■スポンサードリンク
凍える島
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
凍える島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
鮎川哲也賞と、嵐の孤島、密室で、普通に考えればミステリ小説なのだが、 ミステリ要素は極めて薄く、ミステリ作品とジャンル分けするのに強い違和感があるほどに薄い。 密室はほとんど名ばかりの、トリックとはいえないような「工夫」レベル。 けれどもアンチミステリで日本三大奇書ともいわれる『虚無への供物』に作中で言及している点や、 自分たちが小説の登場人物だったなら、のようなメタ発言もあることから、 作者自身がミステリの皮を被った青春小説を指向していると思われる。 ただその作中人物たちが、選民思想にのぼせているのがイタイのだけれど、 このあたり良くも悪くも村上春樹っぽいナルシシズムを彷彿させる。 この後もずっと作品を出し続ける作家なのでデビュー作から引き出しの多さが伝わってくるが、ミステリ小説を期待して読むなら肩透かしになることは必至だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近藤史恵さんは歌舞伎をテーマにしたものと猿若町捕物帳が気に入っています。ビストロ・シリーズや女清掃員探偵などは軽すぎるような気がして読んでいません。 こちらはデビュー作ということで、やはり読んでおこうと思いました。第四回鮎川哲也賞受賞作だそうですが、新人作品ということでやはり突っ込みどころは多いですね。 まず、他の方もおっしゃっていますがカタカナ表記の仕方がすごく違和感がありました。「アルコオル」「テエブル」「ジインズ」などはまだわかるけれど、「ホオク」=フォークはさすがに”は?”となってしまい一瞬何のことかわかりませんでした。著者なりの美学だと思いますがこうする必要があったのでしょうか。 島へ向かう船の中で「バスケットに入った食べ物を並べてワインを開けたところで「コップは?」「この食事には回し飲みがふさわしい」その厳粛な言葉に誰も反論しなかった」というシーンも”いやそれはないでしょ、気持ち悪・・”と思ってしまいました。初対面の男女がいる場でそういうことをするでしょうか・・。全般に”何を気取っているのか?”と感じてしまうところが多かったです。登場人物もみんな変わった人間ばかりで正直誰も好感を持てる人がいませんでした。 「見せる芸術作品」的な殺人はいかにも新本格ですが、現実味がありません。動機も普通こういうことで殺人はしないでしょうというもので、その流れに飲み込まれてしまうヒロインもなんだかなあという感じでした。みんなが精神的に不安定だったということなのでしょうが。 この方の作風をキーワードで言い表すとしたら、軽く楽しいシリーズは別として、耽美、幻想、少女漫画的、詩的な文章、陶酔、哀惜などか、と。 この作品は雰囲気としては「ガーデン」や「薔薇を拒む」に近いです。私は「薔薇を拒む」は気に入ったのですが「ガーデン」はだめでした。作者が1人で自己陶酔している感が強く白けてしまいました。そして残念ながらこの作品も同様になってしまいました。よくも悪くも好みが分かれる作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それぞれの登場人物を一行ずつで紹介したらそれぞれ個性的に見えるであろうキャラ作りはされてます。 (話し手、同僚、その彼、優男、長身マッチョ、KY女、不倫相手、その奥さん) ですが作中で各人の印象が全然残らず薄いままなのです。 そんな人たちがいろいろやって何となく話が進んでいって、 特に思い入れも持てないまま殺されたり殺されなかったりし始めるので、こちらもすっかりおいてけぼり状態。 これってキャラが動いてくれない状態じゃないですかね。 きっと最後の展開を最初に思いついてから序盤・中盤を足していったのかなぁとか そんな感想を抱いてしまうくらい取ってつけたような話の流れになっています。 例のカタカナ表記に関しては賞への投稿作ということでインパクト出すためにやったのかなと思いつつ 通常流通版では普通の表記に直してほしかったというのが正直なところです。 読む前にちょっと期待しすぎたのかも | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんな読みにくい本は初めてです カタカナの表記もおかしいですし、特徴的な言い回しや文章でイライラして内容が全く頭に入ってきません この方の本は金輪際もう読まないです 皆さんも購入前に一度サンプルを読まれることをお勧めいたします | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分にも読むの無理 読んでて腹が立って、本当に捨てた。 