いまひとたびの

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評判

いまひとたびのの評価:

4.39/5点 レビュー 18件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(5pt)

評価遅れました。

志水さんの作品が好きで購入しました。安価で良品が購入でき満足しています。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120
No.13
(5pt)

十年ぶりに読み返してみて

単行本が出たときに、シミタツ節を期待して買って、がっかりしたのが13年前。
そのとき、私にはまだ死は遠いところにあった。
いま、死との距離が縮まって読み直してみた。
実に味わい深い作品ばかり。
短編集だからといって、時間が空いたときに読むのではなく、
この本を読むために時間を作ってゆったりと読んでいただきたい。
小説を読み飽きた、濫読ばかりしているという人にお薦めの一冊。
いまひとたびの Amazon書評・レビュー: いまひとたびのより
4103986018
No.12
(4pt)

死に際して思うこと。

全ての短編が「死」を迎えようとしている人々の物語。死に向かって人は何を思うのであろうか。死に向かっている人の周りの人間は何を考えるのであろうか。その時、奇跡が起きる。以前恋した女性の、面識も無い娘に、「母をごぞんじだったんですね」と言われる。ずっと援助してきた娘に自分の隠した援助を理解される。
魂を揺さぶる短編集です。
いまひとたびの Amazon書評・レビュー: いまひとたびのより
4103986018
No.11
(5pt)

死がもたらす追憶を抑制した筆致で描く、美しき短編の数々

 銘々が30頁前後の短編小説9つを収めた一冊です。
 すべての物語に共通する主題は、死によって喚起される自らの来し方です。描かれる死は、迫り来る自身の死であったり、老親の覚悟していた死であったり、いつの間にか往来が途絶えてしまった旧友の死であったりします。老境へと足を踏み入れ始めた年齢にある主人公たちはそうした死を目の当たりにして、日々の営みの中では特段気に留めることもなかった物事や、時が押し流していくだけだった往時の記憶へ、改めてまなざしを向けることになるのです。
 志水辰夫の小説は初めて手にしました。人生のやるせなさやほろ苦さを一度ならず引き受けたことのある男たちの心模様を、ぐっと抑制をきかせた文章で描きだす力量は絶品です。ほれぼれします。
 私の心を最も打った作品は「忘れ水の記」。中学高校時代を過ごした村を30年ぶりに訪れた男は、かつて思いを寄せていた旅館の先代女将の面影を、その娘である若女将に見ます。自分にはもっと大きな可能性があるという思いを抱えて東京へ出た男。村に残り、老舗旅館の女将となることを定められていた女。後に事故死した彼女を追想しながら男は旅館のハクモクレンの枝に、あるものを吊り下げます。それを見た娘の若女将が口にする言葉が物語の最後の一行に現れます。その一行が、解消できない思いを抱えながら生きてきた男の三十年を表すと同時に、その果たせなかった思いがわずかに報われたことを美しく描きだします。志水辰夫の巧みな筆致に心震わされ、痺れる思いがしました。
 全編を振り返ってみると、それぞれの死がもたらすものは、何かの終わりでは決してなく、その死を引き受け、受け継ぎながら、人間は明日もやっぱり生きていくのだな、という事実です。
 メメント・モリ。身近から死が遠のいたといわれる昨今、この小説群によって謙虚にその言葉を思い返しました。
いまひとたびの Amazon書評・レビュー: いまひとたびのより
4103986018
No.10
(4pt)

傑作

この短編集に共通して描かれているテーマは「死」だが、単に悲しいだけでなく優しい気持ちにもなれる作品。それは「愛」も描かれているからだろう。愛の対象は様々だ。親、昔の恋人、第三者。この「死」と「愛」の両輪が個々の話を傑作に仕上げている。それぞれの話が濃く、そして重い。軽く読む事も出来るが、ゆっくりと読んで欲しい作品。ハードボイルド作家としての志水辰夫しか知らない人、要チェックですぞ。
いまひとたびの Amazon書評・レビュー: いまひとたびのより
4103986018
No.9
(5pt)

・・・泣いた。感動の、傑作短編集

 とにかく、感動し、泣いた、傑作短編集。
人生のふとした出会い、めぐり合いにまつわる、やるせなさ、刹那さ、優しさ、哀愁をみごとに表現し、読後、深い感動に引きずり込まれるのだが、主人公たちの自己抑制が効いていることで、さらに涙がとまらない。
 濃密な文体、短編ながらも重量感のあるストーリーで、最高の1冊。すべての方に御一読を薦める。
 短編集なので、どの短編から読んでいただいてもよいが、個人的には冒頭の「赤いバス」が秀逸。
 一人だけになれる空間で、ゆっくり、誰にも邪魔されずに、読んでください。
いまひとたびの Amazon書評・レビュー: いまひとたびのより
4103986018
No.8
(5pt)

乾いた孤独

この作品の魅力は「乾いた孤独感」といえばいいだろうか。ただ、「乾いた」といってもすぐに生身がむきでてしまうような、そんなあやうい繊細さのうえにのっかった「かさぶた」のような乾きである。ハードボイルドならぬソフトボイルド。中身も一皮向けば血の滴るような生々しさをずいぶんと残しているのに、側(がわ)はしっかりしている。でも本当は脆弱。ぎりぎりで中と外がバランスしている。寂寥感に溢れる佳作である。
いまひとたびの Amazon書評・レビュー: いまひとたびのより
4103986018
No.7
(4pt)

