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イニシエーション・ラブ
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イニシエーション・ラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全143件 101~120 6/8ページ
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ある新聞の批評を見て、以前から気になっていたのでようやく読みましたが、(謳い文句の)最後から二行を読んだ時には「?…あ、なるほど」という感じで、衝撃はなかったものの悪くない印象でした。途中で何度も違和感を感じたので最後を予想したものの、少し違ったからです。 最初の設定が静岡県の大学生達というのは、昔静岡大学を受験したこともあり、親近感を感じて入りやすかったのですが、ストーリーは軽薄な印象を受ける学生生活を描くだけで、あまり読み応えがありませんでした。それに、性的な描写はいらなかったし、社会人になってからの生活は少し暗く、読むのが苦痛にもなりました。 しかし、それも最後の(どんでん返しの)為には我慢出来る位の長さです。 そして最後ですが、ミステリー好きならかなり見当はつくと思います。勘のいい人なら「最後から二行」で分かるかも…だって一行で印象が変わるって、アレしか思い付かないから。 かといって、面白くなかったとは思いません。一応、パラパラ読み返しましたし、伏線も上手かったように思います。 | ||||
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ミステリとして読んでみてトリックの安直さにがっかりしたという方が多いみたいですね。私はこの作品のことはまったく知らなくて、たぶんどこかの検索でひっかかってきた時知ったと思うのですが、「ラストの2行」という言葉に魅かれて読み始めました。また、この作者のことも知らなかったので、今時の若手作家の軽いラブストーリーだろうと思っていました。 ミステリとして読まなかったのでそちらの方の失望というのはなかったですが、「ラストの2行」のことを聞いていなかったら、何も気がつかずにさらーっと読んで終わりだったような気がします。実際読み終わっても「2行ってこれ?これの何が?」と思ってしばらく気がつきませんでした。作者がちょっとひねって作ったという試みとしてはまあまあなんじゃないでしょうか。 ストーリーとしては、まず主人公の鈴木君ですが、自分が心を決めてからきちんと女性とおつきあいしたいとか、なので相手もいろんな男性に気軽に話しかけるような軽々しい女性はダメだとか、相当に保守的だと思いました。なので白いブラウスに紺色のスカートで合コンにやってきた少年のような体型の清楚なマユちゃんを好きになるわけです。最初の時点ではこれが80年代半ばを舞台設定にしていると気がつかず、今時の典型的な草食系の男性が、自信がなくて女性に臆病なだけのくせにカッコつけてると思い、情けないやつだな〜、なのに一人前に言い訳がましい理屈ばっかりと思って読んでいました(^^;。さらに、セックスの時、コンドームをつけなくても妊娠する確率なんか少ないもんだろうと思って、何もつけずに強行するあたり、なんてバカで勝手でいやなやつなんだろう、と(^^;。作者の名前からしててっきり女性だと思っていたので、こういうことをさらっと書ける女性ってどういう神経?とまで思いました。これはつまり昔のことだから、男性の考え方もこんなふうに古かったし、勝手な部分があったんだよ、ということなんでしょうね。もっともこの鈴木クン、就職で東京へ行ってから変貌するのですが実は・・というか、このあたりまでネタバレするとまずいので、後は手にとって読んでみて下さい。 確かに、登場人物は、わかってみればみんな自己中心でいやなやつばかりなのですが、私はそれを作者が人間をさめた目で見て描いたと感じました。ありきたりでつまらない流れの恋愛ばかりと言われればそうなのですが、むしろそれが現実に近いのでは?出身校や会社で人を判断する、二股かけてどっちがいいか様子を見る、いい方を選んだ時にはもう一方への愛情は消え失せている、自分の分際もわきまえないで好きな相手の恋人に醜い嫉妬をする・・・自分たちが現実でやっていることは、きれいごとを言っても、意外とこれに近いんではないでしょうか。 恋愛小説として読み、ラストに意外などんでん返しがあるという意味では、ユニークな小説だと思います。読んでソンをしたとは全然思わないし、なかなかよかったと思いました。 | ||||
