破線のマリス

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破線のマリスの評価:

3.63/5点 レビュー 46件。 B ランク

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平均点3.63pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全92件 41〜60 3/5ページ
No.52
(2pt)

テレビドラマ好きは気に入るだろうが、ミステリ好きには…

民放テレビ局の特ダネニュースショウ製作現場を舞台にした、社会派ミステリ的な味付けのサスペンス、ですかねぇ。江戸川乱歩賞受賞作。

テレビニュース界の暗部が、これでもかーというほどにひたすら描かれる。報道部門ならではの社会貢献の有意義性、が浮かんでは沈みがひたすら続き、なかなか痛烈である。まあ、このような話だとよくありがちな、無能な会社上層部とか、やたらと頭の固い役人とかが出てこないのは良心的かもしれない。

さて主人公は、なんだかんだいって運命(というかストーリ)に激しく翻弄され、自らの思い込みもあってさらに自縛的に深みにはまっていく。読者心理的には、そんなひどい目に合わせなくてもなあと思えるほどだ。そして物語は終盤でさらにもう一つとんでもないどんでん返しが!(えぇぇー)

・・・というわけで、読んでいて引き込まれるしイッキに読めるのですが、まあ、ミステリではなくサスペンスですね。暗闇の描写とか、表現がとても映像的。たぶんですが、そのままテレビドラマとかの脚本に落とせるんじゃないかなあ。というより、最初からそういう観点で書かれているような気がしますね(それが必ず悪いというわけではないが)。登場人物たちが謎を解く、というより、話が進むにつれて自然と謎が解けていく、というのが基本線になっているしね。

テレビドラマが好きな人は気に入るでしょう。でも本格ミステリ好きには肌にあわないかもです。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.51
(4pt)

読み応え十分です

第43回江戸川乱歩賞受賞作品。
第一線のシナリオライターであった著者が、テレビの報道番組の内幕を描いた作品。

テレビの編集という仕事(特にニュース番組)には、翌日への持ち越しなどできないという
スピード重視の迫力と緊張感がビシビシと伝わってくる内容です。
全21章から構成される長編小説ですが、1章のスタートからぐっと引き込まれていきます。
途中、あまりにも主人公・遠藤瑤子の執念が強く、非現実的にも思える展開から
かなり怖さを感じる場面もありました。
ストーリーテンポが良いので、最後まで一気に読めます。

「方言の端々に東京言葉が標準語だと誰が決めたんだという反骨精神をにじませている」
最初の方にあるこの文章表現・描写が結構好きです。

結局、春名誠一の身元は割れたものの、事件解決までが描かれていないので
少し歯がゆいです。
また、息子の淳也が母親をカメラで「いつも見ていた」という展開も、真実なのか
不思議な感覚になりました。

破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.50
(3pt)

共感できない

主人公を隠れて撮影していた人物が自分の息子であったなんて、読者からみればまともな心理とは思えない。ましてや、その録画テープを差出人不明の郵便物として主人公へ投函するなど、悪意ある人間の行為としか思えない。どのようなエンディングがあるのかと思って読んでいたのだが、期待を裏切ること甚だしい。読んでいる途中も主人公は自己本位の人間と思え、あまり共感は感じなかったが、ストーリーやエンディング自体も押しつけがましい。テレビというものの限界を語ろうとした意図はわかるが、小説としての完成度は疑問に感じる。
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.49
(3pt)

共感できない

主人公を隠れて撮影していた人物が自分の息子であったなんて、読者からみればまともな心理とは思えない。ましてや、その録画テープを差出人不明の郵便物として主人公へ投函するなど、悪意ある人間の行為としか思えない。どのようなエンディングがあるのかと思って読んでいたのだが、期待を裏切ること甚だしい。読んでいる途中も主人公は自己本位の人間と思え、あまり共感は感じなかったが、ストーリーやエンディング自体も押しつけがましい。テレビというものの限界を語ろうとした意図はわかるが、小説としての完成度は疑問に感じる。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.48
(4pt)

