破線のマリス

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評判

破線のマリスの評価:

3.63/5点 レビュー 46件。 B ランク

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平均点3.63pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全92件 81〜92 5/5ページ
No.12
(3pt)

放送被害の構図

報道に潜む「作られら真実」を語ることの危うさを、制作者の側にある作者がリアリティのある描写で描いた作品。制作現場のピリピリした緊張感まで伝わってくるようです。一つの映像に込められた偏見が世論を動かした結果、イメージや感覚で動く世論の暴力によって、被害に遭った人の生活は簡単に壊されてしまう。そんな放送被害の怖さが伝わってきます。マスコミに携わる人にとって、そして日々テレビを観ている我々にとっても警世の書でしょう。ただ、日常的に起こりうる暴力といったテーマであるのに、登場人物の精神が「壊れていく」点に違和感があります。ちょっと共感しづらいです。また、制作者側の方が主人公なので、その世界にいない自分としては、ちょっと感覚が分からないところがあります(マスコミの方は共感できるかもしれませんが)。また、最後の落ちの部分も、ちょっと無理があるかな、と思えるものです。ミステリーとしての納得感はイマイチかも。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.11
(3pt)

共感しにくい主人公

報道ニュース番組がどのように作られて行くのか興味深く読ませ、内幕を知っている作家ならではの筆力で、読者も現場にいて時間との闘いに参加しているような気分にさせてくれる。ただ、読後の爽快感は感じられない。ひとつには、主人公の女性に共感しにくいからであろう。彼女が家族より仕事をとるに至った状況をあまりに簡単な描写ですませている点、また、彼女と息子との関係性など納得できないものがある。官僚・麻生など、興味深い人物も登場するが、「フー&ホワイダニット」のミステリーの主人公にも人間としての魅力を感じたい読者としては、辛口の採点とならざるをえない。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.10
(5pt)

報道とはかくあるべき・・・・と

卓越した文章力と物語の構成力に秀でた作品である。ストーリーもテンポよく進行し、食い入るように読む事ができた。製作側にいた作者とっては、報道というものがいかなるものか。だれのための、何の報道なのか。これを『想像力』と『勇気』という言葉に置き換えて、主人公は訴えかける。情報が煩雑を極める現代にあって、あらゆるメディアで得られる情報は、見る(聴く)側の我々にしてみれば、それが真実かどうか確かめるすべはない。が、決して鵜呑みにしてはならず、情報そのものの真価を決めるのは我々なのだと警鐘を鳴らしている。この作品は、江戸川乱歩賞を受賞している。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.9
(3pt)

評価に困る・・・

なんと評すれば良いのだろうか?テレビが物事を伝える時に、客観的真実というものはない。客観的事実である素材を、編集する者の主観でによって「真実」を作り上げるという実態。ある時、「内部告発」として渡された映像をいつも通りに編集して放送する。そして、その放送による被害を訴える官僚。そして、その映像は偽者のようだ。「誰が、何の為に?」。という感じでいきなりストーリーにぐいぐいと引っ張り込まれる。テレビを知り尽くした脚本家らしく、テレビの実態を知った上でのものであるし、メディア論の文章としても意味がある。私は、続編(?)の『砦なき者』を先に読んだのだが、メッセージ性ではこちらの方を上と見た。が、ミステリとして見た場合、今一歩の評価をせざるを得ない。途中から暴走していく主人公に感情移入しにくいし、謎解きもイマイチ。なんと言うか、伏線が上手くまとめ切れていない感じ。面白いことは面白いのだが・・・。正直、評価に困る作品。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.8
(4pt)

