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巡査たちに敬礼を
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巡査たちに敬礼をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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短編集デス。其々警官になっての苦悩とかがサラリーマンと変わんないですね。内部の事は事細かく書かれて よく分かりました。 | ||||
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巻末のあさの氏の書評にあるように、一口で警察ものと括ることはできないのかもしれない。世に多くの警察物は出ている。 舞台やストーリー展開も警察学校だったり、警察内部の官僚制だったりと様々である。 自分自身では本作は警察ものととらえる。 一つの警察署を舞台として、登場人物が思わぬところで成長した姿で現れたり、時には退職した者まで様々な警察官たちが、登場する。そういう意味では警察ものとはいうものの警察署を舞台とする群像劇という見方もできるかも知れない。 著者が元警察出身ということもあった署内の描写も細かい。 我々にはあまり縁のない警察内部の様子も説得力のある描写である。本作は読み手の年齢や立場によって、こんな部下がいたらとか、こんな上役いるいるとか色々と感想が持てるのでは無いだろうか。 女性の登場人物が印象に残った。 例えば、北元主任。とっさのある行動のせいで昇任を逃す。でも人間性は見ているから来年頑張れとエールを送りたい。 また若手の内野巡査、私は間違っていない!そうその通り。 一緒の職場なら、まっすぐこれからも育っていってほしいと思うところである。 事前の知識や先入観なしにタイトルに惹かれて読んだが、 (著者には失礼かも知れないが)掘り出し物であった。 | ||||
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非常に良かった! | ||||
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警察官に知り合いはいないし、いても守秘義務があるから喋らないだろうから、本当のところはわからないけど、結構実態を反映している内容だと感じました。しかも、単純ではない展開。上手いです。 | ||||
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店頭推奨されていた松嶋智左さんの作品を発端に、 『女副所長』『野路明良』各シリーズを巡って本作まで辿り着き、今週読み終わりました。 …更に週末の今日、ラスト2編を味わい深く読み返しました。… 著者・松嶋智左さんが警察官出身とのことで、 警察組織、キャリア警察官、ノンキャリア・巡査たちへの思いが香る作品です。 その思いは組織に対する消化しきれない疑念、諦念と希望。 個々の生活を営み、末端の立場で奉職する巡査たちへの理解(愛)とエール(激励)、 と感じるのは私の独りよがりでしょうか?? 日々の勤務で間違えのない迅速な対応・解決を結果として迫られながら、 市民の信頼を損なわないために結果に至るための方法・過程にも間違えを許されず、 一つの過ちで昇任が遠のき、時に退職を強いられる職務。 日勤と当直勤務を繰り返す巡査たちのモチベーション、 支え合う巡査たち、職員、関係者たちの気持ちを 著者・松嶋智左さんは登場人物のセリフ・所作を通して散りばめています。 「気休めを言っていいか 来年もある」 「制服を着たお前達は、この先、どんな恐ろしい相手を前にしても… その場にとどまって相対しなくてはならない。」 [一瞬、頭が真っ白になりかけたが体が自然と動いて、…突進した。] 「我々警察官にとって最も必要とされることは、正しい判断を下すこと。 …その時その場でもっとも正しいと思われることを選択しなさい。」 「…小隊長も主任も、みんな捜している。絶対来てくれる。」 「当たり前だ。後輩の難儀に頑張らなくてどうする。」 「怖いと思いながらやっているんだ。… 怖いという気持ちがあるからこそ、人の気持ちもわかるし、 その人の哀しみを感じることができて頑張れるんだ…。」 これらのエッセンスは『女副所長』『野路明良』各シリーズ作品中にも示されてますが、 本作では事件・事故でなく個々の巡査たちに焦点を合わせることで、 著者・松嶋智左さんのこれらの思いをよりヴィヴィッドに表現されてると感じます。 店頭購入ですが、充実した読後感を残したくタイピングいたしました。 | ||||
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警察という超公務員組織においても「やはり」なのか「当たり前」なのかは難しいところですが「仕事に追われ(中略)個人的な思いをひとまず遠い場所へ置いておくことを覚えた」うえで「組織にいる限り、組織を守ることが最大使命」であるし「組織という清濁の水を一滴漏らさず飲み込む」ことになるのかもしれません。 どんな組織にも新人に論理的な説明が不可能な「昔からこうなっている」「誰も知らないことだけどそうなる」ということがあるでしょう。 それをとても上手に短編集に昇華させた作者の腕は見事でした。特に最初と最後が見えない糸でつながるところが秀逸です。 | ||||
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物語の舞台は御津雲署という架空の郊外の小さな警察署。そこには警察官たちの人間としての様々な葛藤や苦悩、感情が渦巻いている。 著者の松島智左氏が元女性警察官ということもあり、警察署内の様子が詳細に描かれていてリアル感が伝わってくる。まるで自分が警察署の中にいるかのように錯覚してしまう。 警察署を舞台にした小説であるが、ミステリーというよりは警察署の様々な部署で働く警察官たちの人間ドラマが描かれている。警察官一人一人に視点を向けて描いていて、今まで読んだ警察小説とはひと味違った人間味あふれる作品になっている。 文章もはぎれがよく明解で読みやすい。読み始めると、作品に引き込まれて先へ先へと読み進め、あっという間に一冊読み終えてしまった。 この作品『巡査たちに敬礼を』は、6つの短編の連作で成り立っている。6つの短編それぞれの主役は、警察組織の中ではあまり地位が高くないごく普通の警察官である。テレビドラマに登場するような難事件を解決するヒーロー的警察官も出てこないし、チームで協力して捜査するおなじみの場面も出てこない。 そして、6つの短編一つ一つにちょっとした謎解きやどんでん返しが仕掛けられていて、読み進めていくとはっとさせられる。6つの短編はいずれも面白く素晴らしいが、個人的には最後の『署長官舎』が一番読み応えがあったように思う。 作品の最後に、『障り』に登場し不祥事で免職になった槙田水穂警部補と、その不祥事が発覚するきっかけを作った『署長官舎』に登場する淳奈との意外な関係が明らかになる。その予想もしていない結末には驚かされた。著者の作品を作り上げる発想力と構成力が巧みである。 | ||||
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筆者の”狙った”感を感じさせない飾り気のない書き方にはこれまでも好感をもってきた。本作もまじめに書かれたまじめなテーマのまじめな作品で、それぞれのドラマにすんなり入り込め、一気に読み終えた。気がかりなので、上司を告発した「美咲」のその後を読ませてもらえる日が来るのを期待している。快作です。 | ||||
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大変おもしろかったと同時に考えさせられることが多かった。短話で読みやすいし、微妙に繋がりもある。よかったです。 | ||||
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