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娼年
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娼年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全98件 1~20 1/5ページ
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この本を読んで娼年に対しての偏見が払拭されました。世の中こんな綺麗な話だけではないけれど、少なからず心が満たされる人々(女性)がいるという事を改めて思いました。続編も読んでみようと思います。 | ||||
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とても好きです。もともと好きな作家さんで。映画からこちらは先に拝見したのですけれど あらためて文章で見ると、世界観が深く、娼年の乾いた感じが不思議なほど清潔感があって 楽しんで読めます。おすすめです。 | ||||
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大学生の領(リョウ)が、バイト先のバーで知り合いのホストから紹介された女性という女性の経営する派遣型娼夫店の娼夫となって、女性に対する接し方、ひいては女性と名どんな生き物なのかを徐々に理解していく。その過程で出会う様々な性癖を持った女性達との交わりの描写はやや薄味ではあるが、いわゆるセクシー系文学では無く純文学ないしはエンタメ系文学としては充分な描写だ。ただ、結末近くでリョウを慕う大学の同級生がリョウを取り戻すため藤堂静香のことを警察に通報する過程は読み進めていく中で予想された進行でやや拍子抜け。ただ、藤堂静香の娘である咲良とリョウがこの先どう生きていくのかが気になる終わり方で、続編を読みたくなる下地をうまく作っている。 ちなみに、そうしたアダルト業界のことを少なからず知っている自分のような人間が読者なら面白いというか共感できる部分がある抱く品なのだが、そうでない読者だとつまらない作品だと思うかも知れない。 | ||||
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友人に勧められて購入しました。たぶん、、、 自分の意思では購入しない本かなと思います。 が、この本がきっかけで 石田さんの本を数冊読みました。 人を好きになった時は こんな感情や行動になっちゃうな と思いながら読んだ1冊でした。 | ||||
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女性だけではなく、大学も友人も家族も、世のなかすべてつまらない、と嘯くリョウ。二十歳の物語。 タイトルの「娼年」に引き寄せられ、帯の「ぼくを、買ってください。」に従って買ってみました。 大学をさぼり、精を出すリョウのバイト先はバー。そこに客として来た御堂静香に誘われ高級男娼になります。 アブノーマルな手法を用いずに、優秀な仕事をするリョウのスマートさに感服しました。 性的なことは、あまり人に教わるものでは無いし、人と比べる機会も少ないので、ある程度の身勝手さは仕方がないものだ、と僕は思っています。しかし、リョウは、徹頭徹尾お客を基準に、その欲求を満たそうとし、満たしてゆきます。天才的なプロフェッショナル。なるほど、売れっ子になるはずだし、対価を支払う客の購買意欲にも説得力があります。 背景として「リョウの生い立ちに何かありそうだ。」と気になる点や、御堂静香の事情などが物語を単なる官能小説に留めておかない効果があるように感じられてグッドです。リョウと同年代の女性二人の対立が、固定観念に縛られた常識人へのアイロニーになっていて痛快でした。 | ||||
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優れた文学作品です。心満たされました。 年を取るのは嬉しくないけど、深く楽しめる大人になれてよかったと思わせてくれました。 | ||||
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驚いたのは突然プラトンの対話篇が言及されるところだ。娼夫のリョウが客のインテリ女性に「リョウくんは、プラトン読んだかな?」と聞かれる。 「『国家』は途中でやめましたけど、対話篇のほとんどは」 …… 「どういうところが気に入ったの?」 プラトンが出てきただけなら、あまり驚かなかったかもしれない。しかし、リョウの答えには度肝を抜かれた。 「セミの鳴き声かな」 …… 「ぼくが好きなのは、ソクラテスがいつもどこか野外を散歩しながら、相手とおしゃべりするところです。川が流れていて、緑があって、夏だとやかましいくらいにセミが鳴いている。そのなかで案外どうでもいいような話をする。一番好きなのは『パイドロス』なんですが……」(17章) リョウ、いや作者の石田衣良は、ほんとうにプラトンを読んでいたのだ。『パイドロス』でのセミへの言及はソクラテス哲学で重要な部分の一つであり、いろいろに論じられているが、西欧思想の研究者でなければ、知らないディテールだ。よりによってこの箇所を挙げるとは……。 この本は、本屋で見かけても、自分では手に取ることすらなかっただろう。女性客を相手にする高級コールボーイの話だとわかれば、ただのエロ本か、と、なおさら興味は薄れる。 読んだのは、読書好きの、ある若い女性が「ぜったい面白いから」と貸してくれたからだ(石田衣良は若い女性にかなり支持されているらしい)。 半信半疑で読んでみると、たしかに面白い。 当然ながらセックスが満載だけれど、その描写が少しもいやらしくない。それはリョウが娼夫で、ひたすら女性に奉仕するからなのだ。男性作家の場合、エロ文学ではなく、「純文学」作品でも、セックス描写はAV的になってしまうことが多い。平野啓一郎『高瀬川』しかり、中村文則『教団X』しかり。しかし、『娼夫』は、大衆文学なのに、女性を男性の性欲処理の道具、排泄用具扱いにすることが全くない。リョウは、さまざまな女性、その多くは中年で、中には老女までいるが、彼女たちの欲望の充足のためにひたすら献身的にサービスする。石田衣良は男性作家なのに、どうしてこんな描写ができるのだろう。 これは「女性」なるものへの純粋な「愛」を描き出す「純愛小説」なのだ。秘密売春クラブのナンバーワン売れっ子コールボーイが主人公、彼の憧れの女性は、母親ほど年上の、そのクラブのオーナー御堂静香、という異常な枠組み設定。純愛と枠組みとの絶妙で不可思議な「ねじれ」が、プラトンへの言及をはじめ、数々の深淵な言葉を生んでいく。 エンディングがいささか唐突で弱い。 これを貸してくれた女性からは、『逝年』と『爽年』も一緒に渡された。 三部作で一つのまとまりなのだろうから、残りの二つも読まねばならない。 借りた本なので、書き込みができない。そこでKindle版を買った次第。 | ||||
