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半落ち



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【この小説が収録されている参考書籍】
半落ち
半落ち (講談社文庫)

半落ちの評価: 3.74/5点 レビュー 344件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全216件 21~40 2/11ページ
No.196:
(4pt)

素晴らしいが

この先生の文章には本当に惹き付けられる。
程よいボリュームで読みやすく。男達が熱い。
感銘したのは、「ファンヒーターとアルコールと、どちらが先に身体を温めてくれるのか比べる日が続いた・・・」みたいなことが書いてあった節。もぅ、天才。
ストーリは、それは警察の調査で分かるんじゃない?と思ったから、星を1つ減らしました。それでも非常に感動させられる物語ですよ。個人的には、第三の時効のほうに軍配を挙げます。しかし未読の臨場も読んでみようと思わせる作品でした。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.195:
(5pt)

私は細かい事に拘らずに本書を全面的に支持します。

横山秀夫さんの今から約16年前に書かれた曰くつきの長編ミステリー代表作です。ああ、やはり全ての経緯を知る為に読後に直木賞選考にまつわるごたごたの記事をネットで読みましたが正直言って誠に不運で悲しむべき出来事だと思いますね。私は素直に本書の物語を受け入れて著者を天晴れと讃えたいです。6つの章のそれぞれの語り手の熱い思いは伝わりましたし梶聡一郎の行動及び人間性を矛盾とは感じませんでした。息子の死が動機にあるのですし妻の場合は嘱託殺人で時期も異なるのですから。私は関係者全員に真実を知らせてあげたいと望みますね。

本当を言うと冗談は書かない方が良いのですが、横山さんの独特なユーモア感覚に大いに感心したのが、そうねそうねの曽根さんに続く、ああしたらこうしたらの設楽さんでしたね。という事で下手ですが私も考えました。あっそうあっそうと麻生さん、学べ学べと真鍋さん、そうしいなこうしいなと椎名さん。お粗末でした。さて、それにしても煮えたぎって沸騰した語り手達が最後には横槍を入れられて一転して気を静めてしまうのは確かに不完全燃焼で気分が良くないですよね。本音を言えば私は志木さんに高慢な伊予警務部長をぶん殴って欲しかったですね。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.194:
(5pt)

良書

(一部ネタバレあり)個人的に推理小説に期待するのは、ただの悪い奴とか嫌な人間が犯人なのではないということです。この物語で犯人がどうしても言えずに隠していることは一体なんなのか?最初からただの悪ではない何かがあるに違いないと思わされます。最後まで読むと、ああそういうことだったのか、確かにどうしても言うわけにはいかないと分かります。何かほっとした感じを味わいました。この小説には根っからの悪人は出てきません。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.193:
(5pt)

梶が隠そうとした理由がすばらしく、ラストは感動的

若年性アルツハイマー病を患う妻の嘱託殺人で逮捕された、県警警部で警察学校指導教官の梶。妻の殺害2日後に自首したが、空白の2日間の足取りを答えようとしない。「歌舞伎町に行った」という疑惑が持ち上がるが、それに対しても梶は黙して語らない。県警は、「死に場所を求めて彷徨っていた」ということにして、真相を隠蔽する。「半落ち」のまま、警察、検察、刑務所へと送られることになる梶。
物語は、事件の担当刑事の志木から、担当検事の佐瀬、事件記者の中尾、弁護士の植村、裁判官の藤林、刑務所刑務官の古賀へと、視点を変えながら、事件の経過が語られていき、梶の内面へと迫っていく。
梶が隠そうとしたものが何であったのか、それが最大の関心事となって、物語を読み進めていくことになる。
最後の章でその謎が明かされるが、これが出色の内容で、梶が隠そうとした気持ちも十分に納得のできるものであり、この真相の素晴らしさがこの作品の評価を高くしている理由だと感じた。
また、ラストの場面がとても感動的であり、深い余韻を持って、本を閉じることができた。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.192:
(5pt)

守りたいもの

警察、検察、報道、弁護士、裁判所、刑務所のベルトコンベアーを見事なリレーに変えた仕事人たちの信念。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.191:
(5pt)

落ちるべきところに落ちたラスト

何故、皆が梶のためにそこまでするのか?