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一回しか読みたくない内容でした。登場人物がもれなく不愉快な小説。確かに通過儀礼。振り返りたくありません。 | ||||
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叙述トリックの名作ということで購入したのだが、それほど驚きもなかった。 確かに途中までは自分も騙されていたが、はっきり言って、最後の二行でどんでん返しって言っている人は、自分の記憶力を疑ったほうがいいと思う。 内容もトリックを隠すためにいろいろと工作をしているわけでもなく、男女が惹かれあってセックスして……、とそれだけ。 オススメかどうかを問われたら、僕は別の作品をオススメしたい。 | ||||
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トリック自体はもの凄いと思います。 ただ、仕掛けそのものが凄いだけで肝心の内容は そこまで面白いかなぁ・・・と言った感じですね。 やはり恋愛小説として読むよりは、断然ミステリーとして読むべき作品でしょう。 | ||||
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こーゆー女書くのって男だよなぁ、と思いつつ調べてみたらこの乾くるみさん、本当に男性でした。 とある某大物小説家もよく書くけど、男の主人公の前にふと現れる大人びて達観した物わかりのいい女って もうちょっと深く描写できないのかってくらい願望臭い。 かつ、ヒロイン(?)のマユ、主人公(?)の鈴木さん、ともに没個性。 小説の中に1人や2人こういうのがいてもいいけど、ほぼ全員の性格がどっかでみたようなステレオタイプなので、 合コンの始まりから読む気は失せる。 わざとなのかもしれませんが、手が伸びないとその大事なラストまで読めないのですが・・・。 ので、適当にとばしながら読んで、ラスト2行を読むと正直????でした。 解説を読んで、ラスト2行を読んでみてオチのアタリをつけて(『噂』って小説とちょっと被っていたので)読み返すと、ああそういうことか、と再読の必要性には気づかされる。照合が必要な小説です。 ただ、1回目はとにかくしんどいでしょう。 理由はただ一つ、ここにでてくる恋愛が面白くないからです。 そういう視点でみたら、完全に駄作。 そのため2回目のほうが多分面白いですので、もし忍耐力がある方は頑張って1回目を読んでみる事をオススメします。 | ||||
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他の方が書いてらっしゃるとおり、小説の恋愛は読んでられないほどぬるいのですが、それも作者の意図なのでしょう。 因みに私は「最後の2行」を読んでも理解出来ず、最初ポカーンでした。(この本を勧めてくれた人に確認してやっと分かりました) 話自体が面白い訳ではないので評価は難しいですが、よく考えられてるなあとは思います。あと、一緒に購入されてる作品が「葉桜の季節に君を想うということ」だったのにはちょっと笑いました。 | ||||
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本書のレビューにほかの推薦図書を書いてはいけない。 それだと相互にネタバレしてしまいます。 この手の小説にはだまされてあげるのが一番。 ただ、そのためには、小説のお話が退屈すぎます。 なので、「最後から2行目」というのを期待しないと読めません。 しかし、そうして構えると、トリックにそんなに効果がないというか。 個人的には「カラット探偵事務所」のが好きです。 あ・・・。 | ||||
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噂通りのひっくり返された感は多少あるけど、 それまでの内容があまりに普通すぎて 読み返す気にはなれません。 恋に浮かれているときに、 便秘の裏にそんな意味があるなんて思いもしないけど やっぱり何だかなぁって感じです。 | ||||
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いわゆる叙述トリックっていうんでしょうか。あまりがっちり謎解きしてやろうと読む方ではないので最初よくわかりませんでしたが、わかっても「ふーん」って感じでした。読みづらくはないので暇つぶしにはなるんじゃないでしょうか。 | ||||
