ブレイクショットの軌跡

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評判

ブレイクショットの軌跡の評価:

4.15/5点 レビュー 53件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21〜40 2/2ページ
No.20
(5pt)

楽しみながら賢くなれる一冊

悪事に手を染める人や、
騙される人を減らす「物語の力」を感じました。

一台の車を軸に、それに関わった人々の
数奇な運命を描き上げた傑作です。

金融、不動産、職工、裏社会そして
アフリカ紛争地域に至るまでの
壮大かつ精緻な描写が絡まり合う
熟練の技に圧倒されました。

主人公たち以外にもファンド会社の
社長のような桁外れに魅力的な人物が
幾人も配されているので、
まったく長さを感じないまま没頭できましたよ。

人生で最も大切なことにも
気づかせてくれる物語なのですが、
一番効率的な資産運用手段と、
お金にとらわれない生き方を
同時に提示してくれる本でもありました。

それにしても、逢坂先生って
なんでこんなに色んな舞台背景を
緻密に描けるんでしょう?

どうやったらこんなに
心を動かすツボをおさえられる?

いったい人生何週目ですか?

(対象年齢は13歳半以上かな?)
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
4152104112
No.19
(5pt)

現代社会の因果。傑作!!

実はそんなに期待せず読んだのだが正直言って驚いた。傑作じゃない?これ

ぐるぐると世界を回りながら現代の因果を見事に描ききっているし、それでいてきちんとエンタメになってて凄い。時に現代的なトピックを切り取るが、全体を貫く著者の書く善性がとてもちょうど良いので説教臭くもない。

著者のデビュー作はキャラクターが漫画的すぎて過大評価だなと思っていたが、これを読んで自分は過小評価してたのかもと思ってきた。

いやはや。改めて言うが、これは傑作です。
現時点での今期ナンバーワン。
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
4152104112
No.18
(5pt)

こんなにも面白いとは

軌跡というだけあって綺麗に物語が繋がって驚きました。
面白かったです。
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
4152104112
No.17
(4pt)

「善く生きたい」願いを継承する人々

「ブレイクショット」というSUV車が生まれる製造過程から、新車、中古車、盗難車、第三世界で第二の活躍、というクルマの運命を軸に、「善くありたい」と願う人の心と、そうできない現実の厳しさのせめぎあいが上手く書かれていました。

こんな世の中、捨て鉢に賭け勝負で方向決める情念もあるけど、それを止める力も存在するよ、というバランスが良かったです。そのあたりが、背景にロシア文学を感じるところかもしれません。

冒頭に登場する女性、期間工のシャバ暮らしに期限があるからって玩んで捨てる無責任女かい?と最初は感じ悪かった。

本屋大賞作の頃は設定がガバガバだったせいで早々と挫折しましたが、かなり良くなっています。

ホワイトハウスのくだりは面白かったです。
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
4152104112
No.16
(4pt)

ブレイクショットの拡散が複雑すぎ

●ブレイクショット後の手玉・的玉の拡散する先は複雑で、いずれも破滅的。カタストロフィに向かう
文脈を読み進めるのは、かなりハードだった。核分裂のように交錯する軌跡は複雑さを弥益。
 それら一つひとつが巧みな伏線となり、終盤ものの見事に回収される(作り過ぎではという感あり)。
が反面、サービス精神旺盛なのかラストは若干くどく感じられてしまった。100ページほどはダイエッ
ト出来たかもしれない。
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No.15
(5pt)

非常に良い短編集。

非常に良かったです。ここ5年で1番くらいに。ネタバレしたくないのでこれくらいで。
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4152104112
No.14
(4pt)

どんどん繋がっていく心地よさ

バラバラの話がクライマックスに向けてどんど繋がる。最初から読んでたはずなのにそうかぁぁあ!と思わず唸ってしまいしました。出てくるキャラクターは多いけど皆個性豊かで混乱することもなく。人数が多い分埋まる人はどうしてもいたけれど。とてもおもしろった。物語としていい感じで振り切ってくれていてご馳走みたいな読書だった。時間をおいてまた読み返したい。
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4152104112
No.13
(5pt)

壮大な物語

とにかく面白くて一気読みしてしまいました。壮大な物語に読み終わったあと、すごい…と呟いてしまいました。
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4152104112
No.12
(5pt)

直木賞最有力候補(当たれ!)