映像倫理という問題は少し古めかしいが、それでも読むに耐える

首都テレビの名物ニュース番組「ナイト・トゥ・テン」のなかでも一際視聴者の
注目を集めるのが、9時35分すぎからのコーナー「事件検証」。そのコーナー
を担当する敏腕編集マンの遠藤瑶子のもとに、ある組織の内部人物からたれ
込みが舞い込んだ。それは青い封筒に入ったビデオ。彼女がこの世でもっと
も扱いに慣れた、映像という形によって…。
映像は「ありのまま」ではない。切り貼りによるモンタージュや光と音の調整、
それらによって作り替えられ画面に表出されるのは、なによりも525本の破線
が創り出す幻影に過ぎないのだ。普段はそれを駆使して扇情的な映像を作る
側にいた彼女は、ミイラ取りがミイラになるよろしく、いつしか映像とその作り手
に仕掛けられた罠にはまっていく。
本作はいわずとしれた故・野沢尚による、いわば「報道ミステリー」だ。「内部の
人」の彼がこういうものを書くというのは、単なるエンターテイメント以上の「啓発」
的な意味合いが込められているのだろう。今では「マスゴミ」と揶揄されその権
威も失墜したテレビだが、当時はちょうど例の松本サリンなど、この第四の権力
が大いに揺さぶられはじめた時期であって、今以上のセンセーションを読者にあ
たえたはずだ。
ミステリーでありながら、放送局と担当省庁とののっぴきならない関係にもやん
わりと言及される。これに広告代理店の問題ももうすこしたせば、放送局につい
ての下手なルポタージュよりも読み応えがある。地デジ化が進むなか、この「電
波利権」をめぐる問題は今まさにビビッドなのだ。
ラスト、遠藤による渾身の映像が流される。それを放送することには心底反省し
た放送局の反省だけがあったのだろうか、僕はいぶかしむ。現実問題、あれを
流せば絶対的に多くの視聴者が取り込める。見つめる視線がどんなに見下した
ものでも、テレビは「数字」をとるためにどんなことでもする。とりあえず放送免許
を取り上げられるまでは…
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630
No.47
(4pt)

映像倫理という問題は少し古めかしいが、それでも読むに耐える

首都テレビの名物ニュース番組「ナイト・トゥ・テン」のなかでも一際視聴者の
注目を集めるのが、9時35分すぎからのコーナー「事件検証」。そのコーナー
を担当する敏腕編集マンの遠藤瑶子のもとに、ある組織の内部人物からたれ
込みが舞い込んだ。それは青い封筒に入ったビデオ。彼女がこの世でもっと
も扱いに慣れた、映像という形によって…。
映像は「ありのまま」ではない。切り貼りによるモンタージュや光と音の調整、
それらによって作り替えられ画面に表出されるのは、なによりも525本の破線
が創り出す幻影に過ぎないのだ。普段はそれを駆使して扇情的な映像を作る
側にいた彼女は、ミイラ取りがミイラになるよろしく、いつしか映像とその作り手
に仕掛けられた罠にはまっていく。
本作はいわずとしれた故・野沢尚による、いわば「報道ミステリー」だ。「内部の
人」の彼がこういうものを書くというのは、単なるエンターテイメント以上の「啓発」
的な意味合いが込められているのだろう。今では「マスゴミ」と揶揄されその権
威も失墜したテレビだが、当時はちょうど例の松本サリンなど、この第四の権力
が大いに揺さぶられはじめた時期であって、今以上のセンセーションを読者にあ
たえたはずだ。
ミステリーでありながら、放送局と担当省庁とののっぴきならない関係にもやん
わりと言及される。これに広告代理店の問題ももうすこしたせば、放送局につい
ての下手なルポタージュよりも読み応えがある。地デジ化が進むなか、この「電
波利権」をめぐる問題は今まさにビビッドなのだ。
ラスト、遠藤による渾身の映像が流される。それを放送することには心底反省し
た放送局の反省だけがあったのだろうか、僕はいぶかしむ。現実問題、あれを
流せば絶対的に多くの視聴者が取り込める。見つめる視線がどんなに見下した
ものでも、テレビは「数字」をとるためにどんなことでもする。とりあえず放送免許
を取り上げられるまでは…
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.46
(4pt)

うーん、最後の落ちはどうなんでしょうか

10歳の子供が夜遅くまで母を追っかけてビデオを回す・・・
ちょっと難しい気がしないでもありません。
ですが、その部分は置くとして、内容はさすがにテレビ業界で生きる人って感じ。
登場人物たちの心理描写も入念で読みごたえは抜群です。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.45
(5pt)

