アリスの国の殺人
評判
アリスの国の殺人の評価:
2.50/5点 レビュー 6件。 D ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1〜15 1/1ページ
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アリスの国の殺人の評価:
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オールドアニメファンにお馴染みの辻先生だが、小説はスーパー&ポテトシリーズを二冊読んだだけだ。メタフィクションが入るので、あまり好きではなかった。
本作はいい。メタというより現実と虚構の境界をぶち壊すパワーに溢れている。
コミック雑誌創刊準備で多忙な編集者・綿畑は、スナックで居眠りしているうちに愛する「不思議の国のアリス」の夢を見る。夢の世界で綿畑はアリスとの結婚式に臨む。が、チェシャ猫殺害の容疑者として裁判にかけられる。目覚めた現実の世界では、鬼編集長が殺されていた。夢と現実の二つの殺人の真相は?
驚くべきことに、二つの事件にしっかりした謎解きが用意されている。どちらも推理譚として一級品である。夢のほうはコミカルで「てへべろ」な解決で、現実は生々しく痛ましい真相が判明する。それぞれの世界にふさわしい決着だ。終盤のカタルシスには、唖然とするしかない。アリスを扱ったミステリは小林泰三が書いているし、虚実が混ざる世界は「鉄鋼少女」だったか?で読んだ。でも、本作はそれよりずっと前に書かれている。
80年代に本作をものした辻真先は、凄いとしか言いようがない。
他人の創作したキャラを使うのは反則ぽいけど、それこそが本作の核心だしなあ。ラストのフィクションからの逆襲は、痛快至極。夢の世界の住人は死なない。吾妻ひでおが大御所として登場するシーンは、感無量だ。