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半落ち
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半落ちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全216件 181~200 10/11ページ
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事件について動機、心境、詳細まで全て自供する「全落ち」に対し、どこかまだ秘めた部分が残る「半落ち」。それが何なのか、一つの物語を6人のさまざまな立場から迫ろうとする作品です。秘めた部分は何なのか、その内容はある意味、いい話しの部分もあるのだが、様々な立場の人間模様をフィルターとしながら迫っていく、小説の構成力は愁眉だと思います。切れ味がいい。好きな作品です。 | ||||
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寝る前に読書をしますが、なかなか眠くならない本です! | ||||
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この本を読む動機となったのは、ホームページで世相百断というエッセイを展開されている方の一文を読んでである。その内容は林真理子が半落ちにケチをつけたという事に対する批判で、批判が正鵠を得ているのか、林真理子が正しいのかに興味を持ったからである。読んで見てミステリーとしての全体のスケールは小さいがよく出来た作品だと思いました。正直感動しました。読む動機となった点ですが、世相百断の批判は1点の付け加えるべきことも無いし、ここは批判としておかしい、という点も無く、完璧な林真理子批判が展開されていたという印象をもった。つまり林真理子が、小ざかしげにあれこれ半落ちの批判をした事のほうがおかしいということだ。直木賞は質の悪い選定委員を選任したという事。 | ||||
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この本に対する評価は色々と分かれるであろうと思う。ごく非凡な人生を送る人には物足りないであろうと思う。この本に隠されたもう一つのドラマが実は存在する。それが何かは皆さんが探して欲しい。そのドラマの存在を知る人は感動できるし、人生には色々なドラマが存在するところに喜怒哀楽があるのだろう。本格的なミステリーとしてはやや迫力にかける点があるのは否めない事実かもしれない。彼の色々な著作を今後読んでみたいと思う。 | ||||
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2003年版『このミス』国内部門1位の作品。遅ればせながらようやく読みました。病気の妻を殺した警察官梶聡一朗と梶に関わる刑事・検察官・裁判官・弁護士・新聞記者・刑務官が主人公。全てを悟ったかのような梶と彼の犯罪の真相を追求する関係者、そしてこの真相追求を体裁・都合で遮断する組織、それぞれの思惑が入り乱れたまま物語はラストへ。その真相とは....。この作品に対する評価はかなり割れているようですが、犯人でありながら穏やか且つ澄んだ目をした梶と、組織と個人の思惑の中でどんどん澱んでいく関係者。この対比こそがこの作品の真骨頂ではないか?「守るべきもの」の差が人間としての立場を逆転させてしまっているような、そんな気がしました。物語ラストの“半落ち”の“落ち”は!作品としての評価を大きく分けるポイントではありますがその内容自体はとても重い、それ自体で物語として語れる重要なkey Factorなのです。 | ||||
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この作品も横山氏得意の警察、検察を中心の人間心理を突いたストーリーとなっている。氏の筆力には毎回圧倒されるが、今回の作品は今まで以上にすごい!読者へ適度の欲求不満を盛り込みながら進むストーリーに、どういう落としどころが用意されているのか期待せざるを得ない感覚を弄ばれつつ・・・。巧みな文章に引きこまれ、ふと気づけば最後のページにたどり着いているに違いない。私は外出先で読んでいたにも関わらず、不覚にも泣いてしまった。とにかくこの本は最初から順番に読み進めて欲しい。 | ||||
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「完全な人間なんていやしない」「誰だって何かを支えに生きているんだ」「刑事だって、裁判官だって、ジャーナリストだってみんな同じ人間」っていう声が聞こえてくるような気がした。ぐっと引き込まれた。結末に、がっかりする人がいるかも知れないけど、僕はむしろすがすがしさを感じ、結末に至るまでの語り口を思い出し感慨に浸った。文句なく力作と言える。 | ||||
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嫌な事件が起こる世の中で読後感のさわやかな本でした。50才前後の男たちの閉塞した気持ちも理解できました。しかし、そこに一筋の光を感じました。しばらくは。横山秀夫氏の著書にはまりそうです。 | ||||
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ええ話や~,泣いてもた・・・ | ||||
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話題になっていたので、読みました。この人の作品はこれが初めてです。素晴らしいです!どんどん読みました。特に男性にお薦めです。人を殺しているのに、人が死んでいるのに、人間っていいなと最後の最後に、心が暖かくなりました。他の作品も読んでみたいです。 | ||||