放送被害

私はこの本を読み終わっての感想は正義は勝つだと思います。誰が正義で誰が悪なのか?究極の正義と悪を探す推理小説でした。どちらが正しくて、どちらが間違っているのか?
今のテレビの在り方、マスコミの在り方を示す意味ではとても興味深い作品でした。野沢氏の作品はどこかノンフィクションぽいですよね。それでいて、この破線のマリスは半ノンフィションではないのでしょうか?とてーも細かい描写でテレビ業界について書かれています。
マリスとは悪意。色んな悪意が見えてきました。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.44
(2pt)

乱歩賞受賞作・・・なの?。。。

TV業界の「やらせ」問題にも通じる「作為的な映像」をプロットの主に置いた作品。
主人公と被疑者の間の互いに迫り来る感情。
う〜ん、内容よりも・・・
主人公女性の生活感の方にしか、
感情移入できなかったかな^^;
乱歩賞作品と言う割には・・・。。。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.43
(4pt)

予想以上に硬派な作品でした

 今頃読みました。初版は1997ですから、もう10年前になります。でも、今読んでも一気に物語世界に引き込まれます。さすがは江戸川乱歩賞です。
 タイトルにもなっている破線とはTVの走査線、マリスとは報道の送り手側の意図的な悪意のことだそうです。その通り、これはテレビ局のニュース映像の編集者を巡る、捏造と紙一重の情報処理が主題となっています。登場する人々の追い立てられるような生き方が、非常に辛いですね。
 思いもかけないエンディングも鮮やかですが、現在の「あるある問題」を先取りしたようなメッセージ色の強さもまた、特徴といえるでしょう。こういった硬派路線も、たまにはいいものです。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.42
(3pt)

番組制作や取材の内幕に、むしろ興味津々

 テレビの報道番組制作を舞台に、編集マンである主人公が報道のあり方と現実の犯罪との間で格闘し、混乱・破綻していくミステリである。タイトルの意味が分かりにくいのが損をしているように思えるが、かえってミステリアスな感じを醸し出しているとも言える。
 作品中では、テレビの編集技術やジャーナリストとしても取材・報道のあり方などが披瀝される。門外漢にとっては興味深いところだ。主人公が、先輩編集者でもあるかつての夫から「真の報道には5W1H以外に"FOR WHOM"と"FOR WHAT"が必要だ」と教え込まれ、その二つの神髄を自分の息子の言葉として「『想像力』と『勇気』だよね」と言わせるあたりは著者のテレビというメディアに対する「思い」が詰まっているのを感じた。
 報道マンの逆手を取った隠し撮りテープを用いたプロットは非常に効果的だ。最後に明らかにされる監視者の正体には主人公同様、読者も驚かされるだろう。しかし所轄官庁と放送局という大きな枠組みを持ち込んだ割には灰色な部分の謎解きが完了せず、錯乱と情緒的な終わり方には不満が残る。
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4062649071
No.41
(3pt)

面白いがミステリーとしてはどうか

 テレビの脚本家である著者の作品であり、テレビの内情の描写は真実味を感じさせられる。一人の人間の意志による映像編集により一人の人間の生活が破壊される危うさ、報道の自由と個人のプライバシーの関係、について考えさせられた。現在の情報社会において情報を鵜呑みにしがちな現代人に対する警鐘を鳴らしているようにも感じられる。
 ただ本作品をミステリーとして考えると、ミステリーの大前提である事件の謎が結局解決しないまま終わってしまう点など若干の不備は見られる。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.40
(2pt)

ミステリー?

緊張感があるのは最初だけ。主人公をはじめ、登場人物のほとんどに感情移入できずに終わってしまい、消化不良の感じが否めない。とくに途中に出てくる刑事の描き方が致命的。一瞬でしらけてしまった。ミステリーはチョイ役一つでもしっかり書き込み、緊張感を持続させるのが大事だと改めて感じた。主人公が暴走するに至った理由も?子供が小学4年生という設定も無理がある。本作をベストミステリーと言って憚(はばか)らない、最後の解説が一番のミステリーかも。
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4062649071
No.39
(4pt)

