ミスティック・リバー

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評判

ミスティック・リバーの評価:

4.06/5点 レビュー 33件。 A ランク

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平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全55件 21〜40 2/3ページ
No.35
(4pt)

期待を裏切らず面白かった

発刊の順番とは逆ですが、『運命の日』があまりに面白かったので手にとって見ました。デニス・ルイヘンは最初に断片的に複数の主人公の話を描き、最後に向かいじわじわとまとめあげていくのが好きなのか、本作も最初は固有名詞と格闘しないといけないがそこはご愛嬌。ひとたび準備ができると、後はページをめくるのみ。やはり著者の特徴かな、と思うのはアメリカ風(?)の乾いた砂埃がかった荒々しい生身の感情が交錯することと、社会問題をうまく話しに織り込んでいる点かと感じました。個人的には歴史小説が好きなので、歴史がストーリーに埋め込まれていた『運命の日』のほうが読みこだえがありましたが、本書はその分ミステリーの要素を楽しめました。最後の展開は、確かに映画にしやすそうな感じであったが、やるせなさみたいな感情をうまく描いた良作と思います。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.34
(4pt)

心に染み入る言葉が胸を撃つ。

11歳のショーン、ディブ、ジミーは遊び友達だが、その時、3人は路上で喧嘩をしていた。そして、ショーンと殴り合っていたディブが警官を装った2人組に車で連れ去られるのだが・・・。

本格推理小説としても読めるが、謎解きがメインではない。現代ミステリシーンで犯人は誰かと云われても、少なくとも私はあまり興味がない。やはり内容、それも言葉の一つ一つに心に染み入るものがなければならない。まさしく本書はその言葉に何度も立ち止まってしまった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.33
(4pt)

心に染み入る言葉が胸を撃つ。

11歳のショーン、ディブ、ジミーは遊び友達だが、その時、3人は路上で喧嘩をしていた。そして、ショーンと殴り合っていたディブが警官を装った2人組に車で連れ去られるのだが・・・。

本格推理小説としても読めるが、謎解きがメインではない。現代ミステリシーンで犯人は誰かと云われても、少なくとも私はあまり興味がない。やはり内容、それも言葉の一つ一つに心に染み入るものがなければならない。まさしく本書はその言葉に何度も立ち止まってしまった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.32
(4pt)

長い。書き込みすぎ。

スティーブン・キング風の、プロットはミステリーだけど文体は純文学、という奴ね。面白かったけれど、半分に圧縮できるんじゃないかな。イーストウッド映画を見たあとで読んだので、結末が分かっていて苛々しながら読んだ。イーストウッドの演出がウマいとは思わない。ただ、原作や台本を選ぶセンスがユニークだ。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.31
(4pt)

長い。書き込みすぎ。

スティーブン・キング風の、プロットはミステリーだけど文体は純文学、という奴ね。面白かったけれど、半分に圧縮できるんじゃないかな。イーストウッド映画を見たあとで読んだので、結末が分かっていて苛々しながら読んだ。イーストウッドの演出がウマいとは思わない。ただ、原作や台本を選ぶセンスがユニークだ。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.30
(5pt)

魂の叫び

映画を先に見た。
後味の悪い映画だったし、自分がちゃんと答えを見つけられなかったような気がして、だいぶ時間が経ってから小説を読んでみた。
驚いたことに、小説の中には映画と同じ世界が広がっていた。
子供の頃に受けた傷が、その後の生き方を少しずつ変えていく、決して大声で語られることのない、やり切れない人生の不条理な真実。
この小説はとても痛い。
けれどもその痛みを受けとめるところから始めるしかないと思う。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.29
(5pt)

魂の叫び

映画を先に見た。
後味の悪い映画だったし、自分がちゃんと答えを見つけられなかったような気がして、だいぶ時間が経ってから小説を読んでみた。
驚いたことに、小説の中には映画と同じ世界が広がっていた。
子供の頃に受けた傷が、その後の生き方を少しずつ変えていく、決して大声で語られることのない、やり切れない人生の不条理な真実。
この小説はとても痛い。
けれどもその痛みを受けとめるところから始めるしかないと思う。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.28
(5pt)

