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半落ち
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半落ちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全216件 41~60 3/11ページ
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後半、同じ境遇の裁判官の奥さんが言った 「あのひとはやさしいから妻を殺した」 という一言 自分自身の手を汚しても 死にたいと言った妻の望みをかなえた夫 人をあやめることは 第三者から見ると正当化しようのないことですが それが正しかったと錯覚してしまう背景がそこにありました 認知症患者を見守る家族が感じる なにもしてあげることができない無力感 どんどん蓄積していく自己嫌悪の波 治療期間が長引けば長引くほど精神的に疲弊して 自分自身がネガティブな状況から抜けられなくなってしまう 一般論やきれいごとですまされない現状・・・ 一時は自らも死を覚悟した夫 そんな中で生き続けることを選択した夫 なにが夫をそうさせたのか・・・ さすがと言わざるおえない作品です | ||||
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警察組織の内部、あるいは検察、裁判官、ジャーナリズムとの関係に興味があり、個人的にはその部分だけでも十分満たされました。 「オチの欠陥」と言われている部分は実際には林真理子の勘違いだそうですが、もしそうではなくても主人公がそのことを知らなければストーリーとしては成立します。 またオチが弱いという意見もあるようですが、ヒューマニズムではなく、主人公の無意識の生への執着(ある種のエゴ)と解釈すれば自殺しなかった理由は些細なことであればあるほど納得できます。 判決を下した裁判官だけがその無意識のエゴを直感したからこそ、あの判決になったのでしょう。 | ||||
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「あなたは誰の/何のために生きていますか?」 の問いかけが、何度か出て来る。 主人公を取り調べる者の記憶だ。 子供を病気で失い、アルツハイマー病の妻を自分で殺し、 自殺せずに3日後に警察へ出頭した。 身内がいなくなったが、何かのために生きているように感じる。 が、その理由が全く分からない。 事件後の空白の2日間を、主人公は黙秘で貫き通す。 「あと1年」(主人公は49歳),「人間50年」というキーワードが出て来るが、 何を指しているのか、全く見当がつかない。 ・あと1年生きる ・あと1年で死ぬ と解釈できるが、身内を失った主人公が、一体何のために生きるのか? 最後の最後で理由が明かされるので、そこまでが異様に長い。 もう少しヒントを小出しにしても良かったと思う。 映画では工夫を凝らしていて、少しずつ解明していくようにしてある。 が、やはり何と言っても、その理由を知る時は、涙が止まりません。 | ||||
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逮捕から収監までの過程で係る人々の想いや葛藤、しがらみがオムニバス形式で表現されています。 どの章も訴えるものがあってすごくよかった。 正直、「空白の2日間」の謎は途中で気にならなくなりました。 話題になりすぎて意識的に映像も文章も避けてきたが、もっと早く読んでいればと思いました。 次ぎは映像もみてみるつもりです。 | ||||
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登場人物の各個性がおもしろく、又最後には泣けます。 実は読むのは2回目です。 | ||||
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テレビのドラマも見ました。場面を思い出しながら、引き込まれました。 いざとなれば、皆、人間味の素晴らしさを発揮するところが面白い。 | ||||
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TV映画放送を見て読み続けたが期待通りの内容であった。満足している。 | ||||
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それぞれの視点からなりたつお話 全ての登場人物に感情移入をしてしまい、読み終わった時の疲労感というか、泣き疲れというか。。。 体力を使う一冊です(笑) 生涯残しておきたい一冊です。 | ||||
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人間五十年。重厚な人生ドラマを、数時間でサクサク読めるページ数で描き切った、私にとっては生涯忘れ得ぬ傑作です。本レビュー欄ではオチがどうのと散々な言われようですが、魂を揺さぶる横山節の金字塔と思います。 直木賞をめぐって欠陥作か傑作かなんて議論もありましたが・・・ 「もちろん欲しい賞だった。『黙して次のチャンスを待つ』というさもしい考えが頭にちらついたことも確かだが、読者との暗黙の約束もある。これまで、窮地に追い込まれても次の一歩を踏み出す人間の矜持を描いてきた。作者と作品は無縁ではあり得ない。今回のことを看過してしまっては、作家として一歩も前に進めない。一行たりとも書くことができない」 ・・・痺れるぜ、横山さん。 | ||||
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警察官がアルツハイマーを患った妻を殺害した。 殺した後二日後に自首。これだけで十分センセーショナルな事件だが、取調べにおいて殺害後の空白の二日間が問題となった。 このことが取り調べ官、記者、検事、裁判官、弁護士、最後には刑務官まで尾を引く。 しかし容疑者の口からは語られることも無く警察は調書を捏造したまま送検した。 結局真実は最終場面で明らかにされる。緊迫感は十分で読者を引き離さない効果は満点。 警察内部、検察内部、裁判所内部の醜い争いも注目したい。 一般文学通算913作品目の感想。2014/10/29 16:45 | ||||
