(短編集)

空中ブランコ

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評判

空中ブランコの評価:

4.39/5点 レビュー 318件。 A ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全474件 361〜380 19/24ページ
No.114
(4pt)

楽しい

娯楽作品として、非常によくできた短編集である。おもしろい。小説に対する感想としてはこれで充分である。以下はとても個人的な付け足しである。まず、主人公の伊良部医師がひまそうであることが重要だ。ひまとは何か。助けを求める人々が接触したときに、「多忙を理由に門前払いを食わせない。診察を断わらない」ことを意味する。実は、患者たちの悩みはかなり深刻なものであり(一見そうは見えないように軽く描かれているだけで)、各々の人生は破綻に瀕している。だから何よりも大事なのは「まずそばにいる時間をとる」ことである。誰かがだれかのためになるための基本は「その人のそばにただいる」ことができるかどうか、である。これはかなり難しい。だから伊良部先生がすぐにビタミン注射をするくらいのことは、大目に見よう。
空中ブランコ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中ブランコ (文春文庫)より
4167711028
No.113
(5pt)

ユーモアと、人間模様の描写のバランスが取れた、「伊良部シリーズ」のベスト作

私は、荻原浩からこの奥田英朗に入り、これまでに、どちらの作家も全作読破したのだが、この二人は、読めば読むほど、本当に共通点の多い作家だと、つくづく思う。
コピーライターという前職からくる軽妙な文体、シリアスな作品からユーモア小説まで、どんなジャンルの作品でも書きこなしてしまう器用さということだけでなく、最も出来が良く、読み応えがあるのが、ユーモア小説などの肩の凝らない作品であることまでもが共通していると思うのだ。最後の点については、「真夜中のマーチ」の解説で北上次郎氏が述べているように、「最悪」や「邪魔」のようなシリアスな作品こそが大傑作だとする意見もあるようだが、私は、奥田英朗の本領は、やはり、「伊良部シリーズ」や、「ガール」などにあると思っている。
「伊良部シリーズ」には、この「空中ブランコ」の外に、第1作の「イン・ザ・プール」と第3作の「町長選挙」があるのだが、直木賞を受賞したからいうのではなく、この作品の出来が頭抜けている。 
「イン・ザ・プール」は、面白いことは面白いのだが、全体的に、精神科に通院するに至った登場人物たちそれぞれの人間模様の描写が弱く、伊良部の面白さだけが浮き上がっているところがあり、それゆえ、中には、凡作も見られるのだ。また、「町長選挙」になると、シリーズ物の常として、ネタ切れ模様で、特に、どこかであったような話2題は、やたらと理屈っぽく、面白さも半減してしまっているのだ。 
それに対し、この作品は、2作目ということもあり、作者の伊良部の活かし方も堂に入ってきており、面白さも全開であるだけでなく、登場人物たちの切羽詰まった人間模様の描写とのバランスが取れており、1作たりとも凡作がなく、全体が、高い水準でまとまっているのだ。特に、「女流作家」の胸が熱くなるようなラスト7ページは出色であり、単なるユーモア小説の域を完全に超えている。 
空中ブランコ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 空中ブランコ (文春文庫)より
4167711028
No.112
(5pt)

伊良部先生シリーズは第2作もやはり面白い

伊良部先生シリーズの第1作の「イン・ザ・プール」がとても面白かったので、早速の第2作の本書を読んだが、第1作を上回る面白さであった。
ストーリー展開は基本的に第1作と同様で、様々な症状の心身症患者が伊良部先生を訪れて、先生の無茶苦茶な行動に振り回される中で、病状改善の糸口を見つけるというパターンだ。
今回は、空中ブランコがうまくできなくなったサーカス団員や、一塁への送球ができなくなったプロ野球の三塁手など、ユニークな症状を持つ患者が5名が登場する。それぞれの症状は外から見ると滑稽だが当人は当然真剣に苦しんでおり、その患者達が伊良部先生のやりたい放題の行動に振り回される姿は実に笑える。ただし本書の面白さはそのどたばたの中で患者達が、心身症になった真の原因に自ら気づいて立ち直りのきっかけを発見するところにあると思う。
5作のどれも面白かったが、個人的に暴力団の若頭が先端恐怖症にかかる2作目の「ハリネズミ」が、無理やり注射を打たれるシーンや、血判状を押すシーンや、対立するやくざの吉安と喫茶店で対決するシーンなど笑えるシーンが満載で一番気に入りました。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.111
(5pt)

