孤島の鬼

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評判

孤島の鬼の評価:

4.48/5点 レビュー 181件。 A ランク

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平均点4.48pt

Amazonレビュー一覧

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全304件 301〜304 16/16ページ
No.4
(5pt)

乱歩好き垂涎、怪奇と悪趣味の世界の極み

婚約者初代を殺された主人公が、彼女にたくされた先祖の系図をもとに、奇妙で恐ろしい世界に入っていくことになります。たどりついたのは、闇のルートで手に入れた赤ん坊を人工的に奇形にし、曲馬団などに売り飛ばすという非人道的な商売をする夫婦が住んでいる島。そこに閉じこめられている、臀部を横で癒着されて人工的に造られた半身男・半身女の双子児の、女性のほうの半身が書いた悲しい手記もまた印象的です。どぎつい話のわりに、最後は急に健全な終わりかたになってますので、後味はさっぱりしています。
孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)より
4394301114
No.3
(5pt)

乱歩、最初で最後の絢爛たる同性愛小説

 江戸川乱歩に同性愛趣味があったことは有名だが(それがどの程度のものであったかは実際には不明だが)、彼は自著にそれを反映させることはほとんどなかった。もちろん、少年探偵団シリーズの明智小五郎と小林少年、怪人二十面相にそれを見出す諸氏もおられるが。冗談はともかく、氏の最初にして最後の同性愛をメインに扱ったこの小説は、時代を経ているせいだろうか、とにかく美しい。主人公の蓑浦(*余談だが乱歩の小説にこの名前の登場人物は他にも多々見られる。何か思い入れのある名前なのか?)は婚約者の変死をきっかけに猟奇的な事件に巻き込まれていくが、それはこの小説の表面のストーリーでしかない。この小説のメインは主人公に長年片思いしている美青年、諸戸道雄の一途な献身ぶりだ。諸戸のちょっとした、しかし深い愛情表現の描写はファッションや遊びでゲイを扱っている作家に書けるようなものではない。繊細で綺麗なのに妙に生々しく、読んでいる人間に奇妙なこそばゆさを感じさせる。陰惨でグロテスクな題材をテーマにした小説にも関わらず、21世紀の今になっても愛読者が減らないのは、このうまく表現できない感覚のせいだと思われる。 後半、ストーリーはどんどん乱歩節が冴え渡り、これでもかとばかりにグロテスクな展開になるが、それを凌駕する諸戸道雄の純愛に現代の乙女たちは悩殺されてしまうのであろう。
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015
No.2
(5pt)

艶かしい怪しさのある乱歩唯一の同性愛小説

男色嗜好の江戸川乱歩の小説での唯一の同性愛もの。乱歩はなぜかこれより以後の小説では少年愛嗜好はあまり出てこないので非常に貴重である。一応ノーマル(自称)な主人公と彼を愛する絶世の美青年。しかし主人公は女しか愛さないため美青年は恋に破れる。そんな折主人公の恋人(女)が密室状態で殺される。主人公は嫉妬に駆られた美青年が殺したのではないかと疑いを持つ。
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015
No.1
(5pt)

怖いです

さすが江戸川乱歩。推理部門は前半以前で終わり、後は狂気の世界へ、そして禁断の世界へも。乱歩の代表作とも言われるのも納得。怪奇小説と呼んだほうがいいのかも。
孤島の鬼 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 孤島の鬼 (創元推理文庫)より
4488401015