黒と茶の幻想

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評判

黒と茶の幻想の評価:

4.19/5点 レビュー 53件。 B ランク

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平均点4.19pt

Amazonレビュー一覧

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全45件 41〜45 3/3ページ
No.5
(5pt)

今読めてよかった!

あまりの厚さに気後れしながら、それでも、『今』読んでよかったと思っています。「え!高校卒業してもう19年もたってるのか!」というせりふが実感として胸にこたえる今日この頃。町で偶然会った昔の同級生がすっかりおばさんになっていて、「わたしもこうなんだわ!が~ん」と感じたときのショック。でも、目には見えないけれども、私たち一人一人が抱えている夢とか思い出とか、言葉にすると陳腐な、そして、普段はろくに省みようともしていないものを、恩田陸は『森』に投影して鮮やかに私たちに見せてくれます。30代後半は若さとの決別の時期。けれど、作中でも語られるとおり、『別れは終わりではない。始まりなのだ。』最後に節子の力強い語りが本を読み私自身の背中さえも力強く押してくれるようです。『美しい謎』とは何でしょう。人生そのもの?とても長い物語ですが、一つ一つの言葉をかみ締めながら、そう、一歩一歩、山の中の道を踏みしめて進むように、物語を読み進めていけば、、、思いがけない、自分自身の盛を見つけることができるはずです。
黒と茶の幻想 (Mephisto club) Amazon書評・レビュー: 黒と茶の幻想 (Mephisto club)より
4062110970
No.4
(4pt)

「美しい謎」を「うつくしく解決」するために。

「なぜ、自分は、高所恐怖症なんだろう」「なぜ、この世で一番怖いものが<紫陽花>なんだろう」――登場人物の四人の男女に直接関係している謎は勿論、「9の字の机」「表札泥棒」「源氏香」「二人の老婆」「おうまさん」「言葉をかわさない三人の女性」などなど、様々な謎が交差して、いろいろな推論が交わされる。(個人的には、「三人の女性の謎」の解決が、最も「うつくしい」と思いました)解決した謎もあり。次回――14年後まで持ち越された謎もあり。殺人事件も起こらず、犯人も存在しない。でも「多分、犯人は俺だぜ」という台詞は出てくる。「黒と茶の幻想」というタイトルなのに、表紙の英文字は「茶」が「BROWN」じゃなく「TAN」ってとこも謎。「黄褐色の」「渋色の」という意味になってしまうんですね。装幀が…これでいいのかな?という気もしますが。文庫化の時には、鬱蒼と繁る森の写真を使ってほしいような気もします。
黒と茶の幻想 (Mephisto club) Amazon書評・レビュー: 黒と茶の幻想 (Mephisto club)より
4062110970
No.3
(5pt)

おもしろい!

四人のそれぞれの心の分析が、会話を通して深く掘り進められます。ハイキングをしながらという設定なので、それがわざとらしく感じられません。最近、どこかで、食事をしながら、飲みながら、抽象的な話しはできないものです。山のなかでこそそういう純粋な話題を話し合えるのでしょう。私には利枝子に似ている部分があると思ったり、節子に、共感をもったり。男の人は、彰彦、蒔生に何か同感するでしょうか。内向的でありながら、島探検あり、謎解きありの、名作だと思います。
黒と茶の幻想 (Mephisto club) Amazon書評・レビュー: 黒と茶の幻想 (Mephisto club)より
4062110970
No.2
(5pt)

ブラックコーヒー

 この本を読んだあなたは、ずっと隠してきた、ずっと気付かない振りをしてきた、自分の心の暗い部分を見つけてしまうでしょう。自分自身の見たくなかった部分を見てしまい少なからずショックを受けてしまうかもしれません。けれど、それはあなたにとって悪いことではないはずです。珈琲の苦味のようなそれは、あなたに深みを与えてくれるからです。ショックを受けてしまったとしても大丈夫。この「黒と茶の幻想」の全体を流れる静かな感情―愛、憎、喜び、哀しみ・・・―があなたを包んでくれるから。利枝子達四人の切なくも強い生き方に救われるでしょう。
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4062110970
No.1
(4pt)

魅力的な登場人物

それぞれの登場人物の感情がきめ細やか。ミステリーでありながら、上等の恋愛小説のようでもある。4人が森に感じるそれぞれの想い。4人どの人物にも感情移入してしまう。誰もが思い当たるような日常。ゆっくりと時間をかけて読みたかったが、予想以上の面白さにすぐ読み終わってしまった。自分の何度も読み返したい本のリストに加えたい。
黒と茶の幻想 (Mephisto club) Amazon書評・レビュー: 黒と茶の幻想 (Mephisto club)より
4062110970