プラセボ

お話の中で登場する患者さん達の様々な症状、他人事とは思えませんでした。
自分もパニック発作で心療内科に行った経験があります。
本を読み終えてからは発作が出そうになると伊良部先生が呑気に言います。
「どうせ運動不足なんだから、ちょっとくらい心臓バクバクさせたほうがいいよ」
まったく、他人事だと思って。
身の回りの厄介なことが、少しずつくだらないことに見えてくる一冊です。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.110
(4pt)

短時間で読める本

2時間ぐらいで読み終えました。
短編集なのでさくさくと進みます。
読んでいるこちらも伊良部に癒されます。
実際にこういう人が居たらやはり「変な人」って一歩ひいてしまうんでしょうけれど。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.109
(5pt)

笑いながら人生の垢を落とす快感

成功者として歩む代償のように蓄積していく見得やプライド、重圧。それが澱のようにたまって主人公たちの心を蝕み、神経症となって表れる。教授のヅラをひっぺがしたい衝動に駆られる医者、箸や爪楊枝と尖ったものが怖いヤクザ……。笑ってしまうが、本人たちの悩みは深刻だ。なあんだ、感じたまま、思ったままに、言葉にし、行動すればいいんだ、と気づいたとき、主人公は苦しみから解放されるのだが、その「無垢な心」を教えてくれるのが、愛らしい子供でも聖職者でもなく、メタボな醜悪おやじ=伊良部医師、というのがいい。ゲラゲラ笑いながら読んだあと、小躍りしたいような気分になる爽快な短編集。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.108
(5pt)

心が癒されるユーモア小説

久し振りに心が癒されるユーモア小説を読んだ。
内容は、少し風変わりな精神科医の伊良部一郎先生と
神経質症の患者とのやりとりがユーモラスでとても面白い。
特に、伊良部先生のセリフが、医者とは思えない言動で、
思わず吹き出してしまうことがたびたびあった。
患者は、とても真剣に悩んでいる。
それを伊良部先生の純真なカウンセラーを受けることによって、
大きな気付きが生まれる。
そのときに、読者も癒されるのだと思った。
五編の短編で気分転換に読むのに丁度よかった。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.107
(5pt)

人前で読んではいけません!

最初の「空中ブランコ」から、すっかり笑いのツボにはまってしまいました。”柔をもって制す”というか、”ぬかに釘”か、まったくつかみどころのない、それでいて的を得ている名精神科医(迷医?)伊良部せんせーの治療と行動、言動にこっちも癒されました。
一番笑ったのは、伊良部せんせーが豹柄の服を着たときサーカスの人が真っ先に、サーカスの豹ーひょう太ーの檻を覗いた、というくだり。普通の人じゃ絶対やらないことを平気でやってしまうせんせーの性格がよく現れていて、電車の中で噴き出してしまいました。(赤面)
この稚気いっぱいの伊良部せんせー、最初の数話ではもう中年のおじさん、西田敏行さんのイメージだったのですが、本当はまだ36歳なのですね。
テレビ朝日の金曜深夜ドラマあたりで映像化して欲しいと思いました。ゴールデンよりもこういった時間帯やマイナーなドラマの方があっているように思います。
とにかく、ストレス社会の中、こういう本によって多いに笑う事はとっても大切だと思います。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.106
(4pt)