まぁ面白いんじゃないんですか

 悪くはない。テレビの世界の実情を内部から告発した作品として見ればわかる。でも、新聞だけじゃなくてテレビのニュースの報道が嘘だらけ(っていうか真実じゃない)というのは、普通に見ていればわかる。事件の検証なども明らかに自分達の都合のいい情報しか流して、(検証の以降があり、その曖昧な結論に向けての情報を流し込み、改竄している)、意図的にでっちあげの真実を作りあげているのだと思う。山本弘さんが「アンビリバボー」の舞台裏の様子をぶっちゃけちゃったのを見るとそういうのがよくわかる。
 肝心の内容だが、前半はいい。中盤は普通のサイコサスペンスじみてきて少しテンションは下がる。ラストのほうはひどいっていうか、ちょっとありえないでしょうって感じ。しかし作品全体に色々な示唆を含んでいるのは事実なので、一読してみてもいいかも。
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4062649071
No.38
(5pt)

すごすぎる

 「深紅」の映画化で野沢尚さんを知り、何となくで購入しましたが、3時間で読み切ってしまいました。読みながら、映像が浮かんでくるさすが脚本家という作品でした。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.37
(4pt)

一気読み!

映像は視聴者にきっかけを与えるだけ。見てどう判断するのかは視聴者しだい。だがそれは作り手側の詭弁にすぎない。一人の男が容疑者扱いされる。その中では容疑者と断定していなくても、見ている側にはそうとしか思われないように作られた映像・・・。映像が一人の人間を破滅させるさまはぞっとするほど恐ろしい。だが瑤子を支えてくれるはずの映像は、今度は彼女自身に牙をむく。追い詰める側から追い詰められる側へ。そして行き着く先は・・・?最初から最後まで続く緊迫感は、読み手を作品の中へと引きずり込む。一気読みだった。
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4062649071
No.36
(4pt)

野沢尚の代表作

しばらく海外に在住していたため、野沢尚氏の死はつい最近まで知らなかった。本作は、サスペンス、ミステリーとしてはプロットに荒さ、都合の良さが時折見られるが、この『映像喚起力』とでも言うべき筆力には脱帽する。本当に惜しい人をなくしたとの思いを強くした。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.35
(3pt)

放送被害の構図

報道に潜む「作られら真実」を語ることの危うさを、制作者の側にある作者がリアリティのある描写で描いた作品。制作現場のピリピリした緊張感まで伝わってくるようです。一つの映像に込められた偏見が世論を動かした結果、イメージや感覚で動く世論の暴力によって、被害に遭った人の生活は簡単に壊されてしまう。そんな放送被害の怖さが伝わってきます。マスコミに携わる人にとって、そして日々テレビを観ている我々にとっても警世の書でしょう。ただ、日常的に起こりうる暴力といったテーマであるのに、登場人物の精神が「壊れていく」点に違和感があります。ちょっと共感しづらいです。また、制作者側の方が主人公なので、その世界にいない自分としては、ちょっと感覚が分からないところがあります(マスコミの方は共感できるかもしれませんが)。また、最後の落ちの部分も、ちょっと無理があるかな、と思えるものです。ミステリーとしての納得感はイマイチかも。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.34
(3pt)

共感しにくい主人公

報道ニュース番組がどのように作られて行くのか興味深く読ませ、内幕を知っている作家ならではの筆力で、読者も現場にいて時間との闘いに参加しているような気分にさせてくれる。ただ、読後の爽快感は感じられない。ひとつには、主人公の女性に共感しにくいからであろう。彼女が家族より仕事をとるに至った状況をあまりに簡単な描写ですませている点、また、彼女と息子との関係性など納得できないものがある。官僚・麻生など、興味深い人物も登場するが、「フー&ホワイダニット」のミステリーの主人公にも人間としての魅力を感じたい読者としては、辛口の採点とならざるをえない。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.33
(5pt)

報道とはかくあるべき・・・・と

卓越した文章力と物語の構成力に秀でた作品である。ストーリーもテンポよく進行し、食い入るように読む事ができた。製作側にいた作者とっては、報道というものがいかなるものか。だれのための、何の報道なのか。これを『想像力』と『勇気』という言葉に置き換えて、主人公は訴えかける。情報が煩雑を極める現代にあって、あらゆるメディアで得られる情報は、見る(聴く)側の我々にしてみれば、それが真実かどうか確かめるすべはない。が、決して鵜呑みにしてはならず、情報そのものの真価を決めるのは我々なのだと警鐘を鳴らしている。この作品は、江戸川乱歩賞を受賞している。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071