ジェネラル・ルージュの凱旋

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評判

ジェネラル・ルージュの凱旋の評価:

4.24/5点 レビュー 196件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全229件 41〜60 3/12ページ
No.189
(4pt)

大学の旧友の距離感

海堂尊『ジェネラル・ルージュの凱旋』(宝島社、2007年)はバチスタ・シリーズの医療ミステリーである。但し、他のバチスタ・シリーズに比べると、ミステリーの要素は少なく、白鳥圭輔の出番も乏しい。田口と大学同期の速水晃一、島津吾郎が共闘する大学同窓会的な雰囲気も出ている。大学という小中高校とは異質の空間を共に過ごした級友の距離感が清々しさを与える。
本書は『ナイチンゲールの沈黙』と同時期の出来事を扱っている。同じ人物や出来事が異なる視点から描かれており、併読すると内容が深まる。万年講師の田口がバチスタ・スキャンダルの処理によって一躍時の人となったポジションの変化も興味深い。著者の作品は桜宮サーガと呼ばれる統一的な世界観で構築されているが、複線的な視点を有している。それが真実は一つ的なナイーブな独善とは異なるリアリティを深めている。(林田力)
新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249082
No.188
(4pt)

大学の旧友の距離感

海堂尊『ジェネラル・ルージュの凱旋』(宝島社、2007年)はバチスタ・シリーズの医療ミステリーである。但し、他のバチスタ・シリーズに比べると、ミステリーの要素は少なく、白鳥圭輔の出番も乏しい。田口と大学同期の速水晃一、島津吾郎が共闘する大学同窓会的な雰囲気も出ている。大学という小中高校とは異質の空間を共に過ごした級友の距離感が清々しさを与える。
本書は『ナイチンゲールの沈黙』と同時期の出来事を扱っている。同じ人物や出来事が異なる視点から描かれており、併読すると内容が深まる。万年講師の田口がバチスタ・スキャンダルの処理によって一躍時の人となったポジションの変化も興味深い。著者の作品は桜宮サーガと呼ばれる統一的な世界観で構築されているが、複線的な視点を有している。それが真実は一つ的なナイーブな独善とは異なるリアリティを深めている。(林田力)

ジェネラル・ルージュの凱旋 Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋より
4796657541
No.187
(5pt)

この男まさに将軍

ジェネラル・ルージュこと速水の決断力や強引さなど、この男の持つ存在感に魅了される。
速水のカッコ良さのかげで主人公・田口公平もエシックスの沼田相手になかなか味のある戦いを見せる。
エンターテインメント小説でありながら、ドクターヘリの導入問題や、Aiの使用倫理の問題など社会派な面もチラリとのぞかせる。

物語としての完成度も高く第二弾の「ナイチンゲールの沈黙」はいまいちな印象だったが、本作をより楽しむためには事前に読んでおいた方がより理解が深まっていい。
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)より
4796667695
No.186
(5pt)

ジェネラルが格好いい

2作目の「ナイチンゲールの沈黙」を読んで、リアリティの無さに少々がっくりきていたところで本作を手にした。
ナイチンゲールと時間軸が同じなので2作目を読んでいるデジャビュを感じて「あれ?これもやばいか」と一瞬ちゅうちょしたもののちょっと読み進めてみるとこれが実に面白い面白い。
ジェネラルルージュこと速水の格好良さ。
田口VSエシックスの沼田の頭脳(?)戦。
ナイチンゲールでは感じなかった田口のなかなかのしたたかぶり。
など読みどころもいろいろ。
上巻のラストのジュネラル・ルージュのエピソードも好きだなぁ。
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)より
4796667679
No.185
(5pt)

★6つ つけたい、秀作

小学生の時、初めてエラリー・クイーンを読んだ時以来の衝撃。
いや、凄い。脱帽。

圧巻は、「被告」ジェネラル速水と「裁定者」沼田の立場が、大逆転する場面。痛快!
速水とは対立し、敵役と思われていた黒崎「御大」も、速水を病院に残すために駆けつける。
修羅場で、自らへの「屈辱」をも凌駕する「神の降臨」を見た、この人も男であった。偏屈オヤジ、最高!

話は前後するが、初登場の氷姫が、いきなりAIを駆使して児童虐待を暴く場面も良かった。次作での活躍が期待される。

「バチスタ」「ナイチンゲール」同様、医療の現状を憂う筆者の想いが、幹として一本貫かれている。
「ナイチンゲール」と同時進行し、交錯する展開。
いやはや、凄いものを読ませていただきました。
海堂さん、ありがとう!

