六番目の小夜子

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評判

六番目の小夜子の評価:

3.72/5点 レビュー 161件。 C ランク

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平均点3.72pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全289件 141〜160 8/15ページ
No.149
(4pt)

たくさんの引き出し

幾つか疑問の残った箇所もあるが、やはりとても面白い。沙世子は沙世子か、しかし謎は解き明かされない方が効果的であるという良い見本だと思う。一つ一つのエピソードが凝っていて、飽きさせないし、人物や、事象を描写する筆致はデビュー作とはいえ流石。近代日本文学を読んでいるときの様な、美しい表現に出会うと、嬉しくなる。 
六番目の小夜子 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫)より
4101234132
No.148
(5pt)

最後になって現実世界に強引に引き戻された

この辺りが批判の強いところでしょうか?
しかし、真っ暗な講堂の中で、ひとりひとりが一行づつ読んでいくところなんて、
ホラー小説のような怖さ、面白さでした。
構成としては夜のピクニックを思いだした。
もちろん、こっちの方が先、作者のデビュー作品です。
実に味わいのある作品に仕上がっていたと思います。
ただ、大学進学をやけに肯定的に受け入れているのが自分にはちょっとでした。
六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)より
4101234116
No.147
(5pt)

最後になって現実世界に強引に引き戻された

この辺りが批判の強いところでしょうか?
しかし、真っ暗な講堂の中で、ひとりひとりが一行づつ読んでいくところなんて、
ホラー小説のような怖さ、面白さでした。
構成としては夜のピクニックを思いだした。
もちろん、こっちの方が先、作者のデビュー作品です。
実に味わいのある作品に仕上がっていたと思います。
ただ、大学進学をやけに肯定的に受け入れているのが自分にはちょっとでした。
六番目の小夜子 Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子より
4103971029
No.146
(5pt)

最後になって現実世界に強引に引き戻された

この辺りが批判の強いところでしょうか?
しかし、真っ暗な講堂の中で、ひとりひとりが一行づつ読んでいくところなんて、
ホラー小説のような怖さ、面白さでした。
構成としては夜のピクニックを思いだした。
もちろん、こっちの方が先、作者のデビュー作品です。
実に味わいのある作品に仕上がっていたと思います。
ただ、大学進学をやけに肯定的に受け入れているのが自分にはちょっとでした。
六番目の小夜子 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫)より
4101234132
No.145
(5pt)

学校という生き物の中で

確かに拭いきれない謎があってやきもきする所もあります。
そこは多くの方がレビューしてくださっているので、割愛します。
「なぜ小夜子というゲームが受け継がれ続けるのか」
本書は、この学校という奇妙な一体感、集団心理にスポットを当てているように感じました。
(その表現が端的に出ているのがあの文化祭だと思います)
私はこの本を、登場人物と同じ年代のときに読みました。
自分は周りとは違う、個別に生きてる。と思っていても学校に呑まれながら生きている、そんな学生としての不安定さ、学校という共同体が生み出す奇妙さ、不気味さ。そういったものが非常によく表されてあって、ドキドキさせられたのをよく覚えています。もしかしたら畏怖に近い思いを抱いていたかもしれません。
今読み返すともう少し落ち着いて読めるのかもしれませんが、やはり人を惹きつける魔力のある本だと思います。印象に残る言葉も多いですし、オススメです。
六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)より
4101234116
No.144
(5pt)

学校という生き物の中で

確かに拭いきれない謎があってやきもきする所もあります。
そこは多くの方がレビューしてくださっているので、割愛します。
「なぜ小夜子というゲームが受け継がれ続けるのか」
本書は、この学校という奇妙な一体感、集団心理にスポットを当てているように感じました。
(その表現が端的に出ているのがあの文化祭だと思います)
私はこの本を、登場人物と同じ年代のときに読みました。
自分は周りとは違う、個別に生きてる。と思っていても学校に呑まれながら生きている、そんな学生としての不安定さ、学校という共同体が生み出す奇妙さ、不気味さ。そういったものが非常によく表されてあって、ドキドキさせられたのをよく覚えています。もしかしたら畏怖に近い思いを抱いていたかもしれません。
今読み返すともう少し落ち着いて読めるのかもしれませんが、やはり人を惹きつける魔力のある本だと思います。印象に残る言葉も多いですし、オススメです。
六番目の小夜子 Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子より
4103971029
No.143
(5pt)

