモチーフにしたシリーズの第3弾。今までのシリーズを読んでいて、特に『スキップ』の切なくも暖かで透明感のあるストーリーに惹かれていたので、今回も大変期待していたのですが、今回はちょっと・・・・・という気がしました。決して悪い作品ではないと思いますが、ラストが少々強引な上に、そこに至る過程が無駄に長すぎて途中でだれてきてしまう感があるのは否めないところです。ただ物語全体にせつなさや訳も無い懐かしさが漂っていて、読んでいてふわっとした気持ちになるのも事実。読み手によって評価が分かれる作品だと思います。
リセット (新潮書下ろしエンターテインメント) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮書下ろしエンターテインメント)より
4104066044
No.9
(3pt)

期待の作品!・・・・・・・でも

 北村薫さんの「時と人」をモチーフにしたシリーズの第3弾。今までのシリーズを読んでいて、特に『スキップ』の切なくも暖かで透明感のあるストーリーに惹かれていたので、今回も大変期待していたのですが、今回はちょっと・・・・・という気がしました。決して悪い作品ではないと思いますが、ラストが少々強引な上に、そこに至る過程が無駄に長すぎて途中でだれてきてしまう感があるのは否めないところです。ただ物語全体にせつなさや訳も無い懐かしさが漂っていて、読んでいてふわっとした気持ちになるのも事実。読み手によって評価が分かれる作品だと思います。
リセット (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮文庫)より
4101373280
No.8
(3pt)

忍耐力を擁する読者のみが得られる喜び

この作品は、書評などで粗筋を見ない方が楽しめる作品と考え、このレビューには粗筋を記載しない。「スキップ」・「ターン」に続く、「時と人」シリーズの完結編であるが、前2作との関連性はなく、この作品から読み始めても問題ない。とはいえ、多くの読者が、前2作に感動してこの本を手にすることと思う。この場合、前2作と毛色が違う作品なので注意が必要である。この作品は、読者の忍耐力が試される小説で、緩やかに作品中の時が流れ、とにかく山場が来るのが遅い。私のようにテンポの速い小説を好む読者にとっては、睡魔に襲われ、何度も挫折しそうになる。私のような読者も、「本貸しのおばさん」が出てくるまでの作品の2/3を我慢してもらいたい。(第2部第2章5)後は、本を置くことができなくなるだろう。忍耐力を擁する読者のみが、ホッとするような、心を安らかにしてくれるような、充足感を得られる作品である。とにかく、我慢すべし!
リセット (新潮書下ろしエンターテインメント) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮書下ろしエンターテインメント)より
4104066044
No.7
(3pt)

忍耐力を擁する読者のみが得られる喜び

この作品は、書評などで粗筋を見ない方が楽しめる作品と考え、このレビューには粗筋を記載しない。「スキップ」・「ターン」に続く、「時と人」シリーズの完結編であるが、前2作との関連性はなく、この作品から読み始めても問題ない。とはいえ、多くの読者が、前2作に感動してこの本を手にすることと思う。この場合、前2作と毛色が違う作品なので注意が必要である。この作品は、読者の忍耐力が試される小説で、緩やかに作品中の時が流れ、とにかく山場が来るのが遅い。私のようにテンポの速い小説を好む読者にとっては、睡魔に襲われ、何度も挫折しそうになる。私のような読者も、「本貸しのおばさん」が出てくるまでの作品の2/3を我慢してもらいたい。(第2部第2章5)後は、本を置くことができなくなるだろう。忍耐力を擁する読者のみが、ホッとするような、心を安らかにしてくれるような、充足感を得られる作品である。とにかく、我慢すべし!
リセット (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮文庫)より
4101373280
No.6
(3pt)

うーーん。

ターン、スキップに続いてこのリセットも読みました。前作と全く毛色が違う作品です。ネタばれになるので、あまりどういう話かも他では語られていませんし。まぁストーリーは「ありがち」なのですが、でも、個人的にはすごく心に響くものがあり、珍しく読み返しもしてしまいました。題名の「リセット」の意味が全体を読むと、ようやく分かってくるのです。ストーリー展開は少し遅いので、第二部までは頑張って読んでみて下さい。
リセット (新潮書下ろしエンターテインメント) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮書下ろしエンターテインメント)より
4104066044
No.5
(3pt)