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ストーリーが、あまりにチープで陳腐な恋愛小説なのが難点です(笑) 「どんな仕掛けだろう?」ただそれだけのために頑張って読みましたが、基本的に恋愛モノが苦手な自分には、ラストまでが苦痛でした…。もっと短くてもよかった。 確かに、まんまと騙されました。 ただ、恋愛モノや性描写に対して嫌悪感のある方には…どうかなぁ。胸を張ってオススメはできません。 ちなみに、最後の2行や解説だけでなく、最終章で全貌がわかる可能性も大なので、読む際には十分お気をつけて。 | ||||
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最初、僕は恋愛小説としてこの本を読んでいたので読み終わった後の不快感はちょっとぬぐえないものがありました。 特にbパートからの主人公には「最後こいつ痛い目にあわねーかな」とか思いながら読んでいました。(結局何も起こらなかったわけだが・・)でもこの物語は最後の2ページを見て読み終わったとき思わず「おぉ!!」と思ってしまったのも事実。確かに自分はこの2ページの種明かしでかなりの衝撃を受けました。(再読してどんどん種明かしをしていくのも正直かなり自分には新感覚でとてもよかった。)しかしどうしても小説としての内容の薄さは隠しきれてないように見えます。(読んだ後、心に残るものは衝撃だけ)☆5つのレビューにも☆1つのレビューにも共感できる小説です。(あと、あまり女の子にはおススメできないかも笑″) | ||||
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なかなか手の込んだトリックで楽しませてもらいました。 ネタばれになるのであまり多くは語れませんが、よく考えられています。 しかしながら、「で、何?」って感じです。トリックに全神経を集中しすぎたためか、ストーリーは極めて平凡。一言で言うならばおもちゃのようなもの。 帯には2度読み必至みたいな事が書いてありましたが、トリックさえわかれば二度と本書を手に取る事は無いでしょう。残るもんも無いでしょう。 トリックのための道具としてのストーリー展開。中身が無く新鮮さも無い中学生の妄想作文が残念。 | ||||
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陳腐な筋書き、平素な進行で繰り広げられた青春・恋愛小説と思いきや、最後に痛恨の一撃が待っています。最後から二行目と...大仰に アジってありますが、なんら言葉に偽りなく、そこで一連の流れに亀裂が走り世界がズレます。 二度読みたくなる云々に関して言えば、二度読むというより、あの不自然さや違和感には理由があったと確認作業するのが中々愉しい。 本書が刊行されたのは2004年ですが、舞台は80年代後半。描写は当然懐かしくノスタルジー。ただ漠然とモヤモヤ感が残るのは、作者は この時代を愛があって強調したかったのか、それとも糞食らえと忌避していたのかが判然としないことかな。なにやら皮肉なユーモア は感じるんだが。。 個人的な見解を吐くなら、この物語からはかなり冷ややかな目線を感じることでしょうか。80年代後半の必要以上に女性を持ち上げようと する一種のお祭り騒ぎみたいな恋愛形態にも、2000年代中盤ぐらいに気持ち悪いぐらいあったプロトタイプとフォーマットを押し付ける ようなマニュアル的恋愛形態も批判している感を受けた。そもそももっとフィーリング的なものだと。好きなものは好き。嫌いは嫌い。。 言うならば、そんな手前勝手で個人的な志向でいいじゃないかと。それこそ健全なイニシエーションじゃないかと。 な の に、さもこれが今の流行ですよと言わんばかりに軽薄な恋愛観を、風潮のように世間に見聞すること自体が異常行為だし、尚且つ 性質が悪いのはそれを押しつける傲慢さじゃないだろうか。前者なんてあまりに本能丸出しで動物的だし、後者は言わずもがなロボットか。 なんかこの両者に比べれば、昨今の草食系・肉食系なんてのは呼称こそ馬鹿げてるが、ただ積極的なだけ、ただ消極的なだけ、と線引きが されているだけマシな気がするのは不思議なもんだ。。と、ウダウダ書いたが全部個人的決め付けに過ぎないので、全然的外れじゃないかと 気分を害した方がいたなら悪しからず。 | ||||
