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わが叫び遠く



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【この小説が収録されている参考書籍】
わが叫び遠く
わが叫び遠く (文春文庫)

わが叫び遠くの評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

敵が小物すぎて、連戦連勝でもちょっと不満

電子部品、
それも軍事転用可能な電子部品の密輸を行っていた会社の罪を
騙されて引っ被ってしまった和田洋二。
三年の服役を経て出所後、未だ密輸を続けている会社に復讐すべく、
全知全能とついでに腕力も懸けて戦いを挑む・・・というお話。

物語自体は物凄く面白いんだけど、
相手が小物すぎて和田の連戦連勝です。
策を練れば見事に嵌まり、拳を振るえば相手は吹っ飛ぶ。
和田洋二は本来、
大学ラグビーでなかなかの有名人だったくらいには強いんですが、
別にカミソリのように切れる頭でもないし、武術のエキスパートでもないんです。
要するに、相手が弱すぎたとしか思えないんです。

安心して読めますし面白いんですが、
北方ハードボイルド小説特有のハラハラドキドキ感は、
あんまり無い作品でした。
ラストだけ、「えっ!?」っとちょっとびっくりしましたけど。
わが叫び遠くAmazon書評・レビュー:わが叫び遠くより
4163150404
No.1:
(4pt)

ハードボイルドは北方。

北方謙三先生の本です。
ダンディズムあふれるハードボイルドでございます。
会社の罪をかぶって、懲役に行った和田。
刑務所のなかで、和田は変わる。出所後、かつての会社に乗り込み、ガンガン仕事をする。
しかし、それはすべて会社への復讐のためだった…。
そして、和田の復讐にからんで、電子部品の不正輸出を追う検事の高井&警察外事課の芝野。
はたして、和田の復讐は…。

貿易がらみの、微妙な暗闘なのですが、とにかく和田の復讐とか、微妙な感じではあるのですが、やっていることがバレたら懲役なわけで、なんか「オトナの喧嘩」という感じがしました。
相手を嵌めるとか、そういうこともアリで、
オトナの社会をうまく描いています。
また、文章が安定しているんですね。短文を軸に構成してて、読みやすい。
北方先生のハードボイルドの典型の一つという感じの本でした。
わが叫び遠くAmazon書評・レビュー:わが叫び遠くより
4163150404

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