今期の直木賞候補6作を読み、私の受賞予想一位は本作である。世界の描き方のスケールが大きい。
 中央アフリカの「民族抵抗同盟」という反政府ゲリラの物語、自動車期間工という特殊な労働形態の青年の物語、マネーゲームのベンチャー企業の物語、特殊詐欺と紙一重の啓発セミナーの物語などが、多面的につながりを持って描かれる。
 はじめは、それぞれが別の物語なのだが、次第にそれらの関連が描かれていくのだ。つなぐのは「ブレイクショット」という架空のSUV車種だ。「ましろ不動産」という社名ロゴを、変な直訳で「ホワイトハウス」と訳しているらしいという、ちょっとしたくすぐりギャグが面白い。
 他にもLGBTQ+や前頭葉損傷による症例の世界、プロスポーツの保守性や、SNSでの批判による個人攻撃など、今日的な話題が盛り込まれている。
 私たちが今生きている世界がどのようなものなのかを、ぼんやりと分からせてくれる。そしてその上で、真っ当に誠実に生きるとはどうあるべきなのかを、私達に問いかけている。答はもちろん、まだない。

 受賞作なしかーい!7/17付記
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4152104112
No.11
(5pt)

伏線が全て見事に回収される、著者の構成力に脱帽

第一作、第二作も読み待望の新刊。
舞台は日本と思いきや途中で中央アフリカに飛び、車もブレイクショットとホワイトハウスの何の共通点があるのか、車の期間工、投資会社、詐欺、まるで関係ないような話が見事に最後つながり、全ての伏線が回収出来た最後に、著者の構成力の凄さ、力量を感じた。

また、各物語の根底に流れる、誠実に、善良に生きるとはどういうことなのか。それを貫くそれぞれの主人公たちが懸命に生きる姿に希望が持てた。

個人的には著者が、第一作、第二作に続き、LGBTにどうしてこんなに肩入れするのかとは思った。

同性愛を認めないのは理解できない、という視点には、逆に同性愛を認めないという意見と視点が違うだけで、反対の意見を認めないという点では変わらないと思った。

ただ、登場人物が自分らしさを受け入れて貫いて生きていく事には共感出来た。

その他、現代を取り巻く問題、SNS、戦争、拝金主義、詐欺、ディテールは武器から詐欺の手口、ツイッターの傾向、物事の裏の裏まで、著者がどれだけ緻密に下調べされているか驚嘆した。

現代に起こっているかを俯瞰させてもらえて、読後に希望もあり、個人的には2025年のナンバーワンな小説です。直木賞取ってほしい!
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
4152104112
No.10
(4pt)

独立したストーリーの帰結の仕方が素晴らしい

デビュー作が独ソ戦、続く二作目がナチスドイツ時代だったので、この作家はそういう欧米の戦争時代に対する関心が強いのかな、と思っていたところから、本作で突然、現代が舞台。

一作目から強いファンだったのでこれだけでも驚きだけど、前ニ作では極々自然な流れの中のエッセンスとして扱われていたLGBTQが今作では、SNS、Youtuber、NISA、非正規雇用、特殊詐欺、BigMotor事件と同種の保険金不正詐欺等々、時代を現す様々な用語と合わせて、全面的に軸になっているのも新鮮。
8つのそれぞれ独立したストーリーが見事にラスト集約されていく手法はすごく良い。
分厚い小説だけど、これほどまでに一気読みさせてくれた小説は、少なくとも2025年で最初。
直木賞候補になってます。ぜひ取ってほしい!
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4152104112
No.9
(4pt)

2025年No.1

577ページとかなりのボリュームで読むのに時間がかかると思いましたが、登場人物の個性がうまく描かれ、ストーリーも良く、一気に読み終えました。群像劇として伏線の回収も素晴らしかったです。これ絶対映像化されると思います。
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
4152104112
No.8
(5pt)

特殊詐欺と闇バイトの仕掛け人とカモになる人々

「ブレイクショット」とは、SUV車の車種名(架空?)とビリヤードの玉を突く初手の二重の意味を含意している。
プロローグは自動車組立工場の期間工がブレイクショットのボルトが1本落下したのを目撃する話で、それが「軌跡」として展開していくのかと思ったら、場面転換していきなり中央アフリカの反政府勢力に引き込まれた少年の話になる。
さらに、第1章は投資ファンドの話、第2章は町工場の板金工の話、第3章はサッカー少年の話と場面が変わり、あたかもオムニバスの連作小説かと思わせるのだが、やがて物語は投資の儲け話の裏側をうごめく特殊詐欺グループとその背後の反社会勢力の登場で、俄然緊迫感が高まってくる。

それにしても、本書の描く特殊詐欺は実に巧みである。表看板は合法的な投資セミナーで、講師たちは善意で受講者に安全な投資方法と詐欺にかからない注意をしているが、その裏で受講者の個人情報や弱点を面接を通じて収集し、その名簿情報を高額で詐欺グループに売却する。講師たちは知らない間に個人情報の収集に協力させられるが、どこかの時点で共犯者として抜けられなくなってしまう。合法の看板を掲げた「闇バイト」のようなものだ。
こうした詐欺グループが繰り返し刷り込む思想は、「世の中に不満があるからといって、世の中を変えようとしても無駄」というもので、ひたすら勝ち組になることだけをめざす。洗脳された者はやがてカモにされるわけである。
格差社会の落とし穴が生々しく描かれていて、背筋が寒くなる。
もちろん、著者はこうした詐欺グループの思想に対し、主人公たちの生き方として、「善良に生きること」、「ルールの中で正々堂々と戦いながら勝利をめざすこと」を対置している。

