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東京ハイダウェイの評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 - ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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等身大の生き辛さ、恢復と変容
私のハイダウェイ
社員たちの抱えるモヤモヤや心の傷は等身大のもので共感が沸くし、他人の気持ちを一顧だにせずガツガツ生きる若手男性社員の姿も、この世の大多数の人間なら感じるであろう「鬱陶しさ」をまとっていて、そういう意味では敵役も平凡である。
僕は虎ノ門エリアをよく知っているつもりだったのだが、港区のプラネタリウムが虎ノ門にあったなんて、知らなかった。(マイナーな施設だから「隠れ家」になる訳だ。)品川区の水族館、夢の島公園(新木場)の第五福竜丸展示館&熱帯植物館、国立近代美術館(竹橋)のある部屋から見える夜景など、実在するマイナーな場所を紹介する街ネタ作品としても面白い。
短編集という構成だが各話は繋がっているので、続きが気になって一気読みする仕掛けになっている。
社会派のテーマ(水爆、男性優位社会、ハラスメント、性被害のトラウマ、非正規社員と正社員の格差、いじめなど)が各話で蔦のように絡みつつも、書き手の「主張」ではなく人物の内面の変化がお話のメインなので、書きぶりのトーンは穏やかだ。この穏やかさは、「隠れ家」でじっと自己恢復を待つ登場人物たちの姿にも重なる。
以上、感心させられた点を列挙したが、これらの要素を総合するとドラマや映画の原作にもピッタリのお話で、これが一流の商業作家の技なんだなあ、と感心させられた。