喪服の似合う少女
評判
喪服の似合う少女の評価:
3.75/5点 レビュー 4件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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喪服の似合う少女の評価:
3.75/5点 レビュー 4件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
舞台は1930年代の中国で、架空の都市。その時代なので当然、中華人民共和国ではなく中華民国の時代、だからこそ、私立探偵が成立している。
扉には「ロス・マクドナルドに捧げる」とある。
主人公は女性の私立探偵で、名前は劉雅弦。呼び名はリュウで、ロスマクの読者ならすぐにリュウ・アーチャーのもじりだということは判る。でもこのもじりで心配になるのも当然だ。だいたいこういうことをやる小説は成功しない。
物語が始まるとすぐに依頼人が登場し、人探しを依頼する。これも常道だ。女探偵リュウは饒舌で気が利きすぎたセリフを連発する。ロスマクよりもチャンドラーに寄っており、しかもイキッてる感じ。さらに心配が増す・・・。
ところが、事件が転がり始めると探偵の個性はやや静まり、物語としてのハードボイルド構造がギアを上げ始める。さらに女性登場人物たちによるシスターフッド風味や百合風味がそこに重なり、混沌とした中華民国のレトロな描写も深みを帯びていく。
このあたりで、読者であるぼくの心配は薄れ、ワクワクが高まる。
後半、ロスマク的トリックが仕掛けられ、それが見事なひねり技へと昇華するのを見届け、「やった!」と拳を握る。
そして、ラストシーンを読み終えたあと、余韻として立ち上がってくるのは、リュウという名の私立探偵の姿ではなく、タイトルの「喪服の似合う少女」だ。これぞ、ロスマク的幕切れ。お見事です。
陸さんにはお願いしたい。このシリーズをぜひ続けてください。