破線のマリス

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評判

破線のマリスの評価:

3.63/5点 レビュー 46件。 B ランク

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平均点3.63pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全92件 61〜80 4/5ページ
No.32
(3pt)

評価に困る・・・

なんと評すれば良いのだろうか?テレビが物事を伝える時に、客観的真実というものはない。客観的事実である素材を、編集する者の主観でによって「真実」を作り上げるという実態。ある時、「内部告発」として渡された映像をいつも通りに編集して放送する。そして、その放送による被害を訴える官僚。そして、その映像は偽者のようだ。「誰が、何の為に?」。という感じでいきなりストーリーにぐいぐいと引っ張り込まれる。テレビを知り尽くした脚本家らしく、テレビの実態を知った上でのものであるし、メディア論の文章としても意味がある。私は、続編(?)の『砦なき者』を先に読んだのだが、メッセージ性ではこちらの方を上と見た。が、ミステリとして見た場合、今一歩の評価をせざるを得ない。途中から暴走していく主人公に感情移入しにくいし、謎解きもイマイチ。なんと言うか、伏線が上手くまとめ切れていない感じ。面白いことは面白いのだが・・・。正直、評価に困る作品。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.31
(4pt)

事実から真実へ

 乱歩賞だけは作家にとらわれずに読もうと思って読んだのだがなかなか面白かった。本職が脚本家というのもあってか文章を作るのは巧いと思う。だがミステリとしてはやや薄かった。福井晴敏の「川の深さは」をハナ差で交わし乱歩賞をとったという話だが、それなりではあると思う。前にも書いているがミステリとしての巧さはそれほどでもない。その分はまだ新人の域を出ていない時代だからだ。伏線はある程度はひかれているが大体はつかめてしまうしそれほどの驚きもなかった。それでも星4つにした理由はある。   主人公の遠藤瑤子はテレビマンのひとり。ニュース番組の中の「事件検証」というコーナーで直前に独自で仕上げたモンタージュを視聴者に披露する。その無茶苦茶が事件と微妙につながっていく。淡々と読み進め読み終えたときの読後感はあまりいいものじゃない。正確な犯人が捕まらないままにストーリーは終わっているし、何より主人公が主人公だし。ある意味ではリアリティを求めているのだと思う。   事実から真実へ。どうしても真実が知りたい。今ある事実から真実を手に入れる為には。そう言った主人公の悩み。しかしそれでねつ造でもされてしまっては当事者はたまらない。真実ならばいいが、真実じゃないとしたら。言論や映像の自由とは言えかけ離れている。そう言う節から間接的に作家は訴えている。作家にというよりはストーリーに、登場人物に説得力があったように思う。そう言う意味では斬新な小説だと思ったし、某局の視聴率買収などでテレビ界が騒然としている今の時代に、違った形ではあるが読むことを薦める。たまにはこういうのを頭に叩き入れておくのもいいと思った。  福井晴敏の「川の深さは」と乱歩賞をかけて熱戦を繰り広げただけはある小説だと思う。面白い。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.30
(3pt)

いろいろ考えさせられます。

レイ・ブラッドベリの引用からはじまるこの作品は、マスコミのあり方について、一つの問題提起を投げかけています。江戸川乱歩賞を受賞した作品ということで、一級の推理小説を期待して読むと、見事に外されます。ミステリーやサスペンスとしては1,5流と言った感じでしょう。しかし、普段何も考えていなくても、この作品を読めば随分色々と考えさせられる筈です。マスコミとは疑わしいものです。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.29
(3pt)

ミステリーとしてのルール

テレビのニュース作成現場を活写した前半はぐいぐい読ませます。辣腕の編成担当のヒロイン。たれこまれたスキャンダルネタを追っていく強引さが鼻につき、感情移入を妨げます。彼女の行動がだんだんと常軌をはずれ、ついには犠牲者を生みます。報道機関としての使命と相反するプライバシー侵害の問題。よく議論になる部分をストーリーによく取り込んでいます。結末はミステリーの常道を外していますが、それを欠点と言わせないだけの豪腕ともいえるような、面白さを持っていることも確かです。このあたり、ヒロインの人物造形とあわせて好き嫌いが別れるといった感じでしょうか。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.28
(4pt)

