喪服の似合う少女

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評判

喪服の似合う少女の評価:

3.75/5点 レビュー 4件。 C ランク

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平均点3.75pt

Amazonレビュー一覧

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全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(3pt)

竜頭蛇尾?

読了しました。女性探偵の元に行方不明になった友人を探して欲しいという良家の少女が依頼してきて出だしの「つかみ」が最高に素晴らしく期待して読み始めたのですが読後感は微妙でした。
途中の行方不明の少女を探す場面がとてつもなく長い。主人公は離婚経験のあるタバコをスパスパ吸ってるようなハードボイルドオヤジ?のような設定の女性(しかもこの設定が出てくるのは中盤)なので間が持ちません。様々な人物に接触する内真相が見えて来るというもの。逮捕されたりもします。
自分としてはもともと一人称の小説は欠点だらけという見解です。どうしても一人称の小説は構成に厚みが出ないんですよね、一方向だけで。今回も依頼してきた良家の少女である葛令儀の視点で描いた章が2、3章あったらエンタメ性はかなり上がったと思います。本作は登場人物が多くこのような構成は無理です。
よって読者としては著者のこだわりのハードボイルド構成に付き合わされている感じが拭えません。
「読まされている」感じになります。
登場人物、世界観の着眼点のセンスの良さ。著者の知識の多さが場面場面の描写の細かさに生かされており読みやすいです。日本好きの著者ならではのアニメのようなキャラはとても好きです。なので小説自体が残念です。
読者としては登場人物を減らしてキャラごとに章を区切って書くようにすれば神作が生まれるのではと思う次第です。
あと書籍なのですが紙が黄色紙なので目が痛い、白紙にしてくれー。
喪服の似合う少女 (ハヤカワ・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 喪服の似合う少女 (ハヤカワ・ミステリ)より
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No.1
(2pt)

「あげるものはもうなんにもないのだよ」

予備知識なく読み始めましたが、いきなりロス・マクドナルドへの献辞があって驚きました。中華人民共和国の作家による「私立探偵小説」。時代は、1934年前後。舞台は、上海と対比して描写されるような街、「省城」。
 女性私立探偵、劉雅弦の事務所に一人の少女、葛令儀が訪ねてきます。そして、劉は失踪した旧友の捜索を依頼されることになります。地元の富豪、退廃的な映画館、金目当ての縁談、暴漢に襲われる主人公・劉。
 そして、その事件はそう、かつてロス・マクドナルドが一作、一作、機を織るようにして注視し続けた「家庭の悲劇」へと収斂していくことになります。勿論、そのストーリーを詳述するつもりはありません。
 しかし、ロス・マクドナルドの「運命」から「ブルー・ハンマー」までの道筋を手を変え、品を変え、その人探しのロジックも含めていかにその時代、舞台に合わせて再構築しようとしたところで、少なくとも私の心が震えるようなことはなかったと言っておきたいと思います。
 何故か?一言で言ってしまうと、<換骨奪胎>できていないから。必要以上に鬱陶しい<ペダントリー>に加えて"アクチュアリティ"を放棄することによって、ロス・マクドナルドのストーリー・テリングに近づけることはできたとしても、その<米国西海岸>にわだかまるような、飽く迄"アクチュアルな"、生きることへの悲しみが一切伝わってこなかったことに起因していると思います。
 この「私立探偵小説」はウエルメイドな<古典>をなぞったという意味合いからは秀作と呼べる<結構>を数多く持っていると言えますが、それは良き「私立探偵小説」を望むものからすると「そこではないんだ」という思いが残りました。
 赤瓦屋根が点在する遥かサンタバーバラに想いを寄せつつ、ロス・マクドナルドの著作を愛するものにとって、「あげるものはもうなんにもないのだよ」。
  ◻︎「喪服の似合う少女 "Mourning Becomes Eurydice"」(陸秋槎 早川書房) 2024/9/02。
喪服の似合う少女 (ハヤカワ・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 喪服の似合う少女 (ハヤカワ・ミステリ)より
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