読んでいるとその部分が分からなくて苛々しましたが最後で納得。
示唆されているが描写の無い人物、立場を失ってしまったであろう人物など
突っ込みどころもありますが「創作」として実に読みごたえがありました。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.190:
(5pt)

線と線の先にある答え(ネタバレなし)

事件の確信に迫るまで複数の人の視線が入れ替わり物語を作ります。
初めてのミステリーなので新鮮でした。

不都合な事実があり、それがどうバトンタッチされ、どういう立場で加工され、どう思われるのか、
その最終地点がオチという流れです。
次はどんな人物にこの事件がパスされるかハラハラしながら読めました。

それぞれの人物にはしっかりと組織の立ち位置や行動原理などが読み取れ、
苦悩や葛藤、仕事としての理不尽、本音と建て前、上司と部下、
この辺りのやり取りや人の感情描写が印象的でした。
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4062114399
No.189:
(5pt)

低評価のレビューが多いが、自分の中ではかなりの好評価

ネダバレを含みます。

ここ最近読んだ本の中では一番感動しました。
「生きる」ということはどういうことなのかを考えさせられました。
評価が低いレビューの中には、「オチが(動機が)納得出来ない」というものが多くありましたが、私は十分納得できました。
最愛の息子の死という悲しみを共有してきた妻を手にかけてしまい絶望の中にいた梶警部が、かつて自分がドナーになって命を救った青年に会いたくなる気持ちもわかりますし、ドナーになれる可能性がある限り生き続けるという決断にも納得できます。ドナーが現れず息子を亡くした梶にとって、わずかでも再度ドナーになれるかもしれない可能性を捨てないのは当然だと思うからです。
池上青年と面会したことで、梶が改めて生きる意味を見い出し、刑期を終えて天寿を全うすると良いなと思います。
ただ、梶は、志木警視の最初の取り調べで真相を話していても、目的を達するうえで問題はなかったのではないか、とも思いました。

それぞれの章の主人公に対する感想です。

警視の志木
実際の上司でいたらしんどいと思いますが、仕事に対して真摯で、人情もあり、好印象でした。

検事の佐瀬
同じく、仕事に対する真摯な姿勢が好印象でした。

新聞記者の中尾
嫌いです。女児暴行事件をスクープしたことについて、「大義がある」などと言っていますが、結局は自分がスクープをしたいだけでしょう。報道によって危険が及んだり傷ついたりする人のことを何も考えていないように感じました。

弁護士の植村
梶のためというより自分のために行動する人物ですが、そんな自分に自覚的なので、潔くてよいと思います。

裁判官の藤林
最終的に懲役4年の実刑という判決には納得いきません。嘱託殺人はそのほとんどが3年以下に減刑されるうえ執行猶予がつくのに、梶にことさら厳しい判決を下す理由がわかりません。「現職警察官だったから」ということくらい?何のために複数の裁判官で合議するのであり、何のために過去の判例に倣うのでしょう。藤林裁判官個人の考えを判決に持ち込まれたのではたまりません。辻内裁判官の言うように、裁判は法廷でのみ行われるべきものであり、裁判官が外の不確定な情報や個人的な感情を判決に反映させるのは、どうかと思います。

刑務官の古賀
組織に対する意識、仕事に対する意識、に共感できるものがありました。誰しもが抱えるジレンマだと思います。

それぞれの章の主人公たちからも、いろいろと考えてさせられました。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.188:
(5pt)

何も言いません。

親友に、勧められて読みました。ただ最後まで読んでください。それだけ言っておきます・・・
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.187:
(5pt)

半落ち

半落ちが流行っている時は読まなかったけど気になってました。秋の夜長で本を読むことにしました。本を読むことは好きです。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.186:
(5pt)

やはり

ドラマ、映画化される作品は素晴らしいと思います。
こちらもその典型ではないでしょうか。
この作家の作品は共感できるものばかりだと思います。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.185:
(5pt)

たしかに、震えた

家事さんの孤独 やさしさ
涙が止まらなかった

登場人物 肩書 組織
多いので メモしながら読んだ
よく理解できた
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.184:
(4pt)

寺尾聡のイメージが強い

最近の寺尾聡のイメージは横山秀夫の「半落ち」か東野圭吾の「さまよう刃」かと感じてしまいます。
共にいい人間が結果的に警察に捕まってしまう、その理由は・・・というところがある意味似ています。
ストーリーは実はかなり単純です。ようやくすれば10ページもいりません。警察内部の人間関係、抗争がメインといえる横山さんならではの作品です。
警察内部の上下や人間関係が好きな人は楽しめると思います。
人間の善悪という点では、さまよう刃の方が小説も映画もよかったですが、こっちも名作です。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.183:
(5pt)

CSI科学捜査官の日本版だとおもえば面白い。ミステリだと思うと消化不良。

ドラマCSI科学捜査官のノリで、淡々と被疑者や警察署や検察そして裁判官や記者など、事件を取り巻く様々な人間の視点で赤裸々に描いたヒューマンドラマです。
読み応えはありますが、ミステリのような、謎を解き明かして~真犯人を~とかをやるタイプではないので、そういうのが好きな人向けではないと思う。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.182:
(5pt)

あなたは、誰のために生きているのか?