痛烈なしっぺ返し

レンズを通して被写体を操っていたと思っていた人間が、ついにはその洗礼に遭ってしまうと言う面白い展開だった。容疑者が二重三重に重なって、点と線が入り乱れてはいるものの、骨太な柱が全編を貫いていて、緻密かつ力強いものになっている。単純に物語を楽しめたと同時に、別次元の力を持ってしまったマスコミ権力に警笛を鳴らすかのようにみえて、非常に痛快だった。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.27
(5pt)

仕事のできる孤独な女性にお勧め

いつのまにか夢をあきらめ客観的な事実しか信じなくなって仕事の進め方にも善意な無知を許せない程キャリアを積み重ねた美しい孤独なシングルの女性にお勧めの1冊。黒木瞳主演の同名の映画も併せてご覧になるといいかも。愛情なんて今更信じない。失ったものに拘泥するより「今」を生きるわ。と強がって仕事に没頭するヒロインに共鳴できる一方、自分の視点だけに無意識に呪縛されてしまっている危険性に気づかされる。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.26
(3pt)

表現の自由(および報道の自由)とプライバシーとの関係

表現の自由(および報道の自由)とプライバシーとの関係を描いた作品は数多くあるが、主人公が報道によってプライバシーを侵害している側という視点が物珍しい。もっとも、その設定ゆえ、どうしても共感できない主人公に付き合わされる方はちょっとしんどい気分になる。
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4062649071
No.25
(1pt)

私はオススメできない。

厳しい意見となります。これは、江戸川乱歩受賞作なのだが、たとえ乱歩賞のみならず、賞を与えられるような作品ではないと思う。矛盾点も多く、理由もわからない。感情移入もしにくく、読み手のことを考えていないのだろうと思われた。中盤から話もだれて、疲れつつも、クライマックスに期待して読み進めたのだが、作品に裏切られた。私の気持ちがわかると思います。読んでみてください。
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4062649071
No.24
(5pt)

野沢尚、女性主人公に強し

野沢尚作品は、登場人物の個性がとにかく印象に残るので、後半に進むに連れ「こいつだったらこうするだろう」が頭の中で描かれるのだけど、それを裏切り「そうするか」の面白味がとにかくたまらない。映画化・ドラマ化される野沢作品の中でも「リミット」に引けを取らない会心作。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.23
(4pt)

うーん、最後の落ちはどうなんでしょうか

10歳の子供が夜遅くまで母を追っかけてビデオを回す・・・
ちょっと難しい気がしないでもありません。
ですが、その部分は置くとして、内容はさすがにテレビ業界で生きる人って感じ。
登場人物たちの心理描写も入念で読みごたえは抜群です。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.22
(5pt)

放送被害

私はこの本を読み終わっての感想は正義は勝つだと思います。誰が正義で誰が悪なのか?究極の正義と悪を探す推理小説でした。どちらが正しくて、どちらが間違っているのか?
今のテレビの在り方、マスコミの在り方を示す意味ではとても興味深い作品でした。野沢氏の作品はどこかノンフィクションぽいですよね。それでいて、この破線のマリスは半ノンフィションではないのでしょうか?とてーも細かい描写でテレビ業界について書かれています。
マリスとは悪意。色んな悪意が見えてきました。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.21
(2pt)

乱歩賞受賞作・・・なの?。。。

TV業界の「やらせ」問題にも通じる「作為的な映像」をプロットの主に置いた作品。
主人公と被疑者の間の互いに迫り来る感情。
う〜ん、内容よりも・・・
主人公女性の生活感の方にしか、
感情移入できなかったかな^^;
乱歩賞作品と言う割には・・・。。。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.20
(4pt)

予想以上に硬派な作品でした

 今頃読みました。初版は1997ですから、もう10年前になります。でも、今読んでも一気に物語世界に引き込まれます。さすがは江戸川乱歩賞です。
 タイトルにもなっている破線とはTVの走査線、マリスとは報道の送り手側の意図的な悪意のことだそうです。その通り、これはテレビ局のニュース映像の編集者を巡る、捏造と紙一重の情報処理が主題となっています。登場する人々の追い立てられるような生き方が、非常に辛いですね。
 思いもかけないエンディングも鮮やかですが、現在の「あるある問題」を先取りしたようなメッセージ色の強さもまた、特徴といえるでしょう。こういった硬派路線も、たまにはいいものです。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.19
(3pt)