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確かに恋愛小説の体裁になったミステリーです。 80年代後半に20代だった者からすると、その当時の青春模様が良くトレースされていますね。 現在と違って情報の流れはゆったりとしており、去年と今年の差も今ほど激しくありませんでした。 また、恋人との連絡も有線の電話か手紙しかなく、携帯電話や電子メールの発達した今とでは比べ物にならないくらい意志の疎通に時間がかかったものです。 しかし、今も昔も女性は『したたか』であることに変りなく、この作品でもキモとなってます。 特にこの作品と同じ様な目にあった者としては身につまされるものがあり、途中でトリックが判ってしまいました。 私としてはSide-Aの時のスズキ君の方がSide-Bになってからのスズキ君より好感がもてますね。 まあ、80年代の女の子の方が秘密の隠し方に奥ゆかしさがあったかな・・・。 | ||||
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これはミステリーなのか?? ミステリーとして捉えるのであれば、「犯人のいない殺人の夜」(東野圭吾著)のほうがよほど楽しめ、衝撃をあたえてくれた。 これは一風変わった恋愛小説というところだろうか。 恋愛小説として読むならば、なかなか他には無い魅力をもった作品だし、楽しめた。 だから何なの?と言ってしまえばそこまで。女は怖い、という結論に至るだけかもしれない。 でももう一度読みたくなるなる作品というのは、こういう作品を言わないで欲しい。 本当の意味でもう一度読みたくなる作品といのは、トリックをおさらいするためではない。 | ||||
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夫の蔵書の中から拾って読みました。 順当に読んでる途中で、なんとなくネタが分かってしまいました。前半1/3くらいのところで。 私が女だからかしらねぇ。 百パーセントじゃないけど、あ、この人って……という気がしたんですね。 だから、最後まで読んでも、なるほど、やっぱりねぇ。 うまい構成だなぁ、と思ったに留まってしまいました。 でも、なかなかよくできた作品だと思います。 楽しく読めました。 | ||||
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ミステリ小説だと思って読んでも、途中で脳みそが勝手に恋愛小説として 認識してしまう。。それこそが作者の狙いかな? どこに仕掛けあるのかな?と探りつつ読み進めていても、 ぬる〜い恋愛小説なのでついさくっと読んでしまう。 まんまと騙されてしまいます。 後半部分に入ると、どうも腑に落ちない主人公のキャラクター 何かおかしいな、、どうしたのかしら?と思うのだが。 結末を読んで、ああやっぱりねえ、しかし、どうゆうこと? とそこからページを遡る事になります。 そう、やっぱ2回読まされちゃうねえ。 読後の感想は、苦いものを飲み込んだような、 後味の悪いのもでした。全然ぬるくね。むしろ寒い。。 なので、やっぱりミステリーですね。 巧いと思います。 | ||||
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「絶対2回読みたくなる」という帯を見て購入しました。私の場合、途中の異変に気づくことなく一回目を読み終え、そのあと混乱しました(笑) 2回目をぱらぱらと読み、「ああ!」と納得したりしていました。確かに新しい恋愛(ミステリー?)小説だと思いましたが、それほど面白いとも思いませんでした。私はまだ中3なので、ちょっと早かったのかもしれません。 | ||||
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読んでる最中はなんの面白味もないけれど、 最後の2行でガラリと様変わりする。 2回読みたくなるという煽りも確かに頷けるけれど、 それはストーリーが面白いからもう1度読みたくなるのではなく、 2回読まないと面白さが分からないからだと言える。 それは、この小説の構成自体は非常に巧みで面白いと断言できるけれど、 その面白さが1回読んだだけでは把握しきれないからだと言える。 つまりは、面白い小説が必ずしも面白いとは思えないという問題であり、 面白さの分からない小説を面白い小説と評して良いのだろうかという疑問であると言える。 自分の感想としては、構成の素晴らしさは認めるけれど、 あまり面白い小説だとは思えないというのが率直な意見。 それは、小説の面白さというものは、話の筋だけにあるのではなく、 一文一文の表現の中にもあるからだという考えからの意見でもある。 味わいの乏しい表現で綴られて、読んでいる最中に何も伝わってこない小説を 手放しで面白いと評することはできない。 ただし、構成の巧みさは秀逸なので、 読み手によって賛否の分かれる問題作だと思う。 | ||||
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