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とてもきれいな文章で、 セックス描写がまったくいやらしくない。 | ||||
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いやぁ〜面白かったです DVDも 買っちゃおうかなと思います | ||||
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性は人間にとって重要なもので、人それぞれに欲望があって当たり前なのに、普段は表に出すことをはばかられるものです。だからこそ、この小説を通してそれぞれの女性の十人十色の欲望に触れることが新鮮でした。娼夫の仕事を始める前は「女なんてつまらない生き物だ」と考えていた主人公が、たくさんの女性と触れ合うなかで女性の不思議さや奥深さに惹かれていきます。そんなストーリーを読み進めていくうちに私も主人公と一緒に欲望の不思議さや奥深さを味わった気分になりました。 | ||||
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MILKに続き、官能小説です。 石田さんの描くエロスが僕は好きです。 ほんのちょっと切ないエピソードなんか 織り交ぜて、心を揺さ振られます。 松坂君を少しイメージしながら読んでいましたが 映画も見てみたくなりました。 | ||||
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行為における内面描写と肉体描写のバランス、また壮年の男性作家とは思えない表現の湿っぽさは流石の石田衣良といったところ。 個人的には団鬼六の『女学生』を現代風にアレンジしたような雰囲気も感ぜられ、とても楽しめた。 行為のバリエーションも実に豊かで、マゾヒズムとノンセクシャルに対する解釈も見事の一言。 ただ物語性は皆無に等しく、メグミの襲撃イベントさえ起こさなければ延々とセックスシーンを続けられる作りになっているから、最初から官能小説のつもりで書かれているのだと思う。 素晴らしい作品だと思います。 また、映画の主演が松坂桃李さんですが、主人公の森中領のイメージとかなり一致しているのではないでしょうか。 ただ、一つだけ、大きな疑問。 どうしてフランス書院から出版されていないのかが不思議で仕方ありません。 これは100%どこを読んでも官能小説です。 | ||||
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こんなにも 女(他者)に寄り添える男(人)っているのだろうか? 甘い妄想に浸れました。 | ||||
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まだ読んでませ~ん。DVD化されたら比べる意味で見るかも 読んでないけど続編も買いたい衝動にかられる | ||||
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あまり期待せず、映画化されたので読んでみたのですが、良かったです。 | ||||
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タイトルの「娼年」という言葉に惹かれてこの本が読みたくなり、購入しました。あえて映画を観ずに、文字から世界に入りたくて読み始めました。意外と簡単に娼夫という商売に身を投じる主人公。しかし足を踏み入れた先には、見たこともない女や男たちがいて、次第に「娼夫」という技を身に着けてゆく様を、石田衣良さんがこれまた意外に淡々と、さらっとした感じで描いている。こういった文体は珍しく、非常に的確に、観察的に書かれている。映画を観るより、おそらく頭の中で映像化する方が、より深く先入観なくこの小説を楽しめます。いろんな光景が目に浮かびました。不思議と、何度も読み返したくなる一冊です。 | ||||
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映画化されると聞き、読んでみました。20才の男子のなんとなく空虚な日常からの変化していく表現が自然でした。、 | ||||
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映画化をきっかけに読みました。 こういう男性がいたらいいなと思うのですが、なかなかいないでしょうね。星一つをつけてるのは男性が多いかなと思うのですが、共感しがたいのでしょうね。 | ||||
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この作者の初作品ですが最初は官能小説か・・・とがっかり。 でも夢中になって話にのめり込んでいる自分がいました。 この手のジャンルはあまり読まないのですがおもしろかった、 というよりとても興味深かったです。 実話怪談を読んでるときと同じ気分でした。 | ||||
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幼い時に母を失った大学生が、娼夫として働く様子を描いた物語。 もう読んでいて興奮と手汗が止まらなかった。最初はただの官能小説かと思う描写が沢山あってがっかりしてしまったけど、それ以上に人間のあらゆる欲望や、内なる黒い部分が見事に表現されていて、もうすべてがすごかった。 でも多分この本を読み直すことはないだろうな…。もう一度読んでもこの興奮を超えることはもうないと思う。 人に勧められるほど上品な小説じゃないけど、この作品に書かれている人間模様が本当の人間だと思う。 | ||||
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