学校という生き物の中で

確かに拭いきれない謎があってやきもきする所もあります。
そこは多くの方がレビューしてくださっているので、割愛します。
「なぜ小夜子というゲームが受け継がれ続けるのか」
本書は、この学校という奇妙な一体感、集団心理にスポットを当てているように感じました。
(その表現が端的に出ているのがあの文化祭だと思います)
私はこの本を、登場人物と同じ年代のときに読みました。
自分は周りとは違う、個別に生きてる。と思っていても学校に呑まれながら生きている、そんな学生としての不安定さ、学校という共同体が生み出す奇妙さ、不気味さ。そういったものが非常によく表されてあって、ドキドキさせられたのをよく覚えています。もしかしたら畏怖に近い思いを抱いていたかもしれません。
今読み返すともう少し落ち着いて読めるのかもしれませんが、やはり人を惹きつける魔力のある本だと思います。印象に残る言葉も多いですし、オススメです。
六番目の小夜子 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫)より
4101234132
No.142
(4pt)

豪腕

ネタバレあるので、イヤな方は読まないで下さい。初期の作品ということもあって、所々に表現が怪しいところが見受けられますが面白いと思います。 ラストのすっきりしないなぜ? という終わり方は好みが分かれると思います。それも作中で語られていた「答えが用意されている問題ばかり考えてきた」弊害なのかもしれません。 黒川先生の行動の意味は、やはり学校をコマに例えて話すシーンに集約されていたのでしょうか? 何にせよ、力技感のある終わり方には違いありませんでした。 厳しい意見も多いですが、売れた瞬間注目されて批判が増えるのはお約束です。 作品を楽しむという意味では楽しめます。批判精神むき出しで読んだら楽しめません。これはそういう作品。黒川先生、幽霊と幽霊に操られた(?)野犬、小夜子の三人の意志が複雑にからまっているのがポイントなんでしょうね。
六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)より
4101234116
No.141
(4pt)

豪腕

ネタバレあるので、イヤな方は読まないで下さい。初期の作品ということもあって、所々に表現が怪しいところが見受けられますが面白いと思います。 ラストのすっきりしないなぜ? という終わり方は好みが分かれると思います。それも作中で語られていた「答えが用意されている問題ばかり考えてきた」弊害なのかもしれません。 黒川先生の行動の意味は、やはり学校をコマに例えて話すシーンに集約されていたのでしょうか? 何にせよ、力技感のある終わり方には違いありませんでした。 厳しい意見も多いですが、売れた瞬間注目されて批判が増えるのはお約束です。 作品を楽しむという意味では楽しめます。批判精神むき出しで読んだら楽しめません。これはそういう作品。黒川先生、幽霊と幽霊に操られた(?)野犬、小夜子の三人の意志が複雑にからまっているのがポイントなんでしょうね。
六番目の小夜子 Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子より
4103971029
No.140
(4pt)

豪腕

ネタバレあるので、イヤな方は読まないで下さい。初期の作品ということもあって、所々に表現が怪しいところが見受けられますが面白いと思います。 ラストのすっきりしないなぜ? という終わり方は好みが分かれると思います。それも作中で語られていた「答えが用意されている問題ばかり考えてきた」弊害なのかもしれません。 黒川先生の行動の意味は、やはり学校をコマに例えて話すシーンに集約されていたのでしょうか? 何にせよ、力技感のある終わり方には違いありませんでした。 厳しい意見も多いですが、売れた瞬間注目されて批判が増えるのはお約束です。 作品を楽しむという意味では楽しめます。批判精神むき出しで読んだら楽しめません。これはそういう作品。黒川先生、幽霊と幽霊に操られた(?)野犬、小夜子の三人の意志が複雑にからまっているのがポイントなんでしょうね。
六番目の小夜子 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫)より
4101234132
No.139
(4pt)