中途半端なドラマを見るくらいならこれを読もう

いかにも現代小説らしく、軽くさらっと読めるのがよい。そして面白いのでよい。です。
精神科医の伊良部先生を軸として、5つだったかな?の短編ストーリーが収められています。ストレス等など様々な症状で精神的に参っている患者たちが、癒されていく様子が描かれているのです。水戸黄門的ワンパターンなんだけど、それでも面白いからよいです。もしくは、だから面白い?のかな。
なかなか良い娯楽小説だと思います。
さらっと読めて軽い感じだけど、決して軽すぎない。ドラえもんが、子供でも見られる漫画であると同時に大人が見ても楽しめたり泣けてしまったりするのと似てるような(??)うむ、ちょっと無理な例えかしら(苦笑)
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.105
(4pt)

癒されたい現代人へ

皆がさまざまなストレスを抱えながら生きていて、自分もある日突然精神病だの神経症だのを発症するかもしれない、と多くの人が不安に感じているという今の時代だから、この小説で神経科の門をたたく登場人物たちに、読者は親近感と共感を覚えるのだろう。伊良部先生の、一見奇怪ながら純真無垢な振る舞いに触れ、患者たちは見失いかけていた自分の本当の姿、あるべき生き方を再び見出して立ち直る。
収められている5つの短編はそういう意味では皆同じお話。悪く言えばワンパターンということだが、伊良部先生のイノセンスに笑い、癒され、飽きることなく読んでしまう。水戸黄門だってワンパターンと知りながら見続けてしまうじゃないですか、そんな愛すべき小説。「フォレスト・ガンプ」とも通ずるような笑いと癒しを感じる。
私の気に入りは「義父のヅラ」。読んでいて最高に元気になる。「ハリネズミ」は読んで笑っているうち、なんだかこの登場人物がいとおしくなる。最後の「女流作家」はちょっぴり感動、ほろりとする。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.104
(5pt)

笑えるだけじゃない奥が深い小説

すごく面白い小説です。
安心して人に勧められます。
僕がこの作品がスゴいと思うのはただ笑えるだけじゃなくて、この作品に出てくる患者たちが現代を生きる僕たち一人一人を表してるのではないかと思わせることです。
彼ら、彼女らほどではないけど、僕らも程度の差こそあれどこかおかしい所があって非合理的
な行動を取る。
それはもしかして現代社会を生きるためには仕方のないことなのかもしれない。
でも伊良部先生は「そんなの大したことないよん。」と身をもって教えてくれる(笑)
本人は気づいてないと思うけど、彼は確かに患者たちを、僕たちを癒してくれる。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.103
(3pt)

電車の中では読めません

イン・ザ・プールを読んだら続きも読むべしと思い買ってみた。私のお気に入りは「義父のヅラ」。電車の中で読みとおすのが大変だった。タオルで口を隠したりしたが、多分、周囲の人は私をとんでもなく変な奴だと思ったに違いない。誰にでも覚えがあるだろうことを、登場人物にさりげなく託し、それをぽーんと投げ捨ててしまう潔さに、爽快感を覚える。登場人物すべてなんて変な奴、でも、変じゃない奴なんて実はこの世の中には一人としていないんじゃないかと、ぐふふと笑いながら思った。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.102
(5pt)

一夜で読める面白さ

誰にでも 思い当たるような、気になる症状を持った様々な職業人間の生活に
子供のような好奇心と親の七光りをフルに使って、体当たりで飛び込む伊良部医師。
特に意図したわけでもないようなのに、患者の精神生活を着実に向上させていく。
安心して楽しく読める本です。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.101
(4pt)

トンデモ精神科医コメディー

今回伊良部先生は、サーカス見たさに毎日往診しますw
見るだけではなく、なんと空中ブランコにも挑戦!
豹柄のレオタードに身を包み、プレスリー並に太ったフレディ・マーキュリーという感じだそうです…
死者を笑いに使うなぁ(泣)
でも笑ってしまった…
最後の話、伊良部先生は小説に挑戦しますw
が、それより愛子の台詞は、奥田さんの代弁でしょうかw
特に最後の2ページはそんな気がしました。
『人間の宝物は言葉だ。
一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。
その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。
神様に感謝しよう。』
ぐっときました。
前作同様、おすすめ!
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.100
(4pt)

