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怪談七変幻 漆黒
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怪談七変幻 漆黒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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一言で感想を述べるなら、玉石混淆。参加作家の力量差が露骨に出ている印象だ。 郷内心瞳氏の作品は、今回もまた一定の水準をきっちりクリアしており、安心して読み、楽しむことができる。氏の作家としてのプロフェッショナルな姿勢に、敬意を表したい。 一方、つくね乱蔵氏の「古民家へようこそ」。恐怖だけではなく、意外性のあるストーリー展開と仕掛けが効いていて、読みごたえがあり、とても楽しませてもらえた。つくね氏の強みは単なるアイデア、ネタ勝負ではなく、文章力というオーソドックスな力を兼ね備えていることではないだろうか。読者が安心して物語に身を委ねることができるのは、作家としてベーシックな底力があるからだろう。 この度の作品においても、短編でありながら余韻を残す構成力は見事。 だが、逆にいえば、もっと長く読んでいたかった、という欲求も強く残った。次はぜひ、腰を据えて楽しめる作品、つまり長めの作品を読んでみたい。そう思ったのは、おそらく私だけではないはずだ。 玉石混淆の中で、郷内氏の安定感はもちろん、つくね氏の底力ある筆致も際立っており、作品集の中で光る二つの存在感を示していた。 | ||||
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