読んだあと、サヨコ伝説をじっくりと、考えてみたい…

深夜のドラマをたまたま見る機会があって、気になっていた作品でした。
ドラマは最初の回しか見ていません。
ですが、学校伝説と謎の転校生というスリリングな設定に、すぐに引き込まれたことはいうまでもありません。小説も「サヨコ伝説」にぐいぐい引き込まれます。
ところが、多くの方がご指摘の通り、オチがありません。フランス映画を観たあとと同じ気持ちになります(「海辺のポーリーヌ」とか)。フランス映画はそのあと観客同士の話題提供のため、あえてオチがないそうですが、作者もそれを狙ってのことでしょうか。
どっちにしても読んだあと、あれこれ考えたいという人にはオススメ。しっかりとしたオチがないとイヤだという人はツラい作品かもしれませんね。
六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)より
4101234116
No.138
(4pt)

読んだあと、サヨコ伝説をじっくりと、考えてみたい…

深夜のドラマをたまたま見る機会があって、気になっていた作品でした。
ドラマは最初の回しか見ていません。
ですが、学校伝説と謎の転校生というスリリングな設定に、すぐに引き込まれたことはいうまでもありません。小説も「サヨコ伝説」にぐいぐい引き込まれます。
ところが、多くの方がご指摘の通り、オチがありません。フランス映画を観たあとと同じ気持ちになります(「海辺のポーリーヌ」とか)。フランス映画はそのあと観客同士の話題提供のため、あえてオチがないそうですが、作者もそれを狙ってのことでしょうか。
どっちにしても読んだあと、あれこれ考えたいという人にはオススメ。しっかりとしたオチがないとイヤだという人はツラい作品かもしれませんね。
六番目の小夜子 Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子より
4103971029
No.137
(4pt)

読んだあと、サヨコ伝説をじっくりと、考えてみたい…

深夜のドラマをたまたま見る機会があって、気になっていた作品でした。
ドラマは最初の回しか見ていません。
ですが、学校伝説と謎の転校生というスリリングな設定に、すぐに引き込まれたことはいうまでもありません。小説も「サヨコ伝説」にぐいぐい引き込まれます。
ところが、多くの方がご指摘の通り、オチがありません。フランス映画を観たあとと同じ気持ちになります(「海辺のポーリーヌ」とか)。フランス映画はそのあと観客同士の話題提供のため、あえてオチがないそうですが、作者もそれを狙ってのことでしょうか。
どっちにしても読んだあと、あれこれ考えたいという人にはオススメ。しっかりとしたオチがないとイヤだという人はツラい作品かもしれませんね。
六番目の小夜子 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫)より
4101234132
No.136
(4pt)

辻褄は合わないが、怖く、楽しく読めた

犬の出現、沙世子にハーメルンの笛吹き男のように犬を呼ぶ力があるんだと思っていたが、あとになってそんな能力はないことが分かる、とすると、沙世子が少年たちを河原に連れて行くのは不自然、部室の火事に多くの野犬が出てくるのも理解困難。「彼女」である加藤を、自室に居ながら心臓発作を起こさせるほど恐ろしい目に合わせたのは、誰なのか。二番目の小夜子の霊だというのか。読者を怖わがらすことには成功しているが、その恐怖を裏で操作している存在が何なのかがわからない。黒川だけでは説明がつかない。
ホラーを横に置いて、この小説を青春小説として読めば、有名進学高校の最終学年生たちの友情のぶつけあい、恋愛、受験勉強や学園祭での高揚感と喧騒、卒業時の愛惜感など、大人になるための通過儀礼ともいうべき学園生活の最後の一年間が、季節や情景の移り変わりとともに、後の「ネバーランド」や「夜のピクニック」に劣らないぐらい見事に描出されている。
思うことや言うことや行動は大人と似ていても、純粋で、まだ大人の世界の悪に染まっていないところがさわやかで、好感がもてる、その時期が懐かしい。
物語はハッピーエンドで終わったが、何故かマニアルは再製され、鍵も次年度の生徒に渡された。主人公の秋が終わらせたいと思った「小夜子」が、まだ続くことになるだろう。この力は何だろう、黒川の意思だけとは思われない、黒川や沙世子の後ろに何かがいる。それは、謎のまま残った。
六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)より
4101234116
No.135
(4pt)