「バチスタ」「ナイチンゲール」を読んでいないと、おもしろさが半減するので、まだの方は、まずはそちらからどうぞ。

ミステリーではないが、生半可な推理小説や法廷劇より楽しめる、エンターテインメント。
個人的には★6つ以上。最大級のお勧め。
新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249082
No.184
(5pt)

★6つ つけたい、秀作

小学生の時、初めてエラリー・クイーンを読んだ時以来の衝撃。
いや、凄い。脱帽。

圧巻は、「被告」ジェネラル速水と「裁定者」沼田の立場が、大逆転する場面。痛快!
速水とは対立し、敵役と思われていた黒崎「御大」も、速水を病院に残すために駆けつける。
修羅場で、自らへの「屈辱」をも凌駕する「神の降臨」を見た、この人も男であった。偏屈オヤジ、最高!

話は前後するが、初登場の氷姫が、いきなりAIを駆使して児童虐待を暴く場面も良かった。次作での活躍が期待される。

「バチスタ」「ナイチンゲール」同様、医療の現状を憂う筆者の想いが、幹として一本貫かれている。
「ナイチンゲール」と同時進行し、交錯する展開。
いやはや、凄いものを読ませていただきました。
海堂さん、ありがとう!

「バチスタ」「ナイチンゲール」を読んでいないと、おもしろさが半減するので、まだの方は、まずはそちらからどうぞ。

ミステリーではないが、生半可な推理小説や法廷劇より楽しめる、エンターテインメント。
個人的には★6つ以上。最大級のお勧め。
ジェネラル・ルージュの凱旋 Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋より
4796657541
No.183
(2pt)

前作読んでいないので。

「チーム・バチスタの栄光」シリーズ第三弾。

一作目、二作目を読んでいないためか、どうにもついていけない内容でした。
とにかく、あまりにも立ちすぎているキャラが受けつけません。これは漫画にしたらちょうどいいくらいなんじゃないかと思うほどに、登場人物たちがみな極端です。

話の運び方は上手いと思うのですが、最初の段階で受けつけないものはどうしようもない。

あと、シリーズを読んでいないとわからない部分が多いのも気になりました。

やっぱり「チーム・バチスタ〜」から読まないといけないのかもしれません。
新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249082
No.182
(2pt)

前作読んでいないので。

「チーム・バチスタの栄光」シリーズ第三弾。

一作目、二作目を読んでいないためか、どうにもついていけない内容でした。
とにかく、あまりにも立ちすぎているキャラが受けつけません。これは漫画にしたらちょうどいいくらいなんじゃないかと思うほどに、登場人物たちがみな極端です。

話の運び方は上手いと思うのですが、最初の段階で受けつけないものはどうしようもない。

あと、シリーズを読んでいないとわからない部分が多いのも気になりました。

やっぱり「チーム・バチスタ〜」から読まないといけないのかもしれません。
ジェネラル・ルージュの凱旋 Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋より
4796657541
No.181
(5pt)

ジェネラルの風格

田口・白鳥コンビの第3弾。

今回の舞台は救急医療だ。

救急現場でジェネラルの異名を持つ「速水部長」。彼の業者との癒着について内部告発があった。
その真相を探っていくが、これは物語の主軸とはならない。

救急医療とは何なのか、を問うている。

ジェネラルの名が示す通り、修羅場を仕切る速水の描写シーンは圧巻だった。
かっこいい。

この物語は2作目「ナイチンゲールの沈黙」と同じ時期で描かれている。
なので、2作目のセリフも登場するのだが、違った目線でお互いの作品を観れる楽しみがある。

この作品も他の作品の背景や登場人物が織り込まれているので、「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」「螺鈿迷宮」の後に読んでほしい。
新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249082
No.180
(5pt)

ジェネラルの風格

田口・白鳥コンビの第3弾。

今回の舞台は救急医療だ。

救急現場でジェネラルの異名を持つ「速水部長」。彼の業者との癒着について内部告発があった。
その真相を探っていくが、これは物語の主軸とはならない。

救急医療とは何なのか、を問うている。

ジェネラルの名が示す通り、修羅場を仕切る速水の描写シーンは圧巻だった。
かっこいい。

この物語は2作目「ナイチンゲールの沈黙」と同じ時期で描かれている。
なので、2作目のセリフも登場するのだが、違った目線でお互いの作品を観れる楽しみがある。

この作品も他の作品の背景や登場人物が織り込まれているので、「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」「螺鈿迷宮」の後に読んでほしい。
ジェネラル・ルージュの凱旋 Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋より
4796657541
No.179
(4pt)