信じられないお医者様

なんの予備知識もなしに、「そういえば以前、テレビで紹介されてたなー」って思って読んでみました。
タイトルからしてサーカス団の話かと思えば予想外に精神科のお医者様が主人公じゃないですか。この意外性と、治療をしてるんだかどうだかわからない状況が、なんともいえずおかしくて。
いろんな患者さんが悩みを抱えてやってくるのだけど、頼りになるのか、ならないのかがよくわからない。本当につかみ所がないんですね。でも、気がつけばみんな治療されているところも不思議。
現代はココロの病をもった人が多いストレス社会。本当に必要なお医者様は、実はこんな人かもしれませんね。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.99
(5pt)

電車の中では読まないで!!

とにかく笑えます!
変な医者にありえない持病を持った患者が尋ねてくる、
という内容なのですが、爆笑です!
この変な医者、伊良部のキャラにハマってしまうと思います。
ただし注意が1つ。
電車の中や、人が多い場所で読むのは禁止です!
すんごい冷たい視線が。。。。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.98
(4pt)

ギャグ漫画的キャラの織り成す、けっこう深い物語

型破りで破天荒な精神科医・伊良部の活躍?を描く、「イン・ザ・プール」に続く第二弾。
連作5編が収録。
多様な症状に悩む患者5人が、それぞれの語り手になっています。
何の予備知識もなく読み始め、「なんだこの医者?いや、ありえないから!」と一瞬引き気味になったけども、
読み進めるうちに「いいぞ伊良部!そのまま我が道をばく進しろ!」とにんまりしながら応援したくなります。
仕舞いには「こんなお医者がいてくれたら・・・」とまで思ったりして。
5人の患者のキャラと悩みも個性的で、マンネリ化しません。いろんな人の人生の深淵を、垣間見たような感じさえするくらい。
はちゃめちゃなギャグ漫画的主人公が織り成す、けっこー深い物語だと思います。
楽しめます。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.97
(4pt)

伊良部先生

こんなおもしろい本は初めて読みました。おかしくて電車の中で読めないほどでした。伊良部先生最高です。本当にこんな精神科医が存在したらいいですね。実は頭がよく、ユーモアがあり、天然ボケの伊良部先生が大好きです。奥田英朗さんの作品の中で一番おもしろい本です。超おすすめ。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.96
(5pt)

どれも読み応えのある物語です。

直木賞受賞作にふさわしいエンターティメント性に優れた娯楽小説です。
人間には、一生のうちに、二度ほど、大きく精神を病む危機がやってくるそうです。
その時に、伊良部先生のようなお医者さんと出会えたら、とても楽しいでしょうね。
今は、またインザプールしか映像化かされていませんが、空中ブランコも後々には
必ず映像化されるでしょう。その際には、絶対に見るつもりです。
特に、「ハリネズミ」や「義父のズラ」は、壮絶な作品になりそうです。
たぶん、オチをしっていても、楽しめると思います。
そういう意味で、本著は、上質な落語などにも通じる、高尚な笑いを提供している作品だといえるのではないでしょうか。
それから、当時の直木賞選考委員に、ズラの方が居なかったということも幸いだったといえます。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705
No.95
(5pt)

これスゴイ!!!

最近、文芸書とよばれている本を読み始めたのだが、こんなに笑った本は初めてだ。夜、部屋で読んでよかった。。人前で読んでいたら変な人になってた。。それでいて、ちゃんとメッセージもあって、読み終ったとき、心が暖かくなる。丁度、気持ちが沈みまくっている時にこの本を読んだので、かなり気持ちが軽くなった。この本のおかげだ。伊良部は精神科医として、物語中の人を治療してるけど、それと同時に読者も癒している。
空中ブランコ Amazon書評・レビュー: 空中ブランコより
4163228705