辻褄は合わないが、怖く、楽しく読めた

犬の出現、沙世子にハーメルンの笛吹き男のように犬を呼ぶ力があるんだと思っていたが、あとになってそんな能力はないことが分かる、とすると、沙世子が少年たちを河原に連れて行くのは不自然、部室の火事に多くの野犬が出てくるのも理解困難。「彼女」である加藤を、自室に居ながら心臓発作を起こさせるほど恐ろしい目に合わせたのは、誰なのか。二番目の小夜子の霊だというのか。読者を怖わがらすことには成功しているが、その恐怖を裏で操作している存在が何なのかがわからない。黒川だけでは説明がつかない。
ホラーを横に置いて、この小説を青春小説として読めば、有名進学高校の最終学年生たちの友情のぶつけあい、恋愛、受験勉強や学園祭での高揚感と喧騒、卒業時の愛惜感など、大人になるための通過儀礼ともいうべき学園生活の最後の一年間が、季節や情景の移り変わりとともに、後の「ネバーランド」や「夜のピクニック」に劣らないぐらい見事に描出されている。
思うことや言うことや行動は大人と似ていても、純粋で、まだ大人の世界の悪に染まっていないところがさわやかで、好感がもてる、その時期が懐かしい。
物語はハッピーエンドで終わったが、何故かマニアルは再製され、鍵も次年度の生徒に渡された。主人公の秋が終わらせたいと思った「小夜子」が、まだ続くことになるだろう。この力は何だろう、黒川の意思だけとは思われない、黒川や沙世子の後ろに何かがいる。それは、謎のまま残った。
六番目の小夜子 Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子より
4103971029
No.134
(4pt)

辻褄は合わないが、怖く、楽しく読めた

犬の出現、沙世子にハーメルンの笛吹き男のように犬を呼ぶ力があるんだと思っていたが、あとになってそんな能力はないことが分かる、とすると、沙世子が少年たちを河原に連れて行くのは不自然、部室の火事に多くの野犬が出てくるのも理解困難。「彼女」である加藤を、自室に居ながら心臓発作を起こさせるほど恐ろしい目に合わせたのは、誰なのか。二番目の小夜子の霊だというのか。読者を怖わがらすことには成功しているが、その恐怖を裏で操作している存在が何なのかがわからない。黒川だけでは説明がつかない。
ホラーを横に置いて、この小説を青春小説として読めば、有名進学高校の最終学年生たちの友情のぶつけあい、恋愛、受験勉強や学園祭での高揚感と喧騒、卒業時の愛惜感など、大人になるための通過儀礼ともいうべき学園生活の最後の一年間が、季節や情景の移り変わりとともに、後の「ネバーランド」や「夜のピクニック」に劣らないぐらい見事に描出されている。
思うことや言うことや行動は大人と似ていても、純粋で、まだ大人の世界の悪に染まっていないところがさわやかで、好感がもてる、その時期が懐かしい。
物語はハッピーエンドで終わったが、何故かマニアルは再製され、鍵も次年度の生徒に渡された。主人公の秋が終わらせたいと思った「小夜子」が、まだ続くことになるだろう。この力は何だろう、黒川の意思だけとは思われない、黒川や沙世子の後ろに何かがいる。それは、謎のまま残った。
六番目の小夜子 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫)より
4101234132
No.133
(4pt)

妙に後を引く小説

学校に伝わる奇妙な伝説を題材にしたホラー、美しい謎の転校生、探偵めいた男子との攻防、彼女に憧れるイノセントな女友達・・・と素材は古典的。あとがきに「NHKの少年ドラマシリーズへのオマージュとして書いたつもり」とありますが、あえて古典的な枠組みを踏襲し、その中で新しいものを生み出そうとした著者のパワーが感じられる作品だと思います。つっこみどころや首をかしげる点も少なくないのだけれど、読み始めると止まらなかったし、怖かった! 学校という場、高校生という対象だから成立しうる物語で、説明口調が気になる箇所もあるものの(そのくせつじつまは合わないんだなあ・・・)、臨場感たっぷりで、実にゾクゾクと恐ろしい。ちょっと古風な高校生活が丹念に書かれているのが好ましく、その時代をなつかしむ人にとっては甘美な怖さかもしれません。
著者の『三月は深き紅の淵を』という作品に次のような文章が出てきます。ある女性編集者が言う言葉。
「名作や傑作って、インパクトはあるし感激するけど、意外にすこんと抜ける。うまく出来てる小説ってそうです。長く心のどこかにひっかかってる小説って、そういう小説じゃない。印象に残る作品っていうのは、アクの強いオリジナリティのあるものの方でしょう」
あれー、これってまさに『六番目の小夜子』じゃないの??と思いました。まったく、妙なアクがあって後を引く作品なのです。
六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)より
4101234116
No.132
(4pt)

