ワイルド・ソウル

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

ワイルド・ソウルの評価:

4.56/5点 レビュー 193件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.56pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全266件 161〜180 9/14ページ
No.106
(5pt)

久しぶりにワクワクしたよ!

相当前に購入していた本をやっと読むことに。
二段組みの小説を読むのには、思い切りが必要ですね!
いやあー、面白かった!
最後まで一気に読んでしまいました。
多少、男性目線が強い気もしますが、
そこも男性は逆にワクワクできるところ。
あんなブラジル男みたいな生き方ってカッコイイよなー!!!

読了後、いろいろ調べてみると映像化はストップしている様子。
是非とも映像でも見てみたい!
ワイルド・ソウル Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウルより
434400373X
No.105
(4pt)

評判通りのおもしろさです。

上巻は日本政府の南米移民政策の杜撰さと、それにより
過酷な運命をたどった主人公達が見事に描かれていました。
下巻はその主人公達が日本政府に対して復讐を試みます。
少しエロティックな表現もありますが、話のテンポがよく、
復讐計画も緻密でドロドロせず鮮やかでした。
評判通りのおもしろさです。

ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344407679
No.104
(4pt)

評判通りのおもしろさです。

上巻は日本政府の南米移民政策の杜撰さと、それにより
過酷な運命をたどった主人公達が見事に描かれていました。
下巻はその主人公達が日本政府に対して復讐を試みます。
少しエロティックな表現もありますが、話のテンポがよく、
復讐計画も緻密でドロドロせず鮮やかでした。
評判通りのおもしろさです。

ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)より
4101329745
No.103
(5pt)

痛快小説

一気に読ませる小説である。
久々に楽しい読書ができた。
ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344407679
No.102
(5pt)

痛快小説

一気に読ませる小説である。
久々に楽しい読書ができた。
ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)より
4101329745
No.101
(4pt)

勉強にもなるしおもしろい!

まず南米移民についての勉強ができます。
当時の政府の無責任さにやりきれない気持ちになります。
この事だけでもこの本を読む価値があります。
なおかつ話の構成も絶妙で復讐を計画する主人公たちに
感情移入でき下巻が読みたくなります。
ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)より
4101329737
No.100
(5pt)

快作!重い話を爽快に

快作である。昭和60年ごろの移民化政策で悲惨な人生を歩んだ、あるいは悲惨な死を迎えた多くの移民の恨みを背負った2次世代が、外務省及び政府に対して復讐をするという話。
 この作家の才能を感じさせる一冊。デビュー作『午前三時のルースター』で物足りなかった点は、ここではものの見事に解消されている。感動あり、笑いあり、サスペンスあり、アクションあり、エロスあり、社会批判あり、のぜいたくな本になった。プロットもしっかりしており、細部の構築も緻密である。終わりはちゃんと持ち味の一つの、洒落てはいるが嫌味のない気障、で締める。大藪賞ともう一つ何かをダブル受賞しているはずだが、頷ける。政府のブラジル移民策の悲惨という深刻なテーマを扱っているにもかかわらず、基本的に明るく、気質として娯楽小説向きだろう。

ワイルド・ソウル Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウルより
434400373X
No.99
(4pt)

しっかり取材しているから面白いんだと思う

垣根さんの作品で一番好きです。ブラジル棄民の悲劇の描写は凄まじく、砂の器を思い出しました。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660
No.98
(5pt)

傑作!!

本当に引き込まれる!というか特に上巻のアマゾンでの下りが胸を打つ!色々な意味で、ですが。そこから政府への報復へ繋がる過程も、とてもスピーディで登場人物が魅力的でそのなかでも個々に色々なストーリー設定がなされていて飽きる事なく長編なのに一気に読める!!最近ではなかなかないほど引き込まれた作品でした!!
ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)より
4101329737
No.97
(4pt)

