ナッシング・マン

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評判

ナッシング・マンの評価:

3.80/5点 レビュー 15件。 D ランク

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平均点3.80pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(1pt)

緊張感も緊迫感もない。

一気呵成に読み通すことができなければ、「恐怖小説」や「推理小説」はその価値
を著しく減じる。この意味で本書は「失敗作」だろう。
 このような倒述法で物語を構成する小説は数多い。
 代表的な作家はトマス・H・クックだろうか。クックの小説はいずれも緊密な
文体で、読み始めに持った違和感から生ずる恐怖感が最後まで続く。クックのよ
うなクオリティは求めないが、少なくとも緊張感が続かなければ、小説を読む面
白みは減じてしまう。

 本作品はその「緊張感」がかなり低い水準のまま綴られている。強烈な恐怖も、
次に何が起こるのかを期待することもない。一つには著者の文章がいかにも「作り
物」めいていて、リアリティを感じさせないことにある。主人公(被害者の方)の感
じていることも、読者にはほとんど通じない。よって、いかにも「怖いだろう」と
いうレトリックもうんざりするだけだ。

 最初の思わせぶりな主人公(加害者の方)の行動も独白も、著者の意図が見えす
ぎて興ざめしてしまう。ストーリーテラーとしての才もどうなのか、まったくス
トーリーにスピード感がない。だらだらとした叙述は読み続けることも困難にす
る。作中作の物語も文章の密度が低く、どこまで作者の自己満足に付き合ってい
たらいいのやら、まともに読み込むこともできなかった。

 否定的な文章ばかり書いたが、この作品は受け取り方・読み取り方に大きな個
人差がでるだろう。私は、この手の「恐怖小説」「推理小説」では、とにかくページ
をめくる手が止まらないほどの、緊迫感のある作品しか読み気がしない。
 その意味では、本書を読んだ私とこの作品と著者は全く不幸な出会いをしたも
のだ。
 それしか感想がない。
 全くお勧めしない。
ナッシング・マン Amazon書評・レビュー: ナッシング・マンより
4102402225
No.3
(2pt)

盛り上がらない

筋立ては面白いが、最初の設定の中でただ淡々と話が進むだけ。またこの犯人の特異なキャラクターが説明不足。現実感が無い。発想だけで終わった小説。
ナッシング・マン Amazon書評・レビュー: ナッシング・マンより
4102402225
No.2
(3pt)

前半が長い・・・(原題:The Nothing Man)

幼い頃に殺人鬼に家族を惨殺された主人公。辛い過去を乗り越え、その事件に関する本を自ら出版し、犯人を炙り出そうとする。
出版のニュースを見たナッシング・マンは、長い休眠期間から醒め、その作家を亡き者にしようと活動を始める。果たして主人公はナッシング・マンに打ち克つことができるのか、というストーリー。

架空の本の内容を読み進める形でストーリーが展開する点は新鮮で面白い。
犯人との攻防もそれなりに読み応えがある。
しかし、途中でオチに気づく人も多いかもしれない。
それでも最後まで飽きずに読むことができるだろう。
表紙もお洒落で良いと思います。

新潮文庫さんには、ジャックライアンジュニアシリーズも是非続刊を出して欲しい。
マーク・キャメロン、ドン・ベントレーがトム・クランシーの遺志を引き継ぎ書いているシリーズで、新潮文庫の中では数少ないミリタリーアクション小説なので、その流れを絶やさないで欲しいものです。
ナッシング・マン Amazon書評・レビュー: ナッシング・マンより
4102402225
No.1
(3pt)

構成の工夫はいいけど、些か類型的に思えるサスペンス

連続殺人鬼に家族を殺された被害者が、手記を発表し・・・というお話。

サイコ・スリラーに分類される作品でありますが、ただそういう作品だけにすると、類型的に思われると著者の方が思われたのか、構成に工夫がしてあります。

サイコ・キラーに家族を殺された被害者がその手記を発表し、それを読んだ加害者(犯人)が自分が追いつめられるのを危惧し、逃げ切る為に手記の著者を・・・という感じで展開していきます。

ただ、犯罪の動機はやはり、サイコ・スリラーによくあるタイプの動機っぽいので、この手の作品を結構沢山読んでいる、私みたにスレた読者には、類型的でありふれた感じがしたのも真実でした。

大分昔ですが、江戸川乱歩と小林秀雄が推理小説の対談をした際、推理小説が心理的な方向に行くと、犯罪の動機が全て、犯人の頭がおかしいから、という風になるので危惧されてらっしゃいましたが、この小説などを読むとその危惧が的を射た指摘だったと思わざるを得ません。

尤も、こういう風に評しているは私だけかもしれないし、実際に本国や日本の作家の方や評論家の方で絶賛されている方も多いので、私の方が少数派かもしれないですが。

個人的にサイコ・スリラーは嫌いではないですが、ローレンス・サンダース「欲望の殺人」、トマス・ハリス「羊たちの沈黙」、ジェレミー・ドローンフィールド「飛蝗の農場」みたいな、新時代を告げる斬新な物を読んでみたいです。

前回翻訳された「56日間」が結構好きだったので、褒められないのが残念です。お暇ならどうぞ。
ナッシング・マン Amazon書評・レビュー: ナッシング・マンより
4102402225