まちがいなくデニス・ルヘインの代表作だ

 下町で少年時代を過ごしたショーン、ジミー、デイブ。デイブがニセ警官に誘拐された瞬間、3人の少年時代は終わりを告げた・・・。
 25年後。ショーンは州警察の刑事に、ジミーは冷酷冷徹な強盗団のボス的存在になっていた。そしてある日、ジミーの娘が惨殺される。その夜、血だらけで帰宅したデイブ、事件を担当することになったショーン。
 集合住宅が密集する下町の濃密な匂いを背景に、少年時代の苦い思い出、その後の25年間の人生を背負ってきた主人公たちを重厚で哀愁に満ちた筆致で描く傑作。
 どの作品にも定評のあるデニス・ルヘインだが、間違いなく本書が代表作だろう。
 クリント・イーストウッド監督で映画化された。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.27
(5pt)

まちがいなくデニス・ルヘインの代表作だ

 下町で少年時代を過ごしたショーン、ジミー、デイブ。デイブがニセ警官に誘拐された瞬間、3人の少年時代は終わりを告げた・・・。
 25年後。ショーンは州警察の刑事に、ジミーは冷酷冷徹な強盗団のボス的存在になっていた。そしてある日、ジミーの娘が惨殺される。その夜、血だらけで帰宅したデイブ、事件を担当することになったショーン。
 集合住宅が密集する下町の濃密な匂いを背景に、少年時代の苦い思い出、その後の25年間の人生を背負ってきた主人公たちを重厚で哀愁に満ちた筆致で描く傑作。
 どの作品にも定評のあるデニス・ルヘインだが、間違いなく本書が代表作だろう。
 クリント・イーストウッド監督で映画化された。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.26
(4pt)

濃厚なミステリーは人を掘り下げる

それぞれのキャラクターがすばらしく掘り下げられている。そもそも日常的に私たちは自分や相手をこのように掘り下げてみているだろうか。この深さがこの作品の魅力だと感じる。映画でも本作でも、一番哀しい存在はデイブの妻のシレスト。<自分の夫を一瞬たりとも疑うなんて>。それをこともあろうに、被害者の父親に訴えるなんて。反面として登場するジムの妻であるアナベス。彼女は強い。信じるものを守るためなら、世の中で犯罪とされるものも凌駕してしまう。女性として、それぞれの生き様も考えさせられる作品であった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.25
(4pt)

濃厚なミステリーは人を掘り下げる

それぞれのキャラクターがすばらしく掘り下げられている。そもそも日常的に私たちは自分や相手をこのように掘り下げてみているだろうか。この深さがこの作品の魅力だと感じる。映画でも本作でも、一番哀しい存在はデイブの妻のシレスト。<自分の夫を一瞬たりとも疑うなんて>。それをこともあろうに、被害者の父親に訴えるなんて。反面として登場するジムの妻であるアナベス。彼女は強い。信じるものを守るためなら、世の中で犯罪とされるものも凌駕してしまう。女性として、それぞれの生き様も考えさせられる作品であった。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.24
(5pt)

子供の頃の共通の傷を抱えた3人が大人になって繰り広げる愛憎劇

作者は今まで上梓してきたいくつかの物語で暴力と犯罪の街で育ちその中で生きることを宿命とする人々の愛憎劇を描いてきた。今回も同じ愛憎劇であればいなずまは昼間より闇での方が輝くとでも言わんばかりに日向水みたいな山の手よりなにごとも振幅の激しいスラムを物語の舞台に選んでいる。犯罪と暴力の宿命が通奏低音のごとく低く流れその上を愛憎のメロディがきらびやかに踊るがごとく描きだされる。標題となった河はその中を何もかも飲み込み映しながら流れていく。哀切さとカタルシスが相まって最後まで飽きさせない。同じお金と時間を費やすのであればできるだけ上質のお酒を飲みたい貴方にお勧めの一編である。普通では成り立たない組み合わせの幼なじみの3人。山の手育ちのショーンとスラム街育ちのジミーとデイブ。3人が11才の頃、些細なことで喧嘩を始める。喧嘩の仲裁にニセ警官が現れ、3人のなかで1番気の弱そうなデイブを連れ去ってしまう。デイブはまもなく帰ってくるが心身に深い傷を負っている。無事に残された2人もなぜデイブを連れ去られるに任せたのかと自責の念が心の傷となる。それから25年のち犯罪者を経てかたぎに戻ったジミー。そのジミーの19才の娘が殺される。デイブは安給料の勤め人で鬱靴とした毎日を送っている。刑事になったショーンは、デイブの不振な行動と11才の時の傷を手がかりにデイブが殺人を犯したのではないかと疑う。しかし真相はもっと根深く幼なじみ3人の生い立ちと育った環境から立ち現れる。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.23
(5pt)