明るいクライム・ノベル

大藪春彦賞を取っただけあって、序盤からハードボイルドの雰囲気が色濃く漂っている。長いのだが、非常に読みやすい。別の作家のやたら長く読むのが大変な作品も読んだが、この著者は長くてもスラスラと読める。これもひとつの才能だろう。 見捨てられた日系ブラジル人の怒りがひしひしと伝わってくる。ハードボイルド的なのだが、雰囲気は決して暗くない。むしろ明るいといってよい。主人公たちは日本政府に対する復讐を決意する。その内容は…この本を読んでほしい。しかし、その計画が実行されるとき、ケイ(主人公の一人)はサンバを聴く。ブラジルで死んでいった父と母にささげるために。サンバの歌詞と彼らの行動とが交互に描かれるとき、読者は何ともいえない哀しさとこれから始まる復讐への期待、ドラマチックな雰囲気を感じ取るだろう。 外務省が取った移民政策にはあきれて物も言えない。日本という国が国民のことを考えていないことは分かっていたが、これほどの仕打ちを平気でするとは…決して報われることのないアマゾン移民たち―その怒りが、想いが、この小説で爆発している。 結局、読者も十分納得できる形で物語は終わる。文学賞をトリプルで取った訳が最後まで読んで分かった。犯罪を描きながら、決して暗くならない。最初から最後まで明るいトーンに満ちている。日本という国に対する批判もきちんとされている。クライム・ノベルとしての完成度も高い。そして何より、読みやすく、面白い。もっといろいろなテーマでこの作家には書き続けてほしいと思う。
ワイルド・ソウル Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウルより
434400373X
No.96
(4pt)

明るいクライムノベル

大藪春彦賞を取っただけあって、序盤からハードボイルドの雰囲気が色濃く漂っている。長いのだが、非常に読みやすい。別の作家のやたら長く読むのが大変な作品も読んだが、この著者は長くてもスラスラと読める。これもひとつの才能だろう。 見捨てられた日系ブラジル人の怒りがひしひしと伝わってくる。ハードボイルド的なのだが、雰囲気は決して暗くない。むしろ明るいといってよい。主人公たちは日本政府に対する復讐を決意する。その内容は…この本を読んでほしい。しかし、その計画が実行されるとき、ケイ(主人公の一人)はサンバを聴く。ブラジルで死んでいった父と母にささげるために。サンバの歌詞と彼らの行動とが交互に描かれるとき、読者は何ともいえない哀しさとこれから始まる復讐への期待、ドラマチックな雰囲気を感じ取るだろう。 外務省が取った移民政策にはあきれて物も言えない。日本という国が国民のことを考えていないことは分かっていたが、これほどの仕打ちを平気でするとは…決して報われることのないアマゾン移民たち―その怒りが、想いが、この小説で爆発している。 結局、読者も十分納得できる形で物語は終わる。文学賞をトリプルで取った訳が最後まで読んで分かった。犯罪を描きながら、決して暗くならない。最初から最後まで明るいトーンに満ちている。日本という国に対する批判もきちんとされている。クライム・ノベルとしての完成度も高い。そして何より、読みやすく、面白い。もっといろいろなテーマでこの作家には書き続けてほしいと思う。
ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344407679
No.95
(4pt)

明るいクライム・ノベル

大藪春彦賞を取っただけあって、序盤からハードボイルドの雰囲気が色濃く漂っている。長いのだが、非常に読みやすい。別の作家のやたら長く読むのが大変な作品も読んだが、この著者は長くてもスラスラと読める。これもひとつの才能だろう。 見捨てられた日系ブラジル人の怒りがひしひしと伝わってくる。ハードボイルド的なのだが、雰囲気は決して暗くない。むしろ明るいといってよい。主人公たちは日本政府に対する復讐を決意する。その内容は…この本を読んでほしい。しかし、その計画が実行されるとき、ケイ(主人公の一人)はサンバを聴く。ブラジルで死んでいった父と母にささげるために。サンバの歌詞と彼らの行動とが交互に描かれるとき、読者は何ともいえない哀しさとこれから始まる復讐への期待、ドラマチックな雰囲気を感じ取るだろう。 外務省が取った移民政策にはあきれて物も言えない。日本という国が国民のことを考えていないことは分かっていたが、これほどの仕打ちを平気でするとは…決して報われることのないアマゾン移民たち―その怒りが、想いが、この小説で爆発している。 結局、読者も十分納得できる形で物語は終わる。文学賞をトリプルで取った訳が最後まで読んで分かった。犯罪を描きながら、決して暗くならない。最初から最後まで明るいトーンに満ちている。日本という国に対する批判もきちんとされている。クライム・ノベルとしての完成度も高い。そして何より、読みやすく、面白い。もっといろいろなテーマでこの作家には書き続けてほしいと思う。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660
No.94
(4pt)