カタカナ、何のこだわり? 出てくる度、イライラ積もって、ストーリーどころでない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは文体だけでの評価です。 多くの指摘があるように、奇妙なカタカナ表記や間接的表現の多用のせいで、非常にくせのある文体になっています。とても読めないと感じる人もいるでしょう。 私はストーリーに入り込む前に本を閉じてしまいました。ストーリーがどうこういう前に、サンプルをダウンロードして自分で確認することを強くお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの方がコメントしていますが、読みづらいカタカナ表記に意味があるのか不明。著者の作品は大好きですが、無理やり殺人事件仕立てにした印象が残ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近藤史恵さんのデビュー作。後期の作品群が気に入ったので、彼女の原点が知りたくて手にとってみました。 あま〜い男女関係から物語がスタートし、出てくる人物がそろいもそろって美形な描写が続いたので、これって少女小説なのかと勘ぐってしまいました。そんなお話が続き、なかなか事件が起きないので途中までは退屈でした。それでもページをめくる手を止めさせない技術はさすがですが。謎解きの部分は正直しょぼいです。人間味のあるドラマになっているんですが、個人的にはその部分は作りすぎていて嘘っぽく感じました。それこそ少女マンガみたいな人たちだなと。でもこういう部分が評価されてのデビューなのかもしれませんね。 サクサク読めて読後感も悪くないけど、最後に残るものはなにもなかったです。駄作ではないけど、後に出版される作品と比べると劣っている。そんなつまらなくはない物語です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
孤島ものとしては、「孤島となってしまう理由」に、ちょっと無理がある。 色々と説明はしているものの、納得しにくい。 それから、これはストーリーとは関係ないが、独特のカタカナ表記があまりにも読みにくい。 本来、「ー」で表されるべき長音が、全部「アイウエオ」で書かれ、目に鬱陶しい。 なにしろ、「コォヒィ」ですからね、「コォヒィ」(笑)。 一瞬、「コーヒー」とは理解できない。 ひとつ二つの語について、そういう書きかたをする作家は多い。 たとえば、「コミュニケイション」などと書く人はけっこういるが、長音「ー」を一切使用しない人は、珍しい。 非常に読みにくかった。 例えばこれが、文学だとか詩だとかなら、良いのだろう。 しかし、娯楽作品の最たるものであろう筈のミステリでそれをやられるのは、少々つらい。 もう一つ。 女言葉がない。 誰が喋っても、「〜〜だよ」「〜〜よね?」式の、性別不明の話し言葉で、これがとても気に障った。 今の若い女性は、そういう喋り方をするのだろうし、耳で聞く分には違和感がないと思うが、それを文字でやられると困る。 「」の中が誰の発言か、すぐには判らないのだ。 これは、ミステリではかなり困る。 やはり、現実に即していなくとも、ある程度の女言葉は必要と思う。 「〜〜だわ」「〜〜なのよ」等の女言葉がね。 そういった文章の所為か、どうも登場人物に感情移入できなくて、最後まで読みはしたものの、感想としては「つまらない」のみ。 細々したトリックの中には、「いいね」と思えるものもあっただけに残念至極。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
93年鮎川哲也賞受賞の孤島連続殺人もの。近藤作品は2作目。 えーとですね。 凄い話です。 登場人物の女性の一人称で話が進むせいか、文体がサスペンスフルというか、いろんな意味で読み進むのがどきどきです。だいたい孤島もので一人称は難しいでしょう(こないだもそんな短編を読んだ気がするな)。読後感と言うか、結末がすっきりしない気になってしまうのはなぜでしょうね。 どんでん返しはばっちり決まって、おぉーと思わせておいて、まだ話は続いて、というあたりが受賞理由なのかしらん。発表が93年だし、当時は斬新だったのかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
…同時に女性だから受賞出来た作品。確かに、自分の文章を綴れる人だと思う。中途半端な椎名林檎っぽいとも感じたけど。この作家の作品は追いかけてみようとは思います。でも、これがデビュー作ならばデビュー作を超えるために一生作り続けると云う「クリエイターの法則」が本当ならひどく低いハードルのような気がして残念。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!