沼地のある森を抜けて

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沼地のある森を抜けての評価:

3.76/5点 レビュー 45件。 B ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 21〜40 2/3ページ
No.34
(2pt)

理解不能

きれいな文体だなと思いつつ読み進めると、え?ファンタジー?
さらに読み進めて、え、ホラー?
とりあえず読了しましたが時間の無駄でした。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.33
(5pt)

深い

とても深いお話で面白かったです。
この世の中に存在する全てのものたちに、「思い」はあるのかもしれない、、、
と、考えさせられました。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.32
(3pt)

重く苦しい作品

正直に白状します。
2章でギブアップしました。
代々受け継がれたぬか床にまつわる不思議なお話、この程度の思いで読み進めていたのですが、
私自身の精神状態も芳しくないことも手伝い、鬱々とした気持ちになりました。
カッサンドラが久美に向かって吐いた容赦ない台詞。
親族との因縁めいた繋がり。
かなりドロドロしていて、ひとすじの光明さえ見えないような…。

梨木作品じたいはとても気に入っていますので、気持ちに余裕が出来たとき、再読しようと思います。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.31
(5pt)

自分とは何者かを見直すきっかけになりました。

読んでいくうちに、なんだか恐ろしくなって鳥肌が立ちました。といってもホラーではありません。今この時代に自分の意思で自由に生きている(と少なくともそう自覚している)自分が、実は細胞レベルで太古から受け継がれてきた記憶によって操作されている可能性がある、ということを知り、何者かに支配される不安を覚えました。生き物は遺伝子レベルで子孫繁栄をプログラミングされてる、そのことは本当だと思います。しかし物語の中で、「人類とは違う生殖をする人」を産み出すぬか床に漬けられていた漬物を食べることで、菌が体内に取り込まれ、細胞レベルでぬか床の繁栄に協力するよう働きかけられているのではないか?ということが徐々に明るみにされると、まるで世の中は寄生を狙うものだらけに思えて、食事をすることすら怖くなります。最後に風野さんが男性を取り戻したのは、やはりぬか漬けを食べたせいなのか、それとも極限状態に置かれて本能が表に出ただけなのか(そもそも本能自体が細胞レベルの働きに由来すると思いますが)、どちらなのだろう?と思い、どちらも影響しているようで、考えるほどわからなくなります。そうすると、私たちが自由に操作できる意識の範囲など、とても狭いものなのかもしれません。
物語は、アラフォー独身女性の主人公・久美と、同じ会社に勤める男性を捨てた中性的な男性・風野さんが、人を産む不思議なぬか床の謎を解明していくことを筋に進みます。そして間に抽象的な「シマの話」が挟み込まれています。この「シマの話」の解釈が難しく、途中で挫折しそうになりました。結局最後まで何のことだかはっきりしませんでしたが、「僕」と「叔母」は最初に有性生殖に踏み切った細胞のことでは無いかと思います。物語中で久美と風野さんが感心するように、異なるものと一緒になろうと思った最初の細胞の勇気、またそこに至るまでの孤独は想像を超えていて、考えるだけで気が遠くなります。
命のつながりをテーマにしているあたりは「からくりからくさ」にも通じるものを感じました。新しい生命の誕生は、生きているという「異常事態」の始まりであるとともに、いつの時代も変わらず脈々と続いてきたことを改めて考えると、この世界は奇跡に溢れていて、かつ奇跡の連続だと感じます。最後の文章で思わず涙が出ました。「この、壮大な命の流れの最先端に、あなたは立つ たった独りで 顔をあげて 生まれておいで 輝く、命よ」
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.30
(3pt)

初めて読む梨木作品

タイトルから紀行文かなと軽い気持ちで読み始めたら、まったく分野の違う作品でした。
糠床などという台所の日常生活のイメージとはかけ離れ、菌類などの専門用語が氾濫しているのですが
読みにくい感じは全くしません。ただ2章ごとに挟まれる「かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話」
''がどうも理解不能です。最終章の「沼地のある森」が秀逸でした。読み難い箇所もあったけど
この章を読んで癒されました。梨木作品をもっと読みたいと思いました。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.29
(3pt)

初めて読む梨木作品

タイトルから紀行文かなと軽い気持ちで読み始めたら、まったく分野の違う作品でした。
糠床などという台所の日常生活のイメージとはかけ離れ、菌類などの専門用語が氾濫しているのですが
読みにくい感じは全くしません。ただ2章ごとに挟まれる「かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話」
''がどうも理解不能です。最終章の「沼地のある森」が秀逸でした。読み難い箇所もあったけど
この章を読んで癒されました。梨木作品をもっと読みたいと思いました。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.28
(2pt)

梨木さんにしてはアンバランスな作品

・妙にポップは文体ではじまり、途中からは重たい文体になり、 そのアンバランスさが違和感として残ります。・読み終わったあとに梨木さんの作品らしい、後味、納得感や救われた 感が少ない分りにくい作品です。・「からくりからくさ」と似ていて、話し言葉や日記の文章が多く、 そのことも軽さをかもしだしています。 ・面白いところがないわけではないですが、少なくとも、 もう一度読みたいとは思わない作品でした。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.27
(2pt)