妙に後を引く小説

学校に伝わる奇妙な伝説を題材にしたホラー、美しい謎の転校生、探偵めいた男子との攻防、彼女に憧れるイノセントな女友達・・・と素材は古典的。あとがきに「NHKの少年ドラマシリーズへのオマージュとして書いたつもり」とありますが、あえて古典的な枠組みを踏襲し、その中で新しいものを生み出そうとした著者のパワーが感じられる作品だと思います。つっこみどころや首をかしげる点も少なくないのだけれど、読み始めると止まらなかったし、怖かった! 学校という場、高校生という対象だから成立しうる物語で、説明口調が気になる箇所もあるものの(そのくせつじつまは合わないんだなあ・・・)、臨場感たっぷりで、実にゾクゾクと恐ろしい。ちょっと古風な高校生活が丹念に書かれているのが好ましく、その時代をなつかしむ人にとっては甘美な怖さかもしれません。
著者の『三月は深き紅の淵を』という作品に次のような文章が出てきます。ある女性編集者が言う言葉。
「名作や傑作って、インパクトはあるし感激するけど、意外にすこんと抜ける。うまく出来てる小説ってそうです。長く心のどこかにひっかかってる小説って、そういう小説じゃない。印象に残る作品っていうのは、アクの強いオリジナリティのあるものの方でしょう」
あれー、これってまさに『六番目の小夜子』じゃないの??と思いました。まったく、妙なアクがあって後を引く作品なのです。
六番目の小夜子 Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子より
4103971029
No.131
(4pt)

妙に後を引く小説

学校に伝わる奇妙な伝説を題材にしたホラー、美しい謎の転校生、探偵めいた男子との攻防、彼女に憧れるイノセントな女友達・・・と素材は古典的。あとがきに「NHKの少年ドラマシリーズへのオマージュとして書いたつもり」とありますが、あえて古典的な枠組みを踏襲し、その中で新しいものを生み出そうとした著者のパワーが感じられる作品だと思います。つっこみどころや首をかしげる点も少なくないのだけれど、読み始めると止まらなかったし、怖かった! 学校という場、高校生という対象だから成立しうる物語で、説明口調が気になる箇所もあるものの(そのくせつじつまは合わないんだなあ・・・)、臨場感たっぷりで、実にゾクゾクと恐ろしい。ちょっと古風な高校生活が丹念に書かれているのが好ましく、その時代をなつかしむ人にとっては甘美な怖さかもしれません。
著者の『三月は深き紅の淵を』という作品に次のような文章が出てきます。ある女性編集者が言う言葉。
「名作や傑作って、インパクトはあるし感激するけど、意外にすこんと抜ける。うまく出来てる小説ってそうです。長く心のどこかにひっかかってる小説って、そういう小説じゃない。印象に残る作品っていうのは、アクの強いオリジナリティのあるものの方でしょう」
あれー、これってまさに『六番目の小夜子』じゃないの??と思いました。まったく、妙なアクがあって後を引く作品なのです。
六番目の小夜子 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫)より
4101234132
No.130
(4pt)

完璧よりも空気を

ラストの批判が多い作品だ。(本作に限らず、恩田氏の作品は総じてそうだが…)しかし、私は十分素晴らしい、何度も繰り返し読むのに値する作品だと思う。どこにでもある進学校で、優秀な生徒たちの手によって、サヨコゲームが脈々と続いていく。プロローグ、エピローグで顕れる、「川」ということば。ささやかで、キラキラと輝いて、そして澱みなく永遠に流れ続ける。まさしく、恩田陸が書こうとする「青春」そのものだ。彼女はいつも、永遠に続く流れを書こうとしたのだと、私は思っている。だから終りがない。綺麗に終わらせてはいけないのだ。ページが終わっても、登場する人物たちの人生は終わっていない。だから恩田陸は謎を謎のままにする。ラストをラストにしない。そうすることによって、読者はいつまでも登場人物を追い続けることが出来るのだ。
六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 六番目の小夜子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)より
4101234116