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怪談七変幻 漆黒



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【この小説が収録されている参考書籍】
怪談七変幻 漆黒 (竹書房怪談文庫, HO-733)

怪談七変幻 漆黒の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

玉石混淆

一言で感想を述べるなら、玉石混淆。参加作家の力量差が露骨に出ている印象だ。

郷内心瞳氏の作品は、今回もまた一定の水準をきっちりクリアしており、安心して読み、楽しむことができる。氏の作家としてのプロフェッショナルな姿勢に、敬意を表したい。

一方、つくね乱蔵氏の「古民家へようこそ」。恐怖だけではなく、意外性のあるストーリー展開と仕掛けが効いていて、読みごたえがあり、とても楽しませてもらえた。つくね氏の強みは単なるアイデア、ネタ勝負ではなく、文章力というオーソドックスな力を兼ね備えていることではないだろうか。読者が安心して物語に身を委ねることができるのは、作家としてベーシックな底力があるからだろう。
この度の作品においても、短編でありながら余韻を残す構成力は見事。
だが、逆にいえば、もっと長く読んでいたかった、という欲求も強く残った。次はぜひ、腰を据えて楽しめる作品、つまり長めの作品を読んでみたい。そう思ったのは、おそらく私だけではないはずだ。

玉石混淆の中で、郷内氏の安定感はもちろん、つくね氏の底力ある筆致も際立っており、作品集の中で光る二つの存在感を示していた。
怪談七変幻 漆黒 (竹書房怪談文庫, HO-733)Amazon書評・レビュー:怪談七変幻 漆黒 (竹書房怪談文庫, HO-733)より
4801946097

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