子供の頃の共通の傷を抱えた3人が大人になって繰り広げる愛憎劇

作者は今まで上梓してきたいくつかの物語で暴力と犯罪の街で育ちその中で生きることを宿命とする人々の愛憎劇を描いてきた。今回も同じ愛憎劇であればいなずまは昼間より闇での方が輝くとでも言わんばかりに日向水みたいな山の手よりなにごとも振幅の激しいスラムを物語の舞台に選んでいる。犯罪と暴力の宿命が通奏低音のごとく低く流れその上を愛憎のメロディがきらびやかに踊るがごとく描きだされる。標題となった河はその中を何もかも飲み込み映しながら流れていく。哀切さとカタルシスが相まって最後まで飽きさせない。同じお金と時間を費やすのであればできるだけ上質のお酒を飲みたい貴方にお勧めの一編である。普通では成り立たない組み合わせの幼なじみの3人。山の手育ちのショーンとスラム街育ちのジミーとデイブ。3人が11才の頃、些細なことで喧嘩を始める。喧嘩の仲裁にニセ警官が現れ、3人のなかで1番気の弱そうなデイブを連れ去ってしまう。デイブはまもなく帰ってくるが心身に深い傷を負っている。無事に残された2人もなぜデイブを連れ去られるに任せたのかと自責の念が心の傷となる。それから25年のち犯罪者を経てかたぎに戻ったジミー。そのジミーの19才の娘が殺される。デイブは安給料の勤め人で鬱靴とした毎日を送っている。刑事になったショーンは、デイブの不振な行動と11才の時の傷を手がかりにデイブが殺人を犯したのではないかと疑う。しかし真相はもっと根深く幼なじみ3人の生い立ちと育った環境から立ち現れる。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.22
(4pt)

アカデミー賞に隠れて

アンジー&ケンジーのシリーズからレヘイン(だから『ルヘイン』って違和感がある)を読み始めた僕は、絶望とか悲しみとか人間の暗黒を描きながらも、ちょっとしたユーモアとかエンタテイメント性を忘れない彼の作品が好きでした。だから「ミスティック・リバー」が映画の成功とも相まって、かなり暗くシリアスな捉えられかたをしている(それも大絶賛!)のに少し懐疑的でした。そうーこの作品は、アンジー&ケンジーシリーズのように、もうちょっとエンタテイメントに振られた小説なんじゃないの?と。どうしてもショーン・ペンやベン・アフレックが沈痛な顔をしているのがオーバーラップしてしまいがちですけれど、この作品からグロテスクなユーモアを感じたのは僕だけでしょうか?もちろん「因果応報」なんていうコトバでひと括りにしてはいけない、幼児虐待や貧困や暴力など、現代のアメリカが抱える問題点も包括していることは理解しての話しですけれど。なにはともあれ楽しめたことに変わりはありませんでした。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.21
(4pt)

アカデミー賞に隠れて

アンジー&ケンジーのシリーズからレヘイン(だから『ルヘイン』って違和感がある)を読み始めた僕は、絶望とか悲しみとか人間の暗黒を描きながらも、ちょっとしたユーモアとかエンタテイメント性を忘れない彼の作品が好きでした。だから「ミスティック・リバー」が映画の成功とも相まって、かなり暗くシリアスな捉えられかたをしている(それも大絶賛!)のに少し懐疑的でした。そうーこの作品は、アンジー&ケンジーシリーズのように、もうちょっとエンタテイメントに振られた小説なんじゃないの?と。どうしてもショーン・ペンやベン・アフレックが沈痛な顔をしているのがオーバーラップしてしまいがちですけれど、この作品からグロテスクなユーモアを感じたのは僕だけでしょうか?もちろん「因果応報」なんていうコトバでひと括りにしてはいけない、幼児虐待や貧困や暴力など、現代のアメリカが抱える問題点も包括していることは理解しての話しですけれど。なにはともあれ楽しめたことに変わりはありませんでした。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.20
(4pt)