面白かった

面白かった。それだけで私には十分である。複雑怪奇な事件が起こるわけではなく、謎解きの興奮を味わうこともなく、最後の最後にどんでん返しがあるわけでもないけれども、誰も殺されないのが良かった。やたらとチュッパチャプスをなめている場面が出てきたが、なるほど、そういうことだったのね。ちょっとホロリとさせられるところもあって、なかなか面白くて結構でした。面白くもない「シューマンの指」なんていう本を読んだあとだから、余計に面白く感じたのかもしれないが。
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)より
4796667695
No.178
(3pt)

若干残念。

第一弾の面白さを期待すると、ひどい事に。
救急医療にAIを、という気持ち、志は伝わるのですが。
時間が有ればどうぞ。
新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249082
No.177
(3pt)

若干残念。

第一弾の面白さを期待すると、ひどい事に。救急医療にAIを、という気持ち、志は伝わるのですが。時間が有ればどうぞ。
ジェネラル・ルージュの凱旋 Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋より
4796657541
No.176
(4pt)

医療現場の苦悩

この作品のメインは、医療現場の苦悩でしょう。医療の充実と経営の効率化は、両立することが難しい。そんな重いテーマを田口・白鳥コンビを絡ませながら、読みやすく書いているのではないでしょうか。殺人事件が起きなくても読める小説です。巻末の特別付録が意外と重宝します。「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」と本作の3作品を読んだら、シリーズから離れますが、他社刊行の「螺鈿迷宮」を読むのが順序のようです。
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)より
4796667695
No.175
(4pt)

ミステリーからの脱却

「チーム・バチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」に続く第3弾。本作を読む前に発表順に前2作を読んでおくべきでしょう。この作品では、ミステリーを排除してしまっているので、ミステリーを期待する人にはお勧めできません。しかし、医療現場の現状など医療に関する作者の思いは、より一層深く描かれています。田口&白鳥コンビの活躍は相変わらず面白く、殺人事件など起きなくても次々にページをめくってしまうことでしょう。
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)より
4796667679
No.174
(4pt)

利益第一かそれとも・・・

本書は、『チーム・バチスタの栄光』の続編で2008年に映画化もされた作品である。  読み切って感じたことは、「この小説は作者の強いメッセージが込められている」ということ。 全編を通じて一番気になったキーワードが「現場と経営の温度差」というものだ。  経営側は「病院の利益を考えろ」、現場は「患者の命を救うためなら利益なんてどうでもいい」と読んでいて一番感じたことだ。 これは医療だけに限ったことではないのだけれど、どの分野・業界でも「利益第一主義」に陥っているのではないかと最近思っている。  たぶん作者は「利益を考えることはもちろん大切だ。でも、それと同列、時としてそれ以上に大事なものがあるのではないか」ということを言いたかったのではないだろうか? それ以外でも、登場人物たちからの言葉には考えさせられることが多い。 特に、本作の裏の主役とでも言うべき速水の言葉からは感じることが多と思う。  映画などを見て興味を持った人にはお勧めする。 きっとそれと同じくらい、それ以上の感動と教えを受けることができるだろう。
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)より
4796667695
No.173
(5pt)

お待ちかね!ヒーロー登場

三枚目担当の田口&白鳥主人公コンビに匹敵する、正統派二枚目ヒーローがシリーズにやっとこさ登場。
その名は速水晃一、救命救急センター部長。

シリーズ第一弾『チーム・バチスタの栄光』を上回るスピード感で、海堂ワールドにぐいぐい引っ張り込まれ、気がつけばあっと言う間に読み終えていました。

物語の時系列では同時期を描いている『ナイチンゲールの沈黙』が「陰」なら、本作はまぎれもない「陽」の物語。
冒険活劇さながらの躍動感と背中合わせに、ちょっとしたロマンスもあり、読者を選ばない秀作でしょう。

『ジェネラル・ルージュの伝説』では未だ描かれていない、速水先生の今後の活躍に期待大、です。
続編のスピンオフ作品を切望します♪
新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249082
No.172
(5pt)