明るいクライムノベル

大藪春彦賞を取っただけあって、序盤からハードボイルドの雰囲気が色濃く漂っている。長いのだが、非常に読みやすい。別の作家のやたら長く読むのが大変な作品も読んだが、この著者は長くてもスラスラと読める。これもひとつの才能だろう。 見捨てられた日系ブラジル人の怒りがひしひしと伝わってくる。ハードボイルド的なのだが、雰囲気は決して暗くない。むしろ明るいといってよい。主人公たちは日本政府に対する復讐を決意する。その内容は…この本を読んでほしい。しかし、その計画が実行されるとき、ケイ(主人公の一人)はサンバを聴く。ブラジルで死んでいった父と母にささげるために。サンバの歌詞と彼らの行動とが交互に描かれるとき、読者は何ともいえない哀しさとこれから始まる復讐への期待、ドラマチックな雰囲気を感じ取るだろう。 外務省が取った移民政策にはあきれて物も言えない。日本という国が国民のことを考えていないことは分かっていたが、これほどの仕打ちを平気でするとは…決して報われることのないアマゾン移民たち―その怒りが、想いが、この小説で爆発している。 結局、読者も十分納得できる形で物語は終わる。文学賞をトリプルで取った訳が最後まで読んで分かった。犯罪を描きながら、決して暗くならない。最初から最後まで明るいトーンに満ちている。日本という国に対する批判もきちんとされている。クライム・ノベルとしての完成度も高い。そして何より、読みやすく、面白い。もっといろいろなテーマでこの作家には書き続けてほしいと思う。
ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)より
4101329745
No.93
(5pt)

最高です

国の棄民政策により、騙されてアマゾンの奥深くに移民させられた日本人(日系人)達の
復讐の物語。実話を元に構成しているため、リアリティが凄い。
また、かつて、国策として口減らしのために、楽園などと嘘をついて移民を送り込んでいた史実を知ることが
できた点でも有用だった。やっぱり国って国民を守るためにあるんじゃないのね。
実際、ドミニカ移民訴訟は政府が謝罪したし、これは日本人が知っておくべき事実だと思った。
さて、復讐というとチープですが、その復讐の方法が秀逸。
キャスターの貴子が、復讐に利用された事実と、局の中で評価されていく狭間で苦悩する展開も
すばらしかった。
伊達に数々の賞を重複して受賞していないなっていう期待通りの読後感。万人にお勧めです。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660
No.92
(5pt)

興奮冷めやらぬ!

大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞を
受賞した傑作小説。3冠は史上初とのこと。
先ほど読み終わったばかりなので興奮冷めやらぬまま書いてますが、
これほど文句のつけようがない小説は初めてかもしれません。
アマゾン移民者のあまりにも過酷な運命に涙し、
それでも生きようとする強い意志、人間のエネルギーに胸が熱くなり、
日本政府に対する緻密な復讐劇に驚き、興奮し、
読後には自分の内からエネルギーが湧いてくるような、そんな作品でした。
「君たちに明日はない」を読んだ時にも感じたことですが、
垣根涼介さんの小説は少し目を背けたくなるような内容にもかかわらず、
後ろ向きにはならず、最後には読者の背中を押してくれるような、
生きようとする心に力を与えてくれますね。
垣根涼介さんの熱い想いがそうさせてくれるのでしょうか。
いずれにせよ誰にでも自信を持ってお勧めできる名作だと思います。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660
No.91
(5pt)

久しぶりのヒット!!

NHKで放映されていたドラマ「君たちに明日はない」が
面白かったので、「君たちに明日はない」から読み始め
逆流して本作に辿り着きました。
内容については、いまさら書くまでもないので割愛します。
久々に読んで興奮する作家に出会えたことに嬉しく思います。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660
No.90
(5pt)