「あなたは、誰のために生きているのか?」
7年前 13歳の息子を「急性骨髄性白血病」でなくす。
そして、その息子の20歳の誕生日に墓参りをした。
妻がアルツハイマーになる。

アルツハイマー。意識が正常なとき、記憶を喪失するとき、
その二つが交互にやってきたとき、自分が食べたことを忘れてしまう。
自分のやったことを忘れてしまう。人間が壊れていく
殺してほしいと念願する妻その妻を殺したのは、夫。
嘱託殺人を起こしたのは、県警本部教養課次席 梶警部。
温厚。生真面目。年齢が49歳。
それに関わる取り調べする。刑事、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官。
それぞれの重い人生がある。

梶の澄んだ目に、
修羅場を経験してきた人たちは、なにか心を打たれる。
妻を殺して、自首するまでの空白の2日間。梶は一体なにをしていたのか?
新宿歌舞伎町に行った?一体なぜ?
人間50年と梶は、鮮やかに書をしたためていた。

「人間50年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり。
一度生を受け、滅せぬもののあるべきか」幸若舞 敦盛
人生の儚さをうたう
梶は、自殺を選ばず、自首をした。
汚辱にまみれ、警官としての尊厳と誇りを、引き裂かれることを覚悟して、
自分が、あと1年だけ、生きている価値がある。

この物語の主人公 梶は、実に言葉が少ない。
妻を殺した自分に対して、もうかたる資格がない。
淡々と自分の残りの人生を過ごしていく。
結末は、予想を超えていた。
しかし、ちょっと物足りない。オチが半分かな。

読み終わったあとの圧倒的な存在感のあるこの作品
「あなたは、誰のために生きているのか?」
という問いかけは、今の自分のこころを突き刺す。

すべてに納得がいくことが、「完落」というならば、
人生には、「半落」しかないかもしれない。
残りを解明していくことが、生きている証なのだろうか。
60年をもうとっくに越えた自分は、まだ青春まっただ中である。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.181:
(5pt)

とても楽しむ事が出来ました

映画を観て登場人物は覚えているものの何が「半落ち」なのか?全然、記憶に無く。
原作を読んで良かったです。お薦めの作品だと思います。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.180:
(4pt)

横山ファン必読。

刑事と警務、警察と検察、嗅ぎまわる記者。横山秀夫ワールドの集大成とも言える作品です。
いくつかの短編をつなぎ合わせた構成のようになってはいますが、描かれている筋は一本に見えます。
梶聡一郎という男によってもたらされた波紋。
それは、「誰の(何の)ために生きているのか」という自分への問いかけであったり、
職業意識 vs ヒューマニズムという葛藤であったりします。
梶の澄んだ瞳を見た男の心に波紋が広がり、彼の身柄と共に次の男へ伝播してゆきます。
それぞれの人間の心理描写が本書の最大の読みどころでしょうか。
悩んだ末冷静な判断を下した裁判官の中に、私は著者の理性を感じました。
ただ一つスッキリしなかった点は、梶という男の描き方です。
梶を稀な天使として描きたかったのか、それとも一人のエゴを持った人間として描きたかったのか・・・
読書力不足の私には、どちらとも思えてモヤモヤが残りました。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.179:
(5pt)

小説でこんなに泣いたのは久しぶりです。
複数の視点、主人公で1つの事件が語られます。空白の2日間の真相を知ったとき、心が震えました。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.178:
(4pt)

これはヒューマン的なドラマ思わず引き込まれる嘱託殺人アルツハイマの妻を殺し空白の二日死に場所を求めてでも心に秘めたものが

これはヒューマン的なドラマ思わず引き込まれる嘱託殺人アルツハイマの妻を殺し空白の二日死に場所を求めてでも心に秘めたものがなにかとラストに引き込むでもおおざっぱのような展開ですね
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399
No.177:
(5pt)

泣いた

ネタバレになるかもしれないので今から読まれる方は見ないで下さい。

ラストの落ちが不評のようで驚きました。
身近に白血病の方がいる、もしくはいた方は涙すると思います。
半落ちAmazon書評・レビュー:半落ちより
4062114399

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