お待ちかね!ヒーロー登場

三枚目担当の田口&白鳥主人公コンビに匹敵する、正統派二枚目ヒーローがシリーズにやっとこさ登場。その名は速水晃一、救命救急センター部長。シリーズ第一弾『チーム・バチスタの栄光』を上回るスピード感で、海堂ワールドにぐいぐい引っ張り込まれ、気がつけばあっと言う間に読み終えていました。物語の時系列では同時期を描いている『ナイチンゲールの沈黙』が「陰」なら、本作はまぎれもない「陽」の物語。冒険活劇さながらの躍動感と背中合わせに、ちょっとしたロマンスもあり、読者を選ばない秀作でしょう。『ジェネラル・ルージュの伝説』では未だ描かれていない、速水先生の今後の活躍に期待大、です。続編のスピンオフ作品を切望します♪
ジェネラル・ルージュの凱旋 Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋より
4796657541
No.171
(3pt)

ドラマ化、映画化シリーズ

ドラマ化・映画化されているシリーズということで、書店でも話題の作品。
海堂作品は初めて読むのですが、予備知識がなくともすらすら読めます。
現代の医療の問題点を描きだす作品、ということらしいですが、比較的読みやすく、恋愛を絡めてストーリーが進むので、ドラマ・映画で興味を持った人にもお勧めできると思います。
ただ、初めてこのシリーズを読んだからかもしれませんが、登場人物がカッコイイ!という帯の煽り文句には、少し温度差を感じました。
これはキャラで売る小説なのだろうか、と。
ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)より
4796667679
No.170
(5pt)

惚れるぜジェネラル・ルージュ

今回嵐を呼ぶキーパーソンはオレンジ病棟に君臨する血まみれ将軍、速水。
愚痴外来の看板にして我らが万年講師・田口の大学の同窓で、財政破綻から沈みゆくと夕日と揶揄されるオレンジ病棟で孤軍奮闘辣腕をふるい、患者の搬送ヘリ導入の悲願を抱く医師。
なんといっても速水がかっこいい!
自由奔放・唯我独尊キャラとおもいきや患者と相対するや一転凄まじい外科手術のスキルを発揮……もう言うことなすこと全部かっこいい!抱いて!
そりゃ翔子や花房さん佐藤ちゃん(?)じゃなくても惚れるってなもんです。
イイ男きわまれり。
多彩な脇役陣にもここぞ!という見せ場が用意され実に魅せてくれる。
「ナイチンゲール」の翔子は不謹慎な言動にちょっと引いてたんですが(薄幸の美少年に萌えたり)「ジェネラル・ルージュ」を読むとそのパワフルでアグレッシブ、自分が間違ったと思ってなければ吊るし上げにあっても毅然とした態度を取り続ける姿が素敵で応援したくなる。
翔子の上司・花房師長も凛々しくてかっこいい。猫田師長もとぼけたいい味だしてるし、速水のワンマンぶりに振り回される佐藤ちゃんの哀れっぷりがたまんない。
そしてミス・ドミノ!白鳥の優秀な部下(?)氷姫が遂に本シリーズに殴りこみです。その戦々恐々の働きぶりにはこんな看護師には絶対担当されたくない……と全読者が身の危険を感じること請け合い。

「ナイチンゲール」と同時進行・表裏一体の構成となっているので、ナイチンゲール既読だと「あの時こっちじゃこんなことがおこってたのか!」「この人こんなことしてたのか!」と目から鱗の発見が数々。
両作が両作を補完し面白さが相乗で二倍になる理想的な構成。
遊び心と職人の仕掛けが憎い!

難解な医学用語も出てくるのですが、しかし面白い!リーダビリティーの高さには毎度驚かされます。
医療の事なんてさっぱりわからん私でもすらすら読めちゃうのはやっぱキャラ立ちまくりの人物の魅力とテンポ良く練られた文体の効果でしょうか。
出てくるキャラ男女問わずアクが強くて一人として没個性な人物がいないのは凄い。
中でも速水のかっこよさが際立ってますが(ジェネラル・ルージュの異名を冠するに至った口紅のエピソードとか反則……)翔子視点の田口の描写がなかなか新鮮で(笑)「優しい風貌に似合わず切れ者」「食えない人」「桜宮病院の策士」とか……一作目二作目と田口のトホホな一人称語りに慣れた読者は思わず笑っちゃいます。

院内政治の確執など人間関係は相変わらずドロドロしてますが、速水を筆頭にした現場の医師たちの個性や舌鋒が強烈でクライマックスまで一気に読めます。
新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 新装版 ジェネラル・ルージュの凱旋 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249082