風の歌を聴け

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評判

風の歌を聴けの評価:

4.07/5点 レビュー 370件。 C ランク

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平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全922件 781〜800 40/47ページ
No.142
(5pt)

ほろにがい青春のバイブル

神戸を舞台に展開されるこの小説は、映画化もされており、双方とものそれぞれに良さが表現されていたと記憶する。バーでの男女の出会いとか、男が思いを寄せる切なさや、決して問うてはならない人さまの気持ちをあれこれ思い悩むことなど、まさに青春というものかもしれない。まったく実態もつかめないのが歯がゆくてしかたがないのだが、それもまたいい。村上氏の作品にはそうした得体の知れないところに苦悶する人間模様が感じ取れるものと、私は読んでいる。もちろん私などの青春にはこうした展開もなく、しかしこんなのすてきやなあ!という淡い期待を抱かせてくれていた、そんなもんな青春であり、それが現実ってもんだろう。映画のラストシーン(ここに記載するのもなんだが)では、長距離バスの発進の情景は今でも忘れられない。今風に目をやると、神コレなどにみられるトレンドの短期的な変動は、歴史と文化を多面的に有する神戸という街がかもしだす特徴の長い周期においては一側面にすぎない(なお外来種をよろこんで受け入れ、神戸流にアレンジも早い)。それだけこの小説に描かれた都市の底力は、大きい。ある意味ではこの小説は、神戸に居住する人間を理解するひとつの参考書なのかもしれない。ともあれ、はかなさや、せつなさを身にしみて感動できる傑作である。記20070908
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.141
(5pt)

*日本語と英語訳と交互に読んでみました!

 ご存知、村上春樹さんのデビュー作です!
まずはクオリティーの高さにビックリ!
最初からこんなに書けたんだ〜、すごい!と感じました!
これを読んだら作家をめざす人のほとんどが尻込みしてしまいそう!
 英語のほうですが、村上作品のメジャーなものは英訳されているのですが、、
いつも思うのは翻訳者の質の高さです!
 他の作家だと、原作と翻訳が「別の本」のようなものが多い中で、
村上さんの翻訳者はレベルが高いのか原作世界とのずれが少ないのです!
むしろ翻訳のほうが村上さんの世界が、わかりやすいかも?と思う時さえあるのですから、、、
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.140
(5pt)

アンディ・ウォーホルに通じる時代の感性

10年前に一度読んでいる村上春樹氏のデビュー作を改めて読んでみました。
ほのかに心温まる良作だと思います(以下は特殊な読み方かも知れません)。
再読して感じたのは、アンディ・ウォーホルの絵に通じる時代の感性でした。
作品の背景にあるのは1960〜70年代。多量生産大量消費の時代の盛期であ
り、メディアの発達によって情報が無限に拡散していく時代の始まりです。
そういう時代にウォーホルは、マリリン・モンローの顔を20個プリントした
り、キャンベル・スープの缶詰を100個プリントしたりした作品を作るわけ
ですが、『風の歌を聴け』に頻繁に登場する「25メートル・プール一杯分ば
かりのビールを飲み干し」「床いっぱいに5センチの厚さにピーナツの殻を
巻きちらし」といった過剰な数量の表現も、それに通じていると感じます。
数や量、情報が信仰される時代の中で、1つ1つ、1人1人の実在の価値が
希薄化する。作品全体に通じている、登場人物たちの生々しい実感の欠如の
ようなものは、そういう時代の表現だと思います(それは現代にも通じてい
るかも知れません)。その中で自分の存在意義を求めて挫折する人たち。体
を重ねながらも、心を通い合わせることができない男女。文章を武器として
戦っていた作家は、過剰な言葉を費やした挙げ句、意識主体である自分を消
滅させる…。そういう世界の中で、主人公たちが戸惑いながら発揮するナイ
ーブな優しさ、愛情に、この作品の感動の種があるような気がします。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.139
(5pt)