戦後のブラジル移民の悲劇と、復讐劇

物語は、物資も食料もない貧しい日本から、ブラジルのアマゾンの奥深くに
移民として送られてきた日本人たちの生活から始まる。
外務省が彼らに約束したことは嘘で埋め尽くされていた。
豊かな土地などなく、住む家もなく、彼らは一から自分たちの力で築き上げ、それも
アマゾンの圧倒的な自然のもとに一瞬にして破壊されていく…
人々はマラリアや黄熱病で死に絶え、またはあてもなく逃亡する。
力の限りを尽くし、助けを求めに領事館までたどり着いた日本人も、門前で追い返される。
戦後の、外務省の移民政策のあまりのひどさに、これは日本政府がやったことなのか…?
と、何度も自分に問い返した。
また、自分の無知に恥ずかしくなった。
物語は、そんな移民を親に持った2世の、日本外務省に対する復讐劇に移っていく。
ここからは、あっというまに、ものすごい勢いで物事が進んでいく。
復讐の計画、実行、逃亡、そのすべてが、スマートで、鮮やかだ。
一種、芸術的にさえ見える。
私の無知を補い、なおかつ、読む喜びを与えてくれる、傑作だった。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660
No.89
(5pt)

レベルが高い (熱い)

面白さは他の人が言っているとおり。
それプラス、この本はエンタメ小説として「レベルが高い」。
何がすごいって、これだけのストーリーにほころびが無い。
ありがちな話の破綻、消化不良、尻切れトンボが一切ない。
広げまくった風呂敷をまとめ切る見事な力。構成力。
渾身の一作、逆にいうと、このレベルの作品を
この著者は今後そうそう量産できまいと思わせる。
書けてあと2,3作?
その意味でも、この本は読んで損なし、と言える。
もちろん100点満点の本は無いわけで、あえて難をいえば
導入部、最初の1〜2章かな。
なんかシドニィ・シェルダンの小説を読んでる感じ。
その既視感に悩まされたけど、後半に入ってからは
雑念も消え、じつに気持ちよく引き込まれた。
クライマックス(というか下巻の後半部分)はさらに良かった。
とくに山本さんの人生の幕引き部分がたまらん。
泣けた。
これは私の好みかもしらんけど。
長さも、確かに買うとき躊躇うほど厚いけど、
しかし読み終わったあとに、これをもっと凝縮して1巻サイズに
収めるべきだったかと考えると、それはこの本の魅力を殺すと思う。
この本の熱さを殺すと思う。
要するに絶賛。これだけ褒めれる本もそうない。
3冠受賞も、プロの書き手達が同じように感じた結果と思う。
あとエンディングも意外と深い。
だって貴子はケイに対し、必ずしもイエスと言ってない。
それがわかる直前で終わってる。
そしてラストの意味深な数行がきて、終わる。
結局最後はどうなったの?
このクロージング、私は秀逸だと思った。好みかもしらんけど。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660
No.88
(4pt)

4人の思い

 友人に「とんでもなく面白い」と薦められて読んだ1冊。
 確かにとんでもなく良かった。
 日本がかつてとった移民政策によって、苛烈としかいえない環境に追いやられた多くの日本人たち。ブラジルには多くの日系人が居るということは知っていても、今では「どうしてそうなったのか」を知らない我々にとっては、小説前半部分は驚きを通り越して恐ろしい。
 衛藤、ケイ、松尾、山本の主要な4人のそれぞれのバックボーン、日本という国に対する思いが太く描かれ、復讐という反社会的な行為が「当然」と思ってしまうほど圧倒的な筆力で読み進められてしまう。
 それぞれの登場人物ごとにきちんとケリをつけて、その上でケイという魅力あるキャラクターにストーリーを締めくくらせる。
 いやぁ、良い小説をお薦めいただきました。
ワイルド・ソウル Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウルより
434400373X
No.87
(4pt)

テーマ、スピード感はすばらしい、でも・・・

圧倒的に5つ星評価が多い中で4つは少し心苦しいのですが・・・
ブラジル移民の悲惨さをテーマにすえて世に送り出した作者の功績はそれだけで価値があります。恥ずかしながら、このような悲惨な実態があったことをこれまで知りませんでした。
移民政策を無理やり実行した外務省への復讐劇というのは面白いし、ストーリーのスピード感、描写力も並みの作家の力量ではないと感じました。
・・・しかし、焦点が綿密に計画された復讐劇の細部にはいりすぎていて、ブラジル移民問題がもう少し深く掘り下げられてもよかったように思います。ただこれは個人的な感想で、もちろんじゃぁ具体的にどうすればというようなことでもなく、文句なく読む価値は十分にあります。バイオレンス系の作者(そのような作風というか方向性を意識されているかはわからないのですが)に対して山崎豊子の「大地の子」のような内容を求めるのはナンセンスなだけなのかもしれませんね。ちなみにこの本が好きな人は「大地の子」、お勧めです。
ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344407660