事実から真実へ

 乱歩賞だけは作家にとらわれずに読もうと思って読んだのだがなかなか面白かった。本職が脚本家というのもあってか文章を作るのは巧いと思う。だがミステリとしてはやや薄かった。福井晴敏の「川の深さは」をハナ差で交わし乱歩賞をとったという話だが、それなりではあると思う。前にも書いているがミステリとしての巧さはそれほどでもない。その分はまだ新人の域を出ていない時代だからだ。伏線はある程度はひかれているが大体はつかめてしまうしそれほどの驚きもなかった。それでも星4つにした理由はある。   主人公の遠藤瑤子はテレビマンのひとり。ニュース番組の中の「事件検証」というコーナーで直前に独自で仕上げたモンタージュを視聴者に披露する。その無茶苦茶が事件と微妙につながっていく。淡々と読み進め読み終えたときの読後感はあまりいいものじゃない。正確な犯人が捕まらないままにストーリーは終わっているし、何より主人公が主人公だし。ある意味ではリアリティを求めているのだと思う。   事実から真実へ。どうしても真実が知りたい。今ある事実から真実を手に入れる為には。そう言った主人公の悩み。しかしそれでねつ造でもされてしまっては当事者はたまらない。真実ならばいいが、真実じゃないとしたら。言論や映像の自由とは言えかけ離れている。そう言う節から間接的に作家は訴えている。作家にというよりはストーリーに、登場人物に説得力があったように思う。そう言う意味では斬新な小説だと思ったし、某局の視聴率買収などでテレビ界が騒然としている今の時代に、違った形ではあるが読むことを薦める。たまにはこういうのを頭に叩き入れておくのもいいと思った。  福井晴敏の「川の深さは」と乱歩賞をかけて熱戦を繰り広げただけはある小説だと思う。面白い。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.7
(3pt)

いろいろ考えさせられます。

レイ・ブラッドベリの引用からはじまるこの作品は、マスコミのあり方について、一つの問題提起を投げかけています。江戸川乱歩賞を受賞した作品ということで、一級の推理小説を期待して読むと、見事に外されます。ミステリーやサスペンスとしては1,5流と言った感じでしょう。しかし、普段何も考えていなくても、この作品を読めば随分色々と考えさせられる筈です。マスコミとは疑わしいものです。
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4062088630
No.6
(3pt)

ミステリーとしてのルール

テレビのニュース作成現場を活写した前半はぐいぐい読ませます。辣腕の編成担当のヒロイン。たれこまれたスキャンダルネタを追っていく強引さが鼻につき、感情移入を妨げます。彼女の行動がだんだんと常軌をはずれ、ついには犠牲者を生みます。報道機関としての使命と相反するプライバシー侵害の問題。よく議論になる部分をストーリーによく取り込んでいます。結末はミステリーの常道を外していますが、それを欠点と言わせないだけの豪腕ともいえるような、面白さを持っていることも確かです。このあたり、ヒロインの人物造形とあわせて好き嫌いが別れるといった感じでしょうか。
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4062088630
No.5
(4pt)

痛烈なしっぺ返し

レンズを通して被写体を操っていたと思っていた人間が、ついにはその洗礼に遭ってしまうと言う面白い展開だった。容疑者が二重三重に重なって、点と線が入り乱れてはいるものの、骨太な柱が全編を貫いていて、緻密かつ力強いものになっている。単純に物語を楽しめたと同時に、別次元の力を持ってしまったマスコミ権力に警笛を鳴らすかのようにみえて、非常に痛快だった。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.4
(5pt)

仕事のできる孤独な女性にお勧め

いつのまにか夢をあきらめ客観的な事実しか信じなくなって仕事の進め方にも善意な無知を許せない程キャリアを積み重ねた美しい孤独なシングルの女性にお勧めの1冊。黒木瞳主演の同名の映画も併せてご覧になるといいかも。愛情なんて今更信じない。失ったものに拘泥するより「今」を生きるわ。と強がって仕事に没頭するヒロインに共鳴できる一方、自分の視点だけに無意識に呪縛されてしまっている危険性に気づかされる。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.3
(3pt)

表現の自由(および報道の自由)とプライバシーとの関係

表現の自由(および報道の自由)とプライバシーとの関係を描いた作品は数多くあるが、主人公が報道によってプライバシーを侵害している側という視点が物珍しい。もっとも、その設定ゆえ、どうしても共感できない主人公に付き合わされる方はちょっとしんどい気分になる。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.2
(1pt)

私はオススメできない。

厳しい意見となります。これは、江戸川乱歩受賞作なのだが、たとえ乱歩賞のみならず、賞を与えられるような作品ではないと思う。矛盾点も多く、理由もわからない。感情移入もしにくく、読み手のことを考えていないのだろうと思われた。中盤から話もだれて、疲れつつも、クライマックスに期待して読み進めたのだが、作品に裏切られた。私の気持ちがわかると思います。読んでみてください。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.1
(5pt)

野沢尚、女性主人公に強し

野沢尚作品は、登場人物の個性がとにかく印象に残るので、後半に進むに連れ「こいつだったらこうするだろう」が頭の中で描かれるのだけど、それを裏切り「そうするか」の面白味がとにかくたまらない。映画化・ドラマ化される野沢作品の中でも「リミット」に引けを取らない会心作。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630