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たたき上げの刑事、辣腕検事、東京で失敗しW県で再起を期す弁護士、刑務所の看守、それぞれ、仕事と家庭で悩み、惰性に流され、かつて持っていた理想を見失いつつあります。アルツハイマーに苦む妻を殺した元警察官がひた隠す空白の二日間を、彼らが解明しようとする過程で一番の謎は、被疑者が何を生きがいに生きているのか、ということです。その謎は最後の最後まで謎として残り、事件はベルトコンベアに乗せられているかのように処理されて行きます。謎解き自身の結末はあっけないかもしれません。しかし、そのあっけない結末は被疑者の悲運を象徴するものでもあると思います。刑事が、組織と自分の誇りの間で苦しみながらも、ぎりぎりのところで誇りを捨てきらない姿勢に勇気付けられました。 | ||||
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警察、検察、裁判官…権威の象徴に住む人がそれぞれの人生の事情を抱えつつ、組織防衛に走ったり、逆に権威に楯突いたり。生き生きと描かれ、読ませます。 謎の解明に向けてラスト近くまではとてもおもしろく、一気に読みましたが、いかんせん、種明かしがいまいち。「なあんだ…こんな終わり方か。」と思うのは私だけではないのでは。途中までのドキドキとの落差が気になります。 今度はこの作者の中編、短編に期待してみようと思いました。 | ||||
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その時、とても疲れていた。この本の題名は以前から頭にあったけど、優秀作品が無いといれた昨年の中で、唯一評価が高かっただけに、かえってなかなか手が伸びなかった。でも、疲れたその時、真面目な本は読めない、でも深い推理、濃いホラーも読む気はしない、何にも考えたくなくて手にした。休みのその日、何にもせずに、読んだ。犯人のこだわりは何か?ただ気になった読んだ。結論で思わぬ展開。そうか50歳には、こんな意味があったのか。答えをしれば、自分も知っていることだったの予想できない展開で、しかもイッキに涙が溢れてくる。疲れあなたに是非お勧めしたい一冊です。 | ||||
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遂に、本物がでてきた!プロらしい作家、久しぶりだよね。「映像」に押されっぱなしの「活字」だったけど、『逆襲』開始だね。まばたきひとつで、苦悩や哀愁を表現できる役者いないもんね、いまの日本に。この勝負、「活字」の勝ち!構成(縦糸と横糸)がここまで緻密に練られてると、感動もの。どれだけ推敲を重ねたんだろう・・・・。プロの仕事を、とくと御堪能あれ。ちなみに、ぼくは完落ちしました。 | ||||
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章ごとに一人づつの視点で描かれていて、とっても読みやすいです。こういうジャンルは一気に読めることは大切。主題として流れる「親子、夫婦の絆」の描かれ方も、甘くはありますが適度にリアルで面白い本だと思います。 | ||||
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久々に、一晩で一気に読みました。この物語のなかでは、6人の人間が事件に関わっていきます。その6人がそれぞれ、自分の意志とはうらはらに組織やしがらみに流され、自分の理想や信念を貫き通せず悔しい思いをしながらも、容疑者に関わって少しずつ何らかの変化を起こしていくさまは、本当にうまく読ませます。なぜ容疑者が「半落ち」なのか。その謎が、6人と同じように気になって気になってページをめくる手が止まりませんでした。そしてその理由は、期待を裏切らない衝撃的なものでした。大げさかもしれないけれど、人生観が変わる思いのする一冊です。 | ||||
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といった感じのラストでした。はっきり言って、かなり最初のほうに展開は読めました。この本を読む前に、かなりつまらない本を上下巻読破した後だったので、面白かったです。ストーリーの流れが変わっていて良かったですね。6人の視点からの攻めは中々斬新な面白さでした。それぞれの組織の思惑が、一人の容疑者に向かっていくといった読み応えのある作品でした。 | ||||
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純粋に「巧い作品だな」と思いました。社会の中で板ばさみになりながらも、もがきながら真実を知りたいと願う登場人物たち。被疑者の明かせない真実。男性特有の文章の硬さ、表現の硬さ等はありましたが、それを差し引いてもぐんぐん惹き込まれていきました。ただ、ラストが個人的には弱かったかなとも思います。多くの人が追い続けた真実としては…少し。読み進めるうちに期待しすぎただけなのかもしれませんが。 | ||||
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組織の中で生きるということ、その日常のドラマをしみじみとかみしめさせられる逸品でした。警察官、検察官、新聞記者と、語り手の職業は変わっていきますが、組織の中で仕事をしていく上での理想と現実のギャップ、周囲との軋轢、家庭の問題等など、仕事をしている者なら誰もがどこかで共感できる心理情景が、描写の中から浮かび上がってきます。語り手たちの周囲の人間描写にもリアリティがあるんですよね。あ、こういう人ってどこの職場にもいるんだよね、みたいな。脇役にしか見えない人たちの日常にも葛藤のドラマがある。梶という存在も空白の2日間の謎解きも、事件にかかわる人々を描くための触媒なんじゃないか、と感じられました。 | ||||
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本を一気に読んだのは久しぶり。 実は著者の作品を読むのは初めてで、このミス03年度版で知った程度のミステリーアマチュアですが、これは周りの人にも一読を勧めたくなる本です。たまたま僕の周囲に警察、検察、弁護士関係者がいるものでそれなりにリアリティがあるなぁと感心しちゃいました。 | ||||
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