残酷なできごと

桐野夏生「残虐記」を読んだすぐあとにこの作品を読んだためか、この二作品が不思議な関連性をもってわたしの気持ちに強い印象を残した。子どもにとっては事件そのものよりもそのあとの「周囲の目」のなかで成長することが残酷なのだ。この作品をお読みになったら、ぜひ「残虐記」もお読みになることをおすすめする。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.19
(4pt)

残酷なできごと

桐野夏生「残虐記」を読んだすぐあとにこの作品を読んだためか、この二作品が不思議な関連性をもってわたしの気持ちに強い印象を残した。子どもにとっては事件そのものよりもそのあとの「周囲の目」のなかで成長することが残酷なのだ。この作品をお読みになったら、ぜひ「残虐記」もお読みになることをおすすめする。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.18
(5pt)

海外ミステリー、ここにあり。

 この物語全体を通しての基調となっている悄愴というものが、読者の心を掴んで離さない。同時に、全ての謎が解けたとき、振り向きざまに後ろから刺された様な感覚に陥る。あるいは、体中の力が抜けていくような。 「パトリック&アンジー」で、その軽快で、知的且つウィットに富んだ“ハードボイルド”を披露してくれたレヘインが、一人一人の心理描写をより細かく描いたこの作品は、一読の価値ありである。 読んだあとに、独特の余韻が残るのは、寓意小説には無いリアリティーと、心の奥底にだれでももっている、闇とか、過去の亡霊とかいったものを、克明に描き出すレヘインの技術の賜に他ならない。 ただ残念なのは、「パトリック&アンジー」ほど、邦訳が巧みではないことである。「Fuckin'」を、「くそったれ」と、そのまま訳すのはどうかと思う。 映画のほうは未見だが、素晴らしい作品に仕上がっていることと思う。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662
No.17
(5pt)

海外ミステリー、ここにあり。

 この物語全体を通しての基調となっている悄愴というものが、読者の心を掴んで離さない。同時に、全ての謎が解けたとき、振り向きざまに後ろから刺された様な感覚に陥る。あるいは、体中の力が抜けていくような。 「パトリック&アンジー」で、その軽快で、知的且つウィットに富んだ“ハードボイルド”を披露してくれたレヘインが、一人一人の心理描写をより細かく描いたこの作品は、一読の価値ありである。 読んだあとに、独特の余韻が残るのは、寓意小説には無いリアリティーと、心の奥底にだれでももっている、闇とか、過去の亡霊とかいったものを、克明に描き出すレヘインの技術の賜に他ならない。 ただ残念なのは、「パトリック&アンジー」ほど、邦訳が巧みではないことである。「Fuckin'」を、「くそったれ」と、そのまま訳すのはどうかと思う。 映画のほうは未見だが、素晴らしい作品に仕上がっていることと思う。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151744010
No.16
(4pt)

ちくしょう。こんな人生なんてクソだ。

複雑な幾何学模様を組み合わせていくような、いわゆる謎解きものではない。
事件を捜査するというよりはむしろ、人間の心の闇を手探りでかたどっていくような小説だ。
人間は所詮自分の「分」という枠からははみ出しては、生きていけないものなのか。
悪党なのに、娘がいたことで堅気になるジミー。
少年時代の虐待体験に、人生を支配されているかのようなデイブ。
二人のことを気にかけながらも、ホワイトカラーの道を歩んでゆくショーン。
真実が語られないために「クソみたいに」命を落としてゆく登場人物たち。
こんな、イースト・バッキンガムのような町が、アメリカ中に散らばっているのだろうか。
脳みそではなく、胃が捩れる思いがした本だった。
映画もきっと訴えてくるに違いない。
観よう。
ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152083662