軽さの奥に見える若き作家の卵の意地

まだ20代半ばの頃、何気に読んだ「ノルウェイの森」の魅力にハマり、
次に読んでみたのがデビュー作のこの本。
最初は、「ノルウェイの森」の暗く重々しい感じとは全く違う
この本の妙な軽さに面食らったことを覚えている。
それでも、相変わらず脈略の無いストーリーの中に
唐突に出現するあまりに印象的なフレーズは実に強烈だった。
多くのレビュアーが引用している冒頭の「完璧な文章など・・」
と言う文も「やられた!」と言う感じだったが、
私の心に残ったのは、同じく1ページ目に登場する次の文。
「あらゆるものから何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ける限り、
 年老いることはそれほどの苦痛ではない。」
この一文、ストーリーには全く関係ないのだが、
読後に私はこのフレーズを呪文のように唱えていたものだ。
40歳になって再びこの本を読み返してみて良く判った。
この本、「軽くてお洒落」に見えるのは、ほんの見かけだけでしかない。
実は「若き作家の卵」村上春樹の意地が凝縮されているのだ。
生まれ持っての文才も去ることながら、
様々な海外文学からの引用や、綿密にリズムが計算された文体など、
とにかく練りに練って考え抜かれた文章なのだと思う。
全体に軽く感じてしまうのは、
そのような「意図して作られた文体」をあえて隠すためだろう。
デビュー作なだけに、渾身の力を込めていたはずだ。
初めて呼んだ頃からずっと、こんな文章が書きたいと思ってきた。
もちろん全く追いつくことなど出来ないのだが、
そのために意識して努力してきたことは無駄になっていないと思う。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.138
(5pt)

重くも軽くも

登場人物たちは重いものを感じさせるが、文章は軽いものを感じさせるものだった。きっとそのギャップが、この作品から漂う曖昧な空気に満ちた空間をつくっているのだろうと思った。湿っているような、でも乾燥した流れに乗っているような。友達に一読すべきと言われて読んで良かったと思う。その雰囲気にふっと引き込まれてしまった。捉えどころがないけれど、著者はしっかりと物事の本質を見極めていると感じた作品だった。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.137
(5pt)

重くも軽くも

登場人物たちは重いものを感じさせるが、文章は軽いものを感じさせるものだった。きっとそのギャップが、この作品から漂う曖昧な空気に満ちた空間をつくっているのだろうと思った。湿っているような、でも乾燥した流れに乗っているような。友達に一読すべきと言われて読んで良かったと思う。その雰囲気にふっと引き込まれてしまった。捉えどころがないけれど、著者はしっかりと物事の本質を見極めていると感じた作品だった。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.136
(3pt)

読んでしまった時期

恐らく今、この小説の持つ独特の感触は薄れてしまっていると思う。
小説の賞味期限としてはもちろん長いモノであると思うし、村上春樹さんのデビュー作であるから、今後も読まれていくと思う。
しかし、出版された当時のショックは大きかった。これを私は高校生時に読んでしまって、その後「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読んでしまったが為に、新作が出るたびに買わずにはいられない作家になってしまった。
この作品はいろいろしかけは多いのだが、その仕掛けをいちいち解きたくなり、また自分の説を説明したくなるという作用を持つ。しかし、私の感じた1番大きなことはまるで消毒された様な文体だった、という事です。
今では当たり前のこの文体ですが、その当時は本当にショックだった。有名な1度英語で書いて翻訳した、という事実も良く分かりますが、それだけでない突き放した、自分の影を出来るだけ排除し、消した文章が、とても印象的でした。
今はやりの文体の恐らく原点、それを確認してみたい方にオススメいたします。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.135
(5pt)

思索の楽しみが詰まった一冊

簡単に要約すると、鼠と小指のない女の子の関係が壊れそうになるのを、主人公<僕>がとりもとうとする話です。主人公がなぜそのようなことをするかというと、一年前の4月4日に三人目の彼女(身ごもっていたと思われます)に自殺されているからです。そのときに味わった絶望を引きずっていた主人公は、同じ過ちを繰り返さないために、鼠とその彼女に接触します。結果として小指のない女の子は自殺せず、主人公の心も救済されます。
この話を小説の構造を利用して分かりにくく書いたのが『風の歌を聴け』と言えます。また冒頭一行目の「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」という言葉が本作の隠されたテーマを表しています。
この物語には様々なヒントが散りばめられています。その一例を挙げると。
 作中で、この物語は1970年8月8日に始まると書かれており、これは3人目の彼女が自殺した4月4日の倍であること。つまり主人公にとって2回目の経験であることの暗示。
 4月3日から彼女の自殺が発覚した日まで、主人公がタバコを吸っていないことの意味。
 鼠にわざわざレコードをプレゼントした訳。
 意味深なことばかりを言う主人公。P36などが顕著。
などなどです。私がここに書いたのは、人からの受け売りがほとんどです。他にも沢山のヒントが隠されているので、それを意識しながら読むと、また別の楽しみ方ができるかもしれません。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.134
(5pt)