梨木さんにしてはアンバランスな作品

・妙にポップは文体ではじまり、途中からは重たい文体になり、 そのアンバランスさが違和感として残ります。・読み終わったあとに梨木さんの作品らしい、後味、納得感や救われた 感が少ない分りにくい作品です。・「からくりからくさ」と似ていて、話し言葉や日記の文章が多く、 そのことも軽さをかもしだしています。 ・面白いところがないわけではないですが、少なくとも、 もう一度読みたいとは思わない作品でした。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.26
(3pt)

沼地のある森を抜けて

前半は発想の面白さにぐんぐん引き込まれていった。
ぬか床が物語のキーという発想がばかばかしくて
登場人物がみんな真剣なのがよけいにおかしい。
それに比べると後半はいまいちすっきりせず、残念。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.25
(3pt)

沼地のある森を抜けて

前半は発想の面白さにぐんぐん引き込まれていった。
ぬか床が物語のキーという発想がばかばかしくて
登場人物がみんな真剣なのがよけいにおかしい。
それに比べると後半はいまいちすっきりせず、残念。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.24
(4pt)

味わい深いラストシーン

『家守綺譚』以来、彼女の小説は好きで読んでいるが、この小説も不思議な幻想小説。
ぬか床から人が出てくるっていう設定も不思議で面白いけど、彼女の文体がまた、不思議。知らず知らず、ストーリーに引き込まれていく。
ラストシーンも味わい深い。男女の性、人間って何だろう、なんてことを考えさせられる。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.23
(2pt)

ボケのSF化

先祖代々伝わるぬかどこから、
人が生まれる。
という嘘を中心に描かれた話。
このお話は前半の主人公の女性が面白い。
この女性は、
ぬかどこから人が生まれた。
というボケに対して、実際的に付き合っていくのだ。
はいはい、しょうがないな。
といった具合に。
ときに、そのボケに対して、
おもしろいじゃないの。
といった具合に反応したりもする。
こんな感じが、読んでいて面白い。
しかし残念なのは後半だ。
だんだんと。
ぬかどこから人が生まれる、
というボケがボケではなくなり、
普通になっていくのだ。
ボケのSF化が進行するのである。
そもそもの最初から、
これはSF小説なんだ、という前提で読んでいれば
楽しめるのかもしれないが、
ぬかどこから人が生まれる、
という設定をSFにするには
ちょっとムリがあると僕は思うのだ。
これはボケではないかもしれないが、
「リング」というホラー小説のボケが
「らせん」という続きでボケに解説を
つけてしまって、白けてしまったのと
同じような感じだ。
あれは何かようわからんけど
テレビとか井戸から髪の長い女性が
出てくる、ということが怖いのであって、
そこを解説できてしまったら
怖さは半減するのだ。
あぁやっぱり出てきたね。
そりゃ出てくるよ。
ってなったら、そこまで怖くはない。
僕にとっては、
ぬかどこのボケもこれと同じである。
ボケはボケだとわかっているから、
笑えるのであって、それがボケではなく、
普通になった瞬間から、笑えなくなるものだ、
と僕なんかは思うので、後半になって、
これはしまったと思ったのだった。
ボケはボケのままがいい。
そう思った小説だった。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.22
(3pt)

ちょっとモヤモヤ

 大学で真菌の研究をしている上、梨木さんの作品が大好きなので、読むのが楽しみでした。
 実際に読んでみた感想としては、・・・まあ、そこそこかな、というところです。
 テーマは「菌」ということですが、真菌(カビ・酵母等)と細菌を混同し、まとめて「微生物」として扱っているように感じられました(酵母は酵母態ならば真菌中では珍しく出芽という形で分裂するので、そこに細菌との共通点を見出し、あえてごちゃごちゃにしたのかもしれませんが)。そして、真菌の研究者が「菌類は解体屋、他の生物への脅威にならないと思う」と言うのにはお手上げでした・・・植物の病気の8割は真菌の仕業です・・・
 否定的なことばかり書いてしまいましたが、作品としては一風変わっていて興味深い内容でした。細かいところでん?と思うところはあっても、全体として見れば楽しめましたし、内容が少し混乱しているのは単に「生命」というテーマが大きすぎたせいだと思います。
 自分の持っている生命観と梨木さんの持つ生命観が合致すれば、本当にお気に入りの本になるのではないでしょうか。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.21
(4pt)

恐ろしいほどの命の連鎖

「先祖伝来のぬか床」から始まる物語は、
「いのちの繋がり」を素晴らしく、恐ろしく描いている。
梨木香歩独特の世界観ではあるけれども、
これまで読んだどんな作品より、作品そのものに重みがある。
間に挟まれる「かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話」
で、少しずつ気分を変えて読んでいかないと、吐きそうになるほど。
自分にのしかかる、これまで何代・何十代もの命たち
これを呪縛と捉えるか、進化と捉えるか・・・
物語は、明るく終わっているが、
読み終えた後、まだなんとなく、重みを感じ続けてしまう。
すごいパワーで書かれた作品なんだろうなと思う。
沼地のある森を抜けて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けて (新潮文庫)より
4101253390
No.20
(4pt)

