君たちに明日はない

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君たちに明日はないの評価:

3.70/5点 レビュー 105件。 B ランク

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平均点3.70pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全162件 101〜120 6/9ページ
No.62
(3pt)

引き込まれはしないけど、ぐっとひきつける部分もあり

垣根涼介は、初挑戦。
夫(当時は彼氏)に勧められたことがきっかけで読みはじめた。
リストラ請負人なんて、仕事に自信が持てず日々悶々としてる私にとっては
読みたくないような暗い内容なんじゃないか…と思ってたけど、
その想像は良い意味で外れた。
たとえ会社がリストラ候補として挙げた社員だとしても、主人公の村上真介は
自分の視点で、リストラ候補者の実績を評価し、面接に臨む。
時にどうしようもない社員のこともあれば、時に素晴らしい業績があれど冷や飯食いの
状況にある者もいる。
村上が真摯な気持ちで、その一人一人に臨んでいくその態度が、読んでいて
とてもひきつけられた。
仕事で頑張ることは、かっこいい。
そこに、明日に向けて努力するエネルギーをもらえた。
私にとっては、恋人の陽子の存在は、いてもいなくてもどっちでもよかったかな。。。
ほかの方が書いていらっしゃる、「さまざまな期待を持つ読者層を満足させたそう」という
感想はまさにそのとおりで、仕事のこと・恋愛のこと・性描写・・・といろいろありすぎて、
興味を持てないページもたくさんあった。
その辺のせいで、作品にぐっとひきこまれずパラパラ読み飛ばしつつ最後に行き着いた感がある。
でも全体的には気に入ったので、「借金取りの王子」も読みます。
君たちに明日はない Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はないより
4104750018
No.61
(3pt)

引き込まれはしないけど、ぐっとひきつける部分もあり

垣根涼介は、初挑戦。
夫(当時は彼氏)に勧められたことがきっかけで読みはじめた。
リストラ請負人なんて、仕事に自信が持てず日々悶々としてる私にとっては
読みたくないような暗い内容なんじゃないか…と思ってたけど、
その想像は良い意味で外れた。
たとえ会社がリストラ候補として挙げた社員だとしても、主人公の村上真介は
自分の視点で、リストラ候補者の実績を評価し、面接に臨む。
時にどうしようもない社員のこともあれば、時に素晴らしい業績があれど冷や飯食いの
状況にある者もいる。
村上が真摯な気持ちで、その一人一人に臨んでいくその態度が、読んでいて
とてもひきつけられた。
仕事で頑張ることは、かっこいい。
そこに、明日に向けて努力するエネルギーをもらえた。
私にとっては、恋人の陽子の存在は、いてもいなくてもどっちでもよかったかな。。。
ほかの方が書いていらっしゃる、「さまざまな期待を持つ読者層を満足させたそう」という
感想はまさにそのとおりで、仕事のこと・恋愛のこと・性描写・・・といろいろありすぎて、
興味を持てないページもたくさんあった。
その辺のせいで、作品にぐっとひきこまれずパラパラ読み飛ばしつつ最後に行き着いた感がある。
でも全体的には気に入ったので、「借金取りの王子」も読みます。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.60
(3pt)

良くも悪くも気軽に読める今どき感。

リストラ請負人とゆう設定が面白そう!
と思って読み始めました。
キャラクターのひとりひとりも
現実的かつPOPで、気軽に読めるエンタメ小説という印象です。
年上の彼女の素直なキャラが好きでした。
あと、リストラされそうになる同級生とその妻のやりとりも印象的。
「旬」の小説として面白いと思いました。
君たちに明日はない Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はないより
4104750018
No.59
(3pt)

良くも悪くも気軽に読める今どき感。

リストラ請負人とゆう設定が面白そう!
と思って読み始めました。
キャラクターのひとりひとりも
現実的かつPOPで、気軽に読めるエンタメ小説という印象です。
年上の彼女の素直なキャラが好きでした。
あと、リストラされそうになる同級生とその妻のやりとりも印象的。
「旬」の小説として面白いと思いました。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.58
(3pt)