時代を思う

言わずとしれた村上春樹のデビュー作。群像新人賞を受賞している。舞台は1970年代初頭の芦屋・神戸である。主人公の僕は東京の大学から夏休みで帰郷している。鼠、ジェイズバーのオーナー、小指のない女の子、少ない登場人物が織り成す一夏。政治の時代を終えた大学生の生活と心。それを村上春樹の淡々とした文章が追う。英語で書いたものを自ら翻訳したと村上氏自身が語るように、感情を移入しない距離感が独特の世界を織り成す。たとえば鼠が「大学の芝生が嫌で中退した」というように、ところどころにちりばめられた地元の人間にはわかるキーワード(関西学院大学の中央芝生のことであろうと考えれる)を深読みすることもまたおもしろい。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.133
(5pt)

書かれていないことがより多くを語る

故郷の街に帰ってきた大学生が、バーでビールを飲み、友達としゃべり、女性と寝る話。ただそれだけの話しだし、実際、短い小説だ。なのに、読み終えた後で、長大な物語を読んだような気分にさせられ、多くのことを考えさせらてしまうのはなぜだろう? 
著者は様々な挿話をパッチワークのように張り合わせることで、一つの作品を作り上げている。そのスタイルが読み手に、話と話の間にある話を読むことを可能にしている。この作品においては、書かれていないことのほうが、書かれてることよりもより多くのことを物語っている。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.132
(5pt)

繊細な空気感

軽快なタッチで描かれています。すぐに物語に引き込まれ、短時間で読むことのできる小説です。
とはいえ、内容が希薄というわけではなく、豊かな感性に満ち溢れていて、言葉の一つ一つに無駄がなく、全ての文章が活き活きとしていて、繊細な感情に満ち溢れています。
この小説は主人公の大学生時代の夏休みの出来事を綴った小説ですが、主人公が、現在、過去において様々な人々に出会い、様々な境遇に遭遇し、その度に心を動かさせれている若者の感性を、静かで、穏やかな表現で描写しています。もしかしたら、形は違えど誰もが経験している感情なので、共感を生むのかもしれません。
何気ない日常を描いているのだけれど、それこそがリアルで、その中で感じている微細な感情こそが私たちにとって大切であり、読んでいるうちに自分の中にある感受性を再発見できるかもしれません。読み終えた後には自分の中に何かが残ると思います。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.131
(5pt)

ビールが飲みたい

 村上春樹の小説を始めて読んだのは、もう10年以上前のことになるけれど、その時は衝撃的だった。なにげなく買った、「風の歌を聴け」を読んだが最後、もうぞっこんだった。村上春樹をして、70年代後半のアメリカ文学主流であったヴォネガットやブローディガンの文体、散文調のアフォリズムから発しているにもかかわらず、そこには新しい時代の感性があったといったのは、加藤典洋氏で、大学在学中に読んで、虚無の学生時代が後の翻訳家としての道のりに変化していったと言ったのは柴田元幸氏で、都市を生きる瑞々しい感性、様々な商品のラベルに代表される消費文化の空虚に魅せられたというのは川本三郎氏で、現存作家の中で最高の実力と資質をもつだけではなく、近代日本文学のあり方そのものを変えた大きな存在であるといったのは福田和也氏で、素直になんだか1人で飲むビールもいいなと思ったのが多くの読者のワンオブゼムである私である。ビールが飲みたい。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.130
(4pt)

なんども読める。

あっさりとした、それでいて味わい深いお話。
短めの内容なので、著者独特の文章スタイルに触れるきっかけとしておすすめ。
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険
ダンス・ダンス・ダンス
へと続くシリーズ第一作。
*作品紹介では三部作とあるが2007年現在では四部作。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.129
(4pt)

読み易いです。

私は始めて村上春樹の本を読んだのですが、やはり評判どおりいいですね。
「風の歌を聴け」のタイトルの通り、全編を通して長い詩のような軽快で読み易い文章で、最後まで飽きずに読めます。キザっぽい台詞まわしもどこかアメリカ映画を見てるようで、わりと好意的に受け取れると思います。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.128
(5pt)