うーーん。

ターン、スキップに続いてこのリセットも読みました。前作と全く毛色が違う作品です。ネタばれになるので、あまりどういう話かも他では語られていませんし。まぁストーリーは「ありがち」なのですが、でも、個人的にはすごく心に響くものがあり、珍しく読み返しもしてしまいました。題名の「リセット」の意味が全体を読むと、ようやく分かってくるのです。ストーリー展開は少し遅いので、第二部までは頑張って読んでみて下さい。
リセット (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮文庫)より
4101373280
No.4
(4pt)

時はめぐり、そして今

 名匠・北村薫「時と人」三部作の最終巻。 現代の男と昭和初期の女、ふたりの手記が交互に配置される構成。やがてふたつの手記はからみあい、重なり合って、途切れる。そして……。 というストーリーは、実は本作にとってさほど重要なポイントではない。なるほど、この物語をひとつに束ねる環ではある。しかしそれは丈夫がとりえのありふれた金属製の環で、珍しさも派手さもない。作者はあえて選んだのだ。なぜなら、その環で束ねられた、これまた飾り気のない分厚い単語カードの一枚一枚に書き込まれた言葉にこそ、作者の意図は込められているからだ。 現代の男は誠実に生きてきた。 昭和初期の女もまた真摯に生き抜いた。 ふたつの生き様は、ふたつの時代の変遷の中で、もまれ、よじ!!れながらも、きっちりと首尾一貫して貫かれてゆく。たやすいことではない。当事者であることは、なにひとつ保証しないのだから。我々はいくらでも愚かになれるし怠惰になれる。強くあることは、終わりのない戦いだ。 女を取り巻いていた時代は、過去だ。そのはずだ。 しかし、時はめぐる。人は忘れ去る。無意識に、あるいは、わざと。 我々は強く在ることができるか。 賢く在ることができるか。 単語カードは、ぱらぱらと一度だけ眺めては意味がない。幾度も、幾度も読み返すしかない。
リセット (新潮書下ろしエンターテインメント) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮書下ろしエンターテインメント)より
4104066044
No.3
(4pt)

時はめぐり、そして今

 名匠・北村薫「時と人」三部作の最終巻。 現代の男と昭和初期の女、ふたりの手記が交互に配置される構成。やがてふたつの手記はからみあい、重なり合って、途切れる。そして……。 というストーリーは、実は本作にとってさほど重要なポイントではない。なるほど、この物語をひとつに束ねる環ではある。しかしそれは丈夫がとりえのありふれた金属製の環で、珍しさも派手さもない。作者はあえて選んだのだ。なぜなら、その環で束ねられた、これまた飾り気のない分厚い単語カードの一枚一枚に書き込まれた言葉にこそ、作者の意図は込められているからだ。 現代の男は誠実に生きてきた。 昭和初期の女もまた真摯に生き抜いた。 ふたつの生き様は、ふたつの時代の変遷の中で、もまれ、よじ!!れながらも、きっちりと首尾一貫して貫かれてゆく。たやすいことではない。当事者であることは、なにひとつ保証しないのだから。我々はいくらでも愚かになれるし怠惰になれる。強くあることは、終わりのない戦いだ。 女を取り巻いていた時代は、過去だ。そのはずだ。 しかし、時はめぐる。人は忘れ去る。無意識に、あるいは、わざと。 我々は強く在ることができるか。 賢く在ることができるか。 単語カードは、ぱらぱらと一度だけ眺めては意味がない。幾度も、幾度も読み返すしかない。
リセット (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮文庫)より
4101373280
No.2
(1pt)

う~ん?

とても楽しみにしすぎたせいかもしれませんが、その前の2作品に比べると、とても読み終えるのに時間と忍耐を要しました。辛口な評価かもしれませんが、北村薫の長年のファンであるだけに、少し残念な気がしました。3部作といっても、前の2作品とは関連ずけないで、読んだ方が良いと思います。時間がテーマの作品で、結局は輪廻に終わるというのは、ごくありふれすぎていて、何のインパクトもなければ、どんでん返しもない。淡々と読む作品だと思います。
リセット (新潮書下ろしエンターテインメント) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮書下ろしエンターテインメント)より
4104066044
No.1
(1pt)

う~ん?

とても楽しみにしすぎたせいかもしれませんが、その前の2作品に比べると、とても読み終えるのに時間と忍耐を要しました。辛口な評価かもしれませんが、北村薫の長年のファンであるだけに、少し残念な気がしました。3部作といっても、前の2作品とは関連ずけないで、読んだ方が良いと思います。時間がテーマの作品で、結局は輪廻に終わるというのは、ごくありふれすぎていて、何のインパクトもなければ、どんでん返しもない。淡々と読む作品だと思います。
リセット (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リセット (新潮文庫)より
4101373280