しっとりと浸りたい方に

友人に薦められ、一晩で読破しました。
志水さんの本は初めてでしたが、死を迎えつつある人間そして
その周りの人達の心情、葛藤、思いを独特の文脈で表現しています。
季節の花、木、緑を効果的に文面に取り込みまるで自身が主人公が
如くの内容でした。
好き嫌いはあるかもしれませんが、寂しくなった時、つらいことが
あったとき等、一人でサイドスタンドの明かり1つの部屋で飲み物
片手にじっくりと浸りながら読まれることをおすすめします。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120
No.6
(5pt)

十年ぶりに読み返してみて

単行本が出たときに、シミタツ節を期待して買って、がっかりしたのが13年前。
そのとき、私にはまだ死は遠いところにあった。
いま、死との距離が縮まって読み直してみた。
実に味わい深い作品ばかり。
短編集だからといって、時間が空いたときに読むのではなく、
この本を読むために時間を作ってゆったりと読んでいただきたい。
小説を読み飽きた、濫読ばかりしているという人にお薦めの一冊。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120
No.5
(4pt)

死に際して思うこと。

全ての短編が「死」を迎えようとしている人々の物語。死に向かって人は何を思うのであろうか。死に向かっている人の周りの人間は何を考えるのであろうか。その時、奇跡が起きる。以前恋した女性の、面識も無い娘に、「母をごぞんじだったんですね」と言われる。ずっと援助してきた娘に自分の隠した援助を理解される。
魂を揺さぶる短編集です。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120
No.4
(5pt)

死がもたらす追憶を抑制した筆致で描く、美しき短編の数々

 銘々が30頁前後の短編小説9つを収めた一冊です。
 すべての物語に共通する主題は、死によって喚起される自らの来し方です。描かれる死は、迫り来る自身の死であったり、老親の覚悟していた死であったり、いつの間にか往来が途絶えてしまった旧友の死であったりします。老境へと足を踏み入れ始めた年齢にある主人公たちはそうした死を目の当たりにして、日々の営みの中では特段気に留めることもなかった物事や、時が押し流していくだけだった往時の記憶へ、改めてまなざしを向けることになるのです。
 志水辰夫の小説は初めて手にしました。人生のやるせなさやほろ苦さを一度ならず引き受けたことのある男たちの心模様を、ぐっと抑制をきかせた文章で描きだす力量は絶品です。ほれぼれします。
 私の心を最も打った作品は「忘れ水の記」。中学高校時代を過ごした村を30年ぶりに訪れた男は、かつて思いを寄せていた旅館の先代女将の面影を、その娘である若女将に見ます。自分にはもっと大きな可能性があるという思いを抱えて東京へ出た男。村に残り、老舗旅館の女将となることを定められていた女。後に事故死した彼女を追想しながら男は旅館のハクモクレンの枝に、あるものを吊り下げます。それを見た娘の若女将が口にする言葉が物語の最後の一行に現れます。その一行が、解消できない思いを抱えながら生きてきた男の三十年を表すと同時に、その果たせなかった思いがわずかに報われたことを美しく描きだします。志水辰夫の巧みな筆致に心震わされ、痺れる思いがしました。
 全編を振り返ってみると、それぞれの死がもたらすものは、何かの終わりでは決してなく、その死を引き受け、受け継ぎながら、人間は明日もやっぱり生きていくのだな、という事実です。
 メメント・モリ。身近から死が遠のいたといわれる昨今、この小説群によって謙虚にその言葉を思い返しました。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120
No.3
(4pt)

傑作

この短編集に共通して描かれているテーマは「死」だが、単に悲しいだけでなく優しい気持ちにもなれる作品。それは「愛」も描かれているからだろう。愛の対象は様々だ。親、昔の恋人、第三者。この「死」と「愛」の両輪が個々の話を傑作に仕上げている。それぞれの話が濃く、そして重い。軽く読む事も出来るが、ゆっくりと読んで欲しい作品。ハードボイルド作家としての志水辰夫しか知らない人、要チェックですぞ。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120
No.2
(5pt)

・・・泣いた。感動の、傑作短編集

 とにかく、感動し、泣いた、傑作短編集。
人生のふとした出会い、めぐり合いにまつわる、やるせなさ、刹那さ、優しさ、哀愁をみごとに表現し、読後、深い感動に引きずり込まれるのだが、主人公たちの自己抑制が効いていることで、さらに涙がとまらない。
 濃密な文体、短編ながらも重量感のあるストーリーで、最高の1冊。すべての方に御一読を薦める。
 短編集なので、どの短編から読んでいただいてもよいが、個人的には冒頭の「赤いバス」が秀逸。
 一人だけになれる空間で、ゆっくり、誰にも邪魔されずに、読んでください。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120
No.1
(5pt)

乾いた孤独

この作品の魅力は「乾いた孤独感」といえばいいだろうか。ただ、「乾いた」といってもすぐに生身がむきでてしまうような、そんなあやうい繊細さのうえにのっかった「かさぶた」のような乾きである。ハードボイルドならぬソフトボイルド。中身も一皮向けば血の滴るような生々しさをずいぶんと残しているのに、側(がわ)はしっかりしている。でも本当は脆弱。ぎりぎりで中と外がバランスしている。寂寥感に溢れる佳作である。
いまひとたびの (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: いまひとたびの (新潮文庫)より
4101345120