壮大にして矮小なSF

 不思議なぬか床から始まるこの物語が、細胞が永遠に己という生を繰り返す分裂を止めて死と交わって有限の生をリレーして生きることになったのかという、人類の発生から滅亡にいたる壮大にして、結局は個人的な関係で生殖するという矮小さに収束する話で、その筆の奔放さには驚嘆を禁じえません。なぜこの書き出しでファンタジックな閉鎖世界に生きる少年の物語やら孤島のサバイバルまで筆が及ぶのか。
 最後は結局そこか…、と嘆息しましたが、しかもダブルでくるし、そこまでは本当に胸躍る間違うかたなきSFでした。この物語に漂ってるのは一貫して陰の、すなわち女性の論理であり価値観であり世界観でありそして都合という一見してとっつきにくい感じが拭えないとは思いますが、滅亡テーマのSF好きな方にこそ読んで欲しい作品だと思います。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.19
(5pt)

梨木さん、進化する作家

 読みながら何回も、だれの本だっけと思った。いい意味で、ごく自然に進化を遂げた作品だ。「ぐるりのこと」で、どんなことを考えながら暮らしている方なのか漠然と知ってはいたが、こう来るとは思わなかった。わけがわからなくなった(笑)分、少々鼻についていたお説教くささが抜け切って、でも「家守」や「村田エフェンディ」とも全く違う新境地。うまく表現できないが、読み終わった後、風の音だけが耳に残るような、そんな作品だ。
 それにしても、皆さんの分析は、どれもすごい(褒め言葉です)。ひたすら雰囲気を味わい、夢の世界を彷徨い続けた後の心地よい疲労感に浸るのが楽しみ、という私は、ただただ脱帽するばかりだ。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.18
(5pt)

小説というジャンルを超える

「西の魔女が死んだ」を読み梨木さんの著作に興味を覚えた。
読み終えて最初の感想は凄いの一言である。
長編小説と言う分類が正しいのか?
誤解を恐れずに言えば、生命哲学がまずあり、生物学、心理学、民俗学、生態人類学、進化学そして地球環境学等々。
「僕」の存在が名前を得て行く過程などはまさに哲学的存在論であり、ヌカ床と沼地は「心脳問題」の本質だろう。ヌカ床から生まれ出る存在は記憶であり、その実態は学習や経験からの記憶ではなく生まれる前から存在する記憶でもあるのだろう。
クライマックスに登場する島、そして森、海はまさに「僕」でもあり「地球」でもあり、「宇宙」でもよい。細胞壁あるいは生体膜に区切られている存在が交わり時に新たな出発(進化)をする。
それは単に人間と言う種だけの問題で無い事を複雑系である森(環境)を通して、全ての生物と非生物の折り合いという混沌の中にいる「僕」を表現している。
同じ歳の作者のあまりにも凄い才能と洞察そして思索に嫉妬を超えた感情を覚えた。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.17
(5pt)

解き放たれてあれ 、という願い

しみじみとした充実感で読み終わった本を閉じた。人間存在の不可思議と不条理が、酵母や菌類などの命のなりたちを背景に幻想的に語られる。女が担ってきたぬかみそという日常の食をめぐる営みから、命の連鎖と意識のありかの不可思議を語っていく細部、SF的な異次元の世界の物語をはさむことで、私たちの存在の不確定さも際だつ。そして上淵久美という研究者や、男性性を否定して生きて生きたきた風野さんという人物も好ましい。また最後のセックスの描写の美しさは極上のものだった。
読後少しして、10代の頃に時間を忘れて読んだ、アシモフの「銀河帝国の興亡」を思い出していた。
でも、この作品にはちょっと別の祈りが感じられる。生まれ出る命に希望が託されていること、命の流れの最先端のいうことばに一条の光がある。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.16
(5pt)

生きる原点に立ち返る

はじめ読んでいて「ぬかどこ」から!?と少し怖かったが、物語も佳境へと読み進めると、梨木香歩さんの神秘的な展開に惹かれました。全ては細胞からなんだ!!と、生きる原点に立ち返るような何かを強く感じさせられました。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057
No.15
(5pt)

物語の強さ

ぬか床という、あまりファンタジックではない、むしろ生活臭の溢れた
とても日常的なものに、別世界を植え付けてしまった、
その作家の発想にまず驚かされます。
物語は、規則正しくきれいには進みません。一瞬、物語の尻尾を見失いそうに
なることさえある。でも、だから私は夢中になりました。
生物学的な堅苦しい解説も、意外にも全体から浮いていなかった。
生命を見すえている梨木さんならではの、流れや結末もすばらしかった。
物語りに振り回され、追いかけることができるのは、
私にとってはとても豊かな時間なのです。
沼地のある森を抜けて Amazon書評・レビュー: 沼地のある森を抜けてより
4104299057