番組制作や取材の内幕に、むしろ興味津々

 テレビの報道番組制作を舞台に、編集マンである主人公が報道のあり方と現実の犯罪との間で格闘し、混乱・破綻していくミステリである。タイトルの意味が分かりにくいのが損をしているように思えるが、かえってミステリアスな感じを醸し出しているとも言える。
 作品中では、テレビの編集技術やジャーナリストとしても取材・報道のあり方などが披瀝される。門外漢にとっては興味深いところだ。主人公が、先輩編集者でもあるかつての夫から「真の報道には5W1H以外に"FOR WHOM"と"FOR WHAT"が必要だ」と教え込まれ、その二つの神髄を自分の息子の言葉として「『想像力』と『勇気』だよね」と言わせるあたりは著者のテレビというメディアに対する「思い」が詰まっているのを感じた。
 報道マンの逆手を取った隠し撮りテープを用いたプロットは非常に効果的だ。最後に明らかにされる監視者の正体には主人公同様、読者も驚かされるだろう。しかし所轄官庁と放送局という大きな枠組みを持ち込んだ割には灰色な部分の謎解きが完了せず、錯乱と情緒的な終わり方には不満が残る。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.18
(3pt)

面白いがミステリーとしてはどうか

 テレビの脚本家である著者の作品であり、テレビの内情の描写は真実味を感じさせられる。一人の人間の意志による映像編集により一人の人間の生活が破壊される危うさ、報道の自由と個人のプライバシーの関係、について考えさせられた。現在の情報社会において情報を鵜呑みにしがちな現代人に対する警鐘を鳴らしているようにも感じられる。
 ただ本作品をミステリーとして考えると、ミステリーの大前提である事件の謎が結局解決しないまま終わってしまう点など若干の不備は見られる。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.17
(2pt)

ミステリー?

緊張感があるのは最初だけ。主人公をはじめ、登場人物のほとんどに感情移入できずに終わってしまい、消化不良の感じが否めない。とくに途中に出てくる刑事の描き方が致命的。一瞬でしらけてしまった。ミステリーはチョイ役一つでもしっかり書き込み、緊張感を持続させるのが大事だと改めて感じた。主人公が暴走するに至った理由も?子供が小学4年生という設定も無理がある。本作をベストミステリーと言って憚(はばか)らない、最後の解説が一番のミステリーかも。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.16
(4pt)

まぁ面白いんじゃないんですか

 悪くはない。テレビの世界の実情を内部から告発した作品として見ればわかる。でも、新聞だけじゃなくてテレビのニュースの報道が嘘だらけ(っていうか真実じゃない)というのは、普通に見ていればわかる。事件の検証なども明らかに自分達の都合のいい情報しか流して、(検証の以降があり、その曖昧な結論に向けての情報を流し込み、改竄している)、意図的にでっちあげの真実を作りあげているのだと思う。山本弘さんが「アンビリバボー」の舞台裏の様子をぶっちゃけちゃったのを見るとそういうのがよくわかる。
 肝心の内容だが、前半はいい。中盤は普通のサイコサスペンスじみてきて少しテンションは下がる。ラストのほうはひどいっていうか、ちょっとありえないでしょうって感じ。しかし作品全体に色々な示唆を含んでいるのは事実なので、一読してみてもいいかも。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.15
(5pt)

すごすぎる

 「深紅」の映画化で野沢尚さんを知り、何となくで購入しましたが、3時間で読み切ってしまいました。読みながら、映像が浮かんでくるさすが脚本家という作品でした。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.14
(4pt)

一気読み!

映像は視聴者にきっかけを与えるだけ。見てどう判断するのかは視聴者しだい。だがそれは作り手側の詭弁にすぎない。一人の男が容疑者扱いされる。その中では容疑者と断定していなくても、見ている側にはそうとしか思われないように作られた映像・・・。映像が一人の人間を破滅させるさまはぞっとするほど恐ろしい。だが瑤子を支えてくれるはずの映像は、今度は彼女自身に牙をむく。追い詰める側から追い詰められる側へ。そして行き着く先は・・・?最初から最後まで続く緊迫感は、読み手を作品の中へと引きずり込む。一気読みだった。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.13
(4pt)

野沢尚の代表作

しばらく海外に在住していたため、野沢尚氏の死はつい最近まで知らなかった。本作は、サスペンス、ミステリーとしてはプロットに荒さ、都合の良さが時折見られるが、この『映像喚起力』とでも言うべき筆力には脱帽する。本当に惜しい人をなくしたとの思いを強くした。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630