小説としては、短編連作のような形式を取りつつ、視点と話者を変えたポリフォニックな話法で構成されており、最後にはプロローグの「ブレイクショット」のどんでん返し(あるいは肩透かし)と、意外な人物の種明かしまで用意されており、楽しめた。
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4152104112
No.7
(5pt)

最高傑作

間違いなく2025年最高傑作。時間をかけて読むことをおすすめする
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4152104112
No.6
(5pt)

先ずプロローグをじっくり読んでから物語に没入しましょう

投資詐欺、インデックスファンド、NISA、youtube、LGBTといった昨今何かと話題になっている言葉が飛び交う世界で織り成される人間模様。国産SUVブレイクショットが糸のように物語の中に控えめに時には大きめに絡んできます。
 読了後、何となくドストエフスキーの長編を読み終えたときに近い、心の底から沸き上がってくるある種の高揚感のようなものを感じました。(著者のお姉さんがロシア文学者ということから連想したのかも知れませんが)
 映像化するならラストシーンはブレイクショットで決まりってとこですが(読んだ方ならわかると思います)、そのままだと絵的にはスコシージ監督の某作品のラストと似たイメージなので、どう工夫するか、演出家の腕の見せ所ですね。
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No.5
(4pt)

気になる点

評価は仮。
第1章でタワマンをあの世のようだと言ったのは、宮苑ではなく霧山の妻ではなかったか?
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No.4
(5pt)

積読チャンネルで紹介してほしい

読み終わるのが勿体無くて丁寧に読み進めた。
現代社会を生々しく描いているので、「今」読むことで面白さが増すと思う。
買って後悔の無い名作。
あと、ツイッタラーにはブッ刺さる。
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
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No.3
(5pt)

理不尽や運命に翻弄されながらも希望を見出す物語

ビリヤードの初手、ブレイクショットの名を冠したクルマ、
それに絡めた幾つもの人間模様を描いた群像劇。

「少女同志よ、敵を撃て」「歌われなかった海賊へ」で
第二次大戦を描いた著者が描く現代劇と言うことで
期待して読みましたが、
こちらの期待を何段も超える凄まじい作品でした。

自分ではどうしようも無い運命に翻弄され、
時には希望を見失いそうになりながらも、
諦めず道を切り開こうとする登場人物たち。
マネーゲーム、地域紛争、特殊詐欺、反社組織、
SNSの功罪からLGBTQや差別意識に至るまで、
世の中にあるどうしようも無い理不尽や悪を
一体どれほど取材すればそこまで描けるの?
と思うほどに精緻に描きながらも、
幾重にも張られた糸が最後に1つに撚り合わされていく
作者の構成力が圧巻です。

その一方で絶望や諦念には留まらず、
根底では人間の善性を信じる作者の視点が
希望の光となって全体を照らしてくれていて、
物語の点と点が繋がって線となる快感と共に
最後にとても救われた気持ちになれる、
最高の読後感を与えてくれました。

傑作だと思います。
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4152104112
No.2
(5pt)

面白い

久々に面白い物語を読んで大満足です。
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4152104112
No.1
(5pt)

国産SUV「ブレイクショット」をベースに、壮大なスケールで様々な金融犯罪を取り扱った波乱万丈物語

(長い小説だったので、下記の感想もかなり細かい内容に触れます。ネタバレになるかもしれません)。

国産SUV「ブレイクショット」。
最初のうちは、この車の所有者が立て続けに不幸に見舞われる傾向があったため、「不幸を呼ぶ指輪」みたいな話がメインなのかと思っていましたが、違いました。
登場人物は多いですが、やはり中心は、サッカーのユースチームで親交を深めた晴斗と修悟。
どちらも「ブレイクショット」の所有者だった父を持ち、その後、家庭内の不幸に振り回された2人は、若くして目の前で大きな夢を打ち砕かれます。
年代を問わず分かり切った辛辣な事実―——人生の夢を叶えるには、やはりお金が必要。
特に、晴斗の経時的変化は見ものです。

本のタイトルからもSUVが軸なんだとは思いますが、全般的にTOBや不動産売買、資産形成セミナー等お金が絡む話が多いため、「ブレイクショット」自体の影は薄く、どちらかというと「お金をめぐる人間関係の悲劇」が目立ったように思います。
途中からは、コロナ禍もまた障壁となります。時代ですね。

しっかし出るわ出るわ、心理的に巧妙に仕組まれた投資のワナ、マルチの勧誘、保険金を狙った自作自演の窃盗詐欺、そして裏で操る反社の存在。
ある意味、一見詐欺とは見抜けない悪質商法の複雑なスキームを知るには適した小説かも。
反社がVTuberやアバター、AIを利用している構図も、また時代なのでしょうね。

「ブレイクショット」がビリヤードの言葉でもあることを知ったのは、本書の後半にて。
しかも終盤でよい締めくくりとしても出現。上手いなぁと思いました。

そしてアッコこと、門崎亜子のキャラが好きでした。
長いエピローグで明かされた彼女の正体!最後のビックリ!でした。
ブレイクショットの軌跡 Amazon書評・レビュー: ブレイクショットの軌跡より
4152104112