悪くはないが、受賞作とも言えない

違法である指名解雇が出来ない会社に変わり、
実質的な首切りを言い渡す、いかがわしい首切り専門会社に勤める主人公。
この設定は面白い。そこには、たとえ部外者とはいえ他人の首を切る苦悩もあるし、
どうやって噛んで含めて納得させるかという、テクニックも必要になる。
それらが、うまく書かれているため、その世界に引き込まれる上、
首を切られる相手が、いかにもな社員ばかりというのもまた面白い。
また、それだけではなく、自身の過去の勤め先での冷遇や、
古い顔見知りを切らねばならぬと言う場面をも向かえたり、首切り対象の女性との恋愛もある。
しかし、なぜか足りない。どこか薄っぺらい。
人物の過去と現在を詳細に書き連ねているのに、それがかえって陳腐に思える理由は、
あまりに作為的な人物造形にあるのかも知れない。
他の方も書いておられるとおり、OLが好きそうな如何にもな主人公像だったり、
苦難にも遭遇するわりに、どこか軽やかに上手に乗り越えていく姿は、
本当のサラリーマンらの共感は得にくいだろう。
まるで一部メディアが「ビジネスパーソン」とあおり立てて作る会社員像と似ているのだ。
こういったところで、本当の意味で、働くものの悩む姿が見えないのである。
また、露骨な性描写は、作品を通俗的なものに貶めている。
なくても良いものをあえて強調して附けたように読み取れるため、
作品の質を損ねているのは否めない。
語り口は素晴らしく、途中で止まってしまうような『リズム音痴』な文章ではないため、
読みやすいが、反面、各登場人物達の呟きや心情表現が、皆、似通ってしまってもいる。
企業名や盆暗大学を架空のものにする割に、筆者出身の筑波大はそのままというところは虚栄心を感じる。
メガバンクに炭坑節で入った、Fランク大学生の旧友という設定も、
せっかくのリアルさを損ねている。
山本周五郎賞受賞には疑問符が立つが、面白い作品ではある。
ヴォリュームもあるし、設定も詳細なので、気軽に読めて腹もそこそこ膨れる。
そんな作品だと思う。
君たちに明日はない Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はないより
4104750018
No.57
(3pt)

悪くはないが、受賞作とも言えない

違法である指名解雇が出来ない会社に変わり、
実質的な首切りを言い渡す、いかがわしい首切り専門会社に勤める主人公。
この設定は面白い。そこには、たとえ部外者とはいえ他人の首を切る苦悩もあるし、
どうやって噛んで含めて納得させるかという、テクニックも必要になる。
それらが、うまく書かれているため、その世界に引き込まれる上、
首を切られる相手が、いかにもな社員ばかりというのもまた面白い。
また、それだけではなく、自身の過去の勤め先での冷遇や、
古い顔見知りを切らねばならぬと言う場面をも向かえたり、首切り対象の女性との恋愛もある。
しかし、なぜか足りない。どこか薄っぺらい。
人物の過去と現在を詳細に書き連ねているのに、それがかえって陳腐に思える理由は、
あまりに作為的な人物造形にあるのかも知れない。
他の方も書いておられるとおり、OLが好きそうな如何にもな主人公像だったり、
苦難にも遭遇するわりに、どこか軽やかに上手に乗り越えていく姿は、
本当のサラリーマンらの共感は得にくいだろう。
まるで一部メディアが「ビジネスパーソン」とあおり立てて作る会社員像と似ているのだ。
こういったところで、本当の意味で、働くものの悩む姿が見えないのである。
また、露骨な性描写は、作品を通俗的なものに貶めている。
なくても良いものをあえて強調して附けたように読み取れるため、
作品の質を損ねているのは否めない。
語り口は素晴らしく、途中で止まってしまうような『リズム音痴』な文章ではないため、
読みやすいが、反面、各登場人物達の呟きや心情表現が、皆、似通ってしまってもいる。
企業名や盆暗大学を架空のものにする割に、筆者出身の筑波大はそのままというところは虚栄心を感じる。
メガバンクに炭坑節で入った、Fランク大学生の旧友という設定も、
せっかくのリアルさを損ねている。
山本周五郎賞受賞には疑問符が立つが、面白い作品ではある。
ヴォリュームもあるし、設定も詳細なので、気軽に読めて腹もそこそこ膨れる。
そんな作品だと思う。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.56
(4pt)