村上春樹はやっぱりすごい

一気に読みました。
やはり村上春樹と言う作家はただ者ではないと思わされる作品であった。
1979年に書かれた小説とは思えないほど、新しく、革命的な文章だ。
相変わらずストーリーは明確ではなく、つかみどころのない小説であるが、なぜか不思議と総会で心地よい気持ちになれる。
そして一番感じたことが、現在日本の小説界を代表する作家である伊坂幸太郎が彼の影響を多大に受けているであろうと言うこと。
登場人物の機知に飛んだ一言一言がそれを感じさせる。
高校生の頃まで毛嫌いしていた村上春樹への評価が180度変わった作品。
現代日本文学の金字塔と言っても過言ではない作品だと思う。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.127
(5pt)

ただの青春小説じゃなくて

わざわざ僕が言うまでもなくこの小説が「ただの青春小説」
じゃないことくらい分かりきったことですが、あえて言います。
この村上春樹さんの群像新人文学賞を受賞したデビュー作『風
の歌を聴け』は、ただの青春小説じゃないんです。
メタフィクショナルな構造で書かれたこの小説に登場する作家
デレク・ハートフィールドは架空の作家ですが、復刊ドットコム
にリクエストを出してしまうほどリアルに描かれています。僕も
初めて読んだときはそう思いましたが、少しして、「村上さんの
創作なんだろうな」と理解しました。
この、デレク・ハートフィールドが素晴らしい。
僕の村上春樹のベストは後にも先にもこれです。この作品を一生
読んでいくと思います。ふとした一瞬に「あ、読みたい」と思わせる
力がこの本にはあるから。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.126
(5pt)

ただの青春小説じゃなくて

わざわざ僕が言うまでもなくこの小説が「ただの青春小説」
じゃないことくらい分かりきったことですが、あえて言います。
この村上春樹さんの群像新人文学賞を受賞したデビュー作『風
の歌を聴け』は、ただの青春小説じゃないんです。
メタフィクショナルな構造で書かれたこの小説に登場する作家
デレク・ハートフィールドは架空の作家ですが、復刊ドットコム
にリクエストを出してしまうほどリアルに描かれています。僕も
初めて読んだときはそう思いましたが、少しして、「村上さんの
創作なんだろうな」と理解しました。
この、デレク・ハートフィールドが素晴らしい。
僕の村上春樹のベストは後にも先にもこれです。この作品を一生
読んでいくと思います。ふとした一瞬に「あ、読みたい」と思わせる
力がこの本にはあるから。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.125
(5pt)

すばらしい!!

村上春樹=「ノルウェーの森」=退屈&暗いと思っていたので、この作品を読んだとき、
村上春樹の感性はすごいと思った!
とくに、バーでの鼠とジェイとのやりとりは、たまらなく、暖かくそれでいて乾いた感じが
楽しい。
3部作「風の歌を聴け、1973年のピンボール、羊をめぐる冒険」と
ダンスダンスダンスまで一気に読んでしまうとなぜか、せつなくなりました。
村上春樹の文章の巧さ、天才ぶりがわかる本。ぜひ、読んで見てください。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.124
(5pt)

春樹は嫌いだけど、この作品は本当に素晴らしい!

大嫌いな村上春樹の処女作というので、本屋でひやかし半分に立読みをしたら、1行目でやられてしまった。不覚。
「完璧な文章などといったものは存在しない」
正直なところ、この本で重要なのは最初の数ページ、21歳の僕の回想が始まる前までだと思う。
その数ページに春樹の文についてのスタンスが全て詰まっているように感じる。
「正直に語ることはひどくむずかしい。僕が正直になろうとすればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへ沈みこんでいく。〜それでも僕はこんな風にも考えている。うまくいけばずっと先に、何年か何十年か先に、救済された自分を発見することができるかもしれない、と。」
「僕にとって文章を書くのはひどく苦痛な作業である。一ヶ月かけて一行もかけないこともあれば、三日三晩書き続けた挙句それがみんな見当違いといったこともある」
余談だけど、デレク・ハートフィールドは実在しないらしい。春樹の創作のようです。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.123
(3pt)

村上ワールドに初挑戦するならコレ!

村上春樹・著
群像新人賞受賞作であり、村上春樹のデビュー作でもある。
私は、村上春樹はそれほど好きではないのだが(「た」「た」と過去形が続くのがどうにも気になって思い切って世界にのめり込めない)、この作品は比較的好きである。
高校時代に昼休みに図書館で借りたこの本を、
次の授業であった世界史の一時間に私は一冊読み終えてしまったほど、
テンポがよく、あくがなく、読みやすい。
村上春樹を初めて読んでみたい、という人にはオススメできる作品。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703