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どんなラストが待ち受けるのかと、かなり期待して読みました。話の運びも、人物の描写も、大きな破綻なく期待が膨らみました。しかし、最後が、ちょっと苦しかった。きれいごとになってしまった感じで。もっとうならせるエンディングがほしかったな。今まで読んできたのは、なんだったのかなと思ってしまいました。 | ||||
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他の方も おっしゃっているように 落ちが「半落ち」の ように思えます。 この時代には 何か あったのかも知れませんが・・・ もう少し 訴えるものが欲しいと思います。 ラストに行くまでの、其々の立場の人たちの動きは とても面白かった。 警察・検察・新聞記者・刑務所の上下の葛藤・・・ 組織の中で生きるのは 大変です。。 | ||||
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重厚な作品かと思いきや、ページに余白が多く、かなり読みやすい作品である。 事件の真相自体は日本中が震える衝撃!・・・でもないが、ストーリー自体は非常に単純だが、それを各登場人物の視点ごとに章が変わり、主人公の視点での描写が一切ないのが特徴である。様々な人物の視点を通して主人公が客観的に浮かびあがる構成で、本書の成功はこの点にあるのだろう。まあ正直言って事件の真相はやや拍子抜けの感もあるが、主人公の謎の二日間を核として最後まで一気に読ませてくれる。 | ||||
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横山氏のクライマーズハイからこの作品を 手に取りました。 私が10歳若かったら、この作品の良さを感じなかった と思います。 しかし、現在の私にとってとても心に響く作品でした。 通勤の電車の中で主に読んでいたのですが、ラストは 電車の中で涙を堪えるのが大変でした。 世の家庭を持つ男性の読者にオススメしたい作品です。 | ||||
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テレビドラマ(椎名桔平主演)→映画(テレビで)→原作、の順番にみました。 映画は淡々と一本道を進むという感じでした。日本アカデミー賞を受賞しているのですね。 ドラマ版は、登場人物たちが勝手にあっちこっちで動き回るという感じで、生き生きと描かれていました。検察官がその事務官と言い合いをする場面も、原作通りありました。こちらの方が私はおもしろいと思いました。原作の雰囲気もこちらの方が色濃いかと。 しかし、原作が一番良かったです。涙が出ました。これはフィクションなのですから、読者をうまくだませたらそれは大成功だと思います。 | ||||
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信頼の厚い現職警部が妻を殺して自首してきた事件を描いています。 殺害後、自首までの2日間の空白期間を、各章毎に警察官、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官が、各々の立場・利害で、関わり解明しようとします。 私も若いときに読めば、多くのレビューにあるように、肩透かしの印象を受けたかもしれません。 しかし、年齢を重ねて、社会人経験も積んでる身からみると、この小説は、ある種、爽快感をもって読むことができました。 著者の作品は、クライマーズ・ハイに続いて2作目ですが、組織の中の人生がリアリティをもって書かれていると思います。惹きこまれます。 (186) | ||||
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序盤から中盤に掛けての流れはノンフィクション並みのリアルな緊張感があって面白かった 最大の謎である空白の二日間で読者を300ページ以上引っ張ることの出来る筆力は確かなもの もと新聞の事件記者だけあって新聞社、警察、検察、裁判所の内情にはさすがに詳しい それ故に物語の力点が、思惑と損益が絡まる警察を中心とした裏側に置かれていて ラストが少し軽く扱われている感は否めなかった 恐らく読者が読み解きたかったのは被疑者が抱えている真実と空白の二日間だったはずだ この筆者と読者(自分)との微妙なズレを感じたのは少し残念だった | ||||
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取り調べなどの進捗に沿って、警察官、検事、新聞記者・・・と違った者の視線から描く手法が斬新(既存の方法かも知れないが私は初めて見る)。 各「主人公」たちも、性格や人生がきちんと描かれていて感情移入しやすく、各々の立場で展開される出来事にもぐいぐい引きつけられる。 最初読んだときは期待しすぎたのでオチにがっかりしたが、久しぶりに読み返してみると悪くない感じがした。 | ||||
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短編を除き、オチから逆算して書かれた小説は余り好きじゃない。読みたいのは物語である! 【藪の中】方式とでも言うか、事件の関係者の証言を通して事件の真相、 もしくは真実の不条理を浮かび上がらせる手法があるが、本作は少し異なる。 真相を直接知り得ない関係者(刑事、検察官、記者、弁護士、裁判官、刑務官)の立場で事件が語られる。 ミステリと考えるとオチが弱いと言うか、唐突感無きにしも非ずだが、人間模様として読めば秀逸。 弘兼憲史『人間交差点』みたいなテイスト。 存在感たっぷりの脇役に押され、肝心の主人公の影が薄いのが玉に瑕。 | ||||
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内容に踏み込みますので未読の方は読まないで下さい。 自らが提供者にならなければ犯人になる事はなかったのではないか? 提供者となったことでこの家庭に何らかの変化が有ったことは容易に想像がつく。 提供者になったが故に一つの命が救えたがそれ故に起こった事件とも考えられる。 ドナーについて当事者の家族が如何に難しい立場に立たせられるか、非常に考えさせられた作品だった。 一発屋ではない著者の力量が発揮されているオススメだと思う。 | ||||
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