風通し良い、

会社におけるリストラには大きなドラマが生まれます、なにしろ仕事に費やしてきたその人の存在にまで関わることを否定される出来事ですし。しかし、時に必要なことであるからこそ、客観的データなり、その考え方など冷静さや、冷徹さが求められる部分だと思います。そんな企業のリストラを専門に請け負う会社の社員で、ちょっと変わった、割り切れる、クールな男村上真介を軸に、リストラに関わることになる人物の生活を短編形式にした連続ものです。行く先々での仕事はどれも確かに必要なのだろうけれど、当然キツイ、酷な仕事ばかりなのですが、そこをクールになだめ、すかしながらもノルマを挙げていくのですが、そこにある程度の公平さも感じさせつつ、内面的葛藤も醸し出すのは、新鮮で面白かった(と簡単にはいえない内容であるにも関わらずそう思わせるのがとても上手い!)です。私はビジネスものは全然読んだことが無かったですし、企業に属したことが無いので、とても面白く読みました。そのうえリストラに関わる時に知らない事実を知るトリビア的楽しさもあります、査定ってこんなことまでするのか!?という部分も楽しめましたし、企業人って大変そうです。
リストラという当事者には感情的にならざるをえない内容で、最初から立場が圧倒的に違う、切るものと切られるものとの2者関係(厳密にはそこにアシスタントの美人がいるのですが)を題材にしつつ、その関係をいろいろ深めていくのに、視点を変えながら行うのはとても分かりやすくて良かったです。主人公である真介の切る側の理論と感情と葛藤が、切る側も人であり、感情があるのだが、それをひっくるめてのクールさの必要性が心地よかったです。もちろん切られる側にはそれぞれの背負う大きなものがあり、その辺を浮き彫りにするのにも、取って付けたような説明にならない配慮とテクニックが素晴らしかったです。最初は切られる側として出てくる陽子のキャラクターも立っていて、男と女の関係の描き方も、また些細な事柄から見出す意味の男女差の面白みを視点をくるくる変えることでさらに面白可笑しくしている部分も良かったです(印象的なのは新宿での待ち合わせ前に、のどスプレー!確かに可愛い行為です)。特に陽子にはキャラクターに好ましいものを感じますし、彼女の感情の振れ幅の大きさにもリアルと可愛らしさを感じさせます。
組織に属することでのトラブルから、仕事の満足に至る様々な事柄もすくいつつ、物語の進行のスピードは軽やかで、キャラクターの人柄もすんなりと入ってくるのにステレオタイプではない。テンポもキャラクターもストーリィも描写も文章で構成されているそのすべての混ざり具合が絶妙で楽しく読めます。
どのリストラにおける話しでも、簡単な解決などほど遠く、分かりやすい結末は待っていません。当然ですが何かしらの残酷な結果が待ち受けているはずであるのに、また事実そうなのですが、気持ちの良いドライブでの開放感を持った風が吹くかのような気持ちよさがあります。簡単ではないけれど、苦悩して、現実を認識して、納得した結果であるような気持ちのよさを感じさせます。
1度でも企業に勤めている方であるなら、オススメ致します。
君たちに明日はない Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はないより
4104750018
No.55
(5pt)

シビアなタイトル、でも……

リストラという題材からして陰湿な物語を想像して読みはじめたのですが、
良い意味で裏切られました。
スカッとする導入から始まり、むしろサバサバとした印象の語り口が軽妙。
過去に大きな挫折を味わった主人公・真介の人間臭さが好ましく、
彼のシニカルで適格な人物の見方が面白い。
彼とリストラ対象者本人、二つの視点を通して浮き彫りにされる、
人それぞれの仕事に対する思いがリアルです。
タイトルで「君たちに明日はない」とバッサリ切り捨てているのに、
物語が終わってからも連綿と続くであろう登場人物たちの人生について想像力を掻き立てられます。
この作者の作品は初見だったのですが、非常に満足しています。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.54
(4pt)

仕事に取り組む姿勢は、まぎれも無くプロフェッショナブル

作品のタイトルと、垣根氏の過去の作風から見ると、この作品
は殺し屋を主人公としたハードボイルドではないかと思われる。
ところが、リストラをテーマとしたサラリーマン小説なのである。
これまでの大藪春彦調から荻原浩調にシフトしたようである。
リストラというのは、サラリーマンにとって死にも等しいものでは
ないだろうか。主人公の村上真介はリストラ請負会社に勤める
面接官である。ある意味殺し屋と言えるのかも知れない。
軽い性格のように描かれているが、押さえる所はきちんと押さえて
いる。仕事に取り組む姿勢は、まぎれも無くプロフェッショナブル
のものである。
連作短編集なので読み足りない部分もあった。特に「File.4 八方
ふさがりの女」は名古屋の描写が面白く、もっと続きを読みたかった。
作品としては面白いのだが、冒険小説でもサラリーマン小説でも、
垣根氏の作品は二番煎じという気がする。似たような作品を書いて
いる先人がいるのである。主人公が枠の中に納まっていると
いうのも気になる。一見ワイルドに見える垣根作品の主人公だが
常に安全サイドに身を置き、決して一線を越えようとはしない。
センターラインを割ろうとはしないクレバーな走り、と言えば
聞こえは良いのだが。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.53
(2pt)

うーん…

サラリーマンが主役ということでヒートアイランドと違うテイストの話を期待して購入しました。 物語自体はさくさくと読みやすいです。しかし相変わらずハードな性描写は健在でした。私にはこの物語に過度な性描写が必要だとは思えません。理解不能です。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.52
(4pt)

暗い題材なのに前向き

リストラ請負会社に勤める村上真介。
依頼会社から渡されたリストを元に、候補者と面接をし、退職に追い込みます。
誰もが悩みや弱点を持っています。
触れてほしくない弱点を突き、相手に揺さぶりをかけます。
真介は面接にあたり、候補者の人間性や仕事ぶりを詳細に調べます。
丁寧な仕事ぶり、相手のその後を考える姿勢があるからこそ、候補者もしぶしぶ納得するのだと思います。
真介の弱点も描かれていて、彼も血の通った人間なのだと感じます。
最後には、なぜか前向きな気分になれます。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.51
(4pt)

文庫の値段なら絶対買って損は無い

データベース見て、くだらなさそうと思いつつ読んでみたら、
予想に反して大変おもしろかったよ。
こりゃ、首になって当然って人から、あれまあ不運なって人までいろいろですが、
なんていうか、妙に後味がいいです。
山本周五郎賞というのもうなづけます。
単行本はとにかく、文庫の値段なら絶対買って損は無いと思います。
この作者のほかの作品と比べて、万人むけと思います。
君たちに明日はない Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はないより
4104750018
No.50
(1pt)

ダラダラと無意味に長く、男が胸毛剃るにゾゾゾ・・・

何これっ?!山本周五郎賞???どーなっちゃってるの〜?
こんなダラダラとした、つまらない話に300ページも付き合わされて腹が立ちました。
真介の過去のバイクの描写と、トヨハツ自動車のリストラの件は特に必要ないんじゃない?
初セックスの時に、真介が胸毛を剃ってきたっていうのも気持ち悪かった。
君たちに明日はない Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はないより
4104750018
No.49
(5pt)

クビ切りの面接官のお仕事

文章が読みやすい上に主人公のクビ切りの面接官の仕事に対する姿勢にも共感がもてた。どの話も考えさせられる話だが、一番興味をもったのが「旧友」の話。旧友にリストラを勧める主人公の気持ち、それを屈辱的に思いつつも自分の本当の気持ちに気付いていく池田。池田の妻「彰子」の考え方にも好感がもてた。また、真介のパートナーであり、リストラ面接に同伴する感情を表に出さない女性「川田美代子」の位置づけ、役割もとてもよいと思う。
君たちに明日はない Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はないより
4104750018
No.48
(2pt)

媚びすぎなんじゃない?

小説もひとつの商品である以上、売らなければならない。売るためには、誰に向けて書くのかを
明確にする必要がある。そんなことは当たり前なのだが、的の絞り方があざとすぎると鼻について
しまう。小説の舞台は興味深いものだし、人物の内面描写はよく書けている部分もあるだけに、
惜しい。
一見サラリーマン向けに見えるこの小説は、実際にはホワイトカラーの女性をコアターゲットと
しているのではないだろうか。
たとえば主人公の作りこみ。高校時代は不良だったのに猛勉強して筑波大学に進み、プロの
ライダーを目指すも夢破れ、現在はタフな交渉を生業としている。顔はジャニーズ系が入って
いて、キャバクラ嬢のような派遣のアシスタントと並んでも絵になる。以前の会社では意図的に
給料分をちょっとだけ上回る仕事だけをこなしていた。
つまり見映えがして運動神経もよく、そこそこ頭脳明晰で度胸があり、如才なく振舞えもすると
いう男なのだ。
この素敵な主人公が心を寄せてくれる幸せな女性がいる。キャバ嬢のようなアシスタントではない。
40になろうかという独身の営業ウーマン・陽子だ(主人公は、昔はともかく今は熟女好きという
設定… おいおい…)。
この陽子が実際の主人公なのではないかと思う。少なくとも読み手に最も感情移入させるキャラクターと
して設計されている。
自分からは何の努力もしないのに、主人公からは好きになってもらえるし、濃厚なSEXもしてもらえる。
仕事でも、リストラされかけたぐらいだから不愉快なことはあるが、業界団体や他社のエライ人は
理解者になってくれるのだ。
作り話なんだから目くじらを立てるのもどうかと思うが、ここまで特定の層への媚びが見えてしまうと
読み進めるのもつらくなる。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.47
(5pt)

黄昏れた時代を撃つ、良質のユーモア小説

本書を手に取ったのはタイトルに惹かれたからだ。
「君たちに明日はない」・・・もちろん名作映画「俺たちに明日はない」のパロディであり、
「リストラ請負」を生業とする本書の主人公の稼業をよく表してもいる。
期待は裏切られなかった。
「リストラ」という、サラリーマンにとって人生最大の危機において表出する「人間臭さ」が、乾いたユーモアでもって語られる。
File.1の冒頭に出てくるアクの強い営業マンとの駆け引きなど、リアルでいながら得も言われぬおかしみがある。
人間のどうしようもないところを知りつつ、なお人間の「まっとうさ」を描こうとする、はっきりとした志向が本書にはある。
そのあたりが「山本周五郎賞」だったのではないか、と思う。
リストラが吹き荒れた「黄昏れた時代」に対して、作者からの「エール」である。
さて「ユーモア小説」としての本書の白眉は「File.4八方ふさがりの女」ではないかと思う。
主人公・日出子の名古屋弁が素敵だ。しかも名古屋弁が好きになるような気分で大笑いできる。オススメです。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.46
(4pt)

面白い

現在に実在しそうな社員のリストラ会社。リストラされる方の切実な気持ちに感情移入も出来、明日を感じさせる展開もよい。
恋愛話も平行して進行していくのだが、官能小説ような描写には閉口した。
借金取りの王子も読んでみたいと思う。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.45
(3pt)

垣根涼介ならではの味がない

「ワイルドソウル」には圧倒された。ああいう小説は初めて読んだ、と思った。その垣根涼介が、テレビでインタビューに答えていた。「君たちに明日はない」と、「借金取りの王子」が紹介されていた。そして手にとった。悪くはない。でも新しさがない。書かれた時から時間が経過したからだろうか?いや、違う。「ワイルドソウル」を読んでいる私は、垣根にしかない「疾走感」を期待して読んだのだ。しかし、これなら読んで一年経ったら、「あれ、あの…リストラ請負人の話は誰の本だっけ?」となるだろう。垣根でなくても書ける題材なのである。もう、あのレベルの小説は読めないのだろうか?じっくり腰を据えて、しっかりした取材に基づいた重厚さのある、エンターテイメントを、また書いてもらいたいものである。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.44
(5pt)

ニューヒーロー誕生の痛快・感動小説

1話ごとに深まっていく登場人物に知らず
知らずのうちに引き込まれ、気がつけば、
file3とfile5で泣きそうな感動の嵐に吸
い込まれていく当作品はまさに一級エンタ
ーテイメント&人生を考えさせられる作品
である。
リストラ&転職をする側、される側の視点
に立ち、実にリアルな世界を描いている。
その登場人物達が現実に存在しているよう
なリアル感は、やはり緻密な取材とテンポ
のよいストーリー展開によるものだと思わ
れる。
続編「借金取りの王子」も是非読んでみた
いと思わせる作品。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710
No.43
(4pt)

サラリーマンの青春小説?

凄く悪人てわけでもなく、善人てわけでもなし。
ルックスはそこそこで今を楽しんで生きている。
それなりに真剣に仕事をし、自活し、自由に過ごしている。
という主人公やら登場人物が魅力的。
なにやら楽しい小説でした。
君たちに明日はない (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 君